赤ちゃんのおしっこ量や回数が減る!少ない原因は脱水症状?脱水の基準と対応

赤ちゃん おしっこ 量 回数

赤ちゃんのおしっこの量や回数が減ることはありませんか。

また、標準的な量や回数より少なく心配になることはありませんか。

赤ちゃんの健康状態を知るための指標はたくさんありますが、「おしっこ(尿)」もその一つです。

おしっこの量、回数、色、においなどは、赤ちゃんの食べた物や体調などで変化するため、定期的にチェックすることで赤ちゃんの体調を把握することができます。

おしっこの状態で注意したいのは、おしっこの量と回数が減ったり、少なかったりすることです。

おしっこの量や回数が減る・少ない場合、何が原因で、どのような問題があるのでしょうか。

この記事では、赤ちゃんのおしっこの標準的な量や回数、おしっこの量や回数が減る・少ない場合の原因、注意すべきポイントについて紹介します。

赤ちゃんのおしっこ量と回数(標準的な量と回数)

赤ちゃんのおしっこ量と回数の標準的な数値は、以下のとおりです。

月齢 回数
新生児 15~20回 5~20cc
生後1~2ヶ月 15~20回 10~50cc
生後3~5ヶ月 15~20回 10~60cc
生後6~11ヶ月 10~15回 40~80cc

おしっこの回数は、新生児~生後5ヶ月頃までは1日に15~20回くらい、生後6ヶ月以降は10~15回くらいです。

おしっこの量は、月齢を経るにつれて徐々に増加します。

ただし、表の数値はあくまで標準的なものなのであり、実際の赤ちゃんのおしっこ量や回数は、母乳・ミルク・その他の水分を飲んだ量や汗をかいた量によって変化するため、個人差があります。

