魔の3週目とは?特徴は黄昏泣き?いつから?終わり方と発達障害との関係は?

魔の3週目 いつから いつまで 赤ちゃん 新生児

魔の3週目という言葉を知っていますか。

赤ちゃんが生まれた後は、出生届の提出などの諸手続を済ませ、約1週間の入院生活(帝王切開の場合は10日前後)で赤ちゃんのお世話の基礎を教わった後に退院して、家庭で赤ちゃんとの共同生活に突入します。

家庭に戻った途端、出産の疲れが癒えない身体を抱えながら、家事に加えて赤ちゃんのお世話(沐浴、授乳、オムツ交換、寝貸しつけなど)を全て自力でやらなければならず、まさに怒涛の生活を送ることになります。

生後3週頃というのは、個人差はありますが、赤ちゃんが生まれたからのバタバタ感がひと段落し、赤ちゃんの授乳やオムツ交換のタイミング、寝かしつけのコツなどが何となく分かってきて、赤ちゃんのいる生活に慣れ始める時期です(あくまで慣れ始めるのであって、楽になるわけではありません。)。

そんな「ホッと一息つけるかな。」と思える時期に、突然、赤ちゃんが昼夜問わず泣き叫ぶようになり、ようやくつかみかけた生活リズムが一気に崩れてしまうのが、いわゆる魔の3週目です。

「魔の」という言葉が示すように、魔の3週目における育児がお父さんお母さんに与える負担感やストレスはとても大きく、産後うつに陥るリスクも高くなっています。

この記事では、魔の3週目の概要(原因)、魔の三週目が始まって終わる時期、対処法、発達障害との関係について紹介します。

魔の3週目とは

魔の3週目とは、生後3週頃の赤ちゃんが、空腹やオムツの気持ち悪さとは関係なく、昼夜問わずに寝ないで泣き叫ぶようになる時期のことです。

赤ちゃんによって程度の差はありますが、通常は、一人にしておくと昼夜問わず泣き叫び続けるため、赤ちゃんから手が離せなくなります。

親子ともに生活リズムが乱れてしまうため、親もストレスをため込んでしまいやすい時期です。

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3の倍数の週齢や月齢は要注意

なお、赤ちゃんは、魔の3週目だけでなく、生後3ヶ月、生後6ヶ月など3の倍数の週齢や月齢で同じような状態になる傾向があります。

例えば、生後6ヶ月頃から夜泣きを始める赤ちゃんが多いものです。

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魔の3週目の原因

魔の3週目の原因は、はっきりと特定されているわけではありません。

しかし、赤ちゃんが、「自分の過ごしているのは、お母さんのお腹の中じゃない。」ということに気づき、不安や焦り、恐怖を感じるためだという説が有力です。

赤ちゃんは、胎内では常にお母さんの心音や声を身近に感じることができ、酸素や栄養など必要なものも全てお母さんの身体からもらうことができていました。

常にお母さんを感じ、自分で食べることも息をすることも必要ない極楽浄土のような環境にいたわけです。

それが、生まれた途端、お母さんが常に一緒にいてくれなくなり、大きな声・物音や明るい照明など慣れない無数の刺激に襲われ、母乳をもらったり息をしたりする必要にも迫られるなど、厳しい環境に置かれます。

最初のうちは環境に適応しようと必死に頑張っていますが、徐々に「どうしてこんなところに来てしまったんだ。」という気持ちになり、魔の三週目に突入するのです。

大人に当てはめて考えると、「思い切って転職してみたらブラック企業だった。」、「田舎に移住してみたら想像以上に隣人付合いが大変だった。」という感じでしょうか。

親のストレスも原因になる

赤ちゃんは、生まれたての頃から五感が発達しており、特に、聴覚や触覚は大人が考える以上に機能しています。

そのため、魔の3週目に突入した赤ちゃんの対応に困って父さんお母さんがストレスを抱え込み、不満を口にしたり態度に表したりすると、赤ちゃんはそれを敏感に察知します。

その結果、赤ちゃんは「お世話をしてくれるお父さんお母さんまで怖くなってきた。」と感じ、さらに不安定になることがあります。

魔の3週目はいつから、いつまで(終わり方)

魔の3週目が見られる時期について確認しておきましょう。

魔の三週目はいつから

魔の3週目の症状は、その名のとおり生後3週頃から見られるようになるのが一般的です。

ただし、個人差が大きく、必ず生後3週目から魔の3週目が始まるわけではないため、3週目はあくまで目安で、新生児期の間には始まるという程度に考えておいてください。

魔の三週目はいつまで(終わり方)

魔の3週目が落ち着くのは、一般的には生後1ヶ月頃です。

赤ちゃんによって個人差があるため、多少は長引くこともありますが、生後2ヶ月頃までには落ち着くことが多いものです。

魔の3週目の症状が続く期間は、赤ちゃんの性格、赤ちゃんが泣いた時の親の対応の仕方、赤ちゃんを取り巻く環境(室温、湿度、周辺の物音、明るさ、風通し、ベッドか布団かなど)などの影響を受けると考えられています。

基本的に、赤ちゃんがおおらかな性格で、お父さんお母さんが余裕をもって赤ちゃんに接しており、赤ちゃんが過ごしやすい室内環境が整っていると、魔の3週目が早く過ぎ去っていく傾向があります。

