閉じる
  1. 赤ちゃんの後追いはいつから?酷いのはいつまで?後追いしないと自閉症?
  2. 赤ちゃんの夜泣きはいつから(何ヶ月)いつまで?原因・理由と対処法は?
  3. 赤ちゃんの予防接種の前後でチェックしておきたいこと
  4. 赤ちゃんの発達障害の特徴と兆候、診断時期は?知的障害との違いは?
  5. 赤ちゃん・幼児の頃からチェックしたい発達障害の種類と特徴
  6. カンガルーケアとは?メリットとデメリット、自閉症の原因になる?
  7. 赤ちゃんの原始反射とは?種類と消失時期一覧は?新生児期にも見られる?
  8. ロタウィルスの予防接種の接種期間(時期)と料金は?赤ちゃんへの副反応は…
  9. ロタウィルス胃腸炎とは?症状、潜伏期間、治療法は?予防接種の効果は?
  10. 新生児期~乳児期の赤ちゃんがかかりやすい病気と、病気の目印の症状まとめ…
閉じる

乳児期の子育て

サイレントベビーと自閉症の違いは?特徴、その後、治し方はどう違う?

サイレントベビーと自閉症

サイレントベビーの問題が世間一般に知られるようになってしばらく経ちますが、いまだに正確に理解できている人は多くありません。

サイレントベビーと混同されたり、関連付けられたりしやすいのが発達障害、特に自閉症です。

お父さんお母さんと話していると、「サイレントベビーと自閉症を同じものだ。」、「自閉症のある子はサイレントベビーにもなりやすい。」などと誤って理解していることが少なくありません。

勘違いしているだけならともかく、勘違いに基づく無用な心配をして、赤ちゃんを連れて病院を渡り歩いたり、赤ちゃんの将来を憂いて落ち込んだりしているお父さんお母さんもいます。

サイレントベビーと自閉症は全く別のものですが、どうして誤解が生じるのでしょうか。

また、サイレントベビーと自閉症では、どのような特徴や違いがあるのでしょうか。

この記事では、サイレントベビーと自閉症の特徴と違いについて説明します。

サイレントベビーが自閉症と混同・関連付けられやすい原因

サイレントベビーと自閉症が混同・関連付けられる一番の原因は、症状に似たところがあることです。

例えば、「表情や感情の起伏が乏しい」、「目線が合わない」という症状は、サイレントベビーと自閉症のどちらにも見られる症状です。

厳密にいうと症状の現れ方には違いがあるのですが、書籍やネット上で文字として表現される場合は、同じ症状として記載されるため、「同じ症状がある=同じような病気・障害なんだろう。」という誤解が生じるわけです。

サイレントベビーの特徴

サイレントベビーとは、児童虐待など親の不適切な関わり方により、泣かない、笑わないなど、感情表現が極端に少なくなった赤ちゃんのことです。

育てられている環境や赤ちゃんの気質などによって個人差はありますが、いわゆる「赤ちゃんらしさ」がなくなるのが特徴です。

例えば、おなかが空いても、オムツがぬれても泣かない、お父さんお母さんを見ても笑わない、周囲の人と目を合わせない、初めての場所や人にも不安を示さないといった症状が見られます。

特徴的な症状を少し詳しくみておきましょう。

サイレントベビーの特徴1:泣かない

まったく泣かない赤ちゃんもいれば、他の赤ちゃんと比べると泣く機会が少ないという赤ちゃんもいます。

おなかが空いている、おむつが濡れている、長時間放置しているなど、一般的な赤ちゃんなら泣いてお世話を求めるであろう場面で泣かない期間が継続すると、サイレントベビーを疑います。

赤ちゃんは不快なことがあると泣くもので、泣かないで良い子にしている場合は何らかの異常を疑うのが基本です。

サイレントベビーの特徴2:あまり笑わない

赤ちゃんは、生後1ヶ月~生後3ヶ月頃に生理的微笑を卒業し、自らの意思で笑う「社会的微笑」ようになります。

お父さんお母さんが抱っこしたりあやしたりしてもピクリとも笑わない場合や、以前は喜んで笑っていたことを笑わなくなった場合などは、サイレントベビーになっている可能性があります。

