離婚が赤ちゃん(子供)に与える影響は?基本的信頼感が得られない?

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現代は、夫婦の3分の1が離婚しており、中でも、子供が幼いうちに離婚する夫婦が増えています。

厚生労働省がシングルマザーを対象に調査した結果では、赤ちゃんが0歳から2歳のときに離婚した人が約30%と最も多くなっており、いわゆる産後クライシスを乗り切れなかった夫婦の離婚が増加傾向にあることが分かります。

離婚には夫婦なりの理由や事情があり、子供のことを考えて離婚を考える人も少なくありません。

しかし、子供のためを思って離婚したとしても、親の離婚は子供にさまざまな影響を与えますし、赤ちゃんのうちに離婚したからといって、与える影響が少なくなるわけではありません。

この記事では、親の離婚が赤ちゃんに与える影響について紹介します。

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離婚が赤ちゃんや子どもに及ぼす影響

親の離婚が赤ちゃんや子どもに与える主な影響は、以下のとおりです。

  • 基本的信頼感が十分に育まれない
  • 不安が身体症状に現れる
  • サイレントベビーになる

基本的信頼感が十分に育まれない

乳児期の赤ちゃんは、おなかが空くと泣き、おむつが濡れると泣き、不安になると泣きます。

そして、お父さんお母さんから、母乳やミルクをもらい、おむつを交換してもらい、抱っこしてあやしてもらうという経験を繰り返すことで、お父さんお母さんから常に守られているという感覚を身につけていきます。

こうしたお父さんお母さんへの信頼感をベースにして、赤ちゃんは、周囲の人から愛されて、大切にされているのだという感覚(基本的信頼感)を育んでいきます。

基本的信頼感が十分に育まれることで、赤ちゃんが大きくなって社会生活を送るようになったときに、周囲の人を信じて良い人間関係を築き、人と協力しながら困難を乗り越えていく力を身に付ける土台になります。

離婚家庭の赤ちゃんは、この基本的信頼感が十分に育まれにくい傾向があります。

理由としては、①経済的な困窮や、離婚に対するストレスや後悔で親自身に余裕がなく、赤ちゃんに愛情を持って接しにくい、②仕事が忙しくて赤ちゃんに関わる時間が持てない、③関心が交際相手や再婚相手に向くといったことが挙げられます。

乳児期のうちに基本的信頼感が育まれていないと、大きくなってからも周囲の人を信用できず、その結果、円滑な人間関係を築くことができず、社会生活を送る上でさまざまな支障が出るようになります。

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不安が身体症状に現れる

赤ちゃんは、大人や子供のように親の離婚を理解することはできません。

また、言葉で気持ちを表現する方法も身につけておらず、目に見えて落ち込んだり、不安や不満を口にしたりすることはありません。

しかし、何も感じていないわけではなく、お父さんお母さんの声や態度で家族の異変を敏感に察知し、小さな身体では抱えきれないくらいの不安や怖さを感じ、ストレスを抱えているものです。

そして、ストレスなどを抱えきれなくなると、無意識のうちに、夜泣き、発疹、発熱、嘔吐といった身体症状として表現するようになります。

また、親と離れる不安を感じて過剰に甘えたり、反対に、感情的になってばかりの親から距離を取ろうとしたりすることもあります。

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サイレントベビーになる

サイレントベビーとは、泣かない、笑わないなど、感情表現が極端に少ない赤ちゃんのことです。

サイレントベビーを生み出す一番の原因は、親子間のコミュニケーション不足です。

赤ちゃんは、お父さんお母さんから思うような関わりが得られないと、「自分は興味関心を持ってもらえる人間じゃないんだ」「お父さんお母さんは僕(私)のことが嫌いなんだ」という気持ちを抱くようになります。

そして、「どうせ僕(私)なんか」「泣いても(笑っても)関心を持ってもらえないんだ」という諦めの気持ちを抱いて反応が薄くなっていき、サイレントベビーになってしまいます。

離婚すると、お父さんお母さんの一方とは別々に暮らすことになります。

また、一緒に暮らす親も、仕事などに追われて赤ちゃんと関わる機会が減ってしまいがちです。

そのため、全ての過程に当てはまるわけではありませんが、離婚家庭の赤ちゃんは、両親が揃っている家庭の赤ちゃんよりもサイレントベビーになりやすい傾向があります。

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離婚が赤ちゃんに及ぼす影響を小さくするには

夫婦が一緒に赤ちゃんを育てることが、赤ちゃんにとって一番良いことは間違いありません。

しかし、相手の浮気や暴力、浪費、依存など、離婚が避けられない場合はあります。

また、相手が虐待などで赤ちゃんに危害を加えるような場合も、離婚や別居を検討することになるでしょう。
大切なのは、絶対に離婚しないことではなく、離婚が赤ちゃんに及ぼす影響をいかに小さくできるかということです。

赤ちゃんの様子を細かく観察し、異常があればすぐ相談する

赤ちゃんが離婚によって受けたダメージは、何らかの身体症状として表現されることになります。

赤ちゃんを引き取った親は、赤ちゃんの日々の様子を慎重に観察し、少しでも異変があれば周囲に相談して対応することが何より大切です。

祖父母や保育所に預ける場合は、あらかじめ詳しい事情を説明しておき、赤ちゃんの様子をよく観察して、異常があればすぐ知らせるよう伝えておきましょう。

必要に応じて、小児科を受診させることも検討しましょう。

環境の変化を少なくする

環境の変化は、赤ちゃんに大きな負担を与えます。

父母の離婚によって深刻なダメージを受けたところに、慣れた環境までガラッと変わってしまうと、赤ちゃんはより深く傷つき、動揺してしまいます。

赤ちゃんのいる夫婦が離婚する場合は、離婚後も結婚中の家に住み続ける、離婚前から離婚後に住む家での生活を始める、離婚後の生活が落ち着くまでは実家で生活するといった配慮が必要です。

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面会交流を続ける

また、離婚により、お父さんお母さんのどちらかと別々に住むのはやむを得ないことです。

しかし、赤ちゃんと別々に暮らすことになった親が、赤ちゃんとの交流を続けておくことは、赤ちゃんのその後の成長発達を考える上でとても大切です。

離婚して子ども(赤ちゃん)と別々に暮らす親が、定期または不定期に子どもと交流することを面会交流といいます。

面会交流を継続することで、子どもは、「別々に暮らしているけれど、両方の親が見守ってくれている。」という感覚を持つことができ、自分を大切に思う気持ちを育むことができます。

「赤ちゃんのうちは、会っても会わなくても同じ。」、「どうせすぐ忘れてしまう。」などと考え、面会交流に消極的な親もいます。

しかし、赤ちゃんは、大人が思っている以上に周囲の刺激を敏感に察知し、インプットしているものです。

別々に暮らす親との交流をはっきりとした記憶として保持することは難しくても、「両親が見守ってくれた。」というぼんやりとした感覚は残っていることが多く、それが子どもの自尊心にもつながります。

また、赤ちゃんの頃から面会交流を継続していることで、幼児期、学童期、思春期と年齢が上がっても、自然な形で交流を続けることができます。

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まとめ

親の離婚は、赤ちゃんや子どもに深刻なダメージを与えます。

しかし、離婚前後の親の関わり方次第で、赤ちゃんや子どもが受けるダメージを軽減してあげることはできます。

何らかの事情によってやむを得ず離婚をする場合は、一番の被害者である赤ちゃんや子どものケアを忘れないようにしましょう。

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