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乳児期の子育て

産瘤、頭血腫、帽状腱膜下血腫の違い、原因と位置、症状と治療は?黄疸になる?

赤ちゃん 産瘤 頭血腫 帽状腱膜下血腫

分娩時には様々なトラブルが起こり、それによって赤ちゃんに深刻な症状が出ることがあります。

産瘤、頭血腫、帽状腱膜下血腫は、いずれも分娩時のトラブルを原因として生じる頭の病気です。

発症する時期やリスクは異なりますが、例えば産瘤と頭血腫ではいずれも頭にこぶができるなど似ているところもあり、鑑別が必要になります。

このページでは、産瘤、頭血腫、帽状腱膜下血腫の原因、症状、治療と、3つの病気の違いについて紹介します。

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産瘤(さんりゅう)とは

産瘤とは、分娩時、一番先に出てくる部分が強く圧迫されて体液の流れが滞ることでできる、むくみ(浮腫)やコブができた状態です。

通常、赤ちゃんは頭から出てくるので、頭の先端(頭頂部)に産瘤ができますが、顔から出てきた場合は顔に、逆子などで足から出てきた場合は足に産瘤ができます。

このことから、産瘤がどこにできているかによって、産道通過時の赤ちゃんの向きが分かります。

産瘤はいつから?いつまで?

産瘤は、生まれてすぐの時期に最もよく見られます。

通常は、生後2~3日で自然に消失します。

いつまで経ってもむくみやコブが消えない場合や、生後しばらくして現れた場合、産瘤ではなく別の病気の可能性があります。

産瘤の原因

赤ちゃんは、頭の形を細長く変形させて産道を通り抜けるのですが、産道を押し広げる頭の先端部分が周囲から強く圧迫され、体液やリンパ液の流れが滞ってしまいます。

そして、体液が停滞することでむくみ(浮腫)やコブになります。

産瘤は、産道の圧力の強さが強いほど、また、赤ちゃんが産道にとどまる時間が長いほど起こりやすく、症状も重くなります。

産瘤の症状

産瘤は、大きさは大人の手の平で包める程度、触るとフカフカとして柔らかく、指で押すと短時間ですがくぼみが残ります。

境界ははっきりしておらず、出血がある場合は皮膚の表面に色の濃淡が現れることがあり、また、産道通過時にできた擦り傷が残っていることもあります。

症状の範囲は、頭蓋骨1枚(赤ちゃんの頭蓋骨は複数枚に分かれている。)の範囲にとどまりません。

産瘤の治療

産瘤は、生後2~3日で自然に消失するので、治療の必要はありません。

頭血腫(とうけっしゅ)とは

頭血腫とは、産道通過時の圧迫によって、赤ちゃんの頭蓋骨を覆う骨膜の一部が剥離(はがれる)し、頭蓋骨と骨膜の間に血液が溜まってコブのように盛り上がった(血腫)状態です。

頭血腫は、頭の側面にできやすいものですが、おでこから頭頂部にかけてや後頭部にできることもあります。

また、1つだけでなく複数の頭血腫ができる赤ちゃんもいることが報告されています。

手で触れると、赤ちゃんの頭の中で液体が動くような感触(波動性)がありますが、押してもへこむことはありません。

頭血腫はいつから?いつまで?

通常、生まれてすぐは症状が目立たず、生後2~3日してからコブが盛り上がってきます。

小さい頭血腫なら新生児のうちに自然に吸収されて消失しますが、大きい頭血腫は骨化してから吸収されるため、生後2、3ヶ月頃まで残ることがあります。

また、骨化した時点では、コブのあったあたりが硬くなることがありますが、時間の経過とともになくなっていきます。

頭血腫の原因

頭血腫の原因は、通常分娩の場合、産道通過中に赤ちゃんの頭が圧迫されて、頭蓋骨を覆う骨膜の一部がはがれ、頭蓋骨と骨膜の間に血液が溜まることです。

また、吸引分娩や鉗子分娩で生まれた赤ちゃんの場合、通常よりも頭血腫になる確率が高くなる傾向があります。

  • 吸引分娩:赤ちゃんの頭にシリコン製などのカップを吸引圧で取り付け、体全体を引っ張りだす分娩方法
  • 鉗子分娩:赤ちゃんの頭を鉗子(トングに似た器具)で挟み、引っ張り出す分娩方法

いずれの方法も赤ちゃんの頭に力を加えて引っ張り出すため、頭蓋骨と骨膜がはがれやすいのです。

頭血腫の症状

頭蓋骨と骨膜の間に溜まった血液によるコブが主症状です。

コブの大きさは1cm程度から5cmくらいまで幅がありますが、赤ちゃんが痛みや不快感を感じることはほとんどありません。
出血していることもありますが、赤ちゃんの健康やその後の成長発達に悪影響が及ぶことはありません。

