タバコの赤ちゃんへの影響は?副流煙や受動喫煙は?匂いや息も悪影響?

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直接喫煙しなくても、副流煙の吸引(受動喫煙)によって人体に様々な悪影響が及ぶことはよく知られています。

受動喫煙によって特に深刻な影響を受けるのが赤ちゃんです。

赤ちゃんは、大人に比べて身体の機能が未熟なため、少量の副流煙でも深刻な影響を受けてしまうことがあるのです。

タバコは赤ちゃんにどのような影響を与えるのでしょうか?

また、赤ちゃんから離れた場所で喫煙すれば問題ないのでしょうか?

この記事では、タバコが赤ちゃんに与える悪影響、屋外などで喫煙した場合の影響、タバコの副流煙以外の害について紹介します。

日本人の喫煙人口と喫煙者率

日本における喫煙者率と喫煙人口は、以下のとおりです。

  • 男性:1,426万人(28.2%)
  • 女性:491万人(9.0%)
  • 合計:1,917万人(18.2%)

※喫煙人口は推計値

引用:2017年「全国たばこ喫煙者率調査」、男女計で18.2%|JTウェブサイト

日本においては、タバコを吸う男性は減少傾向にあります。

成人男性の喫煙者率は、昭和40年台には80~90%だったものが年々減少して平成29年には28.2%になっています。

成人女性の喫煙率は、おおむね横ばい状態ですが、男女合計で見ると年々減少しています。

原因としては、喫煙が健康を害するという認識が広まり、喫煙の規制強化、たばこ増税や単価の改定、高齢化の進行などが考えられます。

しかし、歩きたばこや立ちタバコはまだ見かけますし、禁煙や分煙を徹底しているお店も限られています。

また、「副流煙に気をつければ問題ないだろう。」と思い違いをして、ベランダや換気扇の下で喫煙する人も少なくありません。

タバコが赤ちゃんに与える影響

赤ちゃんが自力でタバコを吸うことはなく、「タバコが赤ちゃんに与える影響」はほぼ受動喫煙です。

  • 妊娠中のお母さんやその周りの人の喫煙による影響
  • 赤ちゃんが、副流煙を自分の意思に関わらず吸い込むことによる影響

流産、早産

妊婦の喫煙は、流産や早産のリスクも高めます。

喫煙妊婦の流産のリスクは非喫煙妊婦の約2倍、早産のリスクは約1.5倍高くなります。

赤ちゃんへの受動喫煙の影響は、妊娠した瞬間から始まっています。

そのため、妊娠が分かるのが妊娠数週頃であることを考えると、「妊娠が分かったから禁煙しよう。」では遅く、赤ちゃんが欲しいと思った瞬間から禁煙する必要があります。

発育遅延

妊婦の喫煙や受動喫煙による影響は、お腹の赤ちゃんの発育にも影響を及ぼします。

ブラジルにおいて、喫煙妊婦と非喫煙妊婦から生まれた赤ちゃん5,166人を比較する調査が行われ、以下の結果が公表されています。

  • 子宮内発育不全(10パーセンタイル未満):喫煙妊婦から生まれた赤ちゃんの方が2.07倍高くなる
  • 低出生体重児(2,500g未満)になる確率:1.59倍高い
  • 出生体重:喫煙妊婦から生まれた赤ちゃんの方が平均142g軽い

日本とブラジルでは環境が大きく異なるため、調査結果を鵜呑みにするわけにはいきませんが、妊婦の喫煙が赤ちゃんに与える影響の大きさを知る目安にはなるはずです。

ニコチン中毒

妊娠中のお母さんが喫煙すると、タバコの成分の一つ「ニコチン」が胎盤を通ってお腹の赤ちゃん(胎児)の体内に吸収されてしまい、赤ちゃんがニコチン中毒になるリスクがあります。

赤ちゃんは、喫煙を繰り返したわけでも副流煙を吸い込んだわけでもないのに、生まれたての頃からニコチンが切れると様々な症状に悩まされることになるのです。

ニコチン中毒の赤ちゃんの主な症状は、以下のとおりです。

  • ずっと泣き続ける
  • 夜泣きが酷くなる
  • 嘔吐・下痢を繰り返す
  • 常に機嫌が悪そうにしている

「1週間に1本なら大丈夫だろう。」、「1ヶ月禁煙したご褒美に1本」などと勝手なルールを作って妊娠中に喫煙を続けた結果、赤ちゃんをニコチン漬けにしてしまうお母さんが少なからずいるのが現状です。

喫煙者にとって喫煙が困難な作業であることは間違いありませんが、生まれてくる赤ちゃんの健康を考えると、妊娠中は禁煙を徹底するべきです。

乳幼児突然死症候群(SIDS)

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、何らかの原因によって、それまで健康状態に問題の見られなかった赤ちゃんが突然亡くなってしまう病気です。

タバコはSIDSのリスクの一つとされており、お父さんとお母さんの両方が喫煙者の場合、両方が非喫煙者の場合に比べると、赤ちゃんがSIDSになるリスクが約10倍に跳ね上がります。

SIDSは、様々な要因が複合的に重なり合って起こるもので、喫煙がその一因になっている可能性は高いと考えられています。

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身体症状

赤ちゃんは、身体機能が未熟でちょっとした刺激でもすぐ身体反応が現れるもので、タバコの煙でも様々な反応が現れます。

  • 目の充血
  • 目のかゆみや痛み
  • 涙が止まらなくなる
  • 鼻づまり
  • くしゃみ・咳が止まらなくなる
  • 体温が低下する(血行の悪化)

