赤ちゃんの寝方が変!横向き、バンザイ、うずくまる理由、突然死の危険は?

赤ちゃん 寝方 横向き バンザイ うずくまって寝る

赤ちゃんの寝方は、あお向けが基本です。

ほとんどの家庭で、布団やベビーベッドの上にあお向けに赤ちゃんを寝かせます。

しかし、赤ちゃんが成長するにつれて、あお向けに寝かしつけたはずなのに、ふと気がつくと横向きやうつ伏せで寝ていたり、バンザイして布団から手を出していたり、うずくまって寝ていたりすることが増えていきます。

時々であれば「可愛いね。」、「自分で身体の向きを変えられるようになったんだね。」などと笑っていられますが、毎日のように赤ちゃんが変な寝方をするようになると、「頭の形がゆがまないだろうか。」、「何かの病気ではないか。」と不安になってしまうお父さんお母さんも少なくありません。

特に、赤ちゃんが横向きやうつ伏せで寝ている場合に、乳幼児突然死症候群(SIDS)を心配することが多いようです。

この記事では、赤ちゃんが色々な寝方をする理由と気を付けたいことについて紹介します。

なお、赤ちゃんの寝相の悪さについては、関連記事で紹介しています。

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赤ちゃんが睡眠中に寝方を変える理由(総論)

赤ちゃんは、生まれたての頃は親に寝かされたとおりあお向けで寝ていますが、徐々に身体を横に向けたりうつ伏せになったりと色々な寝方をするようになります。

赤ちゃんが色々な寝方をすることには、レム睡眠が多いことと成長ホルモンの分泌が関係しています。

レム睡眠が多い

私たちの睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠という2種類の睡眠で構成されており、この2つが1回の睡眠の間に交互に繰り返されています。

レム睡眠とは、「身体は寝ていて、脳は起きている」という眠りが浅い状態です。

レム睡眠中は、夢を見る、尿意をもよおす、記憶を固定させる、骨格筋が緩むなど色々なことが起こっています。

寝ている赤ちゃんが寝方を変えるのも、このレム睡眠の間です。

一方のノンレム睡眠とは、「身体も脳も寝ている」という深い眠りの状態のことです。

ノンレム睡眠中は、ストレスが解消されたり、成長ホルモンなどが分泌されたりしています。

赤ちゃんはレム睡眠の時間が長い

レム睡眠とノンレム睡眠の割合は、成長するにつれて変化していきます。

具体的には、レム睡眠の時間が短くなっていきます。

1回の睡眠におけるレム睡眠とノンレム睡眠の割合は、私たち大人の場合はおよそ2:8ですが、赤ちゃんの場合はおよそ5:5です。

赤ちゃんの方が「身体が寝ていて、脳は起きている」レム睡眠の割合が多く、その分、睡眠中に姿勢を変えたり頻繁に移動したりすることが多いのです。

成長ホルモンの分泌

成長ホルモンとは、脳下垂体前葉から分泌される成長を促すホルモンです。

成長ホルモンには、以下の特徴があります。

  • 身体の深部体温が低いほど分泌量が増える
  • 寝ているときの方が分泌量が増える

赤ちゃんの身体は、深部体温を下げて成長ホルモンの分泌を促すために体表面へ熱を放出しており、特に、睡眠時にたくさんの熱を放出しています。

その結果、睡眠中は起床時よりも体温が上がりやすくなり、その分、暑さを感じやすくなります。

そのため、赤ちゃんは、何度も寝方を変えて暑さ(不快感)から逃れようとします。

赤ちゃんの寝方:横向き

赤ちゃんの気になる寝方で一番多いのが「横向き」です。

背中を丸め、手足をキュッと曲げる姿勢は、お母さんのおなかの中にいる時や、親に抱っこして寝かしつけてもらう時の姿勢と似ており、赤ちゃんにとっては落ち着けるものです。

