産後クライシスとは?離婚原因になる?いつまで?乗り越え方は?

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産後クライシスという言葉を聞いたことがありますか。

産後クライシスは、赤ちゃんが生まれた後に訪れる夫婦の試練の一つで、乗り越えないと夫婦仲が悪くなり、最悪の場合は離婚に至ることもあります。

産後クライシスとは、何が原因で起こり、具体的にはどのような現象なのでしょうか。

また、乗り越え方や離婚を避ける方法はあるのでしょうか。

この記事では、産後クライシスの原因、いつまで続くか、乗り越え方について紹介します。

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産後クライシスとは

産後クライシスは、赤ちゃんが生まれた後の家庭の変化が原因で、夫婦関係が悪化する現象のことです。

赤ちゃんが生まれると、お母さんの生活リズムや優先順位は大きく変化します。

お母さんは、24時間つきっきりで赤ちゃんをお世話する必要に迫られ、慢性的な睡眠不足やストレスを抱えることになります。

また、出産による身体の疲労やホルモンバランスの崩れも相まって、精神面も安定しないことが多いものです。

慣れない育児で手一杯になるので、当然、赤ちゃんが生まれる前のようにテキパキと家事をすることも難しくなります。

一方のお父さんは、赤ちゃんの誕生を喜びつつ、赤ちゃんが加わったことによる生活の変化に馴染めず、困惑してストレスを感じる傾向があります。

赤ちゃんが生まれた後、夫婦仲が一時的に悪化することは昔からよくありましたが、最近は、産後クライシスがこじれて離婚に至る夫婦が増えてきており、社会問題として取り上げられるようになっています。

厚生労働省が、シングルマザーを対象に離婚時期を調査した結果を見ると、赤ちゃんが0歳から2歳のときに離婚した人が約30%と一番多く、産後クライシスを乗り越えられなかった夫婦がいかに多いかが分かります。

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産後クライシスの原因

産後クライシスは、何が原因で起こるのでしょうか。

変わるお母さんと変わらないお父さん

「女性は、妊娠を機に母になり、男性は、赤ちゃんに関わる中で父になる。」と言われます。

お母さんは、おなかに赤ちゃんを宿して、約10ヶ月にわたって赤ちゃんの命を育む中で、お母さんとしての自覚と責任を自然と身につけていき、赤ちゃんが生まれる頃には心も身体も「母」になっています。

そして、赤ちゃんが生まれた瞬間から、否応なしにつきっきりで赤ちゃんのお世話をすることになるので、必然的に、生活は赤ちゃん中心にシフトしていきます。

一方のお父さんは、妊娠することも産みの苦しみを味わうこともないので、赤ちゃんが生まれてくるまでに「父」になるという実感は持ちにくいものです。

生まれてきた赤ちゃんを見て「自分に子供ができたんだ。」と実感しますが、お母さんのようにつきっきりで赤ちゃんのお世話をすることは、現代日本においては多くはなく、たいていは、赤ちゃんが生まれる前と変わらない生活を送るため、お母さんが急に生活を変えたことに驚き、戸惑います。

こうした違いから、お母さんはお父さんに対して、「育児のしんどさを分かってくれない」、「育児に協力してくれない」、「自分だけ、赤ちゃんが生まれる前と同じ生活を送っている」といった不満を抱きます。

一方のお父さんはお母さんに対して、「赤ちゃんのことばかり構うようになった」、「自分だけ蚊帳の外に置かれている気がする」、「できるだけ育児に協力しているのに感謝されない」といった不満を抱きます。

そして、夫婦のすれ違いが繰り返されるうちに、産後クライシスに陥ってしまいます。

産後クライシスの問題は、育児に理解のないお父さんの態度や言動にお母さんがストレスを募らせて、夫婦関係が悪化するかのように語られがちです。

しかし、実際は、お父さんもお母さんの態度や言動にストレスを感じており、互いの気持ちがすれ違うことで産後クライシスに陥っていることが多いものです。

お母さんのホルモンバランスの変動と疲れ

赤ちゃんが生まれた後は、妊娠中にたくさん分泌されていた女性ホルモン急激に減ってホルモンバランスが崩れるため、精神的に不安定になることが増えますし、自律神経にも影響が出て、いらいらした気持ちをコントロールすることも難しくなります。

また、赤ちゃんのお世話は毎日24時休みなく続くものなので、生活リズムの変化と慢性的な睡眠不足で疲れがたまり、心と身体の調子を崩しやすくなります。

こうしたお母さんの心と身体のことについて、理解の乏しいお父さんは未だに多く、お母さんがイライラしているのを咎めたり、トゲのある発言に反応したりして夫婦げんかに発展させてしまいがちです。

