探索行動とは?赤ちゃんはいつから探索を始める?指さししないと発達障害?

探索行動 赤ちゃん 乳児 幼児

赤ちゃんが物を投げたり、口に入れたりするのを見たことありませんか?

ティッシュペーパーを箱から全部出したり、リモコンのボタンを連打したり、ベビーサークルを揺さぶったり、気になる物を指差したりするなどの行動はどうですか?

実は、こうした行動は「探索行動」と呼ばれており、赤ちゃんが周囲の状況を確認・理解するために欠かせないものです。

探索行動は、正常な発達をしている赤ちゃんや子どもが見せる行動で、発達の指標の一つとされています。

この記事では、探索行動の概要、始まる時期、内容、探索行動がない場合、探索行動への対応について紹介します。

探索行動とは

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探索行動とは、知らない物事に興味を示し、それがどんな物なのかを確かめ、知ろうとする行動のことです。

赤ちゃんは、つかまり立ちを覚えると視界が一気に広がり、周囲に対して強い好奇心を抱くようになります。

また、伝い歩きや一人歩きを始めることで移動範囲が広がり、好奇心に任せて周囲の探索を始めます。

これが探索行動の始まりです。

探索行動は、心(好奇心)と体(伝い歩きや一人歩き)が順調に発達することで初めて始まる行動であり、発達の指標としても重要な役割を果たしています。

母子手帳の月齢ごとのページや、乳幼児健診の確認項目に「探索行動」という項目はありませんが、探索行動に関する項目はいくつも設けられています。

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探索行動はいつから

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一般的な探索行動は、赤ちゃんがつかまり立ち、伝い歩き、一人歩きを始める時期から始まります。

伝い歩きや一人歩きを始める標準的な時期は生後1歳~1歳6ヶ月頃なので、それくらいの時期から探索行動が見られることが多くなるということです。

なお、多くの赤ちゃんは、つかまり立ちなどを始める前から周囲に興味関心を持ち、狭い視野や移動範囲の中ではありますが、探索を始めています。

例えば、視力が向上し、手や腕を自分の意思で動かせるようになると、近くにある物を注視し、手を伸ばして掴もうとします。

また、寝返りと寝返り返りを覚えた赤ちゃんは、部屋の中を転がって移動し、手の届く範囲の物を掴みます。

こうした一人歩き前の探索を、広い意味で探索行動として含めて考えるべきだという意見もあります。

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探索行動の内容

探索行動 赤ちゃん 乳児 幼児

探索行動とは、具体的にどのような行動を指すのでしょうか。

乳児期の赤ちゃんに見られる代表的な探索行動は、指さし行動と確認行動です。

指さし行動

指さし行動とは、人差し指を立てて興味関心の対象に向ける行動のことです。

対象に触りたい、何なのかを知りたいという好奇心から起こるもので、未知の物事を確認・理解・学習したいという赤ちゃんの前向きさが表面化した行動と言えます。

赤ちゃんは、おおむね1歳前後から指さし行動を始め、興味関心を持ったおもちゃや絵本などを見つけると、「あ~」、「ああ~」という声を発して指さします。

指さし行動に対して、お父さんお母さんがしっかり反応し、赤ちゃんの気持ちを察して行動してあげることで、赤ちゃんは、指さしによって自分の気持ちが伝わることを理解し、より積極的に指さし行動を繰り返すようになります。

例えば、赤ちゃんは、「取って、読んで。」という思いを込めて絵本を指さし、お父さんお母さんが応じると、今度は、「これは何?」と聞くために絵本の中の動物を指さすようになります。

また、スマホを指さして「取ってくれ。」と要求し、うまく操作できなくなると、「なんとかしてくれ。」という表情をしながら画面を指さします。

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確認行動

探索行動を始めた赤ちゃんは、移動可能な範囲を縦横無尽に歩き回り、手あたり次第におもちゃや物を見つめたり、掴んだり、口に入れたりして確認するようになります。

これが確認行動です。

冒頭で紹介した、ティッシュペーパーを箱から引き出す、リモコンのボタンを連打するなどの行動も、触感、動き、重さ、機能などを確認して学習するための行動です。

赤ちゃんが確認行動をしていたら、そばに寄って物の名前や正しい使い方を教えてあげましょう。

例えば、赤ちゃんが電車のおもちゃで壁を叩いて遊んでいたら、「電車で遊んでるんだね。床の上を走らせようね。」と教えます。

また、外で電車を見た時に「あ、電車が走ってるね。」と教えてあげると、おもちゃの電車と本物の電車を結び付けられるようになります。

大切なのは、同じことを何度も伝えることです。

赤ちゃんは、見聞きしたことを1度で覚えることは難しいですが、何度も何度も繰り返し聞くことで脳にインプットしていきます。

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探索行動がないと発達障害?

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探索行動は、赤ちゃんの知的発達が進み、周囲に好奇心を抱くようになることで生じる行動です。

赤ちゃんは、探索行動を繰り返す中で、成功や失敗を含む色々なことを体験し、また、周囲の人に褒められたり怒られたりしながら成長していきます。

探索行動をしないと、探索行動によって得られる人間関係や体験が不足することになり、知的発達や情緒面の発達に悪影響が及ぶことがあります。

赤ちゃんの探索行動をしない、または、探索行動が少ない場合は、お父さんお母さんが赤ちゃんに物の名前を教えたり、おもちゃに興味を向けさせたりして、周囲の物事に好奇心を持てるよう関わってあげましょう。

いくら探索行動を促しても、赤ちゃんが周囲に全く好奇心を示さない場合は、自閉症スペクトラム障害をはじめとする発達障害、身体機能の障害、視力の障害などを抱えている可能性があります。

ただし、「探索行動がない=発達障害」と決めつけることはできません。

発達障害は、複雑な診断基準が規定されており、探索行動が見られないことだけで診断されることはありません。

もし、人見知りをしない、抱っこを嫌がる、真似をしないなど他の発達障害の症状が見られる場合は、念のために小児科に相談してみてください。

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赤ちゃんの探索行動への対応

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探索行動は、親からすると単なるいたずらに見えることが多いものです。

実際のところ、赤ちゃんは「僕(私)は今、探索行動をしているんだ。」などと考えているわけではなく、好奇心に任せて行動しているので、いたずらと変わらないところもあります。

ティッシュペーパーを箱から全部出す、リモコンのボタンを連打するなどは、親にとってはいたずら以外の何物でもないでしょう。

しかし、すでに紹介したとおり、探索行動は赤ちゃんの成長に欠かせない大切な行動です。

危険なことや周囲に迷惑をかけることはしっかり叱ることが大切ですが、それ以外は、できるだけ自由に行動させてあげましょう。

まとめ

赤ちゃんは、つかまり立ちなどを始める頃に探索行動を始めます。

探索行動には、人差し指を立てて興味関心の対象に向ける指差し行動と、移動できる範囲を自由に動き回って何でもかんでも手に取って確認する確認行動があり、いずれも赤ちゃんの成長に欠かせない行動です。

探索行動は、赤ちゃん一人でも見られますが、親が積極的に関わることにより効果が高くなります。

「単なるいたずらじゃないか。」、「忙しいのに仕事を増やさないでほしい。」などと思うかもしれませんが、できるだけ赤ちゃんの探索行動を温かく見守り、たくさん関わってあげましょう。

なお、探索行動が始まらない場合、発達障害、身体機能障害、視力の障害など何らかの問題が潜んでいる可能性があります。

赤ちゃんの様子を観察し、気になることがあれば小児科に相談してください。