寝返り返りとは?いつからできる?寝返り返りしない時の練習方法は?

赤ちゃんの寝返り

赤ちゃんが寝返りをした後に仰向けに戻れずにいるのをみたことはありませんか。

実は、赤ちゃんは、仰向けからうつ伏せになる「寝返り」と、うつ伏せからあお向けになる「寝返り返り」を別々に覚えます。

通常は寝返りを先に覚えるため、寝返りを打ってうつ伏せになった後、戻れなくなることがあるのです。

では、寝返り返りはいつからできるようになるのでしょうか。

また、赤ちゃんが寝返り返りをしない場合、どのように練習させれば良いのでしょうか。

この記事では、寝返り返りの概要、寝返り返りを覚える時期、寝返り返りしない場合の練習方法について紹介します。

寝返り返りとは

赤ちゃん 寝返り返り

寝返り返りとは、うつ伏せの状態から、身体をひねって180度回転させ、仰向けの状態になる動きです。

つまり、寝返りの反対の動きです。

うつ伏せの状態のまま放置すると窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険があるため、赤ちゃんが寝返りを覚えてから寝返り返りを覚えるまでの間は、赤ちゃんから目を離せなくなります。

どうしても赤ちゃんの傍を離れなければならない場合、誰かに見守りを頼むか、赤ちゃんの両脇に固いマクラやクッションを置いたり、寝返り防止商品を活用したりする配慮をしなければなりません。

寝返り返りは寝返りより難しい

赤ちゃんの身体を観察すると分かりますが、大人と比較すると背中が丸みを帯びているため、仰向けからうつ伏せになる場合、丸みに沿って身体を回転させやすいものです。

一方で、うつ伏せから仰向けになる場合、身体の丸みを利用できず、腕、腰、足の筋肉に頼る割合が高くなるため、それらの部位の筋肉が十分発達していない段階ではうまく身体を回転させることができません。

また、うつ伏せの状態では下半身を動かせる範囲が限定され、下半身を勢いよくひねることも寝返りより難しくなります。

そのため、通常は寝返りよりも寝返り返りの方が難しく、寝返りを覚えて少し経ってから寝返り返りを覚える赤ちゃんが多くなっています。

寝返りを覚えたての赤ちゃんは、自分の身体が回転する感覚が楽しくて寝返りをしたがりますが、いざ寝返りするとうつ伏せの状態で動けなくなり、少し手足をバタバタさせた後、「仰向けに戻して!」と泣き出します。

寝返り返りはいつから

病気や障害がなく健常な発達をしている赤ちゃんの場合、寝返りを覚えてから半月~1ヶ月ほどで寝返り返りを覚えることが多くなっています。

寝返りを覚える標準的な時期が生後5ヶ月~6ヶ月頃なので、月齢で表示すると生後6ヶ月~7ヶ月頃となります。

ただし、赤ちゃんの成長発達は個人差が大きいため、必ずしも標準的な期間内に寝返り返りを覚えるとは限りません。

特に、首すわりの完成や寝返りを覚えるのがゆっくりだった赤ちゃんは、寝返り返りを覚えるのもゆっくりになる傾向があります。

寝返り返りが先にできた赤ちゃんもいる

遺伝、よくとる姿勢、過ごしている環境などによっては、寝返りよりも先に寝返り返りを覚える赤ちゃんもいます。

臨床的な感覚になりますが、うつ伏せの状態で過ごす時間が長かった赤ちゃんは、寝返り返りを覚える時期が早かったり、寝返りよりも寝返り返りを先に覚えたりすることが多いようです。

寝返り返りを先に覚えた場合、寝返りだけを覚えた場合に比べると安全面の配慮に苦労することは少ないですが、寝返り返りをした先に置かれていた硬いおもちゃなどで後頭部を打つケースが散見されます。

そのため、赤ちゃんの周りに危険な物を置かない配慮は必要です。

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寝返り返りしない場合の練習方法

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繰り返しになりますが、赤ちゃんが寝返りを覚えてから寝返り返りを覚えるまでは、窒息などの危険が高まるため、できる限り赤ちゃんの傍にいて見守ってあげる必要があります。

しかし、お父さんお母さんが、赤ちゃんの様子を四六時中見ているのは現実的に不可能です。

そのため、赤ちゃんが寝返りを打てるようになったら、寝返り返りを覚えられるように練習させてあげてください。

寝返り返りの練習は、以下の順序で行います。

  1. 赤ちゃんをうつ伏せに寝かせ、腰に手を当てる
  2. 赤ちゃんの体を左右にゆっくり揺らす
  3. 赤ちゃんの体を横向けにする
  4. 赤ちゃんの体を回転させて仰向けにする
  5. 寝返り返りしやすい環境を整える

