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乳児期の子育て

ジャーゴン・ジャルゴンの意味とは?失語症?言葉の発達との関係は?いつまで?

ジャーゴン

ジャーゴン(ジャルゴン)は、失語症の症状の一つとして知られていますが、乳幼児期の言葉の発達の過程でも一時的に見られます。

親の中には、「子どもが意味不明な言葉を話して困っている。」、「宇宙語が止まず、家でも保育園でも対応に苦慮している。」などという悩みを抱えながら、どう対応して良いか分からずにいる人も少なくありません。

この記事では、ジャーゴンの意味、赤ちゃんの言葉の発達とジャーゴンの位置づけ、ジャーゴンがいつまでみられるかについて紹介します。

ジャーゴン(ジャルゴン)の意味とは

ジャーゴンとは、意味不明または意味がない言葉や、そうした言葉を連続して話す状態のことです。

英語では「jargon」と表記し、日本でもカタカナでジャーゴンまたはジャルゴンと表記します。

ジャーゴンと失語症

失語症とは、脳血管障害(脳出血や脳梗塞など)により脳の言語機能の中枢が損傷されることで、それまでに獲得された言語機能が障害された状態です。

聴く、話す、読む、書くなど言語に関する機能の多くが障害されるのが特徴で、構音機関のマヒによる運動機能障害や、先天的な構音障害とは区別されています。

失語症にはいくつも種類がありますが、ジャーゴンの症状が現れるのは感覚性失語(ウェルニッケ失語)です。

感覚性失語(ウェルニッケ失語)とは、左大脳半球の上側頭回後部(ウェルニッケ領野)の損傷との関連が深い失語症で、発話が流暢なのに内容が乏しく、聴覚的理解が障害されるという特徴があります。

感覚性失語の症状としてのジャーゴンは、意味不明な造語や意味のない言葉が連続して発せられます。

乳児期の赤ちゃんのジャーゴン

ジャーゴンは、失語症の症状以外では、赤ちゃんの言葉の発達の過程で現れます。

赤ちゃんのジャーゴンは、喃語(赤ちゃんが発する意味のない声)を発声するようになってから初語(始めて話した意味のある言葉)が出るまでの時期にみられます。

喃語を覚えた赤ちゃんが、より複雑で難しい発声をするために練習していると考えられています。

喃語を覚えてバリエーションを増やしつつ、親など大人の会話や声掛けを聴いて真似をする中で、まるで言葉をちゃんと話しているかのように意味不明な言葉を発声するようになります。

大人にとっては意味不明な言葉でも、赤ちゃんは、意味のある言葉を話し、親と言葉でコミュニケーションをとっているつもりでいると考えられています。

幼児期以降のジャーゴン

意味のある言葉を覚えた後もジャーゴンがみられることがあります。

最近は、「宇宙語」と呼ばれることが多くなっています。

幼児期以降のジャーゴンについては、伝えたいことがあるが語彙が追いついていない、赤ちゃん言葉から普通の言葉への返還がうまくいかない、感情コントロールが未熟(興奮してうまく言葉が出てこない)、舌遣いが未熟、大人の会話の真似をしているが上手にできないなどの原因が考えられます。

赤ちゃんの言葉の発達

赤ちゃんの言葉の発達について、月齢を基準に確認していきます。

生後0ヶ月~生後1ヶ月の赤ちゃんの言葉の発達

赤ちゃんは、生まれたばかりの頃は泣いたり叫んだりして寂しさや不快さを表現しますが、それ以外の発声は難しいものです。

しかし、生まれたときから聴覚が発達しているため、親の話す声や言葉を聞いて脳にインプットし、言葉を獲得した後にアウトプットできるようになります。

医師や保健師などから「新生児のうちからたくさん話しかけてあげて。」と言われるのはこうした理由からです。

生後2ヶ月~3ヶ月の赤ちゃんの言葉の発達

生後2ヶ月頃になると、泣いたり叫んだり以外の発声=クーイングを覚えます。

クーイングとは、赤ちゃんが舌を使わずに簡単な母音を発することです。

口から空気が漏れるような音から始まり、「あ、あ」、「あ~」、「う~」などの母音を発声できるようになり、反復的に繰り返すことで発声に必要な器官が発達し、口の動かし方や発声の仕方を覚えていきます。

