赤ちゃんの呼吸が荒い原因は?息が苦しそう、早い、ゼーゼーいう時の対処は?

赤ちゃん 呼吸が荒い 息苦しそう

赤ちゃんの呼吸が荒いことはありませんか。

赤ちゃんは、言葉を獲得していないため、しんどくても「僕、今、息が苦しくてしんどいよ。」、「お腹が痛いよ。」などと言葉で自分の体調を表現することができず、泣くことで表現します。

しかし、体調が悪いときだけでなく、寂しいときやお腹が空いたときも泣くため、赤ちゃんの様子を慎重に観察して訴えていることを見極めて対応してあげなければなりません。

呼吸や息は、赤ちゃんの健康状態を見極めるための指標の一つであいr、息苦しそう、呼吸が荒い・早い・乱れる・止まる・不規則、ゼーゼー・ヒューヒューいうなどの様子から、病気や異常に気づくことも珍しくありません。

この記事では、赤ちゃんの呼吸が荒い・息苦しそうにする原因と、注意したい症状について紹介します。

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乳児期の赤ちゃんの呼吸数(「息が荒い」といえる基準)

赤ちゃんの標準的な呼吸回数は、以下のとおりです。

時期 呼吸の回数(分)
新生児~生後6ヶ月 40~50回
生後7ヶ月~生後1歳 30~40回
幼児(参考) 20~30回
大人(参考) 18~20回

新生児期の赤ちゃんの呼吸数は、1分間に40~50回です。

新生児期は代謝が高く、たくさんの酸素を体内に取り入れる必要がありますが、鼻や口が小さい上に胸筋や肺も未熟で、1度の呼吸で取り入れられる空気の量が限られているため、呼吸数を増やすことで必要な酸素量を確保しているのです。

その後、乳児期後期の赤ちゃんが30~40回/分、幼児期の子どもは20~30回/分というように、成長とともに呼吸に関わる器官が発達することで1分間当たりの呼吸数が少なくなっていきます。

大人の1分間の呼吸数は18~20回程度です。

赤ちゃんの呼吸が荒いといえる基準(回数)は?

赤ちゃんの1分間当たりの呼吸数は大人の約2.5倍なので、大人基準で観察すると、標準的な呼吸回数でも息が荒いように感じます。

一般的に「赤ちゃんの呼吸が荒い」といえるのは、新生児期なら1分間の呼吸数が60回を超える場合、乳児期(生後1ヶ月~11ヶ月)なら1分間に50~55回を超える場合です。

赤ちゃんの呼吸が荒い、赤ちゃんが息苦しそうにする原因

赤ちゃんは、呼吸器が未熟な上に呼吸の仕方も下手なので、口と鼻の両方で呼吸して何とか必要な空気を取り入れています。

そのため、少し鼻が詰まるだけでも呼吸が荒くなり、息苦しそうに息をします。

また、子どもや大人に比べると体力がなく、少し体を動かしただけでもすぐ息が上がってしまうため、低月齢のうちは少し手足を動かしただけでも呼吸数が急激に上がってグッタリすることも珍しくありません。

興奮したとき、お腹が空いてぐずり出したとき、授乳中、大泣きした後なども呼吸が荒くなる傾向がありますが、他に目立った症状がなければ一時的なものなので心配する必要はありません。

なお、睡眠中は呼吸数が減りますが、呼吸が止まることがなければ、一時的な変化なので心配はいりません。

睡眠中の赤ちゃんの呼吸が頻繁に止まる場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるため、小児科を受診させてください。

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注意したい呼吸の諸症状(息苦しそう、呼吸の方法がいつもと違って変、ゼーゼー鳴る)

赤ちゃんの呼吸が荒いだけでなく、以下の症状が確認できる場合は、病気や呼吸障害の可能性を疑うことになります。

  • 呼吸する度に肋骨の下が凹む
  • チアノーゼ(唇や手足の先が紫に変色する)
  • ずっと息苦しそうにしている
  • 激しくせきこむ
  • 息がゼーゼー鳴る
  • 呼吸の方法がいつもと違う

いずれの症状も、放置すると赤ちゃんの命に関わるリスクがあるため、気がついた時点ですぐ小児科を受診させてください。

また、赤ちゃんが意識障害やけいれんを起こしている場合は、119番通報してください。

呼吸する度に肋骨の下が凹む

呼吸する度に肋骨の下が凹むのは、呼吸器異常の代表的な症状の一つです。

肋骨の下が凹む症状に加え、何もしていない時や寝ている時も呼吸が荒い、乳児期の赤ちゃんの1分間の呼吸数が50~55回(新生児の場合は60回)を超えている場合は、高確率で呼吸器異常が生じています。

