赤ちゃんの貧乏ゆすりの原因は?身体を頻繁に揺するのは自閉症の兆候?

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赤ちゃんは、よく自分の体を揺すります。

  • あお向けに寝転び、頭を左右に振ったり、手足を上下に振ったりして体を揺する
  • 四つん這いの姿勢で,手足を突っ張ったり縮めたりして体を揺する
  • 床やイスにお座りした状態で、体を前後左右に揺する

赤ちゃんがこれらの動きを見せる様子は、子育て中のお父さんお母さんなら一度は見たことがあるでしょう。

言い方が悪いようにも思いますが、いわゆる「貧乏ゆすり」のような揺すり方です。

リズムを刻んでいるように見えることもあり、1度や2度なら「ご機嫌で身体を動かしているのかな。」と思うかもしれませんが、勢い余って壁に頭をぶつけたり、転んだり、椅子の背に体をぶつけたりする様子を見ると心配になることもあるでしょう。

どうして赤ちゃんはよく身体を揺するのでしょうか。

この記事では、赤ちゃんの貧乏ゆすり(身体を揺する)原因と対処法、体を揺することと自閉症の関係について紹介します。

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赤ちゃんが貧乏ゆすりを始める(体を揺すり始める)時期

一般的には、赤ちゃんが貧乏ゆすりのように体を揺すり始めるのは、寝返りや寝返り返り、お座り、ズリバイなどを覚える生後5ヶ月~8ヶ月頃です。

ただし、赤ちゃんの成長は個人差が大きいため、全く体を揺すらない赤ちゃんもいれば、心配になるくらい揺すり続ける赤ちゃんもおり、また、生後8ヶ月以降に貧乏揺すりを始める赤ちゃんもいます。

赤ちゃんが貧乏ゆすりをする(身体を揺する)原因と対処法

赤ちゃんの貧乏ゆすり(体を揺する)の主な原因としては、リズムを刻んでいる、気持ちを紛らわせている、癖になっている、親の気を引こうとしているなどを挙げることができます。

貧乏ゆすり(体を揺する)の原因:リズムを刻んでいる

赤ちゃんが体を揺すり始める生後5~8ヶ月頃は、赤ちゃんがリズム感覚を身につけ始める時期と重なっています。

この時期の赤ちゃんは、リズミカルな音楽に合わせて手足を振ったり、一定のテンポで寝返りをしたりするなどリズムに合わせた行動が見られ始めます。

音楽や歌などに合わせて体を揺する場合、リズムを刻んでいる可能性があります。

音楽などを聴かせていない場合でも、大人が気に留めないような生活音(洗濯機や乾燥機の音、人の足音、時計の音など)のリズムに合わせて体を揺らしたり、赤ちゃんの気分で気ままに身体を揺すったりすることもあります。

