赤ちゃんの癇癪(かんしゃく)の原因、症状、対応は?生後何ヶ月から始まる?

赤ちゃん かんしゃく

生まれたばかりの赤ちゃんは、お腹が空いたとき、排泄でオムツが汚れて気持ち悪いとき、体調が悪いときなどに不快さを感じると、泣いて親に対応を求めます。

「我慢する」という感覚がなく、感情をコントロールする力も育まれていないため、ちょっとしたことでも感情を抑えきれず泣き出します。

そうした状態から月齢を経るにつれて、徐々に我慢を覚え、泣く以外の感情表現も身につけていきます。

その一つが癇癪(かんしゃく)です。

些細なことでも気に食わないことがあると怒りだし、泣くのです。

家にいて余裕があるときならともかく、家事で忙しいときや外出先で赤ちゃんが癇癪を起こされると、つい声を荒げてしまうこともあるでしょう。

しかし、赤ちゃんの気持ちに寄り添って適切に対応してあげることで、癇癪が治まることも少なくありません。

この記事では、赤ちゃんが癇癪を起こす原因、起こりやすい時期、症状、対応方法について紹介します。

赤ちゃんの癇癪(かんしゃく)とは

赤ちゃん かんしゃくとは

癇癪(かんしゃく)とは、些細なことでも思い通りにならないことに感情を爆発させることです。

かんしゃくは、子どもが自我や意思を持っている証です。

親にとっては負担が大きいものですが、赤ちゃんにとっては感情表現の手段であり、思い通りにならないイライラを発散する手段にもなっています。

なお、冒頭に書いたとおり、赤ちゃんには我慢する感覚がなく、感情をコントロールする力も身についておらず、些細なことでも感情を爆発させるのがスタンダードな状態です。

したがって、乳児期の赤ちゃんは常に癇癪を起こしている状態と言えるかもしれません。

同僚の医師の中には、赤ちゃんに癇癪という言葉はなじまないという人も複数います。

この記事では、赤ちゃんに癇癪があるか否か議論するのではなく、赤ちゃんが感情を爆発させて泣きわめいたり、普段は見せないような過激な行動に及んだりする状態を便宜上「癇癪」としています。

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赤ちゃんの癇癪(かんしゃく)はいつから、いつまで

赤ちゃん かんしゃく いつから

生後10ヶ月~1歳歳頃に癇癪を起こすようになります。

個人差はありますが、泣く以外の感情表現を身につけたり、我慢することや感情をコントロールすることの基礎が見られ始めたりする時期で、落ち着いて過ごせる時間が長くなる分、激しい感情表現が目立ち始めるのです。

その後、我慢や感情コントロールをする力が向上していき、生後3歳頃には癇癪が落ち着いていくのが一般的です。

ただし、個人差は大きく、早いと生後4ヶ月前後から癇癪を起こしますし、就学以降も癇癪がが続く子どももいます。

癇癪(かんしゃく)の症状

赤ちゃん かんしゃく 症状

癇癪の主な症状は、以下のとおりです。

  • 興奮して泣きわめく
  • 奇声(甲高い声)を上げる
  • 手足をバタバタさせる
  • 地団太(じだんだ)を踏む
  • ひっくり返る

癇癪が激しい場合、壁に頭をぶつける、物を叩く・投げる、親の腕やおっぱいに噛みつくといった過激な行動をとったり、興奮し過ぎて過呼吸を起こしたりする赤ちゃんもいます。

