妊娠5ヶ月(16週、17週、18週、19週)のお腹の大きさや張りは?胎動は?

妊娠5ヶ月は、安定期と呼ばれる時期です。
つわり症状が治まって体調が安定し、妊娠前と同じような生活を送ることができる女性も多くなります。
お腹の中では赤ちゃんが活発に動くようになり、その動きを胎動として感じることもあります。
このページでは、妊娠5ヶ月の概要、症状と過ごし方について紹介します。
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妊娠5ヶ月の女性の状態と症状
妊娠5か月以降は安定期と呼ばれています。
妊娠3ヶ月頃から4ヶ月頃にかけて妊婦を悩ませていたつわり症状が治まり、基礎体温も妊娠前とそれほど変わらなくなるため、妊娠が安定します。
そのため、母子の体調や健康に気を配りながらではあるものの、妊娠前とそれほど変わらない生活を送ることができることが多いものです。
例えば、つわり症状が治まるのとほぼ同時に食欲が戻ります。
ただし、食べ過ぎて体重が急激に増加しやすい時期なので、有酸素運動や栄養バランスの良い食事で体調管理をすることが大切です。
妊婦の身体には、以下のような変化が見られます。
- お腹が膨らむ
- 体つきがふっくらしてくる
- 胎動を感じることがある
お腹が膨らむ
子宮の大きさが大人の頭程度になり、お腹の膨らみは妊娠4ヶ月頃より目立つようになります。
お腹が膨らんでくるのは、赤ちゃんが順調に成長するのに伴って子宮が膨らんでいる証なので、お腹を締め付けない服装を心がけましょう。
体つきがふっくらしてくる
お腹周りだけでなく、女性の身体全体に皮下脂肪がつき、お尻や乳房を中心に体つきがふっくらして丸みを帯びていきます。
乳頭から分泌液が出てくる人もいます。
母乳の準備が始まった証ですが、放っておくと衛生上良くないので、こまめに拭き取って清潔にしておきましょう。
胎動を感じることがある
胎動とは、赤ちゃんが子宮の中で動き回り、それを妊婦が感じることです。
妊婦によって感じ方は様々ですが、自分のお腹の中に確かに赤ちゃんが存在していることを実感できる貴重な体験です。
妊娠5ヶ月頃の胎動はごく小さいものですが、妊娠週数を経るにつれて大きくなり、赤ちゃんの成長を実感できるようになります。
通常、ゆったりとリラックスしている時に胎動を感じやすく、反対に、仕事や家事など何かに集中している時は感じにくい傾向があります。
また、皮下脂肪が多い人も胎動を感じにくいことが指摘されています。
妊娠16週
多くの妊婦が安定期に入ります。
子宮の大きさは、幼児の頭より少し大きくなります。
お尻や乳房を中心に皮下脂肪がついて、体つきがふっくらと丸みを帯びます。
また、赤ちゃんへの授乳の準備のために乳腺が発達し、妊娠前より1~2カップくらいバストのサイズがアップします。
乳頭から分泌物が出た場合は、分泌物をふき取って乳頭や乳輪を清潔に保っておくことが大切です。
妊娠17週
子宮の大きさは就学前後の子供の頭くらいになります。
お腹はより丸みを帯び、身体にも皮下脂肪がついていきます。
妊娠18週
子宮の大きさは大人の頭くらいの大きさになり、周囲の人が見てもはっきり膨らんでいるのが分かります。
お腹周りや胸元などを締めつけない服を選ぶようにしましょう。
妊娠18週前後から、マタニティウェアやマタニティインナーを使用する妊婦が多くなります。
妊娠18週頃から、胎動を感じることがあります。
妊娠19週
子宮の大きさは大人の頭と同じか少し大きいくらいまでになります。
それに伴って、女性のお腹もより目立ってきます。
痩せている人も皮下脂肪がつき、妊婦らしいふっくらした体つきになっていきます。
安定期に入って時間も経過し、食欲も旺盛になってくる時期なので、食べ過ぎて体重が急激に増加する人もいます。
体調に気を配りながら、散歩やマタニティエクササイズを始めると良いでしょう。
妊娠5ヶ月の赤ちゃんの状態
妊娠19週頃になると、赤ちゃんは、身長は25cmくらい、体重は280gくらいまで成長します。
骨が丈夫になり、筋肉や皮下脂肪がついてくる
妊娠5か月の赤ちゃんは、骨が丈夫になり、筋肉や皮下脂肪もついてきます。
そのため、首を左右に振る、上体を反らす、手を握る、足を伸ばすなど、色々な動きができるようになり、動作も大きくなっていきます。
こうした赤ちゃんの動きを、妊婦は胎動として感じることができるようになります。
よく、男性が女性のおなかに耳を当てて、胎動を感じようとする場面を目にしますが、男性が胎動を感じることができるようになるのは、もう少し先です。
皮膚が赤みがかってくる
皮膚が厚く赤みがかってきます。
頭髪も生え始めます。
産毛が身体全体に生え始める
顔だけだった産毛が身体全体に生え始めます。
産毛は、赤ちゃんを羊水の刺激から守ったり、体温を一定に保ったりする役割を果たします。
感覚も発達していきます。
感覚の中で一番に発達し始め、妊娠5か月くらいでほぼ妊娠と変わらないくらい発達するのが触覚です。
