赤ちゃんの言葉の理解はいつから始まる?言葉の理解を促す話しかけ方とは?

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小児科の医師や保健センターの保健師から「赤ちゃんにたくさん話しかけていますか?」、「赤ちゃんに話しかけている時に工夫することはありますか?」と聞かれたら、どう答えますか?

実は、「反応がないし、まだ言葉も理解できていないはずだから、話しかける意味がない。」、「一人で一方的に話しかけても何だかむなしい。」などと答えるお父さんお母さんが一定数おり、実際に赤ちゃんへの話しかけが十分にされていない親とよく会います。

赤ちゃんは、表情、行動、言葉などアウトプット(表現)する力は未熟ですが、生まれたばかりの頃から五感が発達しており、周囲の刺激をキャッチして情報として脳に蓄積することが分かっています。

言葉についても、親兄弟など周囲の人の声、表情、口の動きなどを見聞きして脳にインプットしています。

そのため、赤ちゃんにたくさん話しかけてあげることは、表面的な反応は得にくいかもしれませんが、赤ちゃんの言葉の学習には役に立っているのです。

では、赤ちゃんの言葉の理解はいつから始まるのでしょうか。

また、赤ちゃんの言葉の理解を促すにはどのような語りかけ方が良いのでしょうか。

この記事では、赤ちゃんが言葉を理解する時期と、赤ちゃんの言葉の理解を促す話しかけ方について紹介します。

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赤ちゃんが言葉を理解するのはいつから

まず、赤ちゃんが言葉を話し始めるまでの過程と、初語を話す時期の割合を確認しておきましょう。

赤ちゃんが言葉を話すまでの過程

  • 生後2~3ヶ月頃:クーイング(舌を使わずに発する単純な母音)が始まる
  • 生後4~7ヶ月頃:喃語(言葉を覚える前の赤ちゃんが発する、意味を持たない母音や子音)を話し始める
  • 生後10ヶ月頃:意思を伝える発声が始まり、喃語が減少する
  • 生後1歳頃:自分の名前を認識し、呼ばれると振り向く
  • 生後1~1歳5ヶ月頃:パパ、ママ、マンマといった赤ちゃん言葉を発したり、「マンマを食べようか。」、「ブーブーのおもちゃで遊ぼうか。」といったパパママの2語文、3語文を理解したりできる

初語(赤ちゃんが始めて話す、意味のある言葉)が出るのが生後1歳前後で、その後、1つ2つと話せる言葉が増えていき、生後2歳頃には簡単な2語文を話したり、30語くらい覚えていたりする赤ちゃんもいます。

また、ご飯や遊び、トイレ、お風呂など、親が赤ちゃんに対して日常的に使う単語や2語文を理解できるようになります。

赤ちゃんが初語を話す時期

赤ちゃんが初語を話す時期は、以下のとおりです。

月齢・年齢 割合
生後8ヶ月 8%
生後9ヶ月 15%(7%)
生後10ヶ月 26%(11%)
生後11ヶ月 50%(24%)
生後1歳 66%(16%)
生後1歳1ヶ月 75%(9%)
生後1歳2ヶ月 84%(9%)
生後1歳3ヶ月 90%(6%)
生後1歳4ヶ月 93%(3%)
生後1歳5ヶ月 95%(2%)
生後1歳6ヶ月 98%(3%)
生後1歳6ヶ月以降 100%(2%)

※小数点第一位は切り捨て

赤ちゃんの成長は個人差が大きいため、あくまで標準的な時期ではありますが、生後1歳までに約66%、生後1歳6ヶ月までに約98%の赤ちゃんが初語を話すことが分かります。

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赤ちゃんの言葉の理解を促す話しかけ方

赤ちゃんは、主に周囲の人の会話を見聞きしながら言葉を獲得していきます。

そのため、赤ちゃんの言葉を理解するには、お父さんお母さんが聞き取りやすい話し方をすることが大切です。

赤ちゃんの言葉の理解を促す主な話しかけ方は、以下のとおりです。

  • 赤ちゃんの目を見てから話す
  • 口をはっきり動かす
  • 大きめの声ではっきりと発音する
  • ゆっくり話す
  • 2語文、3語文で話す
  • 擬音語(擬声語)を使う
  • 「これ」、「それ」、「あれ」、「どれ」は使わず、「物の名前」を言う
  • それでは、赤ちゃんの言葉の理解を促す話しかけ方について、一つひとつ詳しく見ていきましょう。

赤ちゃんの言葉を促す話しかけ方:赤ちゃんの目を見て話す

大人の場合、相手が自分の方を見ずに話し始めても、話の内容や文脈から「自分に話しかけられているな。」ということが分かります。

ところが、赤ちゃんは、親が話す内容をすべて理解することはできないので、親が赤ちゃんの方を見ずに話していると、自分に話しかけられているのだと気付かないことがあります。

