赤ちゃんが耳を触る原因は?耳をかく、いじる、気にするのは病気(中耳炎)?

赤ちゃん 耳 触る かく こする

赤ちゃんの動きやしぐさはどれも可愛いものですが、中には親として心配になるしぐさもあります。

特に、耳に関する赤ちゃんのしぐさを気にするお父さんお母さんは少なくありません。

赤ちゃんは、頻繁に手で耳を触るものですが、かく、かきむしる、いじる、こする、引っ張るなど普段とは異なる触り方をすることがあります。

時々であれば「可愛いね。」と笑っていられますが、常に耳を気にして触っていたり、止めても親の手を振り払って触り続けたりすると、「病気なんじゃないか。」、「障害があるのではないか。」と不安になることもあるでしょう。

実際に、赤ちゃんが耳を触る背景には中耳炎などの病気が潜んでいることもあるため、親としては注意深く赤ちゃんの様子を観察し、病院受診の判断をしたり、適切に対処したりできるだけの知識は持っておきたいものです。

この記事では、赤ちゃんが耳を触る(かく、かきむしる、こする、引っ張るなど)原因と、対処法について紹介します。

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赤ちゃんが耳を触る原因(病気以外)

赤ちゃんが自分の耳を触る主な原因は、以下のとおりです。

  • 自分の身体の一部であることを確認している
  • 癖になっている
  • 耳垢が溜まっている
  • 耳掃除をし過ぎている

それぞれの原因と対処法について、確認していきましょう。

赤ちゃんが耳を触る原因:自分の身体の一部であることを確認している

私たちは、自分の顔や手足が自分の者であると認識しています。

しかし、生まれたての赤ちゃんは、自分の顔や手足が「自分の身体の一部」だと認識することができていません。

そのため、手や腕を自分の意思で自由に動かせるようになると、身体中をペタペタ触ったり、グイグイ引っ張ったりしながら、頭、髪の毛、おなか、手足など、身体のあちこちに触れて確認し、「自分の身体の一部」であることを認識していきます。

その過程で耳も触り、耳たぶに触れたり、耳の穴に指を突っ込んだり、耳全体をグシャッと掴んだりしながら、耳が自分の一部であることを認識していきます。

自分の身体の一部であることを確認している場合の対処法

自分の身体を触って確認・認識することは、赤ちゃんの成長発達に欠かせないことです。

そのため、基本的には赤ちゃんのやりたいように触らせてあげましょう。

赤ちゃんは、力加減を調節するのが苦手なので、力任せに耳を引っ張ったり、握りつぶしたりして自分で驚き、泣き出すこともあります。

そうした様子を初めて見たときはショックを受けるでしょうが、自分の身体であることを認識した後は自然に落ち着いていくため、見守ってあげてください。

赤ちゃんが耳を触る原因:癖になっている

赤ちゃんは、向きグセ、髪を引っ張る癖、足を口の中に入れる癖など、たくさん癖を持っています。

耳を触るのも、こうした癖の一つになっている可能性があります。

例えば、偶然、指が耳の中に入った時の感触が気に入った、耳全体を手で覆った時の聞こえ方が新鮮だった、耳たぶの触り心地が良かったなどの理由により、同じ動作を何度も繰り返すうちに癖になるものです。

癖になっている場合の対処法

赤ちゃんの癖は、短期間のうちに自然に解消することが多いものです。

そのため、基本的には温かく見守り、耳を触る癖が自然になくなるのを待ちます。

血が出るくらい耳をかきむしる、赤くなるくらい耳を引っ張る、耳の中を指でほじくるなどケガのリスクがある場合は、早めに小児科や耳鼻科に相談してください

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赤ちゃんが耳を触る原因:耳垢(みみあか)が溜まっている

耳垢は、耳の中の古くなった細胞が剥がれ落ち、耳内に入り込んだホコリやゴミと一緒になって大きくなったものです。

赤ちゃんは、大人よりも新陳代謝が活発な上、横になっている時間が長く耳にホコリやゴミが入り込みやすいため、すぐに耳垢が溜まります。

しかも、赤ちゃんの耳の穴は大人より小さいため、耳掃除をしようとしても奥の方に溜まった耳垢が見えにくく、見えたとしても家庭では上手に取り除くことが難しいこともあります。

