抱き癖はいつからいつまで?新生児の赤ちゃんから?治す必要性と抱き癖がない場合!

赤ちゃん 抱き癖 悪い

赤ちゃんの泣き声を聞いて駆け寄ると、親から「赤ちゃんが泣いたときに毎回すぐに抱っこしていたら、抱き癖がついて大変だよ。」と言われた経験はありませんか。

また、医師や保健センターの職員から「子どもが泣いても毎回抱っこする必要はありません。」などと指導された経験はありませんか。

抱き癖というのは、抱っこしてあげないと泣き止まない、眠らない、ぐずり続けるなどの赤ちゃんの状態のことです。

日本では、「抱き癖がつく」ことは、育児が大変になる、赤ちゃんの自立性が育まれないなど、あまり好ましくないこととして認識されてきました。

しかし、赤ちゃんが泣いたときに抱っこすることは、赤ちゃんが基本的な信頼感や安心感を得る上で欠かせない行動です。

また、泣いても泣いてもかまってもらえなかった赤ちゃんは、その後の成長に深刻な影響を受けるリスクがあることが分かっています。

それなのに、どうして「抱き癖をつけるのは良くない」と言われることがあるのでしょうか。

この記事では、抱き癖の概要、抱き癖が良くないとされる原因、抱き癖がつく時期、自閉症スペクトラムとの関係、赤ちゃんが泣いたときの対応について紹介します。

抱き癖とは

抱き癖とは、パパやママに抱っこされることに慣れ、抱っこされないと泣き止まなかったり寝なかったりするようになった状態のことです。

赤ちゃんは、お腹が空いた、オムツが気持ち悪い、寂しいなどあらゆる要求を泣いて表現し、親に要求を満たしてもらうことで安心したり親子の絆を深めていくものです。

そういう意味では抱き癖がつくというのは親が赤ちゃんの世話をキチンとしている証であり、たくさん抱っこして抱き癖をつけてあげることは、赤ちゃんの成長や良好な親子関係を築く上で大切なことと言えます。

しかし、抱き癖がついて何をするにも抱っこが必要になると、お世話をする親は四六時中赤ちゃんに付きっきりになり、心身ともに疲弊してしまいます。

そのため、「抱き癖をつけたくない。」と考える親は少なくありません。

抱き癖の良し悪しについての歴史

現在は、赤ちゃんをたくさん抱っこすることは良しとされており、抱き癖がつくことを問題視する専門家は少なくなっています。

しかし、抱き癖については、時代によって良いと言われたり悪いと言われたりしてきた歴史があります。

抱き癖がつくのは良くないとされてきた原因

昔の日本では、赤ちゃんが泣けば抱っこしてあやしてやるというのは、育児の基本中の基本でした。

「抱き癖をつけるのは良くない」なんて誰も言いませんでしたし、親が子供を放置していると、周囲が親の態度をとがめ、代わりに抱っこしてあげるのが普通でした。

「抱き癖をつけるのは良くない」と考えられるようになったのは、第二次世界大戦で日本が敗戦した後のことです。

当時、敗戦国の日本は、正しいか間違っているか、良いか悪いかなんて関係なく、生活スタイルも文化も欧米をまねしようと躍起になっていました。

育児の分野でも、当然のように欧米の育児論を輸入し、それまでの日本の伝統的な育児方法よりも欧米の育児方法の方が正しいという風潮が生まれました。

当時の欧米では、赤ちゃんのうちから自立心を育てるためには、赤ちゃんはお父さんお母さんと別の部屋で寝かせる、赤ちゃんが泣いてもすぐに抱っこをしない、決まった時間にしか授乳しないといった方法が良いとされていました。

こうした欧米式の育児方法が、抱き癖がつくのは良くないという考え方が社会の中に浸透したのです。

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泣いている赤ちゃんを放置し続けると、赤ちゃんがサイレントベビーになるリスクが高まる

欧米の育児の世界で当たり前とされてきた「抱き癖をつけるのは良くない」という風潮は、1980年代になると下火になります。

その一方で、赤ちゃんが泣いているのに何も反応しないでいると、赤ちゃんは泣くことをあきらめて表情や感情も乏しくなる、いわゆるサイレントベビーになるリスクが高まるという研究結果が注目されるようになりました。

サイレントベビーとは、泣かない、笑わないなど、感情表現が極端に少ない赤ちゃんのことです。

一見すると、大人しくて良い子、手のかからない子に見えるかもしれません。

しかし、赤ちゃんは、泣くことで自分の気持ちをお父さんお母さんに伝え、お父さんお母さんがそれに反応して赤ちゃんに関わることで、親子のコミュニケーションが生まれます。

