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乳児期の子育て

妊娠で女性ホルモンの分泌量が増える?妊婦の身体、子宮、血液の変化は?

妊娠 ホルモン 女性 変化

女性の身体は、妊娠する前と妊娠した後で大きく変化します。

ホルモン分泌量の増加やそれに伴う妊娠期間特有の身体の不調や体質の変化など、知らないと戸惑うことがたくさんあるので、妊娠前にきちんと把握しておくことが大切です。

このページでは、妊娠後の女性の身体の変化(女性ホルモンの分泌量の増加、身体の変化)について紹介します。

妊娠による女性の変化:女性ホルモンの分泌量が増える

妊娠すると、女性ホルモンの分泌量が増加します。

女性ホルモンの分泌量が増加することで、子宮の筋肉が緩み、乳房が大きくなり、血糖値が上がりやすくなるなど、お腹の中の赤ちゃんを育てるための環境が整えていくのです。

代表的な女性ホルモンは、以下のとおりです。

  • エストロゲン(卵胞ホルモン)
  • プロゲステロン(黄体ホルモン)
  • hPL(ヒト胎盤性ラクトーゲン)
  • hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

それぞれの特徴を見ていきましょう。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

エストロゲンは、卵巣や胎盤から分泌される女性ホルモンです。

子宮の発育や子宮内膜の増殖、乳腺の発達などを促進する働きがあります。

プロゲステロン(黄体ホルモン)

プロゲステロンは、主に黄体や胎盤から分泌される女性ホルモンです。

黄体ホルモンの主要なホルモンで、子宮を中心とする女性の身体に妊娠の準備をさせ、妊娠を維持させる働きがあります。

hPL(ヒト胎盤性ラクトーゲン)

hPLは、胎盤で作られる女性ホルモンです。

母体(女性)の脂質を分解して女性のエネルギー源にする脂質分解作用と、本来は女性に取り込まれてエネルギーになるグルコースの取り込みを抑える抗インスリン作用があります。

hPLの働きによって、お腹の赤ちゃんに優先的にグルコースが送られ、赤ちゃんの成長が促進されます。

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)

hCGは、胎盤で作られる女性ホルモンです。

卵巣にある黄体の分解を防いで、黄体ホルモンの産生を維持させる働きがあります。

また、着床(妊娠3週)してから初めて体の中で作られ始め、妊娠4週目(生理予定日)ころから尿の中に出てくるという性質があります。

日本で市販されている妊娠検査薬の多くは、hCGが尿の中に含まれているかどうかをチェックすることで、妊娠しているかどうかを検査するものです。

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妊娠による女性の変化:身体の変化

女性の身体は、妊娠に伴う女性ホルモンの働きにより、妊娠前とは大きく変化します。

乳房が大きくなる

妊娠すると、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の作用で乳腺の発育が促され、乳房が大きくなります。

産まれてくる赤ちゃんに母乳をあげるための準備です。

子宮の筋肉が緩み、大きくなる

黄体ホルモンの作用により子宮の筋肉(平滑筋)が緩むことで、子宮が赤ちゃんの成長に合わせて膨らむようになります。

この変化によって、赤ちゃんは、身体が大きくなっても子宮の中でのびのびと生活することができます。

妊娠が成立した頃の子宮の大きさは、鶏の卵くらいですが、妊娠後期になると約5倍(約35㎝)、重量は約15倍、用量は約500〜1000倍になります。

一方で、子宮の周りには骨や内蔵がたくさんあるので、妊娠して子宮が膨らむと、骨や内蔵を圧迫することになります。

背骨や腰骨が圧迫されると腰痛の原因に、腸が圧迫されると便秘の原因に、胃が圧迫されると食欲不振やむかつきの原因に、膀胱が圧迫されると頻尿の原因になります。

血糖値が上がりやすくなる

hPL(ヒト胎盤性ラクトーゲン)には抗インスリン作用(インスリンの働きを抑える働き)があり、この抗インスリン作用によって、母体のグルコースが優先的に赤ちゃんに送られることになります。