また、赤ちゃんは、大人に比べると注意があちこちに向きやすく、集中力も持続しません。

そのため、赤ちゃんに話しかける時は、まず、赤ちゃんと目を合わせて「今からお話ししようね」ということを伝えてあげましょう。

赤ちゃんの言葉を促す話しかけ方:口をはっきり動かす

赤ちゃんは、親の口の動きを目で観察し、聞こえてくる声を耳で聞くことで、正しい発音を覚えていきます。

赤ちゃんが口の動きを観察しやすいよう、はっきりと口を動かして話しかけましょう。

マスクなどで口元が隠れていると、声と口の動かし方を関連付けることができず、言葉は理解しているけれど正しく発音できないという状態になることがあります。

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赤ちゃんの言葉を促す話しかけ方:大きめの声ではっきりと発音する

赤ちゃんが、正しい発音を聞くことができるよう、はっきりした発音を心がけましょう。

一語一語が、赤ちゃんに聞き取りやすいように発音することが大切です。

はっきり聞こえるくらいの声で話すことは大切ですが、大声を張りあげると赤ちゃんがビックリしてしまいます。

「大人同士で雑談するより少し大きめの声」を意識してください。

赤ちゃんの言葉を促す話しかけ方:ゆっくり話す

赤ちゃんは、言葉を十分に覚えていないので、早口で話しても聞き取れませんし、文脈から内容をくみ取ることもできません。

口の動きや発音に注意しながら、意識してゆっくり話すようにしましょう。

ただし、例えば、「ブーブーで遊ぼうか」と言うのに、「ブー、ブー、で、あ、そ、ぼ、う、か」と一音ごとに区切ると、赤ちゃんは「ブーブー」も「遊ぼう」もうまく聞き取れず、混乱してしまいます。

「ゆっくり話す」というのは、あくまで文章全体をゆっくり話すことです。

もし文章を途中で区切るとすれば、「ブーブーで、遊ぼうか」というように文節ごとに区切るようにしましょう。

赤ちゃんの言葉を促す話しかけ方:2語文、3語文で話す

赤ちゃんは、単語で話しかけると、その単語はインプットしますが、文を理解する力はなかなか身につきません。

一方で、長い文章で話しかけると聞き取りきれません。

そのため、赤ちゃんには、2語文、3語文で話しかけるように心がけましょう。

赤ちゃんが2語文、3語文を話すようになったら、少しずつ長めの文章を会話の中に取り入れていってください。

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赤ちゃんの言葉の理解を促す話しかけ方:擬声語(擬音語)を使う

擬音語(擬声語)とは、音や声を表す言葉です。

例えば、ワンワン(犬の鳴き声)、ガタンゴトン(電車が線路を走る音)、バタン(ドアが閉まる音)、ウーカンカンカン(消防車のサイレンの音)などです。

擬音語の独特な音や響きは、赤ちゃんの注意関心を引きやすく、また、ワンワンのように単純な音を繰り返す擬音語は、赤ちゃんにとって覚えやすいものです。

ワンワンは、赤ちゃんが最初に話した言葉(初語)ベスト10にいつも入っていますし、その他の擬音語も、赤ちゃん言葉として認知されている単語がたくさんあります。

赤ちゃんの言葉の理解を促す話しかけ方:「これ」、「それ」、「あれ」、「どれ」は使わず、「物の名前」を言う

大人は、つい「これなーに?」「あれ取って!」などと「こそあど言葉」を使いがちですが、赤ちゃんには何の事だか分かりません。

例えば、車のおもちゃを指差して「ブーブーで遊ぼうね」と言うと伝わりますが、「それで遊ぼうね」と言ってもキョトンとしているでしょう。

赤ちゃんは、「それ」が「車のおもちゃ」を意味していることが理解できないのです。

赤ちゃんに対してこそあど言葉を使い続けると、物の名前をなかなか覚えられませんし、「これ」や「それ」が物の名前だと勘違いしてしまうこともあります。

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まとめ

赤ちゃんが言葉を理解する時期と、言葉の理解を促す話しかけ方について紹介しました。

赤ちゃんが言葉を話し始める時期は個人差があるので、紹介した時期や数値はあくまで目安として考えてください。

一方で、赤ちゃんの言葉の理解を促す話しかけ方については、どの家庭でも手軽に実践できる方法なので、試してみてください。

赤ちゃんの能力は、遺伝によって一定程度決まっていますが、持って生まれた能力をしっかり引き出せるかどうかは、親の関わり方次第で大きく変わります。