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乳児期の子育て

水頭症とは?赤ちゃんの原因、症状、治療法は?寿命や後遺症は?

赤ちゃん 水頭症

水頭症という病気を聞いたことはありませんか?

水頭症は、頭が大きくなることを特徴とする、乳児期の赤ちゃんの頃に発症しやすい病気の一つです。

病気だと気付かないまま長期間放置してしまうと、症状が悪化したり後遺症が残ったりするリスクが高いので、早期発見・早期治療がとても大切になります。

しかし、病気だと気付かず放置してしまい、赤ちゃんに深刻な後遺症や障害が出た後で後悔するお父さんお母さんは少なくありません。

そこで、このページでは、水頭症の概要、症状、原因、治療法、赤ちゃんの寿命や後遺症との関係について紹介します。

水頭症とは

赤ちゃん 水頭症

水頭症とは、頭の中に脳脊髄液が異常に留まってしまう病気です。

人の頭の中には、脳全体を覆うように血液由来の脳脊髄液という体液があり、この脳脊髄液が脳への衝撃を和らげるクッションのような役割や、脳内で産生された物資を取り除いたりする役割を果たしています。

脳脊髄液は、脳室の脈絡叢という部位で産生され、脳内をゆっくりと循環した後、吸収されて血液に戻っていきます。

この産生→循環→吸収というサイクルを繰り返すことで、脳内の圧力を一定に維持しています。

しかし、何かの原因で脳脊髄液の循環の流れが止まって脳内に過剰に留まり、脳内の圧力を高めてしまうことがあります。

これが水頭症です。

水頭症の発症率

水頭症の発症率は、約0.001%(1000人に1人)です。

水頭症の症状

赤ちゃん 水頭症

水頭症の主症状は、脳脊髄液が異常に留まって頭の中の圧力が上昇することです。

赤ちゃんは、頭蓋骨の縫合が完成していないため、留まった脳脊髄液の圧力で膨らんだ脳室によって頭蓋骨が内側から押し広げられてしまい、頭が大きくなります。

他にも、全身に次のような症状が現れます。

  • 大泉門が「焼けたオモチ」のようにプクッと膨らむ(触っても凹みが感じられなくなる)
  • 落日現象(黒目の下半分が下まぶたにかかり、白目が目立つ現象)
  • 頭痛、吐き気、嘔吐
  • けいれん
  • 食欲がなくなって体重が減る
  • 倦怠感が強まって動きが緩慢になる
  • たくさん寝てもうとうと寝ている
  • 不機嫌になる

関連ページ

水頭症の後遺症

水頭症を放置すると、症状が慢性化してしまい、日常生活に支障が出るようになります。

また、脳の発達が阻害され、神経系の障害(視力の低下や眼球運動の異常など)や精神遅滞(知的障害)、言語障害、麻痺などを引き起こすリスクがあります。

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水頭症の原因

赤ちゃん 水頭症

水頭症の主な原因は、①脳脊髄液の流れが障害される、②脳脊髄液が過剰に産生される・吸収されにくいという2つです。

脳脊髄液の流れが障害される

胎児のうちの神経発達異常や、脳の奇形による構造異常により、先天的に脳脊髄液の循環経路がふさがれている場合があります。

また、頭の病気により、脳室や脳脊髄液の循環経路がふさがれた場合も、水頭症を発症します。

例えば、血液のかたまり(血腫)や脳腫瘍が脳室や脳脊髄液の循環経路をふさぐ場合が考えられます。

脳脊髄液が過剰に産生される・吸収されにくい

脳室や循環経路が物理的にふさがれていないのに脳脊髄液の流れが滞る場合、脳室内に腫瘍ができて脳脊髄液が過剰に産生されたり、吸収されにくくなったりすることが考えられます。

また、原因不明の先天性疾患や、髄膜炎やくも膜下出血といった脳の病気が原因となる場合もあります。

水頭症の診断

赤ちゃん 水頭症

水頭症は、頭の大きさや落日現象などの症状を確認し、頭部のMRI検査やCTスキャンによって脳室の拡大の有無などを検査した上で診断されます。

また、脳脊髄液の流れを検査する方法も活用される機会が増えてきました。

先天性水頭症の場合、妊婦健診で実施するエコー検査によって判明することもあります。

水頭症の治療

赤ちゃん 水頭症

水頭症は、「脳内に留まった脳脊髄液を流す通路を新しく作る」手術によって治療するのが一般的です。

赤ちゃんの場合は、シャントという管を脳室からおなかまでつなぐ「シャント手術」が行われることが多いものです。

一定量の脳脊髄液がシャントを通っておなかまで流れて吸収され、脳内には脳を保護するための適量が残ることになります。

脳脊髄液の通路がふさがれている場合については、第三脳室に穴を開けて脳脊髄液を流す「第三脳室底開窓術」という手術が行われることもあります。

管を通したり、脳室に穴を開けたりすると聞くと、「リスクが高いのではないか。」、「赤ちゃんの身体に負担が大きいのではないか。」と不安になるかもしれません。

しかし、シャント手術も第三脳室底開窓術も、赤ちゃんへの術式が確立されており、成功率が比較的高い手術です。

また、手術の負担は0ではありませんが、水頭症を放置することによって赤ちゃんが抱える負担に比べるとはるかに軽いものです。

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水頭症と寿命の関係

赤ちゃん 水頭症

乳児期の早いうちに発見して適切な手術治療を受けた赤ちゃんは、その後のリハビリやケアを受けることで、日常生活を支障なく送れるまで回復することが少なくありません。

しかし、発見や治療が遅れた場合は、症状の項目で紹介したような深刻な後遺症や障害に苦しむことになり、症状の程度によっては幼いうちに亡くなってしまうこともあります。

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