赤ちゃんが呼びかけに反応しない!反応が薄い!急にぼんやりする原因はてんかん?

赤ちゃん 反応がない ボーっとする 固まる

元気に遊んでいた赤ちゃんが急にぼんやりしたり、呆然としたりすることはありませんか。

また、呼びかけに対する赤ちゃんの反応が薄いまたは反応がないということはありませんか。

これらの症状が赤ちゃんに見られる場合、疲れや注意力の跡切れなど一時的な原因によることもあれば、病気や障害が潜んでいる可能性もあります。

病気や障害の場合、放置すると症状が進行して赤ちゃんの成長に悪影響を与えるリスクがあるため、まずは赤ちゃんの様子を慎重に観察し、病院受診の要否を検討することになります。

この記事では、赤ちゃんの反応がない(薄い)などの原因のうちサイレントベビー、自閉症(自閉症スペクトラム障害)、小児てんかんについて紹介します。

赤ちゃんの反応がない・反応が薄い原因:サイレントベビー

赤ちゃんの反応がない、または、反応が薄い場合、サイレントベビーになっている可能性があります。

サイレントベビーとは、赤ちゃんの感情表現が著しく乏しくなっている状態です。

児童虐待(身体的虐待、精神的虐待、性的虐待、ネグレクト)など養育者(父母など)の不適切な関わりが原因で、赤ちゃんがサイレントベビーになると考えられています。

医学用語ではありませんが、子育ての問題に関する記事や話題の中では度々取り上げられる言葉です。

サイレントベビーは、子育て中の親などの目には「大人しくて育てやすい子」と映りやすいものです。

しかし、赤ちゃんにとっては、よく泣きよくぐずるのが健康な状態であり、黙って静かにしているのは異常事態です。

また、赤ちゃんは、泣くことで親と情緒的なコミュニケーションをとり、親からお世話してもらうことで周囲への信頼感を育んでます。

そのため、サイレントベビーになって親子のコミュニケーションが十分にできず、親からお世話してもらう経験が得られないままになると、その後の対人関係や社会生活に悪影響を及ぼすことになります。

サイレントベビーの対処法

サイレントベビーの原因は、親の関わり不足や不適切な関わり、つまり愛情不足です。

そのため、赤ちゃんに接する機会を増やしたり、赤ちゃんが愛情を感じられる方法で接したりすることが大切です。

最も基本的な対処法は、赤ちゃんに関心を持ち、赤ちゃんの言動にこまめに反応することです。

赤ちゃんが泣いたら「おなかが空いたかな?おむつが気持ち悪いのかな?」と話しかけ、クーイングや喃語を話したら微笑みながら答えてあげましょう。

もちろん、どうしても忙しくて手が離せない時はあるでしょう。

そんな時は、「お母さんはここにいるよ。すぐ行くから待ってね。」と声をかけ、少しでも顔を見せてあげるといった配慮をしてあげることで、赤ちゃんは「お父さんお母さんは僕(私)に関心を持ってくれている。」と感じることができて、どんどん要求をしてくるようになります。

これまで、赤ちゃんに十分関わって来なかった親は、すぐに関わり方を変えることは難しいかもしれません。

そんな人はまず、赤ちゃんの言動に反応することを意識し、毎回でなくてもできるだけ赤ちゃんに関わることから始めてみましょう。

また、自分一人で育児を抱え込まず、家族や親せき、保健センターなど周りをうまく活用することも大切です。

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赤ちゃんの反応がない・反応が薄い原因:自閉症(自閉症スペクトラム障害)

自閉症(自閉症スペクトラム障害)とは、①対人関係(社会性)の障害、②コミュニケーション能力の障害、③限定した常同的な興味、行動および活動(想像力の障害とそれに基づく行動の障害)の3つを特徴とする障害です。

生後3歳までに、3つの症状が見られた場合に自閉症(自閉症スペクトラム障害)と診断されます。

自閉症(自閉症スペクトラム障害)は、「自閉」という言葉から「心を閉ざす」イメージを持っている親が多いものです。

しかし、生まれつきの脳機能障害を原因とする発達障害の一つで、心の病気ではありません。

なお、近年、重度の自閉症やアスペルガー症候群などを連続的でつながりのある発達障害だと捉えた自閉症スペクトラムという概念(DSM-5)が登場し、臨床現場でも採用されているため、この記事では、自閉症(自閉症スペクトラム障害)と記載しています。

自閉症スペクトラムとは、ごく簡単に説明すると、「共通点がある複数の発達障害をグループとしてまとめたもの」です。

「感覚異常」という自閉症(自閉症スペクトラム)の症状

自閉症の症状の一つに、「感覚異常」というものがあります。

感覚異常には、①周囲の刺激に対して過敏に反応する「感覚過敏」と、②刺激に対して鈍く情報を感覚に届けにくい「感覚鈍麻」の2つがあります。

このうち、赤ちゃんがボーっとする原因となるのが感覚鈍麻です。

感覚鈍麻の症状が見られる赤ちゃんは、親が赤ちゃんをジッと見つめて微笑んだり、名前を呼んで注意を引いたりしても、表情を変えず呆然としていることがあります。

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自閉症(自閉症スペクトラム障害)の対処法

自閉症(自閉症スペクトラム障害)を完全に治療する方法は見つかっていません。

しかし、病院の医師や発達障害の専門機関に相談しながら適切な療育を受けることで、社会生活を送るための能力を伸ばしていくことができますし、家庭における適切な接し方を学ぶこともできます。

