いいとこ取り育児の問題とは?外面イクメンや偽イクメンを改めさせる方法は?

いいとこ取り育児

育児参加に関心を持つ男性や実際に育児参加する男性が増える一方で、男性の育児について「いいとこ取り育児」だという女性の不満が相次いでいます。

いいとこ取り育児とは、必要なことではなく自分がやりたいことだけやるなど、必要性や効率性よりも自分の気分や希望だけで行う育児のことです。

男性(パパ)の育児に対する女性(ママ)の不満から生まれた言葉ですが、徐々に使用される機会が増えています。

男性の育児参加は、「育児は夫婦が協力して行うものである。」という近年の社会の風潮に合致していますし、女性の育児負担を軽減して職場での活躍や日常生活の充実を後押しするものではありますが、「いいとこ取り」になるとかえって不満やストレスの原因となってしまいます。

この記事では、いいとこ取り育児の問題点と、パパにいいとこ取り育児を改善させる方法について紹介します。

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いいとこ取り育児の問題点

いいとこ取り育児は、パパが育児参加しているものの、その参加のしかたに問題がある状態です。

いいとこ取り育児の主な問題点は、以下のとおりです。

  • パパが育児参加しているのにママの負担が減らない
  • ママのイライラが募る
  • 夫婦関係が悪化する

パパが育児参加しているのにママの負担が減らない

いいとこ取り育児をしているパパは、育児をしようという意思を持って実際に育児参加している点では、「育児は女の仕事」と決めつけて育児をしないパパよりは頑張っていると言えます。

しかし、育児は膨大かつ延々と続くもので、その中には楽しいこともあればしんどいこともあるところ、手軽なところや自分がやりたいところだけ手伝うのでは、ママの育児負担はさほど減りません。

それどころか、息抜きやリラックスになるような育児ばかりパパが横取りすると、しんどい作業だけが残ってストレスが溜まりますし、手順の一部だけを手伝われると、かえってペースが乱れて効率が下がってしまいます。

例えば、赤ちゃんと遊んだりお風呂に入ったりする楽しい時間だけパパがすると、後片付けや入浴前後の準備という作業だけがママに残ることになります。

また、赤ちゃんに離乳食を食べさせるところだけパパに任せても、赤ちゃんがぐずるとすぐママにバトンタッチするのでは、最初からママがやった方が効率的です。

このように、いいとこ取り育児では、パパが育児参加して「ツーオペ」が実現しているにも関わらず、ママの育児負担が減りません。

コストだけがかかって成果が上がっていない状態です。

ママのイライラが募る

育児の楽しいところや手軽なところばかりパパに「いいとこ取り」されたり、下手に手伝われたりすると、ママは、不満やストレスを感じてイライラを募らせることになります。

最初のうちは、育児参加するパパを見て「やる気はあるんだろうな。」と思えていても、徐々に「いいとこ取り」が見えてくるとイライラが勝るようになります。

また、育児の作業的な側面ばかり担うようになることで、育児のやりがいや楽しさを感じにくくなることもイライラを募らせる原因になってしまいます。

夫婦関係が悪化する

パパのいいとこ取り育児が続き、ママのイライラが募ると、夫婦関係が悪化します。

パパは、いいとこ取りであれ育児参加していることに間違いはないため、「俺はちゃんと育児に参加している。」という自負を持っており、ママがいくら「いいとこ取り」であることを指摘しても納得せず、「ちゃんとやっているのに。」と不満を抱きます。

一方のママは、いいとこ取り育児にイライラを募らせているところ、パパが「ちゃんと育児参加している。」という態度や発言をしたり、周囲の人が「パパ、ちゃんと育児していてえらいね。」などと評価したりすることに不満やストレスを感じます。

その結果、お互いに相手の態度や言動を批判し、育児が原因で夫婦ケンカが絶えなくなり、関係が悪化していきます。

「子はかすがい」と言いますが、子どものことで夫婦関係が悪くなってしまうのです。

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パパにいいとこ取り育児を改善させる方法

いいとこ取り育児は、夫婦関係の悪化を招き、最悪の場合は別居や離婚に発展することもあります。

パパとしては、積極的に育児をしているつもりかもしれませんし、客観的に見てもそれなりに育児ができているかもしれません。

しかし、パパの育児をママが「いいとこ取り」だと感じている以上、夫婦が協力して育児を行うことは困難なので、パパに対応を改めてもらう必要があります。

  • 家事育児の分担を視覚化する
  • パパにしてほしい家事育児を伝える
  • 負担感を包み隠さず吐露する

なお、いいとこ取り育児の改善には、家事と育児をセットで考えて夫婦で協議することが重要なので、以下、家事育児をまとめて話し合う前提としています。

家事育児の分担を視覚化する

家事育児の分担について協議して決める夫婦は一定数いますが、口約束で決めるだけにとどまっていることが多いものです。

何も決めないよりははるかに良いのですが、言葉だけでは各々が分担する家事育児の量や負担感がいま一つ分かりにくいものです。

また、専業主婦(主夫)は、「相手は働きながら家事育児も分担してくれるのだから。」などと考えて自分のキャパ以上に家事育児の負担を背負い、疲弊してしまう傾向があります。