そして、親子のコミュニケーションを繰り返すうちに、言葉や身振りといった泣く以外のコミュニケーションツールを身に付け、社会性を育んでいきます。

また、お父さんお母さんのことを信頼感するようになりますが、この親子間の信頼感が、将来、周囲の人との信頼感を築く上での大切な基礎になります。

サイレントベビーになると、こうしたコミュニケーション能力や基本的な信頼感を親子間で十分獲得できず、良好な親子関係を築くこともできません。

そのため、通常の赤ちゃんと比べると、コミュニケーション能力の伸びが鈍く、言語面や情緒面の発達が遅れがちな傾向があります。

その結果、成長して保育園、幼稚園、学校に入ったときに周囲と上手く馴染めず、孤立しがちになります。

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未だに残る、抱き癖をつけない方が良いという考え方

サイレントベビーの概念が登場した後、抱き癖をつけるのは良くないという風潮は急速に衰退します。

現在では、赤ちゃんが泣いたときは、抱っこするなどしっかり反応することが赤ちゃんの情緒的な発達を促すという考え方が定着し、抱き癖をつけるのは良くないという考え方は、育児の研究においても、育児の現場においても少なくなりました。

しかし、「抱き癖をつけるのは良くない」という考え方で育児をしてきた年配の方の中には、今も同じ考え方を持ち続けている人が少なくなく、子や孫の世代に育児経験やノウハウを伝える中で、冒頭に書いたような抱き癖に関する持論を持ち出すことがあります。

お父さんお母さんの中には、育児経験者が言うのだから正しいだろうと思い、赤ちゃんにかまわなくなってしまう人も少なくないのが現状です。

年配の人が「抱き癖をつけるのは良くない」と言うのは、それが正しい育児方法だと信じているからで、けっして悪意からではありません。

そのため、大切なのは、お父さんお母さんが最新の育児方法を理解し、自分たちの育児に自信を持つことと、年配の人に現在の育児の考え方を伝えて理解を求めることです。

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赤ちゃんの抱き癖はいつから、いつまで

赤ちゃんに抱き癖がつきやすいのは、生後1ヶ月頃から生後1歳頃までの間というのが一般的です。

特に、視力が向上して視覚的に親を認識できるようになる生後3~4ヶ月頃には、抱き癖が強くなる傾向があると考えられています。

赤ちゃんが泣いたときに抱っこする習慣をつけることで、赤ちゃんは「自分は親から関心を持ってもらっている、大切に守られている。」という安心や安全を肌で感じられるようになり、基本的信頼感が育まれていきます。

乳児期のうちに基本的信頼感が育まれることで、外界に対する不安も和らぎ、抱っこしてもらわなくても他生の不安なら乗り切れるようになっていきます。

ただし、抱き癖がつく時期については個人差が大きく、新生児の頃から抱き癖がつく赤ちゃんもいれば、1歳を過ぎても抱き癖が抜けない赤ちゃんもいます。

また、抱き癖の程度もさまざまで、抱っこすればぴたっと泣きやむ赤ちゃんもいれば、抱っこしても泣き止まずにぐずり続ける赤ちゃんもいます。

赤ちゃんが泣いたときの接し方(抱き癖を直す必要性)

抱き癖を直す必要はありません。

赤ちゃんが泣き始めたら、すぐに駆けつけて抱っこしてあげましょう。

赤ちゃんにとって、身近な親と触れることは何よりも安心できます。

家事が忙しくて手が離せない場合は、赤ちゃんに優しく声をかけて、近くに親がいることを知らせてあげることが大切です。

「はーい、お母さんはここにいるよ~」「○○ちゃん、ちょっと待ってね~」と優しく声をかけると、赤ちゃんは近くにお父さんお母さんがいるということが分かり、安心します。

そして、用事が終わったら赤ちゃんを抱っこし、話しかけたり笑いかけたりしながら、赤ちゃんが泣いている原因を確認して対応してあげましょう。

「忙しいときでも、すぐに赤ちゃんに対応しないとサイレントベビーになってしまう。」と考える必要はなく、できる限り赤ちゃんの要求に応えてあげるという意識が有れば十分です。

あまり神経質になると疲れてしまい、それが赤ちゃんに伝わることでかえって不安にさせてしまいます。

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抱き癖と自閉症スペクトラム

近年、赤ちゃんに抱き癖がつかないことと自閉症スペクトラムを結び付けて考える親が一定数います。

自閉症スペクトラムの症状の一つに「抱っこを嫌がる」症状があることが原因だと考えられます。

しかし、抱き癖がつかないからといって、自閉症スペクトラムであるとは言えません。

自閉症スペクトラムをはじめとする発達障害は、複雑な基準で診断されるもので、抱き癖がつかないだけで診断されることはありません。

すでに書きましたが、抱き癖については個人差が大きく、抱き癖の程度やつく時期もバラバラなので、抱き癖がつかないことを過度に心配する必要はありません。

どうしても心配であれば、小児科や保健センターなどに相談するようにしてください。

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まとめ

抱き癖をつけることが良くないとされてきた時期もありますが、現在はむしろ赤ちゃんをたくさん抱っこしてあげることが大切だという考え方が一般的です。

抱き癖が良くないとされた時代に子育てをしてきた祖父母世代の中には未だに抱き癖を否定する人もいますが、現在は抱き癖が肯定されていることを丁寧に伝え、理解を求めてください。

赤ちゃんに安心や安全を実感させたり、親子の絆を深めたりするために、たくさん抱っこしてあげましょう。

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