一方で、全く癇癪を起こさない赤ちゃんも一定数おり、個人差が大きいものです。

赤ちゃんの癇癪(かんしゃく)の原因

赤ちゃん かんしゃく 原因

赤ちゃんが癇癪を起こす原因は、①身体の不快さへのイライラ、②思い通りにならないことへのイライラです。

身体の不快さへのイライラ

お腹が空いている、お腹が痛いのにうんちが出ない、何だかしんどいなど、不快感を感じているときなど、ささいなことで感情が爆発して癇癪を起こします。

低月齢の頃はこうした不快さをひたすら泣いて訴えますが、月齢を経ると奇声を上げたり身体表現を駆使したりして訴えるようになるのです。

特定の時間帯(ご飯を食べる前など)や状況(便秘など)で癇癪を起こすので、比較的原因に気づきやすいものです。

思い通りにならないことへのイライラ

赤ちゃんは、月齢を経るにつれて脳が発達して自我が芽生え、自分の意思を持つようになり、何にでもチャレンジしようとします。

しかし、自我や意思の発達に比べると、言語能力や運動能力の発達はゆっくりなので、「あれがしたい」「これが欲しい」と思っても、うまくできないことが多いものです。

例えば、手が届かないところにあるおもちゃが欲しいけど自分では取れず、「取って。」と言葉で頼むこともできません。

また、手押し車の遊び方を見て覚えても、なかなか身体をうまく動かせません。

こうした思い通りにならないことにイライラし、感情を爆発させてしまうのです。

親から「危ない」、「まだ早い」などと制止されたり、おもちゃを取り上げられたりした時も、「僕(私)は自分で出来るのに。」と思って癇癪を起こすことがあります。

大人なら感情を言葉で表現できますが、赤ちゃんは言葉を学習していないので、泣きわめいたり、物を投げたり、叩いたりする方法によって表現します。

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赤ちゃんのかんしゃくへの対応

赤ちゃん かんしゃく 対応

赤ちゃんの癇癪は、叱りつけて抑え込むのではなく、気持ちを十分に受け止めてあげることが大切です。

それにより、赤ちゃんは、気持ちのコントロールやストレスの発散方法を少しずつ身につけていくことができます。

優しく声をかけて抱っこする

赤ちゃんが癇癪を起こしたら、まずは抱っこしてあやしてあげましょう。

赤ちゃんは、抱っこしてもらうことでイライラした気持ちが紛れ、落ち着くことができます。

また、「嫌なことがあったんだね~」、「しんどかったね~」などと声をかけてあげることで、赤ちゃんは「(お父さんお母さんは)僕(私)の気持ちを分かってくれるんだ。」という満足感や安心感を抱きます。

そして、少しずつですが、癇癪を起こさなくても気持ちが伝わることを理解し、かんしゃく以外の表現方法を身につけていくようになります。

しばらく泣き続ける場合もありますが、根気強くあやしてあげましょう。

気をそらす

なかなか癇癪が治まらない場合は、赤ちゃんの気をそらしてあげましょう。

大きな声を出しながら何かを指さす、おもちゃを手渡す、肩車など身体を使った遊びするなどが効果的です。

ただし、渡したおもちゃを力任せに投げつけたり、肩車などを嫌がって暴れたりすることもあるので、注意が必要です。

傍で見守る(無視はしない)

赤ちゃんは、お父さんお母さんが傍にいるだけで気持ちが落ち着くものです。

癇癪を起こしたら、そっと赤ちゃんの傍に寄り、抱き寄せたり、声をかけたりしながら、赤ちゃんが自然に落ち着くのを見守ってあげても良いでしょう。

見守る=無視・放置ではありません。

癇癪は赤ちゃんの大切な感情表現ですから、無視・放置してしまうと、赤ちゃんは「(お父さんお母さんは)僕(私)に興味がないんだ。かまってもらえないんだ。」という思いを強めます。

その結果、感情表現が乏しくなり、いわゆるサイレントベビーになる可能性があります。

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まとめ

赤ちゃんは、生後10ヶ月~1歳前後から癇癪を起こすようになります。

不快さや思いどおりにならないイライラなどが原因で、泣きわめく、奇声を上げる、手足をバタバタさせるなど多彩は行動を見せてくれます。

頭を打ちつけるなど過激な行動に及ぶこともあるため、赤ちゃんの行動を慎重に見守りながら、赤ちゃんの気持ちに寄り添ってあげることが親としては大切です。