リズムを刻んでいる場合の対処法

赤ちゃんがリズム感を身につけた証であり、日常生活やその後の成長への悪影響はないため、思う存分体を揺すらせてあげましょう。

この時期に身につけたリズム感覚は、ズリバイやハイハイ、一人歩きをするときの手足を出すタイミングや身体を動かすリズムを覚えるのにも役立つと考えられています。

ただし、体の動かし方や力加減が分からず、勢い余って転んだり、壁に頭をぶつけたりするリスクがあるため、安全対策が欠かせません。

床に柔らかいカーペットなどを敷き、赤ちゃんの周りからぶつかると危険な物を取り除き、ソファやテーブルの足などは緩衝材を巻くかクッションや枕を置いておきましょう。

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貧乏ゆすり(体を揺する)の原因:気持ちを紛らわせている

赤ちゃんは、言語を獲得していないため、言葉で気持ちや感情を表現することができません。

そのため、イライラ、不安、怒り、空腹、寂しさなどの気持ちや感情を何らかの行動で表現します。

代表的なのが泣くことです。

生まれたての赤ちゃんは、泣く以外に気持ちや感情を表現する方法を身につけていないため、とにかく泣いて親の助けを求めます。

それが、成長するにつれて、表情を変える、ぐずる、手足をバタバタさせるなどの表現方法を身につけていきます。

貧乏ゆすりのように体を揺するのも、その一つです。

赤ちゃんは、眠い、だるい、疲れた、思い通りにいかないなどの気持ちを表現するために、体を揺らすことが多いものです。

「泣くほどではないけれど、ジッとしていることも難しいくらいの不快な気持ちのときに、体を揺らしやすい。」と言えば、しっくりくるでしょうか。

体を揺する原因としては、親に抱っこしてもらい優しく揺すってあやしてもらった頃を思い出すことで落ち着こうとしていると考えられています。

気持ちを紛らわせるために体を揺する場合の対処法

赤ちゃんなりの気持ちの紛らわせ方であり、無理に止めさせる必要はありません。

むしろ、無理に止めさせると不安定になり、泣き叫ぶことがあります。

ただし、赤ちゃんが体を揺するのを黙って放置すると癖になり、成長した後も貧乏ゆすりをする癖が残って悪目立ちすることになりかねません。

そのため、赤ちゃんが体を揺すり始めたら、抱っこなどでたくさんスキンシップをとり、赤ちゃんの気持ちを汲んで対応してあげましょう。

どうしても手が離せない時は、「眠いよね~もうすぐ一緒に寝ようね~」、「ママはここにいるよ~」と声をかけてあげるだけでも、赤ちゃんの気持ちは落ち着き、体をゆするしぐさが減ります。

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貧乏ゆすり(体を揺する)の原因:親の気を引こうとしている

親が見ている前でだけ激しく体を揺すり、頭や身体を壁や椅子の背にぶつける場合、親の気を引こうとしている可能性があります。

親がスマホやテレビに夢中になっているなど、一緒にいるのにかまってくれない場合によく見られる現象です。

生後8ヶ月頃からよく見られるようになることが多く、生後1歳を超えた子ども(幼児)には、多かれ少なかれ、似たようなしぐさが見られます。

親の気を引くために身体を揺する場合の対処法

赤ちゃんにかまってあげる時間を増やすことが一番の対処法です。

赤ちゃんの前ではスマホやテレビを見ない、家事などで忙しい場合、こまめに声をかけて関心を持っていることを知らせるなどの関わりも有効です。

赤ちゃんが体をゆすって気を引こうとしているのに無視や放置を続けると、赤ちゃんがサイレントベビーになるリスクがあります。

  • サイレントベビー:親の関わり不足や不適切な関わりが原因で、感情表現が著しく乏しくなった赤ちゃんの状態(医学用語ではなく、サイレントベビーという診断がつくこともない)

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貧乏ゆすり(体を揺する)の原因と対処:癖になっている

気持ちを紛らわせたり、親の気を引いたりするために体を揺すり続けるうちに、体を揺することが癖になってしまうことがあります。

癖になると、特に理由はなくても常に体をゆする、いわゆる貧乏ゆすりを繰り返すようになります。

癖になっている場合の対処法

一旦癖として定着してしまうと、親が修正することは困難で、赤ちゃんが自ら止めるのを待つしかなくなります。

完全に癖になる前に、赤ちゃんが体を揺するのを見かけるたびに優しく指摘し、他のことに気をそらしてあげることが大切です。

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赤ちゃんが体を揺らすのは自閉症(自閉症スペクトラム障害)の兆候?

自閉症(現在は自閉スペクトラム障害)に関する情報や知識がネットなどを介して広がるにつれ、赤ちゃんの見慣れない行動を目の当たりにすると、「自閉症(自閉症スペクトラム障害)ではないか」と心配する親が増えてきました。

そうした状況で、赤ちゃんが体を揺らすことと自閉症(自閉症スペクトラム障害)を結び付けて心配する親も増えています。

確かに、自閉症(自閉症スペクトラム障害)の子こどもに見られる症状の一つに「体を前後に揺らす」という症状があります。

常同行動(同じ行動を反復すること)の一つで、体を前後に動かすことの繰り返しに夢中になっていたり、体を揺らすことを心地よく感じたりして繰り返すのです。

しかし、赤ちゃんが体を揺らすことだけで自閉症(自閉症スペクトラム障害)と診断されることはありませんし、乳児期の赤ちゃんのうちに診断されることもほとんどありません。

赤ちゃんが体を揺する原因は、すでに紹介した4つであることが多いため、心配しすぎる必要はありません。

もし、体をゆらす以外にも気になるしぐさや行動が複数見られる場合は、小児科に相談してみましょう。

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まとめ

赤ちゃんが体をゆする主な原因は、リズムをとっている、気持ちを紛らわそうとしている、親の気を引こうとしている、癖になっているという4つです。

自閉症(自閉症スペクトラム障害)と結びつける人もいますが、赤ちゃんが体を揺することが自閉症(自閉症スペクトラム障害)の兆候というわけではないため、心配し過ぎないでください。

他にも自閉症(自閉症スペクトラム障害)を疑う症状が複数見られる場合は、小児科に相談してみてください。