そこで、夫婦で決めた家事育児の分担内容を書きだして確認し、夫婦の一方に負担が偏っていないかどうか視覚的に見てみましょう。

書き出し方の例は、以下のとおりです。

  1. パパとママの家事育児分担をすべて書き出す
  2. 各々の分担について、ルーティン(毎日または定期的に行う必要があるもの)とそうでないものに分ける
  3. 各家事育児の負担度について、夫婦で協議しながら点数化する(夫婦の一方または両方が働いている場合は、仕事も勤務内容に応じて点数化する)
  4. 各々の分担する家事育児の負担度の点数を合計する
  5. 夫婦間で負担度の点数にばらつきがある場合、夫婦の合計点数が近くなるように調整する

書き出してみることで夫婦のどちらが家事育児を多く担っているか一目で分かります。

人は、視覚に頼って生きている生き物なので、言葉だけで取り決めるよりも視覚に訴えた方が訴求力が格段に高くなります。

また、家事育児を夫婦の主観で点数化することで、相手の負担感の大きさがより伝わりやすくなる効果があります。

ただし、夫婦間の点数差が大きい場合、いきなり点数差を縮めるのは容易ではありませんし、無理をしても続きません。

したがって、分担の修正についても、書きだした家事育児の分担を見ながら夫婦で協議して決めることが大切です。

パパに担ってほしい家事育児を伝える

ママとしてパパに担ってほしい家事育児について、はっきり伝える方法も効果を発揮します。

伝えるときのポイントは、分担を希望する家事育児を特定すること、一部ではなく全体の分担を希望すること、上から目線にならないことです。

あれもこれも分担するよう希望しても、パパの反感を招いたり実現困難で早々にとん挫したりするのが関の山です。

まずは、パパが確実に継続できそうなものを選ぶことが大切です。

また、入浴ならお風呂洗いから入浴後のケアまで、離乳食なら料理から食器洗いまで、特定した家事育児の全体を分担してもらうよう求めてください。

湯船に一緒に浸かるだけ、離乳食を食べさせるだけなど一部だけ分担してもらってもママの負担感は減りませんし、不満やストレスが募るだけになってしまいます。

パパと家事育児の分担を話し合うときは、上から目線にならないよう注意が必要です。

いいとこ取り育児をしているパパは、積極的に育児参加しているという自負のあることが多く、ママから上から目線で家事育児について発現されると反発する傾向があるからです。

あくまでも、家事育児を担う対等なパートナーとして話し合いたいという姿勢を示すことが重要です。

負担感を包み隠さず吐露する

情に訴えることが功を奏する場合もあります。

家事育児の負担感を包み隠さずパパに打ち明け、自分一人では限界であることを率直に伝えることで、ママのしんどさを痛感して「いいとこ取り」を改めるパパもいます。

この方法のポイントは、相手の頑張りを認めつつ、自分のしんどさや何とかならないだろうかと頼る姿勢を見せることです。

いいとこ取り育児のパパを目の当たりにすると、「毎日毎日、私は家事育児でしんどい思いをしているのに、もう少し手伝ったらどうなの?」、「お風呂に入れたり添い寝したり自分のやりたいことばっかりして、何様のつもり!?」などと言いたくなるかもしれません。

しかし、不満や怒りをグッとこらえ、「何とか私一人で家事育児を回そうと思っていたんだけど、どうしても難しくて。何か手伝ってもらえないかな。」などと伝えてみてください。

いいとこ取り育児のパパへの対応で注意するところ

いいとこ取り育児のパパへの対応として、家事育児のやり方を伝える方法を勧める記事を見かけますが、要注意です。

すでに書いたとおり、いいとこ取り育児のパパは、自分では積極的に育児参加しているという自負があり、適切に育児をしていると思っていることが多いものです。

そのため、ママが家事育児のやり方を伝えても、「適切に育児をしているのに、なぜ口出しされるのか。」、「自分のやり方が正しいと思っているのか。」などと反発を招く可能性があります。

育児休業など育児参加制度を取得している、定時に帰宅できるよう仕事を調節している、いいとこ取りだが育児にかける時間が長いなど、育児に積極的に参加するために努力しているパパほど、ママから口出しされると反発しがちです。

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まとめ

パパがいいとこ取り育児を続けている状態は、ママに負担やストレスがかかり望ましくありません。

いいとこ取り育児のパパは、育児参加に対する意識は高いことが多いので、育児への関わり方を改めてもらうことで、夫婦が協力して育児ができる環境を整えていくことができます。