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乳児期の子育て

新生児仮死とは?原因と重度・軽度の症状の区別は?治療と後遺症・予後は?

新生児仮死 新生児 後遺症

赤ちゃんは、過ごし慣れた子宮から出て、狭くて暗い産道を何とか通り抜け、お母さんの身体の外に生まれてきます。

赤ちゃんが生まれるまでの一連の過程は、人ひとりが生まれる感動的な時間ですが、思わぬトラブルが生じやすい時間でもあります。

新生児仮死は、赤ちゃんが生まれる時に生じるトラブルの一つで、場合によっては命が危険にさらされたり、後遺症が残ったりするリスクの高いものです。

このページでは、新生児仮死の原因、症状、治療、後遺症や予後について紹介します。

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新生児仮死とは

新生児仮死とは、赤ちゃんが生まれてすぐから続く呼吸循環不全を原因とする状態のことです。

生まれてくる赤ちゃんの3~10%に起こります

赤ちゃんは、子宮内では、へその緒を介して酸素や栄養を受け取り、老廃物や二酸化炭素を身体の外に出していますが、生まれる時には自分の肺を使った自発呼吸を始めます。

通常は、生まれて30秒位以内に肺へ空気を取り込んで自発呼吸を始め、元気に産声を上げるものです。

しかし、何らかの原因で呼吸循環系が障害されることで呼吸がうまくできなかったり、身体に酸素がめぐらなかったりして低酸素状態になってしまいます。

重度の場合は低酸素血症や高炭酸ガス血症に進行してしまい、中枢神経や身体中の臓器に悪影響が及ぶことになります。

新生児仮死の原因

新生児仮死の原因は一つではありません。

新生児仮死の原因:分娩時

分娩時に起こる新生児仮死の原因の多くは、臍帯(へその緒)が圧迫されて血流が悪くなることです。

臍帯が圧迫される場合としては、臍帯が赤ちゃんの身体に巻き付く、破水した際に臍帯が赤ちゃんより先に出てくる、臍帯が異常にねじれている(臍帯過捻転)などが考えられます。

新生児仮死の原因:分娩前

分娩前の新生児仮死の原因は、とてもたくさんあります。

胎盤の問題

新生児仮死の原因となる胎盤異常の代表は、常位胎盤早期剥離です。

常位胎盤早期剥離とは、赤ちゃんが子宮にいるうちに胎盤がはがれて血が止まらなくなる状態のことです。

赤ちゃんは失血によって仮死状態になるもしくは命を失い、お母さんも出血によるショック状態に陥るリスクがあります。

また、胎盤梗塞、前置胎盤からの出血も新生児仮死のリスク要因です。

赤ちゃんの問題

赤ちゃんの神経や呼吸筋、心臓、肺など呼吸に関わる臓器に先天的な異常や病気がある場合は、自発呼吸がうまくいかず新生児仮死に陥るリスクがあります。

また、多胎も新生児仮死のリスクとされています。

お母さんの問題

お母さんの病気も新生児仮死の原因となります。

例えば、心臓や腎臓などの臓器疾患、早産・過期産、妊娠高血圧症候群などがリスクとなります。

また、服薬や帝王切開時の麻酔などが胎盤を介して赤ちゃんに影響を及ぼしてしまうこともあります。

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新生児仮死の重度・軽度の区別(症状と診断基準)

新生児仮死状態の赤ちゃんは、自発的に産声を上げたり泣いたりせず、身体もグッタリしています。

新生児仮死が重度であるほど、呼吸障害、心筋障害、低酸素性虚血性脳症、腎不全といった異常が同時に現れる傾向があります。

医師や助産師は、生まれたての赤ちゃんの様子を観察してアプガースコアという点数をつけ、新生児仮死かどうかを判断します。

アプガースコアは、医師や助産師が主観で点数をつけるため、必ずしも赤ちゃんの状態を正しく判断で着ているとは限らないのですが、産婦人科の現場では現在も活用されています。

アプガースコア

生後1分と5分の赤ちゃんの呼吸、心拍数、筋緊張、反射、皮膚の色を確認して0~2点をつけます。

合計点が7点以上は正常、4~6点が軽度の新生児仮死(軽症仮死)、0点~3点が重度の新生児仮死(重症仮死)です。

呼吸:なし→0点、不規則→1点、2点→泣く

心拍数:なし→0点、100回未満/分→1点、100回以上/分→2点

手足の筋肉の動き(筋緊張):ダランとしている→0点、少し曲げる→1点、活発に動く→2点

鼻への刺激の反応:なし→0点、顔をしかめる→1点、泣く→2点

皮膚の色:全身蒼白→0点、体幹はピンク色で手足のみチアノーゼ→1点、全身がピンク色→2点

新生児仮死の赤ちゃんへの対応

新生児仮死の治療は、症状の重度・軽度に応じて方法が異なりますが、まずは低酸素状態を解消する治療を行う点は共通しています。

  • 軽度新生児仮死の治療:保温、気道内の吸引、反射により自発呼吸を促す、呼吸の補助
  • 重度新生児仮死の治療:気道吸引、期間内に管を入れて酸素投与

低酸素状態が解消されたもしくは引き続き治療が必要な場合は、NICU(新生児集中治療室)に入院措置になります。

新生児仮死の後遺症や予後の生活への影響

新生児仮死で最もダメージを受けるのは赤ちゃんの脳です。

新生児仮死の発見や治療が遅れると酸素不足によって脳細胞が壊死してしまい、知的障害(精神発達遅滞)や言語障害、運動障害、発達障害など様々な後遺症が残ることになります。

仮死の程度が重度であるほど後遺症も重くなる傾向があり、乳児期の早い段階で判明するものです。

一方で、軽度の新生児仮死だった場合は、後遺症に気づくのが幼児期以降になることがあります。

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まとめ

新生児仮死は、赤ちゃんの命や生活に大きな影響を与える危険なものです。

赤ちゃんが新生児仮死で生まれてくるリスクを少しでも抑えるために、妊娠中の日々の健康管理には十分気をつけておきましょう。

新生児仮死で生まれた場合は、医師や助産師の指導に従って適切な治療を受け、赤ちゃんに与える影響が少なくなるように努めることが大切です。

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