ロタウィルスの予防接種の接種期間(時期)と料金は?赤ちゃんへの副反応は?
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乳児期の子育て

ロタウィルスの予防接種の接種期間(時期)と料金は?赤ちゃんへの副反応は?

ロタウィルス

ロタウィルスとは

ロタウィルスとは、ロタウィルス胃腸炎の原因となるウィルスです。

ロタウィルスは、種類が多く、ウィルスの種類が異なるとできる免疫も異なりますし、弱い免疫しかできないこともあります。

石鹸やアルコール消毒に強いため、手洗いや消毒では十分に取り除くことができず、感染しない程度まで取り除こうと思うと、塩素系消毒液(哺乳瓶用の消毒液など)を使用して念入りに消毒する必要があります。

また、感染力が強い上に、好条件下では10日くらい生きているため、ロタウィルス胃腸炎の症状がおさまった後も、1週間くらいは生きたロタウィルスが便として排出されることになります。

そのため、保育園や託児所など集団生活場面では、簡単に感染してしまいます。

何度でもかかる可能性があるやっかいなウィルスですが、2,3回かかった後は免疫がつき、重症化はしにくくなります。

ロタウィルスが引き起こす病気(ロタウィルス胃腸炎)

ロタウィルス胃腸炎とは、ロタウィルスが原因で起こる感染性胃腸炎です。

乳幼児期の子供がかかりやすい上に、乳幼児期にかかる胃腸炎の中ではもっとも重症化しやすい病気です。

ほとんどの子供が5歳までに1度はかかり、初めての感染が月齢(年齢)の低い時期だと重症化しやすく、入院治療になることも少なくありません。

ロタウィルス胃腸炎で入院する子供の約3割が、乳幼児というデータもあります。

発症した赤ちゃんは、白っぽい水のような下痢と激しい嘔吐に襲われて、何も食べられなくなったり、水分補給が間に合わなかったりして脱水が急激に進み、最悪の場合、死亡する危険性もあります。

根本的な治療法はなく、ロタウィルス胃腸炎にかかった赤ちゃんに対しては、水分補給をこまめに行って脱水を防止し、症状がおさまるのを待つしかないのが現状です。

そのため、ロタウィルスワクチンによる予防がとても大切になります。

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ロタウィルスワクチンの種類、接種期間、料金等

ロタウィルスワクチンは任意接種

ロタウィルスワクチンは、任意接種です。

任意接種とは、赤ちゃんに予防接種を受けさせるかどうかを保護者が選択する予防接種のことです。

受けさせる場合は自費で、保険も適用されないため、2~3万円の料金がかかります。

ただし、ロタウィルスワクチンが医学的に重要ではないわけではなく、むしろ、ロタウィルス胃腸炎に特効薬がないことや、重症化したときのリスクを考えると、ワクチン接種が望ましいと言えます。

実際、赤ちゃんの約半数がロタウィルスワクチンを任意接種で接種しています。

ワクチン(ロタリックスとロタテック)の違い

日本で販売、接種されているロタウィルスワクチンは、ロタリックス(平成23年11月から)とロタテック(平成24年7月から)の2種類です。

ロタリックス

ロタリックスは、日本で最初に販売、接種が開始されたロタウィルスの予防接種ワクチンです。

種類の多いロタウィルスの中で、最も流行や重症化の確率が高いウィルス1種類の毒性を弱めたワクチンです。

交差免疫(ワクチンに含まれるウィルスへの免疫を得ることで、似たタイプのウィルスにも反応すること。)により、多種類のロタウィルスに対する予防効果を発揮します。

ロタリックスの情報

種  類:生ワクチン

接種方法:経口接種(シロップ状のワクチンを口から飲む)

接種期間:生後6週から生後24週まで

接種回数:2回

推奨時期:1回目は生後15週未満(生後14週6日まで)、2回目は生後24週までに接種(1回目の接種から4週間以上間隔をあけて接種)します。

どんな事情があっても、生後24週以降の接種はできません。

接種料金:9,000~14,000円/回

2回接種なので、自己負担の合計は、9,000~14,000円×2=18,000~28,000円

ロタテック

流行や重症化の確率が高い5種類のロタウィルスの毒性を弱めたワクチンです。

ロタテックの情報

種  類:生ワクチン

接種方法:経口接種(シロップ状のワクチンを口から飲む)

