赤ちゃんの産声の意味は?産声をあげない、小さい、泣かない原因は?

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この世に誕生したばかりの赤ちゃんが、「オギャー!」と初めて元気に声を張り上げるのが産声です。

産声は、周りの人に「僕(私)、無事に生まれてきたよ!」ということを周囲に知らせるものですが、全ての赤ちゃんが産声をあげるわけではありません。

例えば、新生児仮死という仮死状態で生まれてきた赤ちゃんは産声をあげることができませんし、また、口や喉に異常がある場合も産声をあげることは困難です。

そのため、産声は、生まれたての赤ちゃんの健康状態を見極めるための指標として注目されています。

この記事では、赤ちゃんが産声をあげる意味と、産声をあげない原因(新生児仮死)について紹介します。

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赤ちゃんの産声とは?産声をあげる意味(理由)

産声とは、赤ちゃんが生まれてすぐに発する大きな泣き声のことです。

胎内(お母さんのお腹の中)では、胎盤や臍帯(へその緒)を通して酸素や栄養を受け取り、炭酸ガスや老廃物を出しているため、赤ちゃんの肺は空気が入らずしぼんだ状態になっています。

胎外へ生まれ出た後は、炭酸ガスが血液内に溜まって呼吸中枢が刺激され、それによって赤ちゃんが大きく深呼吸して空気を吸い込むことで肺に空気が流れ込んで大きく膨らみます。

そして、吸い込んだ空気を産声と一緒に大きく息を吐きだすことにより、肺呼吸が始まります。

産声は、単なる泣き声ではなく、胎盤や臍帯から酸素を得ていた赤ちゃんが、自発呼吸(肺呼吸)を始めたことを告げるサインでもあるのです。

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新生児仮死(赤ちゃんが産声をあげない、小さい、泣かない理由)

冒頭でも紹介しましたが、すべての赤ちゃんが産声をあげるわけではありません。

新生児仮死(産声を上げない理由)

新生児仮死とは、生まれて間もない赤ちゃんに見られる、呼吸循環不全を原因とする状態のことです。

生まれた時に産声をあげない赤ちゃんは、新生児仮死状態に陥っている可能性があります。

赤ちゃんがグッタリしている、刺激に反応しない、泣き声が弱々しいなどの場合、新生児仮死が疑われます。

新生児仮死の主な原因は、以下のとおりです。

  • お母さんの病気:妊娠高血圧症候群、心臓疾患、腎臓疾患など
  • 赤ちゃんの異常:神経や筋肉の病気があり、自発呼吸ができないなど
  • 分娩時のトラブル:分娩より先に胎盤が剥がれてしまう胎盤早期剥離、前置胎盤や胎盤梗塞など胎盤機能の低下など
  • 臍帯(へその緒)異常:へその緒が赤ちゃんの体に巻き付いたり、圧迫されたりすることで血流が悪化しているなど

新生児仮死は、呼吸障害、循環障害、心筋障害、低酸素、低酸素性虚血性脳症、腎不全など、様々な症状を引き起こすリスクがあります。

特に、脳へのダメージは非常に深刻で、早急に適切な治療を行わないと、重い後遺症や発達遅滞が残るリスクが高いものです。

新生児仮死の状態で生まれた赤ちゃんは、新生児集中治療室において、点滴や酸素の投与、保温や人工呼吸などの治療を24時間態勢で受けることになります。

関連記事

新生児仮死とは?原因と重度・軽度の症状の区別は?治療と後遺症・予後は?