赤ちゃんをうつ伏せに寝かせ、腰に手を当てる

寝返り返りの練習は、赤ちゃんをうつ伏せに寝かせた状態から始めます。

うつ伏せ慣れしていない赤ちゃんの場合、うつ伏せに寝かせただけで嫌がることもあるため、まずは、赤ちゃんの腰に優しく手を当てて落ち着かせてあげましょう。

赤ちゃんの身体を左右にゆっくり揺らす

次に、腰に当てた手を動かして、赤ちゃんの身体を左右にゆっくり揺らします。

うつ伏せの状態でも身体を左右に動かせることを、赤ちゃんに体感させてあげるのです。

赤ちゃんが嫌がるようなら中断し、少し時間を空けて再び試してください。

他の動きの練習でも同じですが、新しい動きを練習させるには、赤ちゃんが自発的に動きを覚えたいという気持ちにさせることが欠かせません。

したがって、赤ちゃんが嫌がったらすぐに止め、機嫌が良くなるまであやしてあげましょう。

赤ちゃんの身体を横向けにする

赤ちゃんが身体を左右に揺らす動きに慣れてきたら、身体を横向け(90度回転した状態)にします。

その状態で少し制止して赤ちゃんの様子を確認し、怖がる様子がなければ次のステップに進みます。

怖がる様子であれば中断し、赤ちゃんのご機嫌が直るまであやしてあげます。

赤ちゃんの身体を回転させて仰向けにする

赤ちゃんを横向けにした状態から、肩と腰を支えて身体を回転させ、仰向けの状態にします。

勢いよく回転させると赤ちゃんの後頭部が床に当たるため、ゆっくり慎重に回転させてください。

寝返り返りしやすい環境を整える

うつ伏せに寝かせた状態で、赤ちゃんが自発的に身体を左右に揺らしたり、体を回転させたりするようになったら、赤ちゃんの身体の下にクッションなどを敷き、寝返り返りがしやすい環境を整えてあげます。

赤ちゃんには寝返り返りしやすい向きとしにくい向きがあるため、どちら向きに回りたがっているかを確認してください。

赤ちゃんが寝返りと寝返り返りを覚えた後の対応

赤ちゃん 寝返り 寝返り返り

赤ちゃんは、寝返りと寝返り返りを覚えると、室内をコロコロと転がりながら移動できるようになり、行動範囲が一気に広がります。

行動範囲が広がることは、それだけ事故やケガの危険が増すということでもあります。

例えば、「布団から床に転がり、近くにある物を手に取って口に入れて飲み込んだ。」、「ベッドの柵を閉め忘れていたところ、寝返りした拍子に床へ落下した。」などの事故が発生する可能性が高くなります。

ケガの程度によっては後遺症が残ったり命を落としたりすることもあるため、それまで以上に安全面に配慮しなければなりません。

安心して寝返りできる環境を整える

赤ちゃん 寝返り 寝返り返り

赤ちゃんが寝返りで動ける範囲を把握し、安心して寝返りできる環境を整えてあげましょう。

ぶつかると危険な物 イスやテーブルの足、テレビラック、本棚、ソファ、壁やドアの角など
触ると危険な物 アイロン、包丁、箸、フォーク、コードが付いているもの、薬、タバコ、ほこり、食べかす、ボタン、トイレ用洗剤、漂白剤、消臭剤、防虫剤、ゴキブリホイホイ、お菓子(アメやガムなど個包装で小さいもの)など

ぶつかると危険な物には、赤ちゃんが頭などをぶつけてケガをしないよう、クッションを置くか緩衝材を貼り付けておきましょう。

触ると危険な物は、赤ちゃんの移動できる範囲から取り除きます。

テーブルやソファの下など大人の目の届きにくいところに落ちている物でも、赤ちゃんは見つけて触ったり口に入れたりします。

赤ちゃん目線で室内を確認し、環境整備を行うことが大切です。

窒息に注意する

赤ちゃん 寝返り 防止

家事やトイレで少し赤ちゃんのそばを離れるときは、赤ちゃんを仰向けに寝かせた上で左右に枕やクッションを敷き、寝返りできないようにしておきましょう。

身動きが取れないままだと気分が悪くなって泣き出すため、できるだけ早く赤ちゃんの傍に戻ってあげましょう。

長めに赤ちゃんの傍を離れなければならない場合、窒息の危険がある柔らかい枕や布団は除け、ぬいぐるみなどのおもちゃも手の届かない場所にしまってください。

誤飲に気を付ける

赤ちゃん 誤飲 症状 対処

赤ちゃんは、気になる物を掴み、なめたり口に入れたりして確認しようとするため、幼児期以降と比較すると誤飲のリスクが高くなっています。

寝返りや寝返り返りを覚えると自由に動き回ることができる範囲が広がるため、誤飲するリスクが急上昇します。

赤ちゃんが誤飲して危険な物を把握して片づけておくとともに、万が一、誤飲した時の対処法も覚えておきたいものです。

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落下防止策を講じる

段差がある場所に寝かせていると、寝返りや寝返り返りで移動して落下する危険があります。

ベビーベッドは柵の鍵をかける習慣を徹底し、大人用のベッドやソファなどで寝かせないように注意してください。

落下とは少し違いますが、寝返り返りをしたときに部屋と部屋の間の段差に後頭頭を打ちつける赤ちゃんがいます。

大人なら気にならないような段差でも赤ちゃんにとってはケガの原因となるため、家の中の段差を赤ちゃん目線で確認し、行き来できないようにするか、頭をぶつけてもケガをしないよう緩衝材などを敷いておきましょう。

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まとめ

寝返り返りは、通常は寝返りに続いて生後6ヶ月~7ヶ月頃に覚えることが多いですが、赤ちゃんの成長発達には個人差があるため、時期が多少遅れても心配する必要はありません、

生後6ヶ月を過ぎても赤ちゃんが寝返り返りをしない場合は、赤ちゃんが嫌がらず、身体にも負担を書けない範囲で練習させてあげても良いでしょう。

寝返りや寝返り返りを覚えた赤ちゃんは、室内を所狭しとゴロゴロ転がって動き回るようになり、その分、事故やケガの危険が高くなります。

そのため、親としては、寝返り返りの練習や安全面への配慮などを適切に行う必要があります。

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