赤ちゃんのおしっこ量や回数が減った(または少ない)かどうかは、標準的な数値と比較するのではなく、普段のおしっこ量や回数と比較して確認しなければなりません。

おしっこの量と回数を記録する

赤ちゃんの普段のおしっこ量と回数を知るには、毎日のおしっこ量と回数を記録する方法があります。

出産直後は、助産師や看護師から記録表を渡されて新生児のおしっこ量や回数を記録しますが、同じことを家庭でも実践するわけです。

1日のおしっこの量は、以下の計算式で算出することができます。

  • 1日のおしっこ量=1回あたりのおしっこの量(おしっこをした後のオムツ-オムツの重さ)×1日の回数

なお、家事育児で忙しくする中で、毎日、おしっこの量を計算するのは手間がかかります。

赤ちゃんの標準的なおしっこ量は「体重1kgにつき25~50ml/日」なので、これを利用して1日のおしっこ量の目安を把握しておく方法もあります。

  • 1日のおしっこ量の目安=25~50ml×赤ちゃんの体重

例えば、3kgの新生児の場合は75~150ml/日、8kgの乳児の場合は200~400gくらいが1日のおしっこ量の目安です。

赤ちゃんのおしっこ量増加と回数減少の原因

赤ちゃんの成長とともに、1回(1日)あたりのおしっこ量は増加し、おしっこの回数は減少します。

おしっこ量が増えて、おしっこの回数が減る主な原因は、以下のとおりです。

おしっこ量の増加と回数減少の原因:膀胱の容量が増える

赤ちゃんのおしっこの量と回数は、膀胱の容量と関係があります。

膀胱の容量が大きいほどおしっこをたくさん溜めておくことができ、その分、おしっこの回数が減り、1回当たりのおしっこ量が増えるのです。

月齢 膀胱の容量
新生児 約20ml
生後1~5ヶ月 約20~50ml
生後6~11ヶ月 約50~80ml

膀胱の容量は月齢とともに増えていき、新生児期には約20mlだったものが、生後6~11ヶ月には50~80mlと約3~4倍になります。

その結果、膀胱に溜めておけるおしっこの量が増え、おしっこの回数が減っていくのです。

なお、乳児期以降の膀胱容量は、生後2~3歳頃で約100~150ml、生後4歳頃で約150~200ml、大人になると約500mlとなっています。

機能的膀胱容量

機能的膀胱容量とは、昼間におしっこを膀胱に溜めておける限界の量のことです。

人の膀胱容量は個人差が大きく、実際の膀胱容量の範囲を特定することは困難なので、機能的膀胱容量を測定するのが一般的です。

標準的な機能的膀胱容量は、以下のとおりです。

月齢 機能的膀胱容量
新生児 約20ml
生後6~11ヶ月 約50~70ml

※機能的膀胱容量の正常値(体重1kgあたり7ml以上)に月齢ごとの標準体重を掛けて計算

おしっこ量の増加と回数減少の原因:腎臓の機能が発達する

生まれたての赤ちゃんの腎臓は、大人と比較するとろ過機能や再吸収機能が未熟で、血液中の水分を十分に吸収(再吸収)することができません。

それが、月齢とともに機能が向上して水分の吸収量が増加することで、おしっこの回数が減り、1回あたりのおしっこの量が増えます。

腎臓のろ過機能と再吸収機能

腎臓のろ過機能と再吸収機能とは、おしっこが排泄されるまでのメカニズムの一部です。

  1. 体中の細胞から出た老廃物(尿素、窒素、クレアチニン、尿酸など)が血液によって腎臓まで運ばれる
  2. 血液中の老廃物が腎臓でろ過されて原尿(大人は1日180ℓ)になる(ろ過機能)
  3. 原尿のうち①利用できる成分(ブドウ糖、アミノ酸、塩分など)と②水分は尿細管から身体に再吸収(再吸収機能)され、老廃物が尿に濃縮される
  4. 老廃物が尿として尿管を通って膀胱に溜まる

引用:乳児期の子育て

腎臓のろ過機能とは、血液中の老廃物を腎臓でろ過して原尿にすることです。

また、腎臓の再吸収機能とは、原尿のうち再利用できる成分と水分を再吸収することです。

これらの機能が大人と同程度に機能するのは、生後2~3歳前後ですが、乳児期の間にも機能の向上が見られます。

おしっこ量の増加と回数減少の原因:抗利尿ホルモンの分泌量が増える

抗利尿ホルモンとは、腎臓の尿細管に作用して水分の再吸収を促すホルモンです。

月齢を経るにつれて朝起きて夜寝るという生活リズムができることで抗利尿ホルモンの分泌量が増え、腎臓の再吸収機能を向上させます。

なお、抗利尿ホルモンは、睡眠時に起床時の2倍近い量が分泌されます。

赤ちゃんが寝ている間におしっこの回数が減るのは、起きているときよりも抗利尿ホルモンが多く分泌され、腎臓の水分吸収量が増えているためです。

赤ちゃんのおしっこ量や回数が減る原因

通常は、月齢とともに赤ちゃんの回数は減り、1回あたりのおしっこ量は増えます。

赤ちゃんのおしっこ量や回数が減り続けたり、少ないままになっていたりする場合、体調不良や病気などが潜んでいる可能性を疑わなければなりません。

おしっこ量や回数が減る原因:汗をかく

赤ちゃんの体内から水分が出て行く主な経路は、汗をかくことと排泄(おしっことうんち)です。

赤ちゃんが運動や室温や気温の高い場所で過ごすことでたくさん汗をかくと、体内の水分量が少なくなるため、当然、おしっこの回数や量は減ります。

おしっこ量や回数が減る原因:水分不足

たくさん汗をかいても、十分に水分補給をしていれば、おしっこは普段どおりに出るものです。

しかし、たくさん汗をかくなどしているのに十分な水分補給をさせていないと、体内の水分量が不足し、おしっこの回数や量が減ることになります。

母乳育児の場合は要注意

特に、母乳育児の場合は注意が必要です。

母乳の分泌量が少なかったり、赤ちゃんが上手に飲めていなかったりして、水分不足に陥ることがあるからです。

母乳の分泌量は搾乳により確認できますが、赤ちゃんが十分な量を飲めているか否かの確認は困難なので、十分な量の母乳が分泌されているのに授乳量が不足することがあります。

離乳食開始後

離乳食開始後も水分不足に陥りやすいものです。

特に、離乳食開始直後は、母乳やミルク以外のものを口に入れることに違和感を覚え、水やお茶も飲みたがらないことがあります。

また、離乳食が進むにつれて母乳やミルクを飲む量が減っていくため、意識して水分補給させたあげないと水分不足になりがちです。

関連記事

赤ちゃんが水やお茶を飲まない原因は?飲ませ方と水分不足のリスクは?