また、右側を向いて寝ると母乳やミルクの吐き戻し予防になりますし、消化も良くなるので、あおむけで寝るよりも心地よいと感じる赤ちゃんが多いことが分かっています。

そのため、首がすわり、寝返りや寝返り返りを覚えた赤ちゃんは、無意識のうちに快適さを求めて横向けに寝ることがあるのです。

横向きに寝ている時に気を付けたいこと

寝返りや寝返り返りを覚える前の赤ちゃんでも、何かの拍子で横向けになり、そのままうつぶせになることがありますが、自力であおむけに戻れないため、窒息や突然死のリスクが高くなります。

また、片方の腕や手が身体の下敷きになってしびれてしまったり、鼻や口が布団に密着して息苦しさを感じたりすることもあるため、赤ちゃんの様子をこまめに観察し、姿勢を調節してあげましょう。

また、左右どちらかばかり向いて寝ているうちに向き癖がつき、頭の形がいびつになることもあります。

赤ちゃんが同じ方向ばかり向いていると感じたら、意識的に反対向きに寝かせるようにしましょう。

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赤ちゃんの寝方:手を開いてバンザイして寝る

赤ちゃんは、月齢が低いほど体温を自力で調節するのが苦手なので、室温の変化や服の着過ぎ、かけ布団をかぶるなどちょっとしたことで身体に熱がこもり、急激に体温が高くなります。

しかし、「暑いよ!」と声を出すことはできませんし、低月齢のうちはかけ布団を払いのける力もありません。

そこで、無意識のうちにバンザイして手を布団から出し、開いた手の平から余分な熱を身体の外に逃がそうとするのです。

手をバンザイして寝ている時に気を付けたいこと

赤ちゃんがバンザイして寝ているのを見ると、親としては「身体が冷えて風邪をひく。」と心配になり、つい手をかけ布団の中に入れたり、手袋やミトンをはめたりしたくなるものです。

しかし、赤ちゃんは熱を逃がすためにバンザイしているので、かえって熱がこもるような対応は控えてください。

赤ちゃんがバンザイして寝るたびにミトンをはめ、手をかけ布団の中に入れ続けた結果、赤ちゃんが体温調節機能不全に陥ったというケースもあるので、注意が必要です。

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赤ちゃんの寝方:うずくまって寝る(うつ伏せ寝)

赤ちゃんは、寝返りや寝返り返りを覚えた頃から、うずくまって寝る(うつ伏せ寝)ことが多くなります。

うつ伏せで布団に頭をうずめ、両足を抱え込むように身体を丸めた姿勢が一般的ですが、おしりを突き出していたり、足を伸ばしていたりとパターンは豊富です。

広い意味ではうつ伏せ寝の一種です。

実は、うずくまって寝る姿勢は、赤ちゃんにとって横向きやうつ伏せ以上に快適な姿勢なのです。

まず、お母さんのお腹の中にいる時の姿勢に似ており、赤ちゃんにとって安心感が得られる姿勢です。

また、噴門(食道と胃のつなぎ目で背中側にある)が上向きになるため、食べたり飲んだりした物が胃の下側(噴門から遠い位置)に溜まって逆流しにくくなります。

さらに、肺が身体の下の方にきて心肺機能を高めるため、呼吸や心拍の状態が落ち着くことも分かっています。

うずくまって寝る時に気を付けたいこと

寝返りや寝返り返りを覚える前の赤ちゃんの場合、窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクがあるため、赤ちゃんがうずくまって寝ていたら、あお向けに戻してあげましょう。

寝返りや寝返り返りを覚えた後は、身体や運動機能が健全に発達している赤ちゃんであれば、うずくまったまま寝かせてあげても問題はありません。

ただし、タオルや枕など、顔に密着して窒息するリスクがある物は赤ちゃんの傍に置かないようにしましょう。

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まとめ

今回は、赤ちゃんの気になる寝方について紹介しました。

赤ちゃんは、心地よさや安心感を求めてコロコロ寝方を変えるものです。

病気や障害が原因で寝方が変わるということはほぼありませんが、横向きやうずくまって寝ている場合は、思わぬ事故が起きるリスクがあります。

親としては、赤ちゃんの月齢や発達段階を踏まえ、リスクを減らすよう対応してあげることが大切です。