これらの症状は、一時的に症状が現れることもあれば、慢性化してしまうこともあります。

特に、家庭内に喫煙者がいる場合など、タバコの煙に触れる機会が多いほど症状が慢性化しやすいものです。

「慣れれば大丈夫だろう。」と考える喫煙者もいますが、赤ちゃんは外の世界に身体を順応させるだけでも精一杯な状態であり、大人でも慣れることが困難なタバコの煙に慣れることはできません。

病気

受動喫煙の影響によって起こる赤ちゃんの主な病気は、以下のとおりです。

  • 慢性中耳炎
  • 肺炎、気管支炎(呼吸器疾患・感染症)
  • 咳、息切れ、ぜいめい(慢性的な呼吸器症状)
  • 喘息
  • 肺機能の低下

受動喫煙により、いずれの病気も誘発・悪化させるリスクがあります。

特に、呼吸器系の疾患や症状は乳幼児期に発症して大人になっても継続し、一生付き合っていかざるを得ないことも少なくありません。

肺がん

家庭内に喫煙者がいる場合、赤ちゃんや子どもが肺がんになるリスクが高くなります。

喫煙者が多いほど肺がんになるまでの期間が短くなり、一緒に過ごす期間が長いほど発がん率が高くなる傾向があります。

家庭外での受動喫煙の程度など調査が困難な要素は多いものの、家庭内の喫煙者の有無と肺がんの関連性は国内外の複数の調査や研究結果で示されています。

知的能力の低下

受動喫煙による悪影響は、子どもが大きくなった後で表れてくることもあります。

代表的なのが知的能力の低下です。

例えば、家庭内に喫煙者がいて日常的に受動喫煙にさらされている子どもは、喫煙者のいない家庭の子どもに比べて、国語の読解力や算数の力が低くなるという調査結果があります。

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タバコを吸う場所(屋外、ベランダ、換気扇の下)

喫煙者の中には、屋外、ベランダ、換気扇の下で喫煙することで配慮した気になっている人がいますが、間違いです。

換気扇の下でタバコを吸う

「換気扇がタバコの煙を全て屋外へ排出してくれるだろう。」と思うかもしれません。

しかし、匂いのきつい料理を作った際に換気扇を回してもにおいが残るように、換気扇を回してもタバコのニオイは残ります。

タバコのにおいが残っているということは、煙が全て排出されておらず、部屋の中に留まっているということです。

しかも、部屋の中にとどまった煙は換気扇によって拡散されるため、換気扇から離れた場所にいる赤ちゃんに煙が達してしまうこともあります。

ベランダでタバコを吸う

「ベランダへ出て、窓を閉めて喫煙すれば大丈夫だろう。」というのも間違いです。

タバコの煙は窓のわずかな隙間からでも室内に入り込みます。

一旦、室内に入り込んだタバコの煙はそのまま留まり、換気扇やエアコンによって拡散されて赤ちゃんのところまで運ばれていきます。

屋外でタバコを吸う

玄関を出て家から離れた場所で喫煙する場合、副流煙が直接赤ちゃんまで到達することはほとんどありません。

しかし、タバコの煙の成分(有害物質)は、喫煙者の髪や身体、衣類、装飾品などに付着しますし、体内にも残ります。

「喫煙者の身体や息などが臭い=タバコの煙の成分が残っている」ということであり、その状態で赤ちゃんに近づくと、喫煙者の身体などに付着した有害物質を赤ちゃんが吸い込むリスクがあります。

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タバコの副流煙以外の害(喫煙者の息や匂い)

「タバコは副流煙にさえ気をつけていれば良い。」と思っている人は、喫煙者・非喫煙者を問わず多いものですが、間違いです。

喫煙者の息は有害物質を含んでいる

喫煙者がタバコを吸った後に吐く息は、タバコの煙と同じ匂いがします。

これは、タバコの煙に含まれる有害物質が喫煙者の体内に残っており、それが排出されているためです。

つまり、喫煙者の息も赤ちゃんにとっては害があるのです。

また、一度喫煙すると数時間は有害物質が喫煙者の体内に残っており、喫煙者が息を吐きだす度に有害物質が吐き出されることになります。

タバコの煙のにおいがしているうちは要注意

喫煙者の身体、髪、衣類などからタバコのにおいがする場合、タバコの煙に含まれる有害物質が付着しています。

タバコのにおいが残った状態で赤ちゃんに近づくと、付着した有害物質が赤ちゃんまで届いてしまうリスクがグッと高くなります。

自分が喫煙していなくても、喫煙場所に入ったり、喫煙者と話したりした後も同じ状態です。

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まとめ

タバコが赤ちゃんに与える悪影響は、SIDSから発育や知的発達まで多岐にわたります。

また、副流煙による受動喫煙だけでなく、喫煙者の吐く息や匂いにも有害物質が含まれていますし、換気扇の下やベランダでの喫煙も赤ちゃんに悪影響を及ぼします。

喫煙者にとっては耳の痛い話ですが、赤ちゃんの健康のことを考えると、できる限り喫煙を控えることが大切だと言えます。

どうしても喫煙を続ける場合は、屋外で喫煙し、喫煙してから数時間は帰宅しないなど、できる限り赤ちゃんにタバコの影響が及ばない配慮を考えてください。

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