赤ちゃんのいびきが酷い原因は鼻づまりや無呼吸?4ヶ月~1歳に多い?

赤ちゃん いびき 原因 鼻づまり

赤ちゃんもいびきをかきます。

いびきをかくのは中年のおじさんのイメージが強いかもしれませんが、実は、赤ちゃんも豪快にいびきをかくのです。

スースーと可愛い寝息をたてて眠っていた赤ちゃんが、ある時期から急に大きないびきをかき始めると、「何かの病気だろうか。」と心配になるでしょう。

どうして赤ちゃんはいびきをかくのでしょうか。

また、いびきをなくす方法はあるのでしょうか。

この記事では、赤ちゃんのいびきの原因、いびきがもたらす健康への影響、いびきを改善する方法について紹介します。

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いびきとは

いびきとは、睡眠中の呼吸によって起こる異常な呼吸音です。

何らかの原因により、空気の通り道(気道)が狭くなったり、口の奥(軟口蓋)や粘膜が振動したりすることで、呼吸時に異常な音が発じます。

赤ちゃんは、大人と比較すると気道が狭く、気道の組織が柔らかいため、何も異常がなくてもいびきをかきやすいものです。

しかし、舌、喉、鼻、副鼻腔などの病気が原因でいびきが生じることもあるため、「自然に治るだろう。」と安易に考えて放置するのは危険です。

特に、いびきのせいで夜中に何度も目を覚まし、寝不足になって日中にグッタリしている場合は、何らかの病気や異常を疑わなくてはなりません。

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赤ちゃんのいびきの原因

赤ちゃんがいびきをかく主な原因は、以下のとおりです。

  • 気道が狭く、気道の組織が柔らかい
  • 鼻づまり
  • アデノイド肥大
  • 扁桃腺肥大
  • 舌小帯短縮症(舌癒着症)
  • 睡眠時無呼吸症候群(無呼吸発作)

それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。

いびきの原因:気道が狭く、気道の組織が柔らかい

すでに紹介したとおり、乳児期の赤ちゃんの気道は大人に比べて狭く、気道の組織は柔らかい状態です。

そのため、単に呼吸をして空気が気道を通過するだけでも振動し、ていびきが生じることがあります。

低月齢の赤ちゃんのいびきの多くは、気道の組織が未熟で柔らかいことによって起こっており、月齢を経て気道が発達することで自然に解消していきます。

いびきの原因:鼻づまり

赤ちゃんのいびきの原因で多いのが、鼻づまりです。

通常、赤ちゃんは鼻呼吸をしています。

しかし、風邪、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などで鼻水が大量に出ると、鼻がつまって慣れない口呼吸を余儀なくされる上、鼻水が空気の通り道を狭めてしまうため、いびきをかきやすくなります。

鼻呼吸ができないくらい鼻づまりがひどくなると、口呼吸だけでは十分な空気を体内に取り入れられず、呼吸困難になるリスクもあります。

赤ちゃんが就寝中に息苦しそうにしていたり、起きている間にしきりと鼻をすすったりしているようなら、鼻づまりを疑います。

いびきの原因:アデノイド肥大

アデノイドとは、鼻腔の奥にあるリンパ組織です。

咽頭扁桃と呼ばれることもあります。

細菌やウィルスが体内へ侵入することを防ぐ役割を担っていますが、何らかの原因で異常に大きくなることがあり、これをアデノイド肥大と呼んでいます。

アデノイドが肥大すると気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。

アデノイドが肥大することで起こる症状としては、発熱を繰り返すことが挙げられます。

いびきの原因:扁桃腺肥大

扁桃腺とは、扁桃とも呼ばれる、喉の奥(咽頭)にあるリンパ組織です。

アデノイドと同じく細菌やウィルスの体内への侵入を防ぐ役割がありますが、何らかの原因で異常に大きくなることがあり、これを扁桃腺肥大と呼んでいます。

扁桃腺が肥大すると気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。

扁桃腺が肥大すると、アデノイド肥大と同じく発熱を繰り返しやすいものです。

いびきの原因:舌小帯短縮症(舌癒着症)

舌小帯短縮症(舌癒着症)とは、舌小帯(舌の裏と口の底をつなぐひも状の構造)が異常に太く短い状態です。

舌小帯が太く短いことで、舌が口の底の部分に固定されて動く範囲が限定されてしまい、発語や嚥下(物を飲み込むこと)に支障が出ます。

舌小帯短縮症の赤ちゃんは、舌の動きが限定されていることで睡眠中にいびきをかくことがあります。

いびきの原因:睡眠時無呼吸症候群(無呼吸発作)

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に何度も呼吸が停止する病気です。

以下のいずれかまたは両方の要件を満たす場合、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。

  1. 10秒間を超える無呼吸状態が、1時間に5回以上ある
  2. 10秒間を超える無呼吸状態が、1回の睡眠中(7時間)に30回以上ある

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赤ちゃんの睡眠時無呼吸症候群とは?呼吸が止まる原因、症状、治療は?

