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乳児期の子育て

ベビーパウダーの効果と使い方は?赤ちゃんには使わない?天花粉との違いは?

ベビーパウダー 使わない あせも おむつかぶれ

一昔前には、ベビーパウダーは、「あせも」や「おむつかぶれ」などの肌トラブルを予防するための必需品で、赤ちゃんや小さい子どものいる家庭には必ずと言っていいほど置いてありました。

しかし現在は、ベビーパウダーを使う家庭が減っており、お店でもあまり見かけなくなってきました。

母親学級や両親学級、子育て教室においても、ベビーパウダーを赤ちゃんに使わないよう指導するところも増えてきています。

ベビーパウダーにはどのような効果があり、どのように使うのでしょうか?

また、最近は、どうしてベビーパウダーを使わないようになったのでしょうか?

このページでは、ベビーパウダーの効果、ベビーパウダーを使わなくなった理由、ベビーパウダーが有効な肌トラブルと安全な使い方について紹介します。

見出し

ベビーパウダーとは

ベビーパウダーとは、あせもやおむつかぶれなどの肌トラブルの予防を目的として、身体に振りかけるものです。

ベビーパウダー(baby powder)という名前のとおりパウダー(打ち粉、粉末)状の商品がほとんどですが、固形のベビーパウダーも販売されています。

日本では「汗知らず」とも呼ばれ、一昔前には、風呂上がりの赤ちゃんや小さい子供に日常的に使われていました。

ベビーパウダーとシッカロール、天花粉(てんかふん)の違い

ベビーパウダーと混同されやすいものに、シッカロールや天花粉があります。

シッカロールとは、和光堂が販売しているベビーパウダーの登録商標(商品名)です。

一方で天花粉とは、キカラスウリの根っこから採ったデンプンで、日本などで昔からベビーパウダーと同じ使い方をされてきたものです。

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ベビーパウダーの成分

日本で市販されているベビーパウダーの主な成分は、以下の2つです。

  • コーンスターチ
  • タルク

ベビーパウダーの主成分1:コーンスターチ

コーンスターチとは、コーン(とうもろこし)からとれる植物性のでんぷんです。

ベビーパウダーの主成分となるコーンスターチは、食用のスイートコーンやポップコーンではなく、海外から輸入された化粧用(ファンデーションの基礎成分など)や製薬用、工業用(紙製品の接着剤など)のコーンから作られます。

コーンスターチは、吸水性に優れている上、ある程度吸水すると水分を放出する性質があります。

ベビーパウダーの主成分2:タルク

タルクとは、ケイ酸塩と水酸化マグネシウムからなる粘土鉱物です。

タルクは、日本では滑石と呼ばれており、砕いて粉末状にして黒板用のチョーク、化粧品、医薬品などに使用されています。

タルクは、撥水性(水をはじく性質)に優れていることからベビーパウダーの主成分の一つとなっています。

ベビーパウダーの効果

ベビーパウダーの効果は、以下のとおりです。

  • 肌をサラッとした状態に保つ
  • 肌と衣服・おむつの摩擦を軽減する
  • あせもやおむつかぶれの悪化を防ぐ

ベビーパウダーの効果1:肌をサラッとした状態に保つ

ベビーパウダーは、肌の余分な汗や水分を吸い上げ、肌の表面の湿度を保つとともに、肌の表面をサラッとした状態に保ちます。

赤ちゃんの肌は汗腺が多く、たくさん汗をかきます。

特に、耳の後ろ、首周り、お尻周り、肘や膝の内側などは汗をかきやすく、あせもやおむつかぶれになりやすいため、ベビーパウダーを使って肌トラブルを予防します。

ベビーパウダーの効果2:肌と衣服・おむつの摩擦を軽減する

ベビーパウダーは、肌と肌、肌と衣服・おむつの摩擦を軽減する効果もあります。

赤ちゃんの肌はとてもデリケートで、肌同士や肌と衣服・おむつとの摩擦で簡単に傷ついてしまいます。

そのため、こすれて摩擦が起こりやすい首周り、腕、足の付け根、太ももなどにベビーパウダーを使用して摩擦を軽減します。

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ベビーパウダーの効果3:あせもやおむつかぶれの悪化を防ぐ