おしっこ量や回数が減る原因:体調不良(発熱・嘔吐・下痢)

大量の発汗や水分不足でも脱水症状になりますが、その他にも以下のような原因で脱水になります。

  • 発熱:高熱により体内の水分が蒸発する
  • 嘔吐:嘔吐物と一緒に水分が体外へ出る
  • 下痢:排泄物と一緒に水分が体外へ出る

低月齢の赤ちゃんの場合、健康な状態でもうんちに含まれる水分が多く、下痢かどうかの判断が難しいことがあります。

嘔吐の有無を確認するとともに、赤ちゃんがグッタリしていないか、食欲はあるかなどを確認し、普段と違う様子があれば小児科を受診させてください。

関連記事

赤ちゃんが風邪!咳、鼻水、発熱、下痢症状への対応と病院受診の目安

おしっこ量や回数の減少で脱水症状に気づく

赤ちゃんのおしっこ量や回数の減少が減少した場合、親が心配すべきなのは脱水が起きているか否かです。

脱水とは、身体の水分量が異常に減った状態です。

人の身体は大半が水分で、一定量が失われると様々な体調不良や機能障害が生じ、放置すると命の危険があります。

特に、赤ちゃんは身体の約70%(大人は約60%)が水分で、大人と比較して体重あたりの必要水分量が多いため、少しの脱水でも元気がなくなり、グッタリしやすいものです。

赤ちゃんのおしっこ量や回数が減ったら、以下の症状の有無を確認し、脱水が起きているかどうか判断し、脱水の可能性がある場合はすぐ小児科を受診させてください。

  • おしっこの色が濃い
  • 唇がカサカサに乾燥している
  • 口の中が乾燥している(唾液の分泌量が少ない)
  • よだれの流れ出る量が少ない
  • 顔が赤く、熱くなっている
  • 泣いても涙が出ない
  • 顔面蒼白
  • 身体が熱いのに汗をかいていない
  • グッタリして元気がない

いずれも主観的な基準ですが、親が「赤ちゃんの様子がいつもと違う」と感じたら、実際に赤ちゃんの体調が悪いことが多いものです。

「思い過ごしかもしれない。」、「受診して何も問題なかったら、格好悪い。」などと思わず、まずは受診させることを考えてください。

関連記事

赤ちゃんの唇(くちびる)が乾燥でカサカサ!割れて血が出た時の対応は?

脱水を疑うおしっこの回数

おしっこの回数(間隔)が普段よりも2倍以上空いている場合、脱水を疑います。

例えば、普段はおおむね2時間ごとにおしっこをする赤ちゃんが、4時間以上おしっこをしない場合は、脱水を疑ってください。

赤ちゃんの個体差や室温・湿度など環境が影響している可能性を考慮し、普段よりも3~4倍以上の間隔が空くことを基準とする場合もありますが、赤ちゃんの健康を重視するなら2倍以上で脱水を疑うことをおすすめします。

なお、抗利尿ホルモンの作用により、睡眠中はおしっこの回数が減るため、おしっこの回数をカウントする場合は、起床時と睡眠中を分けなければなりません。

脱水で受診するまでにすること

脱水が疑われる場合は受診させる必要がありますが、受診までに母乳やミルクを飲ませる応急処置を行うことも大切です。

母乳やミルク以外では、水やお茶、スポーツドリンク、経口補水液などを飲ませることもできます。

経口補水液については、月齢に応じた量を厳守してください。

まとめ

赤ちゃんのおしっこ量や回数は、膀胱の容量、腎臓機能の向上、抗利尿ホルモンの分泌量の増加によって月齢とともに変化します。

おしっこ量が減る原因としては、汗をかくこと、水分不足、発熱・嘔吐・下痢などの体調不良があり、いずれも十分な水分補給をすることで対処するのが基本です。

しかし、脱水が疑われる場合は、迅速に小児科を受診させなければなりません。

赤ちゃんのおしっこ量や回数は頻繁に変化するため、普段からこまめに量や回数を記録しておき、異常が見られる場合にすぐ気づけるようにしておくことが大切です。

【参考】

おすすめ記事

  1. 赤ちゃん 後追い いつから いつまで 酷い しない 自閉症
  2. 赤ちゃん 夜泣き いつから いつまで 対処
  3. 赤ちゃん 風邪 発熱 下痢 咳 鼻水 鼻づまり
  4. 赤ちゃん 鼻水 黄色 透明 病院受診
  5. 赤ちゃん 医療費控除 申請 計算 対象
  6. 赤ちゃん 自閉症 症状 兆候
  7. 赤ちゃん シャフリングベビー 特徴
  8. カンガルーケア 赤ちゃん
  9. 発達障害 図 自閉症
  10. 赤ちゃん 発達障害 自閉症スペクトラム障害

facebookページ

ページ上部へ戻る