赤ちゃんの手足が冷たい原因と対応は?紫や低体温になる理由は?

赤ちゃん 手足 冷たい 紫

赤ちゃんの頭や背中は熱っぽくて汗をかいているのに、手足だけがとても冷たいことはありませんか。

「布団からはみ出た赤ちゃんの手足を触るとて驚くほど冷たかったので、熱かと思って身体を触るととても暖かいし、赤ちゃんもスヤスヤ寝てるので、どうすればいいか迷った。」という経験は、赤ちゃんのお世話をしていれば一度はあるのではないでしょうか。

実は、赤ちゃんの手足はよく冷たくなっており、放っておいても問題がない場合と、迅速に対応してあげる必要がある場合があります。

しかし、対応の要否の区別がつかず放置してしまったり、不適切な対応をとったりする親が少なくありません。

この記事では、赤ちゃんの手足が冷たくなる原因と対応方法について紹介します。

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赤ちゃんの手足が冷たい理由

まず、赤ちゃんの手足が冷たくなる理由について見ていきましょう。

体温調節をしている

赤ちゃんは、汗をかくなどして体温を調節する機能が未熟な上、体重あたりの体表面積が大きく外界の気温の影響を受けやすく、ちょっとした変化でも体温が異常に下がったり上がったりしやすいものです。

また、大人に比べて皮下脂肪が少なく皮膚から熱が逃げやすく、薄着させると低体温症になってしまいます。

そのため、赤ちゃんは、手足を冷やすことで末端の毛細血管を収縮させ、身体の中心に熱を集めて逃がさないようにしています。

体温調節のために赤ちゃんの手足が冷える仕組みは、以下のとおりです。

  1. 手足を冷やすことで、末端の毛細血管を収縮させる
  2. 手足に流れる血液の量が減り、身体に流れる量が増える
  3. 血液が温かいまま身体の中心を流れ続け、体温が下がりにくくなる

赤ちゃんが、布団から手足を出して寝ているのも体温調節のためです。

そのため、布団から出ている手足が冷たくても、赤ちゃんは寒がっていませんし風邪をひくこともないので、そっとしておいてあげましょう。

手足を布団の中に戻したり、掛け布団をかけたりすると、かえって体温調節がうまくいかなくなって体調を崩してしまうことがあります。

発熱の初期症状

赤ちゃんは、発熱の初期症状として手足が冷たくなることがあります。

発熱の初期症状の場合、手足が冷たいだけでなく、以下のような症状が見られます。

  • 体温が異常に高い(37.5度以上)もしくは低い(35度以下)
  • きげんが悪く、抱っこしてもあやしてもぐずって泣き続ける
  • 食欲がなくなる
  • 顔色が悪く、いつもより元気がない
  • 手足の震えがある

赤ちゃんが発熱する原因としては、風邪だけでなく感染症やインフルエンザなど重症化して命に関わる病気もたくさんあります。

そのため、手足の冷たさ以外に上記の症状が見られた場合は、早めに小児科を受診させてあげることが大切です。

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赤ちゃんの手足が冷たいときの対応

赤ちゃんの手足が冷たいときの対応は、以下のとおりです。

体温を測る

体温を測って発熱の有無を確認します。

36.5度~37.5度の範囲内であれば赤ちゃんにとっては平熱なので、手足が冷たくても体温調節をしていると考えて問題ありません。

一方で37.5度以上であれば小児科を受診させてあげましょう。

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布団をかけたり、ミトンや靴下を使ったりするのは逆効果

赤ちゃんの手足が冷たいのは、基本的に体温調節のためなので、発熱がなければ様子見で問題ありません。

赤ちゃんの手足が冷たいと、ついつい布団をかけたり、ミトンや靴下を使ったりしがちです。

しかし、赤ちゃんが体温調節のために出している手足を必要以上に温めると、体温が上がりすぎてかえって体調を崩してしまいます。

また、赤ちゃんの手足で外気や周囲のモノに触れることは、脳の発達を促す大切な刺激です。

そのため、ミトンや靴下をいつも使っていると十分な刺激が得られず、脳の発達に影響が出る可能性が指摘されています。

手足が紫色になる(チアノーゼ)