接種期間:生後6週から生後32週まで

接種回数:3回

推奨時期:1回目は生後15週未満(生後14週6日まで)、2回目、3回目は、前回の接種から4週間以上間隔をあけて接種します。

どんな事情があっても、生後32週以降の接種はできません。

接種費用:6,000~8,000円/回

3回接種なので、自己負担の合計は、6,000~8,000×3=18,000~24,000円

ワクチンに接種期間が決まっている理由

ロタリックスもロタテックも、接種期間が厳格に定められており、期間を超えると接種できなくなります。

これは、どちらのワクチンも、腸重積が起こりにくい月齢で接種する必要があるからです。

腸重積

腸重積とは、腸管の一部が折り重なってしまう病気です。

原因は特定されない場合が多いのですが、生後4ヶ月から1歳までの発症率が高く、女の子より男の子の方が発症しやすいということは分かっています。

初期には、嘔吐や腹痛、短い間隔で赤ちゃんが不機嫌になるといった症状が出ます。

また、間欠的啼泣(急に激しく泣いてケロッと泣き止む)や、風邪に似た症状が出ることもあります。

嘔吐の継続による脱水、重なり合った腸管の炎症や出血、ショック症状、腹膜炎など重症化し、赤ちゃんが死亡してしまう危険性もあります。

関連ページ

ロタリックスとロタテックの予防効果

ロタリックスとロタテックの予防効果については、日本の臨床試験では次のとおりの結果が出ています。

対ロタウィルス胃腸炎

ロタリックス:79%

ロタテック:75%

対重篤なロタウィルス胃腸炎

ロタリックス:92%

ロタテック:100%

このように、ロタウィルスワクチンを接種することで、ロタウィルス胃腸炎にかかる確率を減らすとともに重症化を予防できます。

ロタリックスもロタテックも、世界100国以上で承認、接種されているロタウィルスワクチンで、安全性は高いと言えます。

また、世界保健機関も、子供が接種する最も重要なワクチンの一つに指定しています。

ロタリックスとロタテックはどちらが良い

先ほど記載した予防効果の数値だけ見ると、重篤なロタウィルス胃腸炎を100%予防するロタテックの方が優れているように見えますが、あくまである時期における結果です。

海外では、ロタリックスを承認している国の方が多く、また、2つのワクチンにほぼ差がないという報告もあります。

そのため、予防効果で優劣はつけにくく、どちらを選択するかは、ロタリックスとロタテックの違いである、接種回数、接種期間、1回の接種にかかる費用で決めることになります。

なお、病院によって接種できるワクチンが異なるので、受けたいワクチンがある場合は、あらかじめ予防接種を受ける病院に確認しておきましょう。

ロタウィルスワクチンの副反応(副作用)

ロタウィルスワクチンは生ワクチンなので、接種後は、副反応として、嘔吐、下痢、発熱など、ロタウィルス胃腸炎にかかったのと同じ症状が出ることがあります。

しかし、実際にロタウィルス胃腸炎にかかったときのように重症化することはほぼありませんし、通常は、数日で自然におさまっていきます。

また、赤ちゃんが接種に過敏に反応し、不機嫌になってぐずり泣きすることもありますが、こちらも数日でおさまります。

従前使用されていたロタウィルスワクチンは、接種後に腸重積を発症するリスクが高いと言われていました。

しかし、ロタリックスとロタテックについては、接種により腸重積発症率が高くなるという報告はありません。

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接種のスケジュールが重要

ロタウィルスワクチンは、接種できる期間が他の予防接種に比べて短いため、あらかじめ接種時期を決めておくことが大切です。

また、生後6週から接種できますが、何度も病院に通う負担を考えると、生後2ヶ月で接種できるようになるヒブワクチンや小児用肺炎球菌ワクチンと同時に接種した方が効率的です。

予防接種に関する他のページを見る:予防接種

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