赤ちゃんや幼児期の子どもの急病やケガの応急処置一覧!

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乳幼児は、親がどれだけ安全面に注意を払っていても、よくケガをします。
また、大人に比べて身体が未熟で急に痙攣や呼吸困難を起こすことも珍しくありません。

医師や医療関係者以外の場合、ケガや病気を治療することはできません。

しかし、親としては、乳幼児期の赤ちゃんや子どもがケガや急病に倒れたときに、ケガや病気の影響をできるだけ抑えるための応急処置については、知っておきたいものです。

この記事では、乳幼児のケガや急病(応急処置の余地があるもの)時の応急処置について紹介します。

乳幼児期のケガや急病

乳幼児期には様々なケガをしたり、急病にかかったりするリスクがあります。

乳幼児期にしやすいケガや、起こる急病(応急処置の余地があるもの)は、以下のとおりです。

ケガ 出血
切り傷、擦り傷、刺し傷
やけど
頭部打撲
誤飲
骨折・脱臼
熱中症
凍傷
溺れる
急病 けいれん
呼吸困難

出血の応急処置

乳幼児が出血を伴うケガをした場合、傷口をガーゼなどで圧迫して止血します。

出血が続くようなら、傷口よりも心臓に近い部位を圧迫して止血を図ります。

それでも止まらないときは、出血している部位を圧迫しながら心臓より高い位置に持っていきます。

例えば、膝から出血した場合、膝をガーゼなどで圧迫する、太ももを圧迫する、傷口を圧迫しながら足を心臓より高く持ち上げさせるという順序で止血します。

鼻血が出た場合

乳幼児が鼻血を出した場合は、鼻をつまんで下を向かせ、鼻頭を水や氷で冷やしてあげます。

乳幼児が痛みや驚きで泣いていると血が止まりにくいので、抱っこして落ち着かせてあげることも大切です。

擦り傷、切り傷、刺し傷の応急処置

乳幼児は、動き回って遊ぶうちに擦り傷、切り傷、刺し傷をたくさん作ります。

乳児期の赤ちゃんでも、ズリバイやハイハイをするうちに手足に傷ができることがありますし、幼児期に入ってお外で遊ぶ機会が増え、保育園や幼稚園に通い出すと、それこそ毎日のように傷ができるものです。

擦り傷、切り傷、刺し傷で注意したいのは、傷口からの感染です。

傷口を水で洗い、付着した汚れを洗い流した上で、綺麗なガーゼやタオルで傷口の水分や血を拭き取ります。

傷口が大きい場合、滅菌ガーゼで傷口を保護してあげましょう。

傷が深く出血が止まらない場合には、縫合手術が必要になることもあるため、乳幼児の様子、傷の大きさ・深さ、出血量などを確認し、病院に連れて行った方が良いと思ったら迷わず受診させましょう。

モイストヒーリング

モイストヒーリングとは、湿潤療法とも呼ばれている、傷を乾かさないようにして治す治療法です。

モイストヒーリングは、ケガをした部分を特殊な絆創膏で保護し、浸出液を傷の周りに留めて湿潤状態を保つことにより、皮膚細胞が元気な状態で傷の修復にあたるよう促します。

傷の治りが早く、消毒液を使用しないので痛みも少ない上、傷の上に上皮細胞が再生するため、跡が残りにくいとされており、乳幼児期の擦り傷、切り傷、刺し傷などで利用されることが増えています。