新生児仮死(産声をあげない赤ちゃん)の判定とアプガースコア

アプガースコア(アプガー指標)とは、生まれたばかりの赤ちゃんの身体状態を得点化するものです。

新生児の健康度や新生児仮死の指標になるもので、通常、出生1分後と5分後の2回判定されます。

アプガースコアはでは、呼吸、心拍数、筋肉の動き、刺激への反応、皮膚の色の5項目の合計点数で、赤ちゃんの身体状態が判定されます。

呼吸

呼吸の項目では、赤ちゃんの呼吸について、ない、不規則で弱い、強く泣くのいずれかを確認します。

ない 0点
不規則で弱い 1点
強く泣く 2点

心拍数

心拍数の項目では、赤ちゃんの心拍数について、ない、毎分100回未満、毎分100回以上のいずれかを確認します。

ない 0点
毎分100回未満 1点
毎分100回以上 2点

筋肉の動き

筋肉の動きの項目では、だらんとしている、腕、足を少し曲げる、活発に動かすのいずれかを確認します。

だらんとしている 0点
腕、足を少し曲げる 1点
活発に動かす 2点

刺激への反応

刺激への反応の項目では、反応なし、顔をしかめる、泣く、咳やくしゃみをするのいずれかを確認します。

反応なし 0点
顔をしかめる 1点
泣く、咳やくしゃみをする 2点

皮膚の色

皮膚の色の項目では、全身が紫色または蒼白、身体の中央部はピンク、手足が紫色、全身がピンクのいずれかを確認します。

全身が紫色または蒼白 0点
身体の中央部はピンク、手足が紫色 1点
全身がピンク 2点

アプガースコアの判定

呼吸、心拍数、筋肉の動き、刺激への反応、皮膚の色の5項目の合計点数で、正常か新生児仮死(軽度、重度)か判定します。

7~10点 正常
4~6点 軽度仮死
0~3点 重度仮死

出生後すぐに仮死状態でも改善されることが多い

出生から1分後に仮死状態と判定されても、その後、適切な措置が行われることで改善することが多いものです。

また、アプガースコアは5項目合計で10点満点ですが、出生1分後のスコアについては、健常な赤ちゃんでも8~9点のことが多いと言われています。

例えば、生まれた直後に血色が良くない、刺激への反応が乏しいなどは多くの赤ちゃんに見られるもので、時間の経過とともに改善されていくことが多いものです。

60年以上活用されているアプガースコアは、迅速に赤ちゃんの状態を判定できるものではありますが、あくまで出生直後の赤ちゃんを対象としたもので、将来のリスクなどを正確に予測できるものではないのです。

産声をあげないのではなく、聞き逃していることもある

産声をあげない=新生児仮死というわけではなく、産声を聞き逃しているケースもあります。

産声を聞き逃しやすいケースは、以下のとおりです。

  • 帝王切開で麻酔が効いていたため、出産時に意識が殆どなかった
  • 陣痛から出産までの疲労で、赤ちゃんの産声を聞く余裕さえなかった
  • あまりの痛みに絶叫していて、赤ちゃんの産声がかき消された

ユニ・チャームが行なったアンケート結果(2012年3月14日~2012年4月24日実施)からも、産声を覚えていないお母さんがいることが分かります。

  • 我が子の産声を覚えているお母さん:89.3%
  • 覚えていないお母さん:10.7%

産声を聞いた瞬間の感動エピソードが多く聞かれる一方で、様々な事情により聞き逃してしまうケースも1割強あるのです。

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赤ちゃんが産声を上げない原因(その他)

赤ちゃんが産声を上げないその他の原因としては、口や喉の機能に異常がある場合や、脳に異常がある場合などを挙げることができます。

赤ちゃんが生まれた時点では、産声をあげないという事実しか把握できず、原因については、その後の検査などで異常が明らかになることがほとんどです。

なお、発達障害の赤ちゃんは産声をあげないという内容の記事を見かけましたが、産声をあげないことと発達障害の関連に関する研究結果などは見当たりません。

関連記事

赤ちゃん・幼児の頃からチェックしたい発達障害の種類と特徴

まとめ

赤ちゃんの産声は、出生時の健康状態を見極めるための大切な指標であり、肺にたくさんの空気が送り込まれて自発呼吸がしっかり行なわれ始めたという証でもあります。

ただし、産声をあげないからといって、必ずしも赤ちゃんに異常が生じているわけではありません。

また、仮に新生児仮死で生まれてきたとしても、医師や助産師などの適切な対応によって状態が改善されることもあります。

「産声をあげたから問題ない。」、「産声をあげなかったから異常がある。」と決めつけるのではなく、産声の有無に関わらず赤ちゃんの状態を慎重に見守っていく姿勢が大切です。

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