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乳児期の子育て

赤ちゃん・幼児の頃からチェックしたい発達障害の種類と特徴

発達障害 図 自閉症

発達障害にはたくさん種類があり、乳児期の赤ちゃんや幼児期の子どもに見られる特徴や症状も実に様々です。

一人の子どもが複数の発達障害を抱えていることも多く、同じ診断を受けていても特徴や症状、日常生活への支障の程度、支援の方法などは一人ひとり異なります。

では、発達障害にはどのような種類があるのでしょうか。

また、それぞれの発達障害の特徴はどのようなものでしょうか。

一般的に、発達障害と診断されるのは生後3歳以降で、乳児期の赤ちゃんのうちに発達障害の確定診断がつくことはほとんどありませんが、将来子どもが診断された時に慌てず対処できるよう、種類や特徴をチェックしておくことは大切です。

この記事では、発達障害の種類と特徴、知的障害との違い、グレーゾーンの問題について紹介します。

発達障害の種類

主な発達障害の種類と特徴は、以下の図のとおりです。

 

発達障害 図 自閉症

(※現在、レット症候群は、広汎性発達障害のカテゴリーから削除されています。)

では、それぞれの発達障害の特徴について、詳しく見ていきましょう。

自閉症スペクトラム(自閉スペクトラム症)

自閉症スペクトラムとは、重度の自閉症からアスペルガー症候群まで、発達障害を連続的につながりのあるものとして捉えた概念です。

共通点がある複数の発達障害をグループとしてまとめたもの」と言い換えることができます。

医師から、「自閉症スペクトラム障害」だと言われた場合、まずは「特定の発達障害だという特定はできないけれど、自閉症系の発達障害がある。」と考えてください。

以前は、一つひとつの発達障害が別々の障害として診断されていました。

しかし、アスペルガー症候群と高機能自閉症の違いが必ずしも明確でないなど、別々の発達障害だと診断する基準が不明瞭であるという指摘がされていました。

そうした状況下、発達障害を連続体(スペクトラム)として捉える自閉症スペクトラムという概念が登場しました。

自閉症スペクトラム障害には、自閉性障害、高機能自閉症、アスペルガー障害、レット症候群、小児崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害が含まれています。

自閉性スペクトラム障害の特徴

自閉症スペクトラム障害は、①相互的な対人関係の障害、②コミュニケーションの障害、③興味や行動のこだわりという3つの特徴があります。

自閉症スペクトラム障害がある人は、統計上は1%から2%程度です。

男女の割合では、男性が女性より多くなっています。

自閉症スペクトラム障害 図

自閉性障害(自閉症)

自閉性障害(自閉症)とは、①対人関係(社会性)の障害、②コミュニケーションの障害、③限定した常同的な興味、行動および活動の3つを特徴とする発達障害です。

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アスペルガー症候群

アスペルガー症候群とは、①対人関係の障害、②限定された常同的な興味、行動および活動という特徴は、自閉症と共通しているが、明らかな言語発達や認知の発達の遅れを伴わない発達障害です。

しかし、高機能自閉症(知的障害がない自閉症)との明確な区別は難しいのが現状です。

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レット症候群

レット症候群とは、神経系の症状を主とする進行性の発達障害です。

発症するのはほとんど女児で、知能、言語、運動能力の遅れ、手をもむ動作の反復といった症状が現れます。

知的障害を伴い、中でも重度の知的障害がある人が多いといわれています。

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小児期崩壊性障害

小児期崩壊性障害とは、成長に伴って獲得された社会性、知的機能、運動機能、言語機能などが退行していく発達障害です。

多くの場合、2歳から5歳の間に約半年程度の期間をかけて言語機能が退行し、自閉症と似た症状を示すようになります。

発症率は、男児が女児より多くなっています。

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注意欠陥多動性障害(ADHD)

注意欠陥多動性障害とは、①不注意(物事に集中できない、注意が持続できない)、②年齢や発達段階に見合わない多動性(落ち着きがない、じっとしていられない)や衝動性(約束を守れない、突飛な行動をとる)の一方、もしくは、両方を特徴とする発達障害です。

不注意、多動性や衝動性の症状が、生後7歳までに現れてきます。

注意欠陥多動性障害がある子どもは、学童期の子どもの3%から7%程度で、男女比では男児が女児より多くなっています。

年齢が高くなるにつれて多動症状が減少する傾向にありますが、不注意と衝動性は成人になっても残ることが少なくありません。

一部の症状については、服薬によって抑えることができます。

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学習障害(LD)

学習障害とは、全般的な知的発達に遅れはないけれど、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論する能力のうち、特定の分野の習得と使用が著しく困難な状態をいいます。

学習障害の原因は、中枢神経系に何らかの機能障害があるためと推定されています。

視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、十分な教育が受けられなかったなど環境的な要因が学習を阻害している場合は、学習障害には含まれません。

