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乳児期の子育て

カンガルーケアとは?メリットとデメリット、自閉症の原因になる?

カンガルーケア 赤ちゃん

カンガルーケアとは

カンガルーケアとは、生まれたばかりの赤ちゃんをお母さんの胸の上に乗せて、肌と肌を触れ合わせることです。

母子が触れ合う様子が、カンガルーの子育てに似ているところから名付けられました。

カンガルーケアは、コロンビアの病院で保育器不足を補う方法として導入され、世界的に注目された育児方法です。

もともとは、赤ちゃんの体温を安定させ、お母さんの気持ちをリラックスさせる効果があるとして導入されていましたが、その後、新生児の呼吸が安定する、母乳の分泌が促進される、母子の絆を強くするといった効果があると言われるようになりました。

日本では、厚生労働省が母乳育児支援を推進した1993年から実施する病院が増加し、カンガルーケア自体を推進した2007年からは劇的な広まりを見せています。

NICUに入る赤ちゃんに実施されることが多かったのですが、正常分娩の場合にも実施されることも増えています。

カンガルーケアの方法

母子の体調を第一に考える

カンガルーケアは、母子の体調が良い状態で行うことが大前提です。

病院で実施する場合は、医師が母子の健康状態を見て実施するかどうかを判断します。

生まれたばかりの赤ちゃんは体力がなく、体調がすぐ変化しますし、出産後すぐのお母さんも心身ともに疲れがたまった状態ですから、医師が実施しない判断を下すことも少なくありません。

出産直後のカンガルーケア

赤ちゃんは、生まれてから必要な処置が済むとおむつを履かせてもらい、分娩台の上にいるお母さんのところへ運ばれてきます。

そして、お母さんに抱き抱えられると、本能的に乳首を探して吸い始めます。

カンガルーケアの時間は、お母さんや赤ちゃんの健康状態や病院の方針によって異なりますが、30分から1時間くらいが一般的です。

なお、分娩室の室温は、生まれたばかりの赤ちゃんにとっては寒いことが多いので、カンガルーケアの最中は、タオルケットをかけてあげるなどの配慮が必要です。

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カンガルーケアのメリットとデメリット

カンガルーケアのメリット(効果)

カンガルーケアには、次のような効果があります。

赤ちゃん

  • お母さんの肌に直接触れることで、体温を一定に保てる
  • 胎内にいるかのような安心感が得られる
  • 安心することで呼吸が安定する
  • 安心することで寝つきが良くなる
  • お母さんとの絆が深まる

お母さん

  • 赤ちゃんが乳房を吸う機会が増え、母乳の分泌が促進される
  • リラックスして産後の心身の疲れが和らぐ
  • 親としての自覚を持ちやすくなる
  • 赤ちゃんとの絆が深まる

このように、カンガルーケアは、赤ちゃんにとってもお母さんにとってもメリットがたくさんある育児方法です。

特に、母乳育児が推進されている日本においては、母乳の分泌を促す手段として、カンガルーケアが積極的に実施されています。

カンガルーケアのデメリット

メリットばかりが注目され、多くの病院で実施されてきたカンガルーケアですが、デメリットも少なくありません。

赤ちゃんが呼吸困難になりやすい

カンガルーケアでは、お母さんがベッドの上に仰向けに寝て、赤ちゃんをうつ伏せにして抱っこするので、赤ちゃんが上手に呼吸できないことがあります。

赤ちゃんが酸素不足に陥って深刻な脳障害を引き起こす事故が相次いでいますし、死亡事故も起こっています。

特に、授乳中の事故が多い傾向にあります。

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赤ちゃんが落下しやすい

カンガルーケアでは、ふとした拍子に赤ちゃんを落としてしまうリスクが高くなります。

お母さんがベッドの端で寝ていて、赤ちゃんがベッドの柵の外に落下して深刻な怪我を負った事故もあります。

特に、出産直後の場合、お母さんは心身ともに疲れていて注意力も低下しているので、事故が起こりやすいと言われています。

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赤ちゃんを観察しにくくなる

新生児期の赤ちゃんは、呼吸や体調が急変しやすいものなので、常に注意深く観察し、異常があればすぐに対応する準備を整えておくことが何より大切です。

しかし、カンガルーケアを実施している間は、出産で疲れているお母さんが一人で赤ちゃんと過ごすことがほとんどです。

また、お母さんは、赤ちゃんをおなかや胸の上に乗せているので、赤ちゃんの顔色や身体の様子がよく見えません。

そのため、赤ちゃんに異常が起きても気づきにく、対応が遅れてしまう傾向があります。

病院でカンガルーケアを実施する場合、事前に体温や呼吸を確認しますが、ケア中に異常が発生し、気づいたときには深刻な状態に陥っていたということが少なくありません。

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カンガルーケアに関する誤解

カンガルーケアは自閉症(発達障害)の原因?

ネット上でカンガルーケアを検索していると、カンガルーケアが自閉症や発達障害の原因ではないかという内容が多く見られます。

しかし、自閉症を含む発達障害の原因は、特定されてはいませんが、生まれつき脳の一部の機能に障害があることだという説が有力です。

そのため、生まれてからの育児方法であるカンガルーケアによって、自閉症(発達障害)を発症することはありません。

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カンガルーケアは危険?

生まれてすぐの赤ちゃんは、呼吸も体調も急変しやすく不安定なのです。

特に、NICUに入った赤ちゃんについては、24時間絶えず観察し、異常があればすぐに対応する体制を整えておくことが大切です。

カンガルーケア中の事故の多くは、デメリットで紹介した内容も含め、生まれてすぐの赤ちゃんをきちんと観察する体制が整っていなかったことが原因で起きています。

しかし、カンガルーケア中に赤ちゃんの呼吸が停止した、赤ちゃんが死亡したという報道が続いたこともあり、カンガルーケア自体が危険だと勘違いする人が少なくありません。

カンガルーケアを安全に実施するために

カンガルーケアは、赤ちゃんにもお母さんにもメリットが多い育児方法です。

カンガルーケアを安全に実施するためには、病院の医師や看護師の指示をきちんと守って実施することと、実施中はなるべく一人にならないことが大切です。

指示を守って実施する

カンガルーケアによる事故報道が繰り返されたことを受けて、カンガルーケアを実施する病院では、実施マニュアルやガイドラインが作成されています。

事前に、医師や看護師から十分な説明を受けて不安や疑問を解消し、指示されたとおりに実施しましょう。

一人での実施は控える

カンガルーケアに関する誤解のところでも書きましたが、カンガルーケア中の事故の多くは、赤ちゃんの状態を十分観察できないことが原因で起こります。

そのため、実施する際は、できるかぎり誰かに同席してもらい、赤ちゃんの状態を観察してもらうことが大切になります。

うちの場合

妻が入院出産した病院では、カンガルーケアは実施されていませんでした。

赤ちゃんは巨大児で生まれ、低血糖や過呼吸の症状があったのですが、数日間は保育器に入っただけで、妻の病室で過ごすようになってからも、妻の横のベビーベッドでスヤスヤ眠っていました。

気になったので、看護師さんにカンガルーケアは実施しないのかと聞いてみましたが、NICUに入るような赤ちゃんが対象で、通常分娩で生まれた赤ちゃんには実施していないと言われました。

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