この時期は、周囲の微笑みに対して微笑みを返す社会的微笑を獲得する時期ですが、親の声掛けにクーイングで返すこともあります。

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生後4ヶ月~5ヶ月の赤ちゃんの言葉の発達

生後4ヶ月~5ヶ月頃になると、喃語を発声する赤ちゃんが多くなります。

喃語とは、自分の意思で発する意味のない声のことです。

最初のうちはクーイングなのか喃語なのか区別できませんが、徐々にクーイングよりも複雑な音を発声できるようになっていきます。

生後4ヶ月頃はクーイングと大差ない母音のみの発声が多く、生後5ヶ月前後から「パー」、「キー」など単純な子音を発声する赤ちゃんが出てきます。

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生後6ヶ月~9ヶ月

生後6~9ヶ月頃になると、母音やパ行だけでなく、より難しい音や母音と子音をつなげた音を発声できるようになります。

生後6ヶ月頃にはマ行の子音を発声できるようになります。

また、「マンマンマン」、「アウアウアウ」などと母音と子音をつなげて反復する「反復喃語」も出始めます。

生後8ヶ月を過ぎると、「マン、マン」、「ワン、ワン」などと区切って発声することを覚え、聴き取りやすくなります。

口の動きと言葉、言葉と物・動作などの関連性に気づいて、親の真似を始めるのも生後8ヶ月前後からです。

例えば、手を合わせて「ごちそうさま」と言う、「すごいね!」と声をかけて拍手するなど、言葉と身体の動きが連動するところを見せてあげると、興味を持って真似をしようとします。

生後10ヶ月~11ヶ月

この時期の赤ちゃんは、喃語の発声量が減少していきますが、自分の気持ちを声で表現することが多くなります。

乳児期の赤ちゃんにジャーゴンが見られるようになるのも、生後10ヶ月前後が多いものです。

言葉と物・動作などの関連性に気づき始めるのも生後8ヶ月頃からで、パパママの行動や言葉のマネを始めながら学習します。

まるで親と会話しているかのように発声しているけれど、よく聞くと発している言葉は意味不明だったという場面は、この時期から増えていきます。

ママを「マー」、「マンマン」と呼ぶなど、意味を理解して赤ちゃん言葉を話す赤ちゃんも出てきます。

幼児期の言葉の発達(生後1歳以降)

生後1歳を過ぎると、それまで喃語を話していた赤ちゃんが、赤ちゃん言葉で意味のある言葉を話し始めます。

子どもが始めて発する意味のある言葉を初語と言いますが、初語を皮切りに、親を「パー、マー」、祖父母を「ジイジ、バアバ」、車を「ブーブー」と呼ぶなど意味のある言葉を次々と発するようになります。

「マンマにしようか。」と声をかけると自分の椅子に座るなど、親の話しかけの内容に対する理解も進みます。

日を追うごとに子どもの語彙数が増えていき、生後1歳6ヶ月~1歳11ヶ月頃には30語くらい覚えている子どももいます。

親の発言を理解する力も向上し、親の発言の真似も上達します。

また、「ブーブー、来た」、「マンマ、食べる」、「ジイジ、抱っこ」など二語文を覚えると、言葉コミュニケーションの幅が一気に広がります。

子どものジャーゴンはいつまで続くか

ジャーゴンがいつまで続くかについては個人差が大きく、一概に「生後何ヶ月まで」、「何歳まで」ということはできません。

一般的に、生後1歳~1歳5ヶ月頃に初語が出て、その後、2語文、3語文を話せるようになって言葉によるコミュニケーションが上達するにつれてみられなくなります。

親としては、いつまでも子どもにジャーゴンがみられると不安になることもあるでしょう。

しかし、子どものジャーゴンは、言葉を獲得して言葉によるコミュニケーションができるようになるために、子どもなりに頑張っている証です。

「どうしてちゃんと話さないの?」などと叱ったり、「他の子に比べて遅れている。」と落ち込んだりする必要はありません。

ジャーゴンのみられる子どもは、自分の気持ちや考えを伝えたいと思っていることが多いので、意味は分からなくても、子どもの話にしっかり耳を傾けてあげることが大切です。

なお、生後3歳を過ぎてもジャーゴンがみられ、家庭や幼稚園・保育園で支障が出るくらい言葉によるコミュニケーションが難しいときは、かかりつけの医師に相談したり、子育て相談や発達相談などを受けたりしてみましょう。

まとめ

ジャーゴンは、赤ちゃんや子どもの言葉の発達の過程で現れてくるものです。

言葉や言葉によるコミュニケーションを獲得するために子どもが頑張っている証なので、親として温かく見守ってあげましょう。

生後3歳を過ぎてもジャーゴンが残り、日常生活に影響が大きときはかかりつけの医師などに相談して対応を教えてもらってください。

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