耳垢が溜まると、耳の中がかゆくなったり、耳の聞こえが悪くなったりするため、赤ちゃんは不快さを感じ耳を触ったり、こすったり、かきむしったりするようになります。

しかし、自力で耳垢を取り除くことはできず、不機嫌そうに泣きながら耳を触り続けるようになります。

お風呂上りや寝起きなど体温が高くなっているときを中心に耳を触っている場合は、耳あかが原因の可能性が高いものです。

耳垢が溜まっている場合の対処法

赤ちゃんの耳垢は、見えにくいところに溜まりやすく、無理に取り除こうとすると耳の中の粘膜を傷つけるリスクがあります。

そのため、定期的に耳鼻科を受診し、専門の器具を使って掃除してもらう習慣をつけることが望ましいです。

耳鼻科では、看護師が赤ちゃんの手や身体を押さえている間に、医師が赤ちゃん用の器具で耳掃除をしてくれます。

嫌がって泣き出す赤ちゃんもいますが、ごく短時間で終わるので負担は少なくて済みます。

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赤ちゃんが耳を触る原因:耳掃除をし過ぎている

「お風呂上りには綿棒で耳掃除をしてあげる」というのは、育児の定番になっています。

まじめなお父さんお母さんほど、耳垢や水分を十分に取り除こうとして、念入りに綿棒で耳の中を掃除してあげるものです。

しかし、赤ちゃんにとって、耳の中を掃除される刺激は違和感を覚えやすいもので、耳掃除の後にも違和感が残って耳を触ることがあります。

また、赤ちゃんの耳の中はとてもデリケートなので、綿棒による耳掃除でも傷ができることがあり、耳の中に痛みや気持ち悪さを感じて触る赤ちゃんもいます。

耳掃除をし過ぎている場合の対処法

耳掃除の後に赤ちゃんが耳を気にするしぐさを見せたら、念のため、耳鼻科を受診させて耳の中を確認してもらいましょう。

また、普段の耳掃除はお風呂上りに水気を取る程度にして、無理をして耳の中まで綿棒を差し入れたり、念入りに耳あかを取ったりするのは控え、耳垢がたまったら耳鼻科で耳掃除してもらうようにすることをおすすめします。

赤ちゃんが耳を触る原因:病気(急性中耳炎、外耳炎など)

赤ちゃんの耳を触るという行動の背景には、病気が潜んでいることもあります。

赤ちゃんは、耳の中に強い痛みや激しい痛み、聴こえにくさなどの不快さを感じると、不快さを解消するために耳をかく、耳をいじる、耳をかきむしるなどの行動を繰り返すようになります。

赤ちゃんが耳を触る原因となる主な病気は、中耳炎と外耳炎です。

病気が原因の場合、耳を触るだけでなく、痛みを感じて激しく泣いたり、頭をブンブン振ったりして不快感を表現するので、比較的見分けはつきやすいでしょう。

中耳炎

中耳炎とは、鼓膜の内側にある空間(中耳)にウィルスや細菌などが感染して炎症を起こした状態です。

ウィルスや細菌に感染して喉や鼻に炎症が起きた後、炎症が中耳にも広がることで発症し、痛みや耳の中の違和感に悩まされるようになります。

また、中耳に溜まった膿が耳の穴からたれてくることもあり、赤ちゃんは耳の中の不快さや膿が気になって耳を触ります。

乳児期の赤ちゃんは、生後6ヶ月以降に風邪などの感染症にかかった後に急性の中耳炎になりやすいものです。

中耳炎の対処法

耳の膿など中耳炎の症状が見られた時点で小児科を受診させ、治療を受けさせる必要があります。

中耳炎を放置すると難聴になるリスクがありますし、適切な治療を受けても治りが遅い病気なので、早めの受診が何より大切です。

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外耳炎

外耳炎とは、耳の外耳道という部位にウィルスや細菌などが感染して炎症を起こした状態です。

赤ちゃんの場合、耳掃除のときにできた傷にウィルスや細菌が入り込んで感染することが多く、発症すると黄色い膿(耳だれ)が耳から出るようになります。

痛みなどがなく自然治癒することもありますが、症状が重い場合は傷口の痛みを伴い、赤ちゃんが不快さを紛らわすために耳をかきむしることがあります。

外耳炎の対処法

耳だれが見られた時点で小児科を受診させることが基本です。

放置すると、難聴のリスクがありますし、症状が重くなると赤ちゃんが不機嫌になり、寝つきが悪くなることもあります。

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まとめ

赤ちゃんが耳を触る原因の多くは、身体の確認や癖など問題のないものですが、中には病気や耳あかの溜まり過ぎなど対処が必要なものもあります。

「耳を触るくらい、どうってことない。」と軽く考えず、赤ちゃんが継続的に耳を触っているようなら、一度、小児科や耳鼻科に相談してみましょう。