赤ちゃんのおしっこが濃い、臭い!尿の色やにおいが変わる原因は病気?

赤ちゃん おしっこ 色 匂い

「赤ちゃんのおしっこ(尿)の色がいつもより濃い。」、「おしっこが臭い」と感じたことはありませんか。

赤ちゃんのおしっこは無色透明で無臭に近いことが多いですが、口にしたもの(母乳や離乳食)や体調などによって色やにおいが頻繁に変化します。

そのため、ウンチと同じく、赤ちゃんの健康状態を知るための大切なバロメーター(指標)とされており、小児科などでもおしっこの色やにおいを確認されることが多いものです。

赤ちゃんの尿が臭いまたはいつもより色が濃い場合、家庭で様子を見ることで足りることが多いですが、中には病気や内臓の異常などが潜んでいることもあります。

そのため、親としては、日頃からオムツ交換の度に赤ちゃんの尿の状態をチェックしておき、異常が見られたら早めに小児科に相談することが大切です。

この記事では、赤ちゃんのおしっこ(尿)が臭い、色が濃い原因について紹介します。

赤ちゃんのおしっこ(尿)の色の濃さとにおい

赤ちゃんのおしっこの色は、黄色ではなく無職透明に近いものです。

また、おしっこの色についても、大人の尿のような強いアンモニア臭はせず、においがほとんどありません。

赤ちゃんのおしっこの色やにおいが大人と異なる原因は、腎臓のろ過機能や再吸収機能が未熟だからです。

この説明だけでは分かりにくいと思いますので、おしっこのメカニズムについて、簡単に触れておきます。

おしっこ(尿)が出るメカニズム

おしっこが排泄されるまでの大まかな流れは、以下のとおりです。

  1. 体中の細胞から出た老廃物(尿素、窒素、クレアチニン、尿酸など)が血液によって腎臓まで運ばれる
  2. 血液中の老廃物が腎臓でろ過されて原尿(大人は1日180ℓ)になる(ろ過機能)
  3. 原尿のうち①利用できる成分(ブドウ糖、アミノ酸、塩分など)と②水分は尿細管から身体に再吸収(再吸収機能)され、老廃物が尿に濃縮される
  4. 老廃物が尿として尿管を通って膀胱に溜まる

簡単に言うと、老廃物を含む血液が腎臓でろ過されてできる原尿のうち、体内で再利用できる成分と水分が再吸収され、残りが膀胱に溜まっておしっことして排出されるということです。

大人のおしっこが黄色い色や強い臭いは、おしっこに含まれる老廃物に由来しています。

つまり、おしっこが黄色く臭いのは、体内の老廃物がおしっこと一緒に排出されている証なのです。

赤ちゃんのおしっこ(尿)が無色透明に近く、においがほとんどない理由

赤ちゃんの腎臓は、血液中の老廃物をろ過したり、原尿から水分を再吸収したりする機能が不十分です。

そのため、大人のようにおしっこが濃縮されず、老廃物が十分に排出されないため、色が無色透明に近く、においもほとんどしないのです。

なお、腎臓のろ過機能や再吸収機能は月齢・年齢の経過とともに向上し、生後2歳~3歳頃には大人と同程度になります。

つまり、健康な子どものおしっこの色が黄色くなり、においが臭くなるのは生後2~3歳頃ということです。

赤ちゃんのおしっこ(尿)が臭い、色が濃い原因

冒頭に書きましたが、おしっこの色やにおいは、赤ちゃんが口にしたものや体調などによって変化します。

例えば、黄色や赤色に変色したり、強いアンモニア臭を発したりすることがあるのです。

赤ちゃんの尿(おしっこ)の色が濃くなったり、臭くなったりする主な原因について、確認していきましょう。

おしっこが濃い、臭い原因:汗をかいて身体の水分量が減る

汗をかいて身体の水分量が減ると、膀胱に溜まる水分が減り、おしっこに含まれる老廃物の濃度が高くなります。

その結果、おしっこの色が濃くなり、におい臭くなります。

例えば、身体を動かして汗をかいたり、夏場の暑い時期に汗をかいたりして身体の水分量が減り、黄色くて臭いおしっこをすることがあります。

また、風邪などが原因で発熱すると、体温上昇で汗をかいたり水分が蒸発したりすることで身体の水分量が減り、やはり黄色くて臭いおしっこが出ます。

おしっこが濃い、臭い原因:母乳からミルクに切り替える

母乳育児から混合やミルクのみに切り替えた場合も、赤ちゃんが濃くて臭いおしっこを出すことがあります。

ミルクは、母乳に比べて消化が悪くため、ろ過の後に残る不溶物「残渣(ざんさ)」がおしっこと一緒に排出されることもあり、残渣によっておしっこが濃く臭くなることもあります。

