閉じる
  1. ロタウィルス胃腸炎とは?症状、潜伏期間、治療法は?予防接種の効果は?
  2. 赤ちゃんの予防接種の前後でチェックしておきたいこと
  3. 赤ちゃん・幼児の頃からチェックしたい発達障害の種類と特徴
  4. 赤ちゃんの後追いはいつから?酷いのはいつまで?後追いしないと自閉症?
  5. 赤ちゃんが風邪!咳、鼻水、発熱、下痢症状への対応と病院受診の目安
  6. 赤ちゃんの予防接種のスケジュールは?定期接種と任意接種の違いは?
  7. 赤ちゃんの発達障害の特徴と兆候、診断時期は?知的障害との違いは?
  8. 赤ちゃんのしもやけの原因は?手足やほっぺの症状と対処は?何科を受診する…
  9. 赤ちゃんの鼻水の原因と対応は?黄色や透明だと病院受診?
  10. 赤ちゃんが首や頭を振る原因は病気?首振りが激しい、上下左右に振ると危険…
閉じる

乳児期の子育て

胎児の障害はいつわかる?エコー検査で原因と兆候がわかる?

胎児 障害 いつわかる エコー検査

「お腹の赤ちゃんに障害があったらどうしよう。」

そんな不安を抱えながら、誰にも言えずに悩んでいるお母さんは少なくありません。

特に、お父さんやお母さん自身に障害があり「赤ちゃんに遺伝するのではないか。」と不安になったり、妊娠するまで飲酒喫煙や不健康な生活を繰り返していて、「赤ちゃんの発育に悪影響が及ぶのではないか。」と悩んだりする人は多いものです。

医学の進歩により、胎児の障害の有無や程度については、出生前からある程度はわかるようになっています。

この記事では、胎児の障害を検査する方法と障害の有無がわかる時期について紹介します。

スポンサーリンク

最初に

妊娠中の検査で胎児に障害があることが明らかになった場合、お父さんお母さんが「産まない」という選択をすることがあります。

また、生まれてくる赤ちゃんやその子育てを憂い、障害の有無が分かる前以上に悩みや不安を深めることも珍しくありません。

胎児の障害の有無や程度を知ることは、必ずしも親子にとって良い結果を生むとは限らないのです。

倫理上の観点からも、出生前の検査に異を唱える人も多くいます。

この記事では、胎児の障害やそれを検査する方法について書いていますが、胎児の障害の有無や程度を知るための検査を進めているわけではありません。

検査を受けるかどうかは、お父さんお母さんが話し合って決めてください。

胎児の障害を検査する方法

胎児の障害を検査する方法には、以下の種類があります。

  • エコー検査(超音波検査)
  • 胎児出生前検査(スクリーニング検査)

胎児の障害の検査方法1:エコー検査(超音波検査)

エコー検査とは、超音波(人間の耳では知覚できない高い周波数の音波)を利用して子宮内の様子を観察する検査です。

超音波検査と呼ばれることもあります。

エコー検査は、超音波の「柔らかい固体や液体を透過し、硬い物に反射する」という特性を活かし、胎児の姿を画像化することができます。

日本においては、妊婦健診の基本検査の一つとされており、通常は、妊婦健診の度に検査を受けることになります。

エコー検査には、以下の2種類があります。

  • 経腟エコー検査:膣内にプローブという検査器具を挿入して行うエコー検査
  • 経腹エコー検査:お腹の上にジェルを塗り、検査器具を当てて行うエコー検査

エコー検査でわかること

妊婦健診の度にエコー検査を受けることで、子宮内の胎児の発育状態を定期的に確認するとともに、頭部、腹部、大腿骨などを計測して胎児の推定体重を算出することができます。

推定体重はあくまで推定値ではありますが、標準的な推定体重を下回る場合は、胎児の発育不全や異常を疑い、原因の究明や対応を検討することになります。

また、胎児の心臓、肺、血管、消化器、泌尿器などの臓器の形状や大きさ、胎盤や臍帯(へその緒)の位置、羊水の量についても確認することができます。

なお、障害とは関係がありませんが、妊娠5ヶ月頃になると、性器の形状が確認できるようになり、胎児の性別が分かるようになります。

スポンサーリンク

胎児の障害の検査方法2:胎児出生前検査(スクリーニング検査)