指しゃぶりをして、口に触れる指を確かめるようになります。
内臓のはたらきが発達する
妊娠5ヶ月になると、腎臓と膀胱はほぼ完成します。
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妊娠5ヶ月に気をつけること
妊娠5ヶ月は、つわり症状が治まって妊娠前に似た生活が送れるようになる分、つわりでしんどかった時期にできなかったことをあれこれしたくなるため、食べ過ぎて体重が増えすぎたり、生活リズムを崩したりしやすいものです。
妊娠5ヶ月頃に気をつけたいことは、以下のとおりです。
- 体重増加
- 適度な運動
- セックス
体重増加
妊娠5か月~7か月頃までの妊娠中期は安定期と呼ばれています。
つわりの症状が治まり、基礎体温も妊娠前とそれほど変わらなくなるので、妊娠前と同じような生活を送ることができるようになります。
代表的な変化が食欲の回復です。
つわりによって抑えられていた食欲が回復するため、つい食べ過ぎてしまいがちです。
また、赤ちゃんに栄養をたくさん届けようという思いで意識的にたくさん食べる妊婦もいます。
一方で、お腹が大きくなるにつれて、赤ちゃんに負担をかけないように安静に過ごそうという意識が働き、運動不足になりがちです。
その結果、安定期に入って体重が急激に増加する妊婦が後を絶ちません。
体重が増加しすぎると、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群などを発症するリスクが高くなる他、腰痛が悪化する、陣痛が弱まる、分娩時の出血量が増加する、産道が塞がれて帝王切開になる、赤ちゃんが巨大児もしくは低体重児になるといったリスクが高まります。
そのため、1日に1度は体重をチェックし、急激に増加もしくは減少している場合には、すぐ産婦人科に相談してください。
妊娠中の体重増加は、やせ型の人は12kg以下、標準体型の人は6~8kg、肥満型の人は妊娠前の体重を維持するのが理想だと言われています。
ただし、適正とされる体重増加は年々変化していますし、病院によってもまちまちです。
そのため、「◯kg増えたから問題だ。」、「◯kg減ったから赤ちゃんに影響が出る。」と深刻に考えすぎる必要はありません。
毎日体重をチェックして、普段と違う増減の仕方をしていると思ったら、産婦人科に相談してアドバイスをもらってください。
適度な運動を心がける
妊娠中は、お腹が大きくなるにつれて身体を動かすのが面倒になりがちです。
しかし、妊娠中期は、食欲が旺盛になって体重が増えやすいこともあり、毎日散歩に出かけるなど適度に身体を動かすことが、赤ちゃんと妊婦の健康を保つ上でとても大切です。
セックス
パートナーとのコミュニケーションは大切ですが、お腹に負担がかからない方法をパートナーと一緒に考える必要があります。
また、セックスで女性が性病感染し、母子感染で赤ちゃんに悪影響を与えるリスクがあるので、避妊具は必ず装着しておきましょう。
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妊娠5ヶ月の行事等
妊娠5ヶ月頃の行事は、以下のとおりです。
- 母親学級、両親学級
- 戌の日
母親学級、両親学級
母親学級、両親学級とは、各市区町村の保険所や病院などで行われている、妊娠中の生活や出産時のこと、生まれてきた赤ちゃんへの関わり方などを教えてくれる教室のことです。
お父さんとお母さんが参加して、お産のビデオ視聴、妊婦体操の練習、分娩時の呼吸法の練習、食生活や栄養に関する学習、赤ちゃんの沐浴練習などを行います。
地域の妊婦と知り合う貴重な機会でもあるので、積極的に参加してみましょう。
特に、男性は、女性が妊娠しても「父になる」という自覚を持ちにくいものなので、女性と一緒に参加してみると良いでしょう。
地域によって差はありますが、女性が妊娠中期に入る前後から受講できる地域が多くなっています。
また、両親学級は、お父さんに配慮して休日に開催されているところもあります。
受講料は無料もしくはテキスト代のみ徴収されるところが多くなっています。
戌の日
昔は、妊娠5ヶ月目の戌の日に、腹帯を巻いて神社に安産祈願のお参りをしていました。
現在も、その風習が残っている地域が多く、本人もしくは家族がお参りに出向くことは少なくありません。
なお、戌の日とは、十二支の11番目の日のことで、12日に1度やってきます。
戌の日にお参りするのは、犬が多産でお産が軽いことにあやかるためです。
まとめ
妊娠5ヶ月は、安定期と言われる通り、つわり症状に悩まされるしんどい時期を過ぎて、妊娠前に近い生活を送ることができます。
しかし、妊娠中であることに変わりはなく、安定期を過ぎるといよいよ出産に臨むことになります。
そのため、体調が良くなっているからと言って気を抜いたり、無理をしたりせず、心も身体もリラックスして過ごすことを心がけましょう。