おしっこが濃い、臭い原因:離乳食を開始して食べたり飲んだりするものが変わる

生後5~6ヶ月頃になると、離乳食を開始します。

離乳食を開始すると、食べた食材の成分によっておしっこの色やにおいが変わります。

口にする食材の種類が増えるにつれて、赤ちゃんのおしっこの色やにおいは変化しやすくなるものです。

また、病気やケガで薬を服用している場合、薬の成分によっておしっこの色やにおいが変化することもあります。

おしっこが濃い、臭い原因:細菌がおしっこを分解する

赤ちゃんがおしっこをした後に、においが変化することもあります。

例えば、おしっこをしたオムツを交換せず放置した場合、細菌がおしっこを分解することによってアンモニアが発生し、臭くなることがあります。

おしっこが濃い、臭い原因:おしっこが酸化する

おしっこ中にウロビリノーゲンという物質が含まれていた場合、ウロビリノーゲンがおむつの中で空気に触れて参加し、おしっこをオレンジ色に変色させることがあります。

ウロビリノーゲンは、ウンチと一緒に排泄されることが多いですが、おしっこ中に含まれることもあります。

また、ウンチとおしっこが同時に出た場合も、ウロビリノーゲンの酸化によっておしっこの色が変わりやすいものです。

おしっこが濃い、臭い原因:腎臓機能の向上

腎臓の機能は時間の経過とともに向上します。

大人と同程度の機能を発揮するには生後2~3歳頃まで待たなければなりませんが、新生児期と乳児期後期を比較すると、若干ですが色が濃くにおいも臭くなっているものです。

オムツ交換を日常的に行っていると気づきにくいですが、月齢ごとに写真を撮影しておくとおしっこの色が濃くなる過程を確認することができます。

おしっこが濃い、臭い原因:腎臓のろ過機能が未熟

腎臓のろ過機能が未熟なことがおしっこの変色を招くこともあります。

例えば、尿酸塩、乳酸塩、ショウ酸塩などがろ過されずおしっこに混じることで、おしっこの色がピンク色になることがあります。

おしっこが濃い、臭い原因:血液が混ざる

おしっこの色が赤黒い場合は、要注意です。

おしっこに血が混じっている(血尿)の可能性があるからです。

血尿が出る主な原因は、以下のとおりです。

  • 腎臓のろ過機能の異常
  • 尿管、膀胱、尿道の出血

いずれも家庭で対処できる症状ではないため、血尿が見られた場合はすぐ小児科を受診させてあげましょう。

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おしっこが濃い、臭い原因:蛋白尿(たんぱくにょう)

蛋白尿とは、血液中に含まれる蛋白(たんぱく)がおしっこに混じっている状態です。

蛋白尿は、おしっこが白く濁る、おしっこが泡立つなどの特徴がありますが、程度によっては通常のおしっこと見分けがつかないこともあります。

蛋白尿の原因は、疲労や発熱、脱水など一時的なものが多いですが、腎臓が圧迫されたことや病気が原因となっていることもあるため、基本的には小児科受診を検討することになります。

おしっこが濃い、臭い原因:尿路感染症(にょうろかんせんしょう)

尿路感染症とは、腎臓から尿管、膀胱、尿道口まで続く尿の通り道に細菌などが感染して炎症を起こす病気です。

大人の病気だと思われがちですが、赤ちゃんが発症することもあります。

脱水や水分不足などによりおしっこが出る量が低下したり、膀胱の排尿機能が未塾であったりすることで発症しやすい病気です。

女の赤ちゃんの方が男の赤ちゃんよりも尿道が太く短く細菌などが尿路に侵入しやすいため、発症しやすいものです。

尿路感染症になると、尿の通り道が炎症を起こして化膿し、おしっこが濁り、腐った臭いを発することがあります。

おしっこが臭い、色が濃い以外に以下の症状がある場合、尿路感染症を疑います。

上部尿路感染症(尿管・腎盂・腎臓など)

  • 38度以上の高熱
  • おしっこが濁る
  • おしっこに腐敗臭がする
  • 背中や腰の痛み
  • 吐き気や嘔吐
  • 食欲不振

下部尿路感染症(尿道、膀胱など)

  • 38度以下の熱
  • 赤黒い血が混じったおしっこ
  • おしっこが濁る
  • 強いアンモニア臭
  • 排尿時の痛み(おしっこの度に赤ちゃんが泣き叫ぶ)
  • 頻尿
  • 残尿感
  • 蛋白尿(たんぱくにょう)
  • おねしょ

尿路感染症の症状が見られる場合、早急に小児科を受診させ、治療を受けさせてあげる必要があります。

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おしっこが濃い、臭いだけで判断しないことが大切

赤ちゃんのおしっこの色やにおいが変化する原因は、水分量の低下など家庭で対処できるものや、授乳方法や食事の変化など対応が必要ないもの、おしっこが出た後の酸化など赤ちゃんの体調とは無関係のものなどが多いものです。

したがって、急に赤ちゃんのおしっこの色やにおいが変化したからといって慌てる必要はありません。

尿路感染症や尿蛋白、血尿などの病気や異常が原因でおしっこの色やにおいが変化する場合の症状を把握しておけば、小児科受診が必要か家庭で対応できるかの判断は難しくないはずです。

なお、冒頭に書いたとおり、おしっこの色やにおいは赤ちゃんの健康状態の指標ですが、それだけで判断できることは多くありません。

おしっこでいえば量や回数なども重要ですし、ウンチの色・におい・回数・量、赤ちゃんの食欲、発熱や嘔吐下痢の有無なども大切な指標となります。

赤ちゃんの健康状態を把握するには、一つの指標だけを見るのではなく、複数の指標を細かく確認し、それらを総合して見てみることが大切です。

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まとめ

赤ちゃんのおしっこが濃い、においが臭い原因は複数あります。

水分量の低下、授乳方法の変化、離乳食の開始など問題のない原因もありますが、腎臓機能の異常や尿路感染症など注意を要する原因もあります。

赤ちゃんのおしっこの色やにおいがいつもと違っている場合は、おしっこの量や回数、赤ちゃんの体調や食欲などを確認し、小児科受診を検討してください。

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