魔の3週目対策

魔の3週目は、多くのお父さんお母さんが体験し、悩まされるものです。

その分だけ試行錯誤が繰り返されており、魔の3週目対策が編み出されています。

どの対策が効果を発揮するかは赤ちゃんによって変わるため、ここでは主なものを紹介しておきます。

魔の3週目対策:赤ちゃんの身体をタオル・アフガン・おくるみで包んで寝かせる

赤ちゃんにとって安心感が考えられるのは、お母さんのお腹の中にいた時の身体全体をクルッと丸めた状態です。

タオル、アフガン、おくるみで赤ちゃんの身体を包んで、お母さんのおなかの中にいた時と近い態勢にしてあげることで、落ち着いてくれることがあります。

身体を包むことで適度に身体が温まり、また、羊水の中に浮かんでいる時のようなふんわりと包み込まれる感覚も得られるという指摘もあります。

赤ちゃんが泣き叫んだ時にタオルなどで包むのも効果的ですが、赤ちゃんを寝かしつける時に最初からタオルなどで包んでおくと、寝つきが良くなりますし、布団やベッドに寝かせても背中スイッチが発動しにくくなるのでおすすめです。

魔の3週目対策:赤ちゃんとスキンシップをとる

赤ちゃんは、お父さんお母さんに触れると安心します。

特に低月齢のうちは、お母さんに抱っこしもらうだけで気分が落ち着き、そのまま静かに寝てくれることも少なくありません。

赤ちゃんが泣くたびに抱き上げてあやすのは大変なので、まずは寝かせたまま赤ちゃんの身体に触れてみましょう。

効果が高いのは、顔と背中です。

顔に触れる時は、左右のこめかみを指で円を描くように優しくなでたり、眉間から鼻の頭までを上から下になでたりするのが効果的です。

背中に触れる時は、肩から腰にかけてゆっくりなでおろすか、腰の近くをひとさし指と中指で優しくトントンしてあげましょう。

なでるときのコツは、「上から下に」というように一方方向に何度もなでることです。

こうすることで、身体であれば服がめくれたり、指が引っかかったりせずに済みます。

魔の3週目対策:おしゃぶりを与える

赤ちゃんにとって、お母さんのおっぱいは不安な気持ちを落ち着けてくれる効果もあります。

お母さんに抱っこされ、おっぱいを口に含んで吸い付くことで、空腹が和らいでいくのと同時に不安も解消されていくのです。

しかし、泣くたびにおっぱいをあげると、母乳を飲み過ぎて赤ちゃんの身体に負担がかかりますし、お母さんも乳腺炎などを発症するリスクが高くなります。

そのため、赤ちゃんがあまりに頻繁に泣く場合には、おしゃぶりを与えてみましょう。

おしゃぶりは、赤ちゃんの情緒面の発達や歯並びへの悪影響が指摘されるようになり、使用を控える家庭が増えていますが、赤ちゃんの気持ちを落ち着ける効果はとても高いものです。

赤ちゃんの月齢にあったおしゃぶりを購入し、メリットとデメリットを理解した上で適切な方法により使用すれば、デメリットを最小限に抑えて不安解消効果を得ることができます。

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魔の3週目対策:育児経験の豊富な人に任せる

繰り返しになりますが、魔の3週目はお父さんお母さんの負担がとても大きいものです。

「親の自分が何とかしないといけない。」という意気込みは親として大切ではありますが、ストレスを我慢して育児を続けることは、育児ノイローゼになったり、不適切な育児に繋がったりするリスクが高いものです。

そのため、しんどいと感じたら、すぐに周りの育児経験者を頼りましょう。

おじいちゃんおばあちゃんや親族が近くにいない場合は、保健センターに相談すれば、保健師が親身に話を聞いてくれますし、定期的に保健師が家庭訪問してくれることもあります。

また、一時保育やファミリーサポートセンターといった制度や関係機関を教えてくれるので、必要に応じて活用してみましょう。

魔の3週目と発達障害

魔の3週目に突入した赤ちゃんは、それまでとは比較にならないくらいギャン泣きを繰り返し、「本当に同じあかちゃんだろうか。」と思うことが多いものです。

お父さんお母さんの中には、赤ちゃんのあまりの変貌ぶりに「何か異常があるのではないか。」と心配する人も少なからずいます。

想起されやすい「異常」の一つが発達障害です。

近年、発達障害に関する情報が社会一般に出回るようになったデメリットの一つで、赤ちゃんや子どもの異常を何かと発達障害と結び付けてしまうのです。

しかし、魔の3週目に不安定になるのは発達障害とは何ら関係がありません。

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まとめ

責任感の強い親ほど「周囲を頼らないと育児できないなんて情けない。」、「親としてダメだ。」と自分を責めてしまう傾向があります。

しかし、育児はそもそも一人で行うものではありません。

一昔前であれば、3世代4世代が同居し、兄弟姉妹もたくさんいる家庭の中で、家族全員が協力し合って育児をしていましたし、地域社会のつながりも密で地域の中で育児をしてもらえるところもありました。

「昔は今よりもたくさん子供を産み、虐待や育児放棄などなくしっかり育てていた。」、「子供一人育てるのに保健センターに頼るなんて。」などという心無い言葉を、子育てに奮闘するお父さんお母さんに投げかける人がいます。

しかし、そうした人は、けっして自分一人で育児をしていたわけではなく、育児を家庭や地域が支えるという環境が整っていたからこそ、たくさんの子供を産み育てることができていたということに無自覚なだけです。

現在は核家族化が進んで家庭内でのサポートが得にくくなり、地域とのつながりも薄くなっていますが、その分、育児をサポートする制度や機関が充実しつつあるので、胸を張ってサポートしてもらいましょう。

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