放置すると症状が悪化するリスクが高いので、早急に受診させる必要があります。

チアノーゼ(唇や手足の先が紫に変色する)

赤ちゃんの呼吸が荒い上、唇や手足にチアノーゼが見られる場合は、呼吸によって十分な酸素が取り入れられず酸素不足に陥っていると考えられます。

唇や手足以外にチアノーゼが出た場合はとても危険な状態である可能性が高いので、すぐに119番通報しましょう。

注意したいのは、冬場だと、手袋や靴下で手足が隠れているので気づきにくいことです。

赤ちゃんの呼吸がおかしいと思ったら、手足を確認してチアノーゼの有無を確認することを覚えておきましょう。

ずっと息苦しそうにしている(息苦しそう)

呼吸の荒さや息苦しそうにする様子が一時的なものであれば、たいていの場合は心配はいりません。

しかし、呼吸に関する症状が時間単位でずっと続く場合は、何らかの異常生じているリスクがあるので受診させてあげましょう。

特に、寝ている時も息苦しそうにしていたり、タンが喉に詰まって起きたりする場合は、呼吸困難に陥るリスクがあるので、すぐに病院へ連れていって必要な治療を受け、家庭でできる対応方法を教えてもらいましょう。

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激しくせきこむ

赤ちゃんの呼吸が荒く、前触れなく激しくせきこむことがある場合は、誤飲またはタンが喉に詰まっている可能性が考えられます。

いずれの場合も、誤飲した物やタンが喉や気管を塞ぎ、息苦しくなって激しくせきこみます。

詰まった痰や物をうまく吐き出すことができれば問題ないのですが、喉や気管を塞ぎ続けている場合は、医師に取り除いてもらう必要があります。

誤飲した物によっては一時を争うため、119番通報を検討してください。

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息がゼーゼー鳴る(喘鳴)

赤ちゃんが息をする度にゼーゼー鳴る場合、小児喘息にかかっている可能性があります。

小児喘息は幼児期以降の病気だと思っている親が少なくありませんが、新生児期から乳児期の赤ちゃんでも発症します。

それどころか、身体の成長発達が未熟な分だけ、幼児期以降よりも重症化しやすい傾向があります。

夜間に呼吸の荒さや息苦しそうな様子が見られ、息がゼーゼー鳴るようであれば、小児喘息の可能性を疑います。

呼吸の方法がいつも違う

呼吸が荒い以外に目立った症状はなくても、お父さんお母さんが赤ちゃんの呼吸に違和感を感じたら、念のため受診させることをおすすめします。

通常、赤ちゃんにもっとも接している親が感じた違和感は、目に見える症状よりも赤ちゃんの状態を正しくとらえている可能性があるからです。

受診してみて何もなかったということもありますが、病気などが潜んでいるのに放置して症状を悪化させることのないよう、心がけてください。

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新生児期における呼吸の異常

新生児期は、生まれたての頃を含め、赤ちゃんの呼吸トラブルが多い時期です。

新生児期に呼吸困難を引き起こす症状について見ておきましょう。

  • 呼吸窮迫症候群
  • 新生児一過性過呼吸

呼吸窮迫症候群(こきゅうきゅうはくしょうこうぐん)

呼吸窮迫症候群とは、肺サーファクタントの不足により起こるもので、呼吸困難を引き起こします。

呼吸窮迫症候群は、肺サーファクタントの生成が未熟な早産時によく見られる呼吸トラブルです。

肺サーファクタントの補充により治療する、または、体内で生成されるようになることで症状が改善します。

新生児一過性過呼吸(しんせいじいっかせいかこきゅう)

新生児一過性過呼吸とは、分娩時に肺の中の水分が排泄・吸収され切らず、肺の中に水分が残ることで起こる一過性の過呼吸です。

呼吸困難の症状を緩和するために、酸素吸入などの措置が講じられます。

肺の中の水分が排泄・吸収されると症状が治まります。

まとめ

赤ちゃんの呼吸が荒い原因、注意が必要な呼吸の荒さについて紹介しました。

呼吸が荒いだけなら、通常は家庭で様子を見ることで足りるでしょう。

しかし、息苦しそうにしている、息をする度にゼーゼー鳴る、激しくせきこむなどの症状を伴う場合は、病気や異常が潜んでいるリスクがあるため、すぐに受診させてあげましょう。

また、目立った症状は見当たらなくても、親として赤ちゃんの様子に違和感を感じた時は、「気のせい」だと思わず、自身の感覚を信じて念のため受診させることをおすすめします。