統計上、学習障害がある子どもは2%から10%程度です。

読むことの習得と使用が難しい人は、男児が女児より多くなっています。

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その他の発達障害

発達障害には、自閉症スペクトラム障害、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害以外にも種類があります。

  • トゥレット症候群
  • 吃音
  • 発達性協調運動障害

トゥレット症候群

トゥレット症候群とは、1種類以上の音声チック(咳払い、鼻を鳴らすなど、突然起こる素早い発声の繰り返し)と多種類の運動チック(目をパチパチさせる、首を 振るなど、突然起こる素早い運動の繰り返し)が1年以上続くチック障害です。

チック障害は、本人の意思とは関係なく、突然発声や運動が繰り返されるのが特徴です。

幼児期、児童期、思春期に発症し、たいていは成人までに症状が軽くなるといわれています。

吃音

吃音とは、反復(単音や単語の一部を繰り返す)、引き伸ばし(単語の一部を伸ばす)、ブロック(単語のではじめで詰まる)のうち、1つ以上の症状があり、年齢や言語能力に見合った話し方が困難な状態のことです。

たいていは、幼児期に症状が出始めますが、思春期に入ってから目立つこともあります。

学童期や成人までに症状がなくなるか軽くなることが多いものですが、成人した後も症状が残る場合もあります。

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発達性協調運動障害

発達性協調運動障害とは、年齢から期待されるよりも協調運動がぎこちないもしくは困難な障害です。

肉体的な異常がないのに協調運動に障害があり、生涯によって日常生活に支障がある場合に診断されます。

学童期の子どもの5%程度が発症し、男児の方が女児より発症率が高くなっています。

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発達障害と知的障害の違い

赤ちゃん 発達障害 知的障害 違い

発達障害との区別が分かりにくいものとして、知的障害があります。

知的障害とは、知的能力全般の発達が遅れた状態です。

障害されている知的能力には、判断、理解、記憶、思考、知覚などがあります。

発達障害と知的障害は別の障害ですが、両方の障害を抱えている子どもが多いことや、症状だけ見ると似ているところが多いことから、混同されたり同じものだと考えられたりしがちです。

発達障害は、自閉症や注意欠陥多動性障害(ADHD)などをまとめたもので、社会適応や行動、コミュニケーションに問題がある状態です。

一方の知的障害は、知的能力全般が年齢相応の発達より遅れている状態です。

知的障害と発達障害の両方のある子どももいますが、アスペルガー障害のように、知的障害がない発達障害の子どもも少なくありません。

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発達障害のグレーゾーン問題

集中できない、我慢できないといった注意欠陥多動性障害(ADHD)の特徴や、読み書き計算が苦手という学習障害(LD)の特徴は、程度の差はありますが発達障害のない人にも見られるもので、発達障害なのかどうかの判断が難しいものです。

そのため、発達障害の診断はついていないが疑いはあるという、いわゆる「グレーゾーン(灰色の領域)」の子どもが相当数いると考えられています。

文部科学省が、学校教員に実施したアンケート「通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について」では、知的発達はないものの学習や行動で問題の大きい児童生徒の割合が6.5%で、グレーゾーンの子どもの多さをうかがわせる結果となっています。

グレーゾーンの子どもは、確定診断を受けておらず、適切な治療や教育を受けられていないため、周囲から疎んじられたり誤解されたりしやすく、発達障害と診断された子ども以上に生きづらさを抱えていることが多いと考えられています。

発達障害者支援法などにより、発達障害と診断された子供への支援が充実するようになってきましたが、今後は、グレーゾーンへの手当ても必要になっていくでしょう。

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まとめ

発達障害の子どもは、発達障害のない子どもに比べて子育てが大変で、親としては何かと悩みが尽きないと言われています。

しかし、発達障害について一番悩んでいるのは子ども自身です。

「友達と仲良くしたいのに、つい衝動的に行動してケンカしてしまう。」、「周囲がどうして怒るのか分からない。」、「算数ができるようになりたいのに、どれだけ頑張っても理解できない。」など、発達障害がある子どもならではの悩みを常に抱え、もがいているのです。

発達障害のある子どもを育てるのが大変なことは間違いありませんが、子どもの気持ちを察し、子どもが少しでも日々の生活を楽しむことができるよう配慮してあげることが大切です。

発達障害は、他の病気と同様、早期発見と早期対応が何より重要なので、子どもの態度や言動をよく見聞きし、「保育所で、いつも一人で遊んでいるけど、どうしてだろう。」、「いつまで経っても人見知りしないけれど、大丈夫だろうか。」といった不安や心配を感じたら、早めに病院や専門機関へ相談して必要な対応をしてもらいましょう。

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