赤ちゃんが頭を壁や床に打ち付けて泣くのは自傷行為?頭突きの対処は?

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赤ちゃんは、突然、頭突き(頭を壁や床に打ちつける)を始めることがあります。

ゴンゴン音がするくらい頭を打ちつけ、大人が慌てて止めても、しばらくするとまた打ちつけ始めます。

上機嫌で頭突きする赤ちゃんもいれば、ぐずったり泣いたりしながら頭突き赤ちゃんもおり、硬い壁や床に頭をぶつけてケガをしてしまうことも少なくありません。

親としては、ケガの心配はもちろん、「病気や発達の異常が原因ではないか。」、「子育ての仕方がまずいんじゃないか。」などと不安を募らせることもあります。

どうして赤ちゃんは頭突きをするのでしょうか?

また、赤ちゃんの頭突きにどう対応すれば良いのでしょうか?

この記事では、赤ちゃんが頭突きする(頭を壁や床に打ちつける)理由と対処方法について紹介します。

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赤ちゃんが頭を壁や床に打ちつける(頭突きする)理由と対処方法

赤ちゃんが頭突きする理由は様々で、それぞれ対処が異なります。

頭を打ちつける原因:遊んでいる

赤ちゃんは、自分の身体に興味関心を持っているものです。

月齢を経るにつれて自分の身体を自由に動かせるようになると、身体を使って色々な遊びを始めます。

頭を壁や床に打ち付ける動作も、赤ちゃんが遊びの一つとして始めることがあります。

特に、生後7~8ヶ月頃にハイハイやお座りを始めた赤ちゃんに多く、一度、頭突きを始めると、頭を壁や床に打ちつけたときの感触や、コンコン、ゴンゴンと音が出るのが新鮮で、何度も繰り返すようになります。

遊びで頭突きしているときの赤ちゃんは、とても楽しそうにしているので、すぐに遊びだと気づくはずです。

対処方法

赤ちゃんにとっては遊びでも、何度も何度も頭を打ちつけていると、打ち所が悪くてケガをしたり、頭の中に異常が生じたりするリスクがあります。

赤ちゃんが遊ぶ場所をベビーサークルなどで区切る、床にはマットやカーペットを敷く、壁面はクッションや座布団などでガードするなど、赤ちゃんが頭を打ちつけてもケガをしない環境を整えてあげる必要があります。

頭突きで頭をぶつけると、たんこぶなど目に見えるけがケガでなく、頭の中が傷害されてしまうリスクがあります。

赤ちゃんが、コンクリートの壁や床に頭突きしてしまった時は、念のため、小児科を受診させてあげましょう。

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頭を打ちつける原因:かまってほしい

言葉を獲得していない赤ちゃんは、「かまって」、「そばに来て」と言葉で伝えることができません。

そのため、親にかまってほしい時に、頭を打ちつけて「かまってアピール」をすることがあります。

遊んでいる場合とは対照的に、ぐずったり泣いたりしながら頭を打ちつけることが多くなっています。

たまたま頭を打ち付けた時に親が慌てて駆けつけるのを目の当たりにすると、「あ、頭を打ちつけたらすぐ来てくれるんだ。」と学習してしまい、かまってほしい時は頭を打ちつけることが癖になってしまうことがあります。

かまってアピールには、頭を打ちつける他にも、奇声を発したり、頭や首をブンブン振ったり、壁をバンバン叩いたりするなどの行動があります。

いずれも、親が傍に寄ってくるまで何度も繰り返すのが特徴です。

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対処方法

なるべく赤ちゃんのそばにいてあげることが一番の解決策です。

しかし、家事や仕事で忙しい親が、四六時中、赤ちゃんの傍で過ごすことは困難です。

そのため、頭を打ちつける以外の赤ちゃんの「かまってアピール」に気づくことが大切になります。

赤ちゃんは、頭を打ちつけるという危険なアピールをする前に、大きな声を出す、親をジッと見つめるなど別のアピールをすることが多いものです。

赤ちゃんの様子をこまめに観察し、早めにアピールに気づいてかまってあげましょう。

また、頭突きが「かまってアピール」になってしまった場合、他のアピール方法を教えてあげることも効果があります。

赤ちゃんが特定の行動をした時に駆けつけてあげるようにすると、その行動が頭突きに代わる「かまってアピール」として定着します。

頭を打ちつける原因:ストレスがたまっている

大人の場合、自分を傷つけることでストレスを発散することがありますが、赤ちゃんの場合も、強いストレスが原因で頭を打ちつけることがあります。

赤ちゃんのストレスとしては、以下のようなものが考えられます。

  • 生理的な欲求が満たされない(おなかが空いたのに母乳やミルクをもらえない、おむつが気持ち悪い、眠たいのに抱っこしてもらえない、暑い寒いなど)
  • 家庭環境(お父さんお母さんがケンカばかりしている、おばあちゃんとお母さんの関係が悪い、大好きなお父さんが家に帰ってこないなど)
  • 周辺環境によるもの(慣れないところに連れて行かれた、知らない人がたくさんいる、子供から意地悪される、思いっきり体を動かしたいのに狭いところに寝かせられているなど)

赤ちゃんは、言葉を獲得していないため、考えていることや思っていることを言葉で他人に伝えることはできません。

そのため、ストレスを小さな体で抱えきれなくなると、行動でストレスを表現するようになるのです。

対処方法

生理的な欲求や周辺環境については、赤ちゃんの様子をこまめに観察し、いつもと様子が違うと思ったら原因を探って改善してあげましょう。

家庭環境の問題を改善するのは難しいかもしれませんが、赤ちゃんの前でケンカをしない、赤ちゃんに関することは協力するといった対応が求められます。

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自閉症スペクトラム(発達障害)が原因

赤ちゃんの頃に頭突きが始まり、幼児期になっても頭を壁や床に激しく打ちつけ続ける場合は、自閉症スペクトラムなどの可能性が考えられます。

自閉症スペクトラムの症状の一つに「こだわり行動」があります。

こだわり行動とは、特定の動作を繰り返したり、特定のものに興味を集中させたりする行動のことです。

何にこだわるかは一人ひとり異なり、頭突きにこだわることもあると考えられています。

こだわり行動の場合、だれかれ構わず頭突きするのではなく、ある特定の物に頭突きを繰り返すことが多いため、他の原因と見分けることは比較的容易です。

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対処方法

赤ちゃんが頭突きを繰り返していることだけで、自閉症スペクトラムと判断されることはありません。

一般的に、発達障害と診断されるのは生後3歳頃からが多いため、他に何らかの症状が見られたとしても、赤ちゃんのうちに診断がつくことはほとんどありません。

そのため、頭突きを繰り返すからといって、発達障害と決めつけて心配する必要はありません。

ただし、頭突き以外にも発達障害を疑う症状が見られる場合は、早めに小児科に相談しておきましょう。

診断がつかなくても、赤ちゃんの特性に応じた療育を検討し、必要に応じて専門機関を紹介してもらえることがあります。

まとめ

突然、赤ちゃんが壁や床に頭を打ちつけ始めたら、親としては驚き戸惑ってしまいます。

しかし、遊びや「かまってアピール」で頭を打ちつける赤ちゃんは多いため、過度に心配することはありません。

大切なのは、赤ちゃんがなぜ頭突きを始めたのかを見極め、適切に対応してあげることです。

また、ストレスや自閉症スペクトラムが原因だと思われる場合は、家庭で抱え込むことなく小児科に相談してください。