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産後クライシスはいつから、いつまで

産後クライシスはいつから始まる、いつまで続くのでしょうか。

産後クライシスはいつから

岡山大学大学院は、2015年、子育て支援施設を利用する684人の母親に質問用紙を配布し、回答があった353人(平均年齢33.7歳、結婚年齢28.2歳)の回答を分析するという産後クライシスの研究を行っています。

そして、回答者の約80%が出産後3ヶ月以内に産後クライシスに陥っているという結果を発表しています。

産後クライシスはいつまで

産後クライシスの終期に関する研究は見当たりません。

夫婦の関係性悪化の程度や周辺環境の影響などにより、数ヶ月程度で関係が改善する夫婦もいれば、関係が修復できないまま別居や離婚に至る夫婦もおり、一概には言えないのが実情です。

産後クライシスを改善、解消する方法

産後クライシスを改善、解消し、赤ちゃんが加わった家庭で楽しく生活を続けるためには、お父さんお母さんが互いの気持ちを察しながらコミュニケーションを図ることが欠かせません。

お母さんが育児の中心になることが多い日本の家庭においては、まず、お父さんが、慣れない育児に奮闘しているお母さんのしんどさや辛さを理解し、育児を自分の役割だと受け止めて真剣に対応することが大切です。

一方で、お母さんは、お父さんが家族関係の変化に必死に適応し、仕事をしながらできる限り育児に関わろうとしていることに気づく必要があります。

産後クライシスを克服するための具体的な方法は、次のとおりです。

お母さん(女性)

まずは、お母さんから見ていきます。

  • 愚痴を言える相手を見つける
  • 自分の時間を確保する
  • 「指示と怒り」を「感謝と助言」に変える

グチを言える相手を見つける

お母さんが産後クライシスをこじらせる一番の原因は、育児やお父さんに対する不満やストレスを一人で抱え込んでしまうことです。

親でもママ友でも良いので、自由にグチを言える相手を見つけ、ストレスが爆発する前にこまめにガス抜きするようにしましょう。

自分の時間を確保する

親に赤ちゃんを預ける、休日はお父さんに赤ちゃんのお世話を任せるなど、赤ちゃんのお世話を周囲に任せて羽を伸ばすことも大切です。

毎日24時間、欠かさずお世話しているのですから、「赤ちゃんに悪い」と感じる必要はありません。

もし、協力してくれる人がいない場合は、託児所や一時保育の活用も検討してください。

「指示と怒り」を「感謝と助言」に変える

「お父さんが思ったように育児に協力してくれない。」というのは、子育てに奮闘するお母さんの多くが感じていることですし、あれこれ指示したり、感情的に怒ったりしてしまうというのもありがちなことです。

しかし、指示したり怒ったりしても、夫婦けんかになるだけで何も解決しませんし、よりストレスがたまります。

気持ちに余裕があるときで良いので、お父さんの育児参加に対して感謝を伝え、おかしなところがあれば、それとなく助言するようにしてみてください。

お父さんとしては育児に積極的に参加する気になりますし、お母さんとしてもお父さんから思ったとおりの協力を引き出しやすくなるはずです。

お父さん(男性)

次にお父さんです。

  • 育児を自分の役目だと自覚する
  • 赤ちゃんと2人で過ごす時間を作る
  • 出産後のお母さんの変化を理解する

育児を自分の役目だと自覚する

赤ちゃんは、お父さんとお母さんで作り、産み、育てるものです。

まずは、育児を自分の役目だと自覚し、お母さんと協力して育児にたずさわる意欲を持ちましょう。

赤ちゃんと2人で過ごす時間を作る

お風呂に入れる、散歩に出かけるなど、赤ちゃんと2人で過ごす時間を持つことで、赤ちゃんに対する愛情を感じて「父」としての自覚や責任を持つきっかけになりますし、お母さんの大変さを実感を持って理解することにもつながります。

出産後のお母さんの変化を理解する

出産後のお母さんが直面する、ホルモンバランスの変化や育児疲れについて理解することで、お母さんの大変さがわかりますし、お母さんに対する関わり方も変化するはずです。

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まとめ

学校や会社の人間関係も難しいものですが、家庭内の人間関係もまた簡単にはいきません。

特に、赤ちゃんが生まれて家族構成が変化し、新しい人間関係を構築する必要がある場面では、夫婦がお互いに細心の注意を払わないと、些細なことでも関係性にひびが入り、険悪になってしまいます。

産後クライシスの問題は、他人事ではありません。

妊娠をしたら、「我が家にも産後クライシスが起こるかもしれない。」と考えて、赤ちゃんが生まれた後の関係や役割分担について夫婦で話し合っておくことが大切です。

赤ちゃんが生まれた後は、夫婦がお互いのことを気遣い、サポートする姿勢が欠かせません。

女性は出産や育児による疲労が蓄積して余裕をなくしていることが多いため、特に、男性の接し方や配慮が重要です。