ただし、笑うことは、泣くことに比べて個人差が大きいものなので、笑わないことだけでサイレントベビーだと決めることはできません。

赤ちゃんの様子をじっくり観察し、他にサイレントベビーの特徴が出ていないかどうか確認することになります。

関連記事

生理的微笑・新生児微笑とは?いつからいつまで?社会的微笑との違いは?

サイレントベビーの特徴3:目を合わせない、声をかけても反応しない

通常、赤ちゃんは、お父さんお母さんが目を見て話しかけると見つめ返しますし、声をかけると振り向きます。

お父さんお母さんと目を合わせない場合や、声をかけても反応しない場合には、サイレントベビーの可能性があります。

ただし、目を合わせない、声をかけても反応しないという特徴は、自閉症をはじめとする発達上の問題が原因となっている場合もあり、判断が難しいところです。

サイレントベビーの特徴4:体の動きが少ない、動きが緩慢

赤ちゃんは、最初は手足を動かして遊び、寝返りを覚え、ズリバイやハイハイで移動を始めるというように、次々に身体の動かし方を覚えていきます。

これは、自分の身体や周囲に興味を持っていることの現れであり、赤ちゃんが健康に成長している証です。

サイレントベビーになっている場合、自分自身への関心も減退し、身体を積極的に動かすことが少なくなる傾向があります。

関連記事

サイレントベビーとはどんな赤ちゃん?スマホが原因?将来への影響は?

自閉症の特徴

自閉症とは、①対人関係(社会性)の障害、②コミュニケーションの障害、③限定した常同的な興味、行動および活動(想像力の障害とそれに基づく行動の障害)の3つを特徴とする発達障害です。

自閉症の原因は、生まれつきの脳の器質的な障害だと考えられています。

自閉症がある子どもの50%以上は知的障害がある一方で、アスペルガー症候群をはじめ知的な遅れがない子どもも約30%おり、言語を習得して学校の成績が良い人もいます。

ただし、知的障害がない場合でも、会話などコミュニケーションを必要とする対人関係は不得手です。

自閉症の症状は、年齢、知的障害(精神遅滞)の有無、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)の併発の有無などによって個人差が大きくなっています。

乳児期の赤ちゃんや幼児期の子どものうちに見られる主な症状(行動)は、以下のとおりです。

  • 親など親しい人の後追いをしない
  • 人見知りをしない
  • 周囲の子に関心を示さない
  • 発語が遅い(オウム返しが続く)
  • 目を合わせない
  • 指差しをしない
  • 一人遊びが多い
  • 人のまねをしない
  • 逆転バイバイ(手のひらを自分の方に向けてバイバイする)
  • 名前を呼んでも振り向かない(声をかけても反応しない)
  • 表情が乏しい
  • 落ち着きがない
  • かんしゃくを起こす
  • こだわり行動(くるくる回る、手のひらを目の前でひらひらさせるといった反復行動、特定の記号や印に注目して突っ込んでいくといった興味の限局、道順や配置にこだわる順序固執)

(※赤字の部分が、サイレントベビーと似ている症状です。)

自閉症と診断されるのは生後3歳以降

一般的に、医師であっても、乳児期の赤ちゃんのうちに自閉症と診断することは難しく、診断できるのは生後3歳以降です。

赤ちゃんに自閉症の症状が見られた場合、小児科に相談した上で必要に応じて専門機関を受診することになりますが、乳児期のうちに診断がつくことは多くありません。

ただし、自閉症の疑いがある場合には療育を受けさせられることがあるので、気になる場合は早めに相談しましょう。

 

関連記事

自閉症の赤ちゃんの特徴と症状は?生後2ヶ月、6ヶ月、1歳時の兆候は?