ベビーパウダーの主成分であるコーンスターチとタルクには消炎効果があり、すでにできたあせもやおむつかぶれの悪化を防ぐ効果もあると考えられています。

ただし、あくまで悪化を防ぐだけで、あせもやおむつかぶれの治療にはなりません。

また、あせもやおむつかぶれの悪化を防ぐという効果に疑問を呈する意見もあります。

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ベビーパウダーを使わない家庭が増えた理由

ベビーパウダーは、あせもやおむつかぶれといった赤ちゃんの肌トラブルに有効なスキンケア商品です。

しかし、肌トラブルへの有効性が高い一方で、健康被害を及ぼすリスクが複数指摘され、使われなくなった経緯があります。

  • アスベストを含有するベビーパウダーが販売されていた
  • 雑菌の増殖を助長するリスクが指摘された
  • 汗腺が詰まるリスクが指摘された
  • 呼吸器疾患のリスクが指摘された
  • ベビーパウダー以外の商品の増加

ベビーパウダーが使われなくなった理由1:アスベストを含有するベビーパウダーが販売されていた

1986年から1987年にかけて、ベビーパウダーの一部にアスベストが含まれていることが報道等で広まり、社会問題となりました。

問題となったのは、海外製ベビーパウダーのうちタルクを主成分とする一部の製品で、タルクの品質によってはアスベストが含有されていることが明らかにされました。

厚生労働省(当時)は、「ベビーパウダー等の品質確保に関する検討会」において検討を重ねた上で、同年11月6日付で「ベビーパウダー等の品質確保について」という通知を発出し、①ベビーパウダーに使用するタルクに含まれるアスベストの試験法の提示、②製造や輸入における品質管理徹底の指導を行いました。

もともと日本製のベビーパウダーにはアスベストは含有されておらず、厚生労働省(当時)の通知以降は、アスベストを含有しないベビーパウダーが輸入されています。

しかし、1986年から1987年にかけて育児をしていた祖父母世代や、当時の記憶のあるパパママは、「ベビーパウダーにはアスベストが含まれている可能性がある」と思い込み、使用を控えていることが多くなっています。

ベビーパウダーが使われなくなった理由2:雑菌の増殖を助長するリスクが指摘された

ベビーパウダーは、赤ちゃんの肌が湿った状態で使用すると、汗や水と混ざり合って粘り気のある小さなかたまり(だま)になり、首周りや膝・ひじの裏など肌のくぼみに留まります。

その結果、肌をサラッとした状態に保ったり、肌と衣類・おむつの摩擦を軽減したりする効果を発揮できなくなる上、ベビーパウダーやその周辺に雑菌が増殖し、赤ちゃんの肌トラブルを引き起こすことになります。

ベビーパウダーが使われなくなった理由3:汗腺が詰まるリスクが指摘された

ベビーパウダーが感染に詰まり、体温調節が妨げられるという指摘が広まったことも、ベビーパウダーが使われなくなる理由の一つです。

赤ちゃんは汗をかくことで体温調節をしているので、体温調節がうまくできないとすぐ体調を崩してしまいます。

また、汗腺は、汗をたくさんかく環境で育つとよく発達し、汗をかきにくい環境ではあまり発達するもので、汗腺の数は生後3歳前後までに決まると考えられています。

そのため、ベビーパウダーによって赤ちゃんの汗腺が詰まった状態が継続すると、汗腺の発達にも影響を及ぼすという指摘もあります。

ベビーパウダーが使われなくなった理由4:呼吸器疾患が指摘された

赤ちゃんが、ベビーパウダーの細かい粉末を吸い込むことで呼吸器疾患を引き起こすという指摘も、ベビーパウダーの使用控えの一因となっています。

ベビーパウダーと呼吸器疾患の因果関係を証明する研究結果は見当たりませんが、一部の医師などが発信した情報を雑誌などで見かけ、ベビーパウダーの使用を控えるようになった人は少なからずいます。

ベビーパウダーが使われなくなった理由5:ベビーパウダー以外の商品の増加

一昔前は、赤ちゃんのあせもやおむつかぶれに使える商品と言えばベビーパウダーが主流で、他に選択肢があまりありませんでした。

しかし最近は、ベビービジネスが白熱する中、ベビーオイル、ベビーローション、ワセリンなど赤ちゃんの肌トラブルに関する商品が大量に販売され、ベビーパウダーの代わりに使われるようになりました。

アスベスト含有などマイナスイメージを抱く情報が多いベビーパウダーに比べ、こうした代替商品には大きなマイナスイメージがついていないことも、ベビーパウダーの使用控え(代替商品の使用拡大)に拍車をかけていると言えます。