無呼吸発作とは、睡眠中に無呼吸状態が繰り返される状態です。

以下のいずれかの症状を満たす場合が無呼吸発作です。

  1. 寝ている赤ちゃんの呼吸が20秒間を超えて止まる
  2. 呼吸が止まる時間に関わらず、チアノーゼ(酸素不足で唇や爪先が紫色になる)や徐脈(脈拍が異常にゆっくりになる)を伴う

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アデノイド・編動線肥大などでいびきが継続すると、睡眠時無呼吸症候群や無呼吸発作を引き起こすリスクがあります。

赤ちゃんのいびきは生後4ヶ月~1歳までが多い?

気道の未成熟を原因とする赤ちゃんのいびきは、生まれたばかりの頃に始まり、気道の組織が発達する生後4ヶ月~1歳頃に落ち着くのが一般的です。

ただし、個人差が大きいため、生後4ヶ月以前に落ち着くこともあれば、生後1歳以降もいびきが続くこともあります。

鼻づまりやアデノイド・扁桃腺肥大を原因とするいびきは、生後6ヶ月以降に増加する傾向がありますが、これも個人差が大きいものです。

睡眠時無呼吸症候群(無呼吸発作)は、生後10歳前後で自然に改善していくことがありますが、日常生活に支障がある場合は手術による治療が行われることもあります。

いびきが赤ちゃんに及ぼす悪影響

いびきは、ただうるさいだけでなく、赤ちゃんに様々な悪影響を及ぼします。

  • 眠りが浅くなる
  • 起きている間の活力がなくなる

眠りが浅くなる

いびきをかいている赤ちゃんは、生まれた頃から身につけている鼻呼吸ではなく、慣れない口呼吸で空気を体内へ取り込んでいます。

そのため、体内へ取り込むことができる空気(酸素)の量が減り、呼吸数を増やすことで不足した酸素を補おうとします。

その結果、心拍数が上がって心臓に負担がかかりますし、呼吸中枢など身体の一部が覚せいしてしまい、睡眠が浅くなってしまいます。

起きている間の活力がなくなる

いびきの影響で眠りが浅くなると寝不足になり、起きている間の活力も低下します。

ウトウトしたり、ボーっとしたりする時間が長くなり、遊びにも集中できなくなります。

こうした状態が長引くと、本来、乳児期のうちに獲得すべき身体の動かし方やコミュニケーション能力が身につかず、発達の遅れが目立つようになることもあります。

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赤ちゃんのいびきを改善する方法

赤ちゃんのいびきを改善する方法は、いびきの原因によって異なります。

  • 気道の組織が柔らかいことによるいびき:横向きに寝かせる
  • 鼻づまりによるいびき:鼻の通りを良くする
  • アデノイド・扁桃腺肥大によるいびき:治療

気道の組織が柔らかいことによるいびき:横向きに寝かせる

赤ちゃんは、あおむけに寝るのがスタンダードですが、この状態は上気道が狭くなって息がしにくいものです。

赤ちゃんを横向けに寝かせることで、上気道が狭くなるのを和らげることができます。

通常は、気道が発達するにつれて、自然に改善していきます。

鼻づまりによるいびき:鼻の通りを良くする

鼻づまりを解消して鼻の通りを良くすることが、いびきの改善に直結します。

鼻水吸引機、綿棒、ピンセットなどで鼻くそや鼻水を取り除く、加湿器や濡れタオルで室内の湿度を上げるといった方法により、鼻の通りを良くしてあげることで、徐々にいびきが治まっていきます。

アデノイド・扁桃腺肥大によるいびき:治療

アデノイド・扁桃腺肥大は、時間の経過とともに自然に治まっていくことが多いため、基本的には家庭で経過観察することになります。

ただし、眠りが浅くなって日中にグッタリしている状態が継続する場合、耳鼻咽喉科を受診させて治療を受けさせてあげましょう。

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まとめ

赤ちゃんは、生まれたての頃からいびきをかきます。

気道が狭く、気道の組織が柔らかい、鼻づまり、アデノイド肥大、扁桃腺肥大が原因でいびきをかき、月齢とともに改善するものもあれば、ケアや治療を要するものもあります。

普段から赤ちゃんの様子を観察し、赤ちゃんがいびきをかき始めたら体調や様子をチェックし、病院受診の要否を検討したり、家庭でできる対処をしたりしてあげましょう。