スポンサーリンク

サイレントベビーと自閉症の違い

サイレントベビーと自閉症の特徴を見てみると、似たような症状があることが分かります。

例えば、「目を合わせない」、「泣いたり笑ったりしない(表情が乏しい)」という症状が似ています。

また、サイレントベビーの「反応の乏しさ」と、自閉症の「名前を呼んでも振り向かない」、「周囲の子に反応を示さない」ことも、文字上は似た症状だととらえられます。

一方で、サイレントベビーと自閉症では、以下の点が違います。

  • 原因(生まれつきか、育て方か)
  • 刺激に対する反応の多寡
  • 知的障害の有無
  • 診断がつくかどうか(障害かどうか)
  • 治療か療育か

サイレントベビーと自閉症の違い1:原因(生まれつきか、育て方か)

サイレントベビーは、児童虐待(身体的虐待、精神的虐待、性的虐待、ネグレクト)など、赤ちゃんが生まれた後の養育環境や育て方が原因で起こります。

一方の自閉症は、生まれつきの脳の器質的な障害が原因だと考えられており、育て方が原因ではありません。

サイレントベビーと自閉症の違い2:刺激に対する反応の多寡

サイレントベビーになっている赤ちゃんは、「身体の動きが乏しい、動きが緩慢」という症状が見られます。

一方で、自閉症の赤ちゃんはおちつきがなく過敏な傾向があります。

この違いが、サイレントベビーか自閉症かを見分けるもっともわかりやすいものと言えるでしょう。

サイレントベビーと自閉症の違い3:知的障害の有無

サイレントベビーと知的障害の関連性を示すデータはありません。

一方で、統計上、自閉症のある子どもの50%以上に知的障害が認められます。

ただし、赤ちゃんに自閉症の症状が見られる場合、子育ての負担が通常よりも大きくなる傾向があるため、親などから継続的に児童虐待を受けてサイレントベビーになる可能性は否定できません。

サイレントベビーと自閉症の違い4:診断がつくかどうか(障害かどうか)

サイレントベビーは病気でも障害でもなく、診断はつきません。

一方で、自閉症は医師の診断がつく発達障害です。

ただし、現在は、発達障害をスペクトラム(連続体)として捉える考え方が主流で、自閉症についても「自閉症」ではなく「自閉スペクトラム症」という診断がつくようになっています。

サイレントベビーと自閉症の違い5:治療か療育か

サイレントベビーは、お父さんお母さんの関わり方や周囲の働きかけ、養育環境の改善によって改善しますし、親子で医師の治療を受けることも有効とされています。

一方の自閉症は、現在の医学では根本的に治療することはできません。

ただし、医師や専門機関に相談しながら、症状や発達状況、本人や家族のニーズに応じた適切な療育、教育、指導を受けることで、社会の中で生活するためのスキルを獲得していくことができます。

乳幼児期の家庭における療育、学童期の学校での教育、就労支援など、継続的で連携のとれた教育や支援を受けることによって、社会内での安定した生活が送れるようになります。

なお、多動、かんしゃく、こだわり行動など自閉症の一部の症状については、服薬治療によって軽減できるようになっています。

スポンサーリンク

サイレントベビーと自閉症、どちらも早期発見が大切

サイレントベビーも自閉症も、早くに発見して適切な関わりを続けることで、その後の赤ちゃんの成長や生活を改善することができます。

将来、赤ちゃんが大人になったときに、良い人生を送れるかどうかは、お父さんお母さんがいつ、育児のあり方や赤ちゃんの問題に気づいて改善に取り組み始めたかにかかっていることを、覚えておいてください。

まとめ

サイレントベビーと自閉症は、症状に似たところはあるものの別ものです。

それぞれの特徴を理解し、子どもに気になる症状が見られた場合には、早めに関わり方を改善したり、必要な治療を受けさせてあげましょう。

ページ上部へ戻る