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乳児期の子育て

赤ちゃんの抱き癖は悪いこと?いつからいつまで続く?サイレントベビーとの関連は?

赤ちゃん 抱き癖 悪い

赤ちゃんの抱き癖とは

赤ちゃんの泣き声を聞いて抱っこしに駆け寄ると、親から「赤ちゃんが泣いたときに毎回すぐに抱っこしていたら、抱き癖がついて大変だよ。」と言われた経験はありませんか。

抱き癖とは、抱っこしないと泣き止まない、眠らない、ぐずり続けるといった赤ちゃんの状態のことです。

日本では、「抱き癖がつく」ことは、育児が大変になる、赤ちゃんの自立性が育まれないなど、あまり好ましくないこととして認識されています。

しかし、赤ちゃんが泣いたときに抱っこすることは、赤ちゃんが基本的な信頼感や安心感を得る上で欠かせない行動です。

また、泣いても泣いてもかまってもらえなかった赤ちゃんは、その後の成長に深刻な影響を受けるリスクがあることが分かっています。

それなのに、どうして「抱き癖をつけるのは良くない」と言われることがあるのでしょうか。

抱き癖がつくのは良くないとされてきた原因

昔の日本では、赤ちゃんが泣けば抱っこしてあやしてやるというのは、育児の基本中の基本でした。

「抱き癖をつけるのは良くない」なんて誰も言いませんでしたし、親が子供を放置していると、周囲が親の態度をとがめ、代わりに抱っこしてあげるのが普通でした。

「抱き癖をつけるのは良くない」と考えられるようになったのは、第二次世界大戦で日本が敗戦した後のことです。

当時、敗戦国の日本は、正しいか間違っているか、良いか悪いかなんて関係なく、生活スタイルも文化も欧米をまねしようと躍起になっていました。

育児の分野でも、当然のように欧米の育児論を輸入し、それまでの日本の伝統的な育児方法よりも欧米の育児方法の方が正しいという風潮が生まれました。

当時の欧米では、赤ちゃんのうちから自立心を育てるためには、赤ちゃんはお父さんお母さんと別の部屋で寝かせる、赤ちゃんが泣いてもすぐに抱っこをしない、決まった時間にしか授乳しないといった方法が良いとされていました。

こうした欧米式の育児方法が、抱き癖がつくのは良くないという考え方が社会の中に浸透したのです。

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泣いている赤ちゃんを放置し続けると、赤ちゃんがサイレントベビーになるリスクが高まる

欧米の育児の世界で当たり前とされてきた「抱き癖をつけるのは良くない」という風潮は、1980年代になると下火になります。

その一方で、赤ちゃんが泣いているのに何も反応しないでいると、赤ちゃんは泣くことをあきらめて表情や感情も乏しくなる、いわゆるサイレントベビーになるリスクが高まるという研究結果が注目されるようになりました。

サイレントベビーの問題点

サイレントベビーとは、泣かない、笑わないなど、感情表現が極端に少ない赤ちゃんのことです。

一見すると、大人しくて良い子、手のかからない子に見えるかもしれません。

しかし、赤ちゃんは、泣くことで自分の気持ちをお父さんお母さんに伝え、お父さんお母さんがそれに反応して赤ちゃんに関わることで、親子のコミュニケーションが生まれます。

そして、親子のコミュニケーションを繰り返すうちに、言葉や身振りといった泣く以外のコミュニケーションツールを身に付け、社会性を育んでいきます。

また、お父さんお母さんのことを信頼感するようになりますが、この親子間の信頼感が、将来、周囲の人との信頼感を築く上での大切な基礎になります。

サイレントベビーの場合、こうしたコミュニケーション能力や基本的な信頼感を親子間で十分獲得できず、良好な親子関係を築くこともできません。

そのため、通常の赤ちゃんと比べると、コミュニケーション能力の伸びが鈍く、言語面や情緒面の発達が遅れがちな傾向があります。

その結果、成長して保育園、幼稚園、学校に入ったときに周囲と上手く馴染めず、孤立しがちになります。

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未だに残る、抱き癖をつけない方が良いという考え方

サイレントベビーの概念が登場した後、抱き癖をつけるのは良くないという風潮は急速に衰退します。

現在では、赤ちゃんが泣いたときは、抱っこするなどしっかり反応することが赤ちゃんの情緒的な発達を促すという考え方が定着し、抱き癖をつけるのは良くないという考え方は、育児の研究においても、育児の現場においても少なくなりました。

しかし、「抱き癖をつけるのは良くない」という考え方で育児をしてきた年配の方の中には、今も同じ考え方を持ち続けている人が少なくなく、子や孫の世代に育児経験やノウハウを伝える中で、冒頭に書いたような抱き癖に関する持論を持ち出すことがあります。

お父さんお母さんの中には、育児経験者が言うのだから正しいだろうと思い、赤ちゃんにかまわなくなってしまう人も少なくないのが現状です。

年配の人が「抱き癖をつけるのは良くない」と言うのは、それが正しい育児方法だと信じているからで、けっして悪意からではありません。

そのため、大切なのは、お父さんお母さんが最新の育児方法を理解し、自分たちの育児に自信を持つことと、年配の人に現在の育児の考え方を伝えて理解を求めることです。

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抱き癖はいつから、いつまで

おおむね生後1ヶ月くらいから生後1歳くらいまでの間だと言われています。

赤ちゃんが泣いたときにしっかり抱っこしてあげる習慣をつけると、赤ちゃんは「自分は関心を持ってもらっている、守られている。」という感覚を得るようになり、抱っこしてもらわなくても少しくらいの不安なら乗り切れるようになっていきます。

そうは言っても、抱き癖がいつからいつまで続くかは個人差が大きいもので、1歳を過ぎても抱き癖が抜けない赤ちゃんも少なくありません。

また、抱き癖の程度もさまざまで、抱っこすればぴたっと泣きやむ赤ちゃんもいれば、抱っこしても泣き止まずにぐずり続ける赤ちゃんもいます。

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赤ちゃんが泣いているときの接し方

赤ちゃんが泣いたとき、すぐ駆けつけて抱っこしてあげるのが一番いい接し方です。

しかし、お父さんお母さんも仕事や家事で忙しく、手が離せないこともあるでしょう。

そんなとき、「忙しいときでも、すぐに赤ちゃんに対応しないとサイレントベビーになってしまう。」と考える必要はありませんし、あまり神経質になると疲れてしまい、それが赤ちゃんに伝わって不安にさせてしまいます。

手が離せないときはまず、声をかけてあげます。

「はーい、お母さんはここにいるよ~」「○○ちゃん、ちょっと待ってね~」と優しく声をかけると、赤ちゃんは近くにお父さんお母さんがいるということが分かり、安心します。

そして、用事が終わったら赤ちゃんを抱っこし、話しかけたり笑いかけたりしながら、赤ちゃんが泣いている原因を確認して対応してあげましょう。

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