赤ちゃんの発育には欠かせない変化ですが、一方で、女性は妊娠前に比べて血糖値が上がりやすくなります。

シミ、色素の沈着が起こる

色素が沈着する原因は、メラノサイトという細胞です。

メラノサイトは、妊娠により分泌が増える女性ホルモン(特に黄体ホルモンや卵胞ホルモン)の影響で活性化する性質があり、妊娠中はシミなどができやすくなります。

血液の量が多くなる

血液は、妊娠中には、赤ちゃんに栄養と酸素を送り届けるという大切な役割を担いますが、妊娠前の血液量では足りません。

そのため、妊娠後は、赤ちゃんに必要な栄養と酸素を十分に送り届けるため、血液量が妊娠前の約1.5倍になります。

貧血になる

血液量が増えると、鉄分の血中濃度が薄くなります。

また、栄養が母体よりも赤ちゃんに優先的に送られるため、母体の血液中の鉄分が不足がちになり、貧血を引き起こしやすくなります。

血が固まりやすくなる

出産後、胎盤がはがれた際の出血に備えるために、妊娠中は血液が固まる働きが活性化されます。

その結果、血栓症の確率が上がります。

尿がトラブルも増える

血液量が増えることで尿の量が増え、黄体ホルモンの影響で尿管と膀胱の筋肉が広がり、尿が溜まりやすくなります。

また、黄体ホルモンの作用で尿道の筋肉がゆるみ、大きくなった子宮が膀胱を圧迫することで、頻尿や尿漏れになりやすくなります。

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便秘になる

黄体ホルモンは、子宮の筋肉を緩ませる作用があると紹介しましたが、実は、子宮だけでなく胃や腸の筋肉も緩くする効果があります。

腸の筋肉が緩くなると、ぜん動活動(収縮して中のものを移動させる活動)が低下して便秘になります。

また、膨らんだ子宮が腸を圧迫することも影響していると考えられています。

腰痛になる

黄体ホルモンの影響で骨盤の関節が緩み、ひずみができることで腰痛になります。

骨盤の関節が緩むのは、出産時に赤ちゃんが通りやすいようにするための変化です。

また、腰は、もともと身体の中で負担がかかりやすい部位ですが、子宮が大きくなってお腹が膨らんだ状態ではその負担がさらに増し、動くだけで腰に負担にかけることになります。

胃がむかつく

妊娠後期になると、膨らんだ子宮に胃が圧迫され、胃もたれや食欲不振になることがあります。

なお、妊娠の初期の胃のむかつきの原因は、胃が圧迫されることよりもつわりによることが多いものです。

下半身がむくむ

子宮が大きくなると、下半身が圧迫されて血流が悪くなります。

その結果、下半身にむくみが生じることがあります。

息切れがする

子宮が膨らむにつれて、肺の下に位置する横隔膜が押し上げられることになります。

その結果、呼吸が浅くなって息切れしやすい状態になります。

情緒不安定になる

妊娠後の身体の変化は、女性にとって負担が大きく、ストレスを感じやすいものです。

落ち着いて生活しようと思っていても、つい些細なことで怒ったり、落ち込んだり、泣き出したりすることも珍しくありません。

特に、初めて妊娠した女性の場合、安定期に入るまでの数ヶ月間は心身ともに落ち着かず、個人差はありますが、情緒が不安定になる傾向があります。

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まとめ

妊娠後の女性の身体は、妊娠前から大きく変化します。

どの変化も、赤ちゃんを守り育てるためには欠かせないものばかりですが、女性にとっては負担が大きく、戸惑うことも多いでしょう。

大切なのは、妊娠後の身体の変化について十分に理解し、対応を考えておくことです。

それにより、実際に妊娠して身体の変化と直面した時の戸惑いが緩和され、比較的落ち着いて妊娠生活を送ることができるようになります。

また、女性自身だけでなく、家族が女性の変化を理解して対応することも重要です。

家族の助けがあれば、女性の負担は少なからず軽減されますし、家族としての絆も深まっていくでしょう。

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