発達障害の療育は、早いうちに行う方が社会生活への支障が少なくなると考えられています。

まずは小児科や保健センターに相談し、自閉症(自閉症スペクトラム障害)の疑いがあると指摘された場合は、専門機関で療育を受けさせることを検討してあげてください。

赤ちゃんが急にぼんやりする(意識を失う)原因:小児てんかん

赤ちゃんが急にぼんやりし、手足がけいれんしたり短時間だけ意識を失ったりする場合、小児てんかんを疑います。

てんかんとは、てんかん発作を繰り返す脳の病気です。

てんかん発作とは、ニューロン(脳の神経細胞)に突然発生する電気的興奮によって繰り返す発作です。

脳の慢性疾患と呼ばれるとおり、不定期ですが慢性的に発作が起こります。

てんかんの種類

てんかんは、大きく4つの種類に分類されています。

  • 突発性部分てんかん:小児に多く、脳波は特定の部位に限局した異常な波が見られる
  • 症候性部分てんかん:高齢者に多く、脳波は特定の部位に限局した異常な波が見られる
  • 突発性全般性てんかん:小児から若年者に多く、左右の脳に同じ脳波異常が同時期に現れるが、手足の麻痺や脳の障害などの異常はない
  • 症候性全般性てんかん:新生児や乳児に多く、発作の回数が多い上に発病前から精神遅滞や神経症状がある

突発性とは「脳にはっきりとした病変が認められない」てんかん、症候性は、「脳に特有の病変が認められるてんかん」だと考えてください。

突発性 症候性
部分 良性小児てんかんなど 側頭葉てんかん、前頭葉てんかん、頭頂葉てんかん、後頭葉てんかんなど
全般性 小児欠神てんかんなど ウェスト症候群など

なお、新生児発作など、4つの種類に分類できないものについては、分類不能とされます。

てんかん発作の種類

てんかん発作には、以下の種類があります。

  • 間代発作(けいれん):手足をガクガクと一定のリズムで曲げ伸ばしする
  • 強直発作:手足が突っ張って身体が硬くなる
  • 欠神発作:突然、短い間だけ意識が消失する
  • ミオクロニー発作:一瞬、手足や全身がピクッと動く
  • 複雑部分発作:感情・感覚の変化や得意な行動など複数の発作が起こる

赤ちゃんのてんかんの特徴

てんかんのうち、生後0歳~15歳までに起こるてんかんは小児てんかんと呼ばれます。

小児てんかんは、新生児期~乳児期の発病率が最も高く、先天性の代謝異常や奇形を原因とする症候性全般性てんかんの発症が多くなっています。

赤ちゃんの頃によく見られるのは、間代発作(けいれん)と欠神発作です。

けいれんの場合は、手足や身体がけいれんを起こすため、てんかん発作だと気付きやすいでしょう。

一方で欠神発作の場合、突然、20~30秒程度の間だけ意識がなくなります。

例えば、食事中に急にボーっとし始めて、スプーンを落としても気づかず固まっています。

また、遊んでいる最中に急にフリーズし、親が呼びかけても反応しなくなることもあります。

急にボーっとし始めたり、反応がなくなったりするため周囲の人は困惑しますが、短時間で症状が治まることから、てんかんだ気づかれにくいものです。

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赤ちゃんのてんかんの対処法

てんかん発作は不定期に繰り返されるため、急にボーっとしたり固まったりする症状が繰り返されるようなら、てんかんを疑います。

赤ちゃんがてんかん発作(けいれん)を起こした場合は、横向けまたはうつ伏せに寝かせてください。

立ったり座ったりした状態では転倒して頭などを打つリスクが高いですし、、あお向けの状態では食べ物を喉に詰まらせるリスクがあります。

ただし、激しく身体がこわばってけいれんしている場合は、窒息を防ぐ必要があるため、あお向けに寝かせて下あごを持ち上げ、気道を確保してください。

てんかん発作は自然治癒しないため、発作が治まったら早急に病院を受診させてください。

早期に転換を疑って治療を開始することで、その後の社会生活への影響を減らすことができます。

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まとめ

赤ちゃんの反応がない・薄い、または、急にボーっとする原因となる病気や障害には、サイレントベビー、小児てんかん、自閉症(自閉症スペクトラム障害)があります。

てんかんの欠神発作のように気づきにくいものもありますが、放置すると、赤ちゃんの成長発達や社会生活に大きな影響を及ぼすことになります。

そのため、普段から赤ちゃんの様子をよく観察し、「いつもと違う」と感じたら、早めに小児科に相談することを意識しておきましょう。