末端の毛細血管が収縮して血行が悪くなった手足は、冷たくなるだけではなく、紫色になることがあります。

いわゆるチアノーゼと言われる現象で、特に、新生児期の赤ちゃんに多く見られます。

赤ちゃんの手足が紫色になると、お父さんお母さんとしてはとても心配になりますが、赤ちゃんの体温に異常がなくご機嫌にしていれば、少しくらい紫色になっても問題はありません。

ただし、一日経っても肌色に戻らない場合や、赤ちゃんの様子がいつもと違う場合は、小児科の受診を検討しましょう。

赤ちゃんが過ごしやすい環境を整える

最後に、赤ちゃんの体温調節をサポートする方法についても、見ておきましょう。

室温と湿度を一定に保つ

家の中にいる場合は、室温や湿度を調節することで対応します。

赤ちゃんの体温は、室温の上下の影響を受けやすいので、赤ちゃんが過ごす部屋の温度と湿度を適切に保つことが大切です。

赤ちゃんが過ごしやすい室温と留意事項は、以下のとおりです。

春の室温管理で注意すること

春は、室温を25℃前後に保ちます。

天気によって気温が変動しやすいので、毎日、朝・昼・夜の三回は室温を確認し、こまめに調節してあげましょう。

夏の室温管理で注意すること

夏は、25℃~27℃前後が赤ちゃんにとって適切な室温です。

大人の職場では28℃に設定しているところも多いですが、赤ちゃんにとっては暑すぎます。

一方で、暑がりの大人の感覚で冷房をきかせすぎると赤ちゃんにとっては寒くなるので、注意してください。

室温管理の不適切さが原因で夏に低体温症になったり、体温調節の不調をきたしたりする赤ちゃんは少なくありません。

また、直に冷風が当たるところに赤ちゃんを寝かせない、暑くても肌着は着せておくなど、寝かせる場所や衣類にも留意することが大切です。

秋の室温管理で注意すること

秋は、25℃前後が適温です。

春と同様、天気によって気温が変化しやすい季節なので、こまめな室温確認と調節が欠かせません。

冬の室温管理で注意すること

冬は、23℃前後が赤ちゃんにとって心地よく過ごせる室温です。

空気を適度にかき回す(暖房で温まった空気は部屋の上の方に集まり、赤ちゃんが寝ているところに冷たい空気が集まる可能性があります。)、直に温風が当たるところに赤ちゃんを寝かせないなどにも注意が必要です。

また、冬だからといって厚着させすぎたり、赤ちゃんが寝ている間に室温をあげたりしないことも大切です。

床暖房設備がある家庭では、床暖房の上に直に赤ちゃんを寝かせないようにしてください。

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衣類やタオルケットで体温を調節する

外出時は、気温や屋内の温度を調節することが難しいので、衣類やタオルケットで調節することになります。

赤ちゃんの体温は大人よりも高いため、赤ちゃんに着せる衣類の枚数は「大人よりも一枚少なく」を目安にしてください。

衣類を着せ過ぎると身体に熱がこもって体温が上がりすぎてしまい、薄着させすぎると体温が下がりすぎるため、こまめに調節することが欠かせません。

つい大人の感覚で判断しがちなので、注意しましょう。

春の服装

春は、肌着とカバーオールが基本です。

赤ちゃんが寒そうにしていたらタオルケットを羽織らせてあげましょう。

夏の服装

夏は、ロンパースが基本です。

家の中では、室温管理が徹底されていれば、上が肌着で下はオムツのみにしても良いでしょう。

一方で、外出時には、外出先が寒いことを想定し、羽織る物を持参するようにしてください。

秋の服装

秋は、肌着とカバーオールまたはロンパースを着せることが多い季節です。

寒い日にはカーディガンやベストを着せることもあるので、外出時には持って出るようにしましょう。

冬の服装

冬は、長肌着とカバーオールの組み合わせが多くなります。

家の中では室温管理ができていれば肌着だけで過ごすことも可能ですが、屋外へ出かけるときは、出かける先の室温を考慮してタオルケットや肌着などを持っていくようにしましょう。

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まとめ

赤ちゃんの手足は体温調節のために冷たくなっていることが多いものです。

ただし、発熱の初期症状として手足が冷たくなることもあるため、まずは体温を測り、熱があれば小児科を受診させて、熱がなければ室温や衣類で調節しながら様子を見てあげましょう。