新生児生理的体重減少とは?原因と計算法は?異常があるときの症状は?

生理的体重減少 巨大児

赤ちゃんの体重は日に日に増えていくと思われがちですが、実は、生後数日経った頃から減少し、出生時の体重を下回ります。

新生児生理的体重減少と呼ばれる、どの赤ちゃんにも共通して起こる現象です。

出産後の入院期間中は頻繁に赤ちゃんの体重を計測するため、体重が減っていると「病気ではないか?」、「授乳量が足りないのではないか。」などと不安になる親が少なくありません。

どうして生まれた後に赤ちゃんの体重が減少するのでしょうか?

この記事では、新生児生理的体重減少の概要、起こる原因、計算式、生理的体重減少の異常、巨大児や未熟児の体重減少について紹介します。

新生児の生理的体重減少とは

新生児生理的体重減少とは、新生児期の赤ちゃんの体重が、出生時よりも5%くらい減少する現象です。

通常、生後3日前後から新生児の体重が減り始め、間もなく出生時の体重よりも軽くなります。

通常、新生児の生理的体重減少のピークは生後3~5日頃で、生後1週間から10日程度(病院から退院する前後)で出生時の体重に戻り、その後は、1日に20~30gずつ体重が増加していきます。

生理的体重減少が起こる原因、理由

生理的体重減少の原因は、新生児期の赤ちゃんが飲む母乳やミルクの量よりも、尿、胎便、不感蒸泄(汗以外で皮膚や呼気から水分を失うこと)などで身体から出ていくものの量の方が多いためです。

日数が経つにつれて赤ちゃんが飲む母乳やミルクの量が増え、飲んだ量が身体から出ていくものの量を上回るようになると、体重は増加に転じます。

初産の場合、生まれたての赤ちゃんの体重が減少するのを目の当たりにして不安になることが多いものですが、生理的体重減少は健康な赤ちゃんに起こる正常な現象なので、心配する必要はありません。

むしろ、心配しすぎるとストレスで母乳の出が悪くなり、十分な量の母乳を飲ませてあげられなくなって、赤ちゃんの体重が増えない原因になってしまいます。

そのため、「生まれて数日経ったら赤ちゃんの体重は一時的に減少するものだ。」ということを覚えておき、体重が減少し始めても落ち着いて見守ってあげましょう。

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新生児生理的体重減少の計算式

生理的体重減少による体重減少率は、以下の計算式で求めることができます。

  • (出生時の体重-測定時の体重)÷出生時の体重×100=体重減少率(%)
  1. 出生時の体重から測定時の体重を引く
  2. 1の数値を出生時の体重で割る
  3. 2の数値に100をかける

体重減少率が5~7%なら標準的な減少、10%以上なら異常な状態と考えます。

ただし、出産した病院に入院している間は、赤ちゃんの体重を頻繁に計測するため、一時的に体重減少量が10%を超えたとしても、その後すぐに標準的な減少率に戻ることもあります。

異常な生理的体重減少の症状

新生児の体重が一時的に減少すること自体はどの赤ちゃんにも起こる現象ですが、以下のような異常な状態になることがあります。

  • 新生児の体重が出生時より10%以上減少
  • 体重減少量が少ない(5%未満)
  • 体重が元に戻らない
  • 生理的体重減少後も体重が増えない

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

新生児の体重が出生時より10%以上減少

新生児期の赤ちゃんの体重が、出生時よりも10%以上減少した場合は、赤ちゃんの身体に何らかの異常が起こっている可能性があります。

赤ちゃんの体重は大人に比べてとても軽いものです。

そのため、赤ちゃんの体重が10%以上減るというのは、大人の体重が10%減ることよりも身体への負担や影響が大きく、放置すると命に関わる深刻な事態になりかねません。

入院期間中であれば病院が対処してくれますが、退院後に赤ちゃんの体重が出生時より10%以上減少した場合は、早急に小児科を受診させてください。

赤ちゃんの体重の急激な減少を引き起こす原因としては、脱水、新生児黄疸、低血糖などが考えられます。

また、赤ちゃんが母乳やミルクを上手に飲めていない、母乳が出ていない可能性も考えなくてはなりません。

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体重減少量が少ない

赤ちゃんの体重が減少しない(生理的体重減少がない)場合も、赤ちゃんの健康状態に何らかの異常が生じている可能性があります。

例えば、腸など内臓の異常が原因で尿や便の回数や量が少ない場合に体重減少量が少なくなることがあります。

家庭で原因と突き止めて対応することは困難なので、早急に病院で対応してもらう必要があります。

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体重が元に戻らない

生理的体重減少によって減った赤ちゃんの体重が、いつまで経っても出生時の体重に戻らない場合も注意が必要です。

出生後7日経っても体重が減り続ける場合、もしくは、出生後14日経っても出生時の体重に戻っていない場合は、小児科に相談してください。

体重が急激に減少した場合と同じく、病気などが隠れている可能性があります。

また、赤ちゃんが母乳やミルクを上手に飲めていない、母乳が出ていないといった可能性も考えられます。

生理的体重減少後も体重が増えない

生理的体重減少で減った体重が戻った後も、体重が増えないことがあります。

特に、赤ちゃんに母乳のみを飲ませている場合によく起こります。

授乳回数が少ない、母乳やミルクの飲み方が下手、乳首の問題、深刻な病気にかかっているなど理由はさまざまですが、放っておくと赤ちゃんの成長に深刻な影響が出てしまいます。

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未熟児(低出生体重児)や巨大児の生理的体重減少

未熟児(低出生体重児)や巨大児の生理的体重減少についても確認しておきましょう。

未熟児(低出生体重児)の生理的体重減少

未熟児とは、身体の機能が外界で生活していけるレベルまで成熟していない状態で生まれた赤ちゃんです。

以前は、出生時の体重が2500g未満で生まれた赤ちゃんを未熟児と呼んでいました。

しかし、出生時の体重が少ないことを理由に「未熟」という言葉を使うのは不適切だと考えられるようになり、現在は、低出生体重児と呼ばれることが多くなっています。

未熟児でも生理的体重減少が起こります。

体重が標準より軽い状態から生理的体重減少でさらに減少することになるため、標準的な体重で生まれた赤ちゃんよりも体重の推移を慎重に経過を見守る必要があります。

不安に耐え切れない場合は、赤ちゃんの体重を毎日聞くのも一つですが、「まだ体重が増えないのか」と余計心配になってしまうこともあるので、医師や看護師とよく話し合って決めてください。

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巨大児の生理的体重減少

巨大児とは、出生時の体重が4000gを超えている赤ちゃんのことです。

「大きく生まれたのなら、それだけ元気なのではないか。」と思うかもしれません。

しかし実際は、標準体重で生まれた赤ちゃんに比べて低血糖や呼吸障害などのリスクが高くなっています。

巨大児にも生理的体重減少は起こりますが、標準体重の赤ちゃんと同じくらい減少した後、体重が増加に転じます。

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まとめ

生理的体重減少は、ほとんどの申請時に起こる一過性の現象です。

「授乳量<排泄などの量」となることで起こる現象で、通常、授乳量が増加するにつれて体重が増えていくため、過度に心配する必要はありません。

ただし、体重減少率が高いまたは低い、生理的体重減少の期間を過ぎても体重が元に戻らないなど異常が起こることもあり、新生児の体重の推移を慎重に見守ることが大切です。

入院中であれば病院が対応してくれますが、退院後に異常が見られた場合は、早急に小児科を受診させ、必要に応じて治療を受けさせてあげましょう。

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