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ベビーパウダーの赤ちゃんへの使い方

現在、日本で販売されているベビーパウダーは、厳しい品質管理基準を通過して製造もしくは輸入されており、アスベストは含有されていません。

また、ベビーパウダーが使われなくなった理由として挙げた雑菌の増殖、汗腺詰まり、呼吸器疾患は、いずれも使い方の問題です。

そのため、少なくとも日本においては、正しい使い方を理解した上であれば、赤ちゃんの肌トラブル対策としてベビーパウダーを使用することに大きな問題ありません。

ただし、赤ちゃんの健康状態や体質によってはベビーパウダーの使用を控えた方が良いこともあるので、心配な場合は小児科医(できれば、皮膚科や呼吸器科のある総合病院の小児科医)に相談した上で使用しましょう。

ベビーパウダーの使い方

ベビーパウダーを赤ちゃんに使う時に注意したいことは、以下のとおりです。

  • 赤ちゃんの肌を清潔にしておく
  • 水分を拭き取っておく
  • 親の手やパフも清潔にしておく
  • 付け過ぎに注意する
  • 塗り込んだり、はたいたりしない
  • 赤ちゃんの身体に合ったものを選ぶ

ベビーパウダーの使い方1:赤ちゃんの肌を清潔にしておく

汗をたくさんかいた後など、肌が汚れた状態でベビーパウダーを使用すると、汚れと一緒になって肌のくぼみに留まり、雑菌を増殖させるリスクが高まります。

また、汚れた股やお尻の後で首周りなどにベビーパウダーを使用すると、パウダーと一緒に雑菌を付着させることになってしまいます。

シャワーを浴びさせたり、タオルで丁寧に拭いたりして肌を清潔にしてから使用するようにしましょう。

ベビーパウダーの使い方2:水分を拭き取っておく

肌が濡れた状態でベビーパウダーを使用すると、水分を吸収してベタベタした塊(だま)になって肌のくぼみに留まり、雑菌が増殖する原因となってしまいます。

お風呂上がりなどは、まず肌の水分を十分に拭き取った上で使用しましょう。

ベビーパウダーの使い方3:親の手やパフも清潔にしておく

いくら赤ちゃんの身体が清潔でも、ベビーパウダーをつける親の手やパフが汚れていると、汚れを塗り付けることになってしまいます。

手で使用する場合は、必ず石けんで手を洗ってから使用してください。

パフは汚れてきたと思ったらこまめに買い替えましょう。

ベビーパウダーの使い方4:付け過ぎに注意する

肌をサラッとした状態に保ったり、摩擦を軽減したりするというベビーパウダーの効果は、適量使用した場合に得られる効果です。

付け過ぎると汗腺に詰まって体温調節がうまくいかなくなったり、湿り気のある塊(だま)になって雑菌が増殖する原因になったりし、かえって肌トラブルを招くことがあります。

赤ちゃんの肌が少し白くなり、指で触ってもほとんど付着しないくらいの量を心がけましょう。

ベビーパウダーの使い方5:塗り込んだり、はたいたりしない

ベビーパウダーを赤ちゃんの肌にグリグリ塗り込むと、汗腺が詰まる原因になります。

また、パフでパタパタとはたいて使用すると、粉末が飛び散って口や鼻の中に入り、呼吸器疾患の原因になることが指摘されています。

そのため、ベビーパウダーを手やパフに取ってすり合わせ、赤ちゃんの肌の上にゆっくり置くように使用しましょう。

ベビーパウダーの使い方6:赤ちゃんの身体に合ったものを選ぶ

ベビーパウダーは、メーカーによって主成分の量やその他の成分が異なるので、赤ちゃんの身体に合うものを選んで使用しましょう。

有名メーカーの商品を勧められることがありますが、有名メーカーだからと言って安全だとは限りません。

また、最近は、ベビーパウダーに限らず広告料等を得るために特定のメーカーの商品を紹介するサイトが増えているので、こちらにも注意が必要です。

まとめ

ベビーパウダーは、アスベスト含有問題をきっかけに使用される機会が激減し、今では使ったことがない家庭も多くなっていますが、あせもやおむつかぶれなど赤ちゃんの肌トラブル予防に効果を発揮する商品ではあるので、正しい使い方を理解した上で使用を検討しても良いでしょう。

ただし、赤ちゃんの健康状態や体質によっては使用を控えた方が良い場合もあるので、気になる場合は医師に相談してから使用してください。

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