症状の範囲は、頭蓋骨1枚の範囲内に留まります。

頭血腫と高ビリルビン血症・新生児黄疸

頭血腫が吸収される時に赤血球が壊れ、血液中に含まれるビリルビン量(黄色い色素を持つ、分解代謝物)が急激に増えることがあり(高ビリルビン血症)、ビリルビン値によっては黄疸症状が出ることがあります。

髙ビリルビン血症(黄疸)が長引くと、核黄疸など深刻な病気を引き起こすため、注意が必要です。

関連ページ

新生児黄疸の原因と数値は?症状はいつまで?治療法は?

頭血腫の治療

頭血腫は、新生児のうちに吸収・消失することが多く、遅くても首がすわる生後3~4ヶ月頃には消失するので、治療はせず経過観察となります。

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帽状腱膜下血腫とは

帽状腱膜下血腫とは、分娩時の外圧によって、頭蓋骨を包む帽状腱膜という組織と骨膜の間に出血が起こった状態です。

出血は頭全体に及び、貧血症状やショック症状を引き起こすリスクがあります。

帽状腱膜下血腫はいつから?いつまで?

生まれてすぐは目立ちませんが、生後数時間(分娩室から自室に戻る前後)~生後1日頃に出血が進みます。

自然に消失することはなく、早急に手術などの治療が必要になります。

帽状腱膜下血腫の原因

帽状腱膜下血腫の原因は、頭蓋骨に強い外圧がかかり、帽状腱膜と骨膜の間で出血することです。

強い外圧とは、通常分娩の場合は産道を通る際の周囲からの圧迫が考えられます。

また、吸引分娩や鉗子分娩の場合は、強く引っ張る力が頭にかかるため、出血しやすい傾向があります。

帽状腱膜下血腫の症状

帽状腱膜と骨膜の間の出血が主な症状です。

生後数時間~1日の間に出血が進み、頭皮の下が腫れ始め、血液がにじんだ赤黒い色になっていきます。

症状の範囲は、骨の継ぎ目を超えて頭全体に広がり、腫れによって頭が大きくなったように見えることもあります。

症状が進むと貧血症状やショック症状を引き起こしますし、また、血液(赤血球)が壊れて血中ビリルビン値が高くなり、重度の新生児黄疸を引き起こすリスクもあります。

出血が多すぎて播種性血管内血液凝固症候群を引き起こすこともあり、最悪の場合、失血死します。

  • 播種性血管内血液凝固症候群:出血したところのみで起こるはずの血液の凝固反応が、出血していない血管内でも起こる状態の総称

帽状腱膜下血腫の治療

貧血には輸血、ショック症状によって血圧低下などの症状が出た場合は、輸液や血圧を向上させる薬を使用するなど、症状に対する治療を行うのが中心です。

播種性血管内血液凝固症候群がある場合は、血液の抗凝固薬を使用するなどして対応します。

産瘤、頭血腫、帽状腱膜下血腫の違い

産瘤、頭血腫、帽状腱膜下血腫の違いは、症状が出る時期、症状が出る範囲(1枚の頭蓋骨を超えて症状が出るかどうか)、コブの中身(産瘤と頭血腫)、コブのできやすい位置(産瘤と頭血腫)、高ビリルビン血症や黄疸を引き起こす可能性、治療の要否が違います。

  • 症状が出る時期:産瘤は生まれてすぐ。頭血腫・帽状腱膜下血腫は生後数時間~2,3日
  • 症状が出る範囲:頭血腫は1枚の頭蓋骨に限定される。産瘤・帽状腱膜下血腫は限定されない。
  • コブの中身:産瘤は体液。頭血腫は血液。
  • コブのできやすい位置:産瘤は頭頂部(逆子等の場合は足)。頭血腫は側頭部。
  • 高ビリルビン血症や黄疸を引き起こす可能性:産瘤はなし。頭血腫・帽状腱膜下血腫はあり。
  • 治療の要否:産瘤・頭血腫は経過観察(治療の必要がない)。帽状腱膜下血腫は治療が必要。

いずれも分娩時のトラブルで生じるものですが、発症する時期もリスクの大きさも異なることが分かります。

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まとめ

産瘤、頭血腫、帽状腱膜下血腫の原因、症状、治療法と、3つの病気の違いについて紹介しました。

いずれも初めて聞いたという人もいると思いますが、これから出産されるお母さんやそれをさせるお父さんは、それぞれの特徴を理解し、万が一の時にすぐ医師に相談できるようにしておいてください。

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