傷が浅く止血ができる場合は、モイストヒーリング用の絆創膏を使うことで、乳幼児が痛みを感じずに済み、傷跡も残りにくいのでおすすめです。

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ヤケドの応急処置

乳幼児がやけどしたときは、まず、流水で患部を冷やします。

手足や身体のやけどなら、洗面台の蛇口やお風呂場のシャワーで20分くらいは患部を冷やしてください。

服やズボンで隠れている部位をやけどしたときは、脱がさず服やズボンの上から冷やします。

顔をやけどしたときは、濡らしたタオルやタオルでくるんだ氷・保冷材などを患部に押し当てて冷やしましょう。

外出中で近くに水道がないときは、自動販売機で缶ジュースを購入し、缶を患部に押し当てる方法もあります。

ただし、缶にも雑菌が付着しているので、タオルやウェットティッシュなどで拭き取ってください。

皮膚が黒くなっているくらいの酷いやけどの場合は、一刻を争うので、すぐ119番通報して救急車を呼びます。

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頭部打撲の応急処置

乳幼児は頭が大きい(身体全体に占める頭の比率が大きい)ので、すぐバランスを崩して転倒し、頭を打ってしまいやすいものです。

頭を打った直後にしっかり泣き、意識がはっきりしていて、少しすると元気になるようであれば、冷やしたタオルなどで患部を冷やしてあげ、様子を見ることで問題ありません。

頭部打撲から2日間は注意深く乳幼児の様子を観察し、異常があればすぐ脳外科や小児科のある総合病院を受診させましょう。

一方で、頭を打った後グッタリしている、意識がない、顔色が悪い、呼吸がおかしいなどの症状が見られる場合は、すぐ病院を受診させる必要があります。

危険な状態だと思ったら迷わず119番通報してください。

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誤飲の応急処置

乳幼児は、興味関心のある物を手で掴み、危険か否か気にせず口に入れることが多く、口に入れた物を誤って飲み込んでしまうことがあります。

タバコ、薬、ボタン、防虫剤、画鋲など危険な物を飲み込んでしまうことも珍しくありません。

誤飲の応急処置は、まず、飲み込んだ物をすぐ吐き出させることです。

飲み込んだ物が出てこない、喉などに引っかかっている場合には無理をせず、病院を受診して取り除いてもらう必要があります。

誤嚥

誤嚥とは、口に入れた食べ物などが誤って気道に入ることです。

食事中に突然咳き込んだり、喘鳴が聞こえたりした場合は誤嚥を疑い、背中を叩いて誤嚥した物を吐き出させます。

乳幼児が誤嚥しやすいのは、餅、豆、雨、グミ、ゼリーなどです。

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骨折・脱臼の応急処置

保育園や幼稚園に通園すると、他の園児と一緒に身体を使って遊んだり、遊具などで遊んだりする機会が増え、身体接触や高所からの落下などにより骨折や脱臼をするリスクが高くなります。

骨折や脱臼の疑いがあるときは、患部を冷やし、関節を動かないように棒に包帯で固定した上で病院を受診させます。

熱中症の応急処置

夏場の炎天下で外遊びをする、厚着をして長時間過ごす、熱がこもった車内に放置するなどすると、熱中症になるリスクがあります。

熱中症は、症状の程度によって熱痙攣、熱疲労、熱射病に分類され、それぞれ応急処置の方法が違います。

熱中症の種類 症状 応急処置の方法
熱痙攣 筋肉の痙攣(痛みを伴う) 涼しいところへ連れていき、塩分濃度が高い水分を摂取させる
熱疲労 発汗による脱水症状 涼しいところへ連れていき、塩分濃度が高い水分を摂取させる
熱射病 重度の脱水、発熱、意識障害 衣服を脱がせて水で濡らしたタオルで身体を拭き、119番通報する

凍傷の応急処置

冬場の寒い時期には凍傷になることがあります。

凍傷の応急処置では、まず、温かい場所に移動させて、凍傷を刺激しないようゆっくり手袋や靴下を脱がせてあげます。

手の凍傷の場合、手を子ども自身のわきの下にはさんだり、親が両手で握ったりして温めます。

足の凍傷の場合、親の両手やわきの下で温めてあげます。

おぼれた時の応急処置

乳幼児がお風呂やプールなどでおぼれたときは、まず、口の中の水を吐き出させる必要があります。

また身体が冷えないように服を着せて温めます。

呼吸が止まっているときは人工呼吸を行いますが、万が一の場合に備えて119番通報をして救急車を呼びましょう。

けいれんの応急処置

乳幼児に多いのは、発熱時にひきつけを起こす熱性けいれんです。

横にならせて楽な姿勢をとらせた上で、けいれんの時間を測ります。

けいれんが5分以上続く、けいれんを何度も繰り返す、けいれんの後に意識を失う、手足のまひが残る場合は、病院受診が必要です。

痙攣が10分以上続く場合は迷わず119番通報してください。

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呼吸困難の応急処置

乳幼児で多いのは、誤嚥による急性の呼吸困難です。

乳幼児が咳き込んでいれば、背中を叩いて誤嚥した物を吐き出させますが、声が出なくなっているときは窒息したときの救急措置を試みます。

アナフィラキシーのおそれがある場合は、足を高い位置にした上で、119番通報してください。

まとめ

子どもがケガをしたときや急病時には、親の適切な見立てと応急処置がとても大切です。

応急処置で対応可能か否かを迅速に判断し、可能であれば応急処置を行い、早急に治療が必要なときは病院受診や119番通報をするようにしてください。

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