胎児出生前検査とは、妊娠中に胎児の診断(出生前診断)を目的として行う一連の検査のことです。

広い意味ではエコー検査も胎児出生前検査に含まれますが、狭い意味での胎児出生前検査は、以下の検査によって、胎児の遺伝子の異常の有無を確認することです。

  • 羊水検査
  • 絨毛採取
  • 母体血清マーカー検査

胎児出生前検査1:羊水検査

羊水検査とは、妊娠中の子宮に針を差し込んで羊水を吸引し、羊水中の物質や胎児の細胞から遺伝子の異常を検査する方法です。

羊水を20mlほど抜き取り、羊水中の物質や胎児の細胞を培養した上で遺伝子異常を確認します。

羊水検査を受けるのに適した時期は妊娠16~18週で、検査から5日~2週間程度で結果が分かります。

羊水検査でわかることは、胎児の染色体の数と形の異常です。

ダウン症をはじめ、染色体の異常による病気や障害がわかります。

一方で、顕微鏡では確認できないレベルの染色体の欠損や重複、染色体モザイク(正常な細胞と異常な細胞が混在している状態)があると異常が見つけられないことがあります。

デメリットは、検査費用が保険適応外(100%実費)であることと、流産、感染症、羊水流出といった合併症が起こるリスクがあることです。

胎児出生前検査2:絨毛検査

絨毛検査とは、妊娠中の子宮内にある絨毛(胎盤の元になるもの)を採取し、遺伝子の異常を調べる検査です。

絨毛検査では、エコー検査を行いながら経腟法または経腹法によって絨毛を採取し、遺伝子の異常を検査します。

  • 経腟法:胎盤が子宮の奥または子宮頸部のある場合に、絨毛生研鉗子を膣内に挿入して絨毛を採取する
  • 経腹法:胎盤が子宮の前面または底にある場合に、お母さんのお腹に針を刺して絨毛を採取する

羊水検査と比較して早い時期(妊娠10週から14週)に検査できるのが大きな特徴で、検査から2週間程度で結果が分かります。

絨毛検査でわかることは、遺伝子異常です。

羊水検査に比べて採取できる細胞が多い分、特殊な遺伝子異常についても分かる傾向があります。

一方で、検査費用が自己負担であることや、子宮内感染や出血といったリスクなどのデメリットがあります。

胎児出生前検査3:母体血清マーカー検査

母体血清マーカー検査とは、お母さんの血液を採取して血液中の成分の濃度を検査することにより、胎児の遺伝子異常を調べる検査です。

母体血清マーカー検査は、お母さんから血液を少量採取するだけで検査できるため、他の胎児出生前検査に比べると、母体や胎児への負担が小さく済みます。

ただし、胎児に遺伝子異常がある確率を推定するもので、確定診断を得るには、併せて羊水検査や絨毛検査を受ける必要があります。

母体血清マーカー検査を受けるのに適した時期は妊娠15~18週頃で、検査から10日程度で結果が分かります。

母体血清マーカー検査でわかるのは、ダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、開放性神経管奇形(無脳症、二分脊椎症)など遺伝子の異常です。

他の胎児出生前検査と同じく、検査費用は自己負担です。

胎児出生前検査4:その他

現在は、紹介した3つの検査だけでなく、母体血細胞フリー胎児遺伝子検査をはじめとする様々な出生前検査が登場しており、今後さらに増え続けていくことが予想されています。

いずれの検査にもメリットとデメリットがあるため、お父さんお母さんで十分に話し合った上で検査を受けるかどうか決めるようにしてください。

胎児の障害はいつわかる?

胎児の障害がわかる時期は、受ける検査の種類によって異なります。

胎児出生前検査を受けず、定期健診でエコー検査のみを受けた場合は、推定体重や臓器の形などの異常を発見することはできますが、遺伝子異常については出産するまで分かりません。

一般的に、エコー検査で胎児の障害が判明することが多いのは、経腟検査から経腹検査に切り替わる妊娠12~15週以降です。

妊娠11週頃までは、胎児の発育の個人差が小さい上、経腟エコー検査では検査できる範囲が限られているため、障害があるかどうか判別しにくい傾向があります。

胎児出生前検査を受けた場合は、受けた検査によって障害がわかる時期が変わり、明らかになる障害の種類も異なってきます。

ただし、いずれの検査も妊娠初期から妊娠中期に受けるものであり、検査から結果が出るまで2週間程度なので、妊娠中期には障害が分かることが多くなっています。

スポンサーリンク

まとめ

医学の進歩により、赤ちゃんが生まれる前から障害の有無を調べることができるようになっています。

検査の結果、障害がないことが分かれば不安が減って心穏やかに妊娠生活を過ごしやすくなるでしょう。

一方で、検査で胎児に障害が見つかった場合は、障害があるかどうかで悩んでいた頃よりも大きな不安を抱えることになります。

そのため、胎児出生前検査を受けるかどうかについては、お父さんお母さんが一緒に話し合い、納得した上で決めてください。

また、障害のある胎児を産まない選択をする人がいますが、胎児も一つの命を持った存在です。

胎児に障害があるとわかった後は、生まれた後の困難や子育ての大変さばかりが頭をよぎるものですが、時間をかけて冷静さを取り戻し、「すでに授かった命を生かすかどうか」という視点からも、よく考えるようにしてください。

Facebookページ

ページ上部へ戻る