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乳児期の子育て

発達領域とは?赤ちゃんや子どもの発達が遅いことに気づくポイントは?

赤ちゃん 子供 発達障害 遅れ

赤ちゃんや子どもの発達は、認知、学習、運動、言語などいくつかの領域に分けることができます。

発達障害とは、生まれつきの脳の機能不全により、発達の領域のうちの1つもしくは複数が障害されている状態なので、発達障害について正しく理解するには、発達の領域について理解しておくことが大切です。

では、発達にはどのような領域があり、各領域が阻害されるとどのような障害が生じるのでしょうか。

この記事では、赤ちゃんや子どもの主な発達の領域と、各領域の発達の遅れが見られる障害、発達の遅れに気づくポイントについて紹介します。

なお、乳児期の赤ちゃんのうちからチェックしておきたい発達障害の症状については、以下の記事を参考にしてください。

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発達の領域

赤ちゃんや子どもの発達領域の分類については諸説ありますが、この記事では以下のとおり分類して紹介します。

  • 認知の発達
  • 学習能力の発達
  • 言語能力の発達
  • 社会性の発達
  • 注意力や行動を制御する能力の発達
  • 運動の発達

各発達領域の発達について、詳しく見ていきましょう。

発達の領域1:認知の発達

認知とは、人が周囲の情報を収集して処理する活動全般のことです。

周囲の情報を取り入れ、取り入れた情報を活用して周囲に働きかける過程とも言い換えることができます。

認知の過程を細かく分けると、以下のとおりです。

  1. 「生まれつき」もしくは経験的に得た感覚・知覚・記憶などの情報に基づき、周囲からの情報を選択的に取り入れる
  2. 取り入れた情報を処理して新しい情報を蓄積する
  3. 蓄積した情報を利用し、周囲に適切な働きかけを行う

認知は、人が社会生活を送る上で土台となるもので、生まれたての頃から月齢・年齢を経るにつれて発達していきます。

認知の発達に遅れが見られるのが、知的障害や精神遅滞です。

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発達の遅れに気づくポイント=不自然な言動や態度

認知の発達に遅れのある赤ちゃんや子どもは、ある刺激に対して他の子どもと明らかに異なる反応を示したり、その場の状況や雰囲気にそぐわない言動をしたりすることがあります。

ただし、乳幼児期の子どもは、大人の常識では考えられないような言動や態度を示すことが多いため、不自然な言動や態度が見られたからといって、必ず認知の遅れがあるとは言えません。

ポイントは、同年代の子どもと比較して明らかに不自然な言動を、継続的に繰り返していることです。

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発達の領域2:学習能力の発達

学習とは、認知の力を活用して、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論することです。

勉強を学習する能力だけでなく、身体の動かし方を覚える能力、日常生活や仕事・人間関係の中で役立つ力の学習する能力も含まれています。

学習能力の発達に遅れが見られるのが、学習障害(LD)です。

発達の遅れに気づくポイント=努力してもうまくできない

  • ある特定の学習だけが極端に苦手で、勉強しても上達しない
  • 頭の回転は早いのに、いくら練習しても作業がとても遅い
  • 難しい漢字が読めるのに、練習を繰り返しても簡単なひらがなが書けない
  • 作文が苦手で、練習してもうまくならない

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発達の領域3:言語能力の発達

言語能力とは、母語についての言語構成能力や知識、言葉を話して理解する能力です。

広義には、外国語を含めた言語に関する能力全般を指すこともあります。

言語能力の発達に遅れが見られるのが、発達性言語障害です。

発達の遅れに気づくポイント=コミュニケーション能力の低さ

  • 周囲の雰囲気を気にせず、一方的に話す
  • 話している内容が分かりにくい
  • 相手の話している内容を理解するのが苦手
  • 相手の話をじっと聞けない
  • 非言語的な情報から相手の気持ちや状況を把握するのが苦手

発達の領域4:社会性の発達

社会性とは、親子の信頼やきずな、共感性、対人関係能力、社会のルールなど、人が社会の中で周囲の人と関わりながら生活していくための能力です。

社会性の発達に問題があるのが、自閉症スペクトラム(広汎性発達障害、自閉症、アスペルガー障害など)です。

発達の遅れに気づくポイント=人と関わるのが苦手、想像力の乏しさ

人と関わるのが苦手

  • 自分から積極的に行動するのが苦手
  • 年齢に見合わない大人しさ
  • ひとり遊びが多い
  • 一方的なやりとりが多く、双方向のやりとりが苦手
  • 同級生と遊べない(大人、年上の子、年下の子とは遊ぶことができる)

想像力の乏しさ

  • 相手が傷つくような言動を、悪気なく行う(相手の気持ちが分からない)
  • 周囲の何気ない言動を「いじめ」や「仲間はずれにされた」と受け取る
  • 集団行動の際に集中力を持続できず、自分勝手な行動をとる
  • 予定の変更などに不安や混乱を感じる

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発達の領域5:注意力や行動を制御する能力の発達

乳幼児期の頃は、自分の言動が周囲からどう受け取られるか、ケガをするリスクがどれくらいあるかなどは考えず、思いついたことをすぐ行動に移します。

それが、親をはじめとする周囲の大人に注意されたり、停滞失敗を繰り返したりするうちに、他人の目を意識したり、周囲の状況を考えたりして、自分の行動を制御(コントロール)できるようになります。

注意力や集中力、自分の行動を制御する力の発達に遅れが見られるのが、注意欠陥多動性障害(ADHD)です。

発達の遅れに気づくポイント=注意力や集中力の偏りや乏しさ、感情のコントロールが苦手、感覚が過敏

注意力や集中力の偏りや乏しさ

  • 一つのことに没頭して、他のことに注意が向かなくなる
  • いつもぼんやりしている
  • 集中力や落ち着きがない
  • 忘れ物が多い
  • 準備や片付けができない

感情のコントロールが苦手

  • 極端に怖がり
  • 些細なことでも注意されるとカッとなりやすい
  • 思ったとおりにならないとパニックになる
  • 感情的になると自制が難しく、落ち着くまでに時間がかかる

感覚が過敏

  • 大きな音やざわつく音に敏感で、耳をふさぐ
  • 手をつないだり触られたりするのを嫌がる
  • 毎日同じ服を着る、靴下を脱ぐ
  • 身体に触れるものの素材の好き嫌いが激しい
  • 偏食がひどい
  • 狭い空間が好き
  • 揺れているところを嫌がる

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発達の領域6:運動の発達

運動とは、立つ、座る、歩く、走るといった身体を動かす能力です。

字を書く、箸を使うといった、手先の細かな動きも運動に含まれています。

運動の発達に問題に遅れが見られるのが、脳性麻痺、筋ジストロフィー、発達性協調運動障害などです。

発達の遅れに気づくポイント=運動の異常

  • 床に寝転がったり、身体をクネクネさせたりすることが多い
  • 不器用
  • 筆圧が弱い
  • 書いた字が読めない
  • 食べこぼしが多い
  • 体を適切に動かせず、乱暴な行動をとることがある
  • 声が不適切に大きい

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発達障害のある子どもは、複数の発達領域が障害されることが多い

発達の領域は、互い密接に関連し合っており、複数の領域に障害にがあることが珍しくありません。

そのため、ひとくちに発達障害といっても、様々な組み合わせが起こり得ます。

医師が発達障害の診断する場合、社会生活を送る上で最も問題のある領域の障害を見極めて判断します。

例えば、社会性の障害であるアスペルガー症候群(現在の診断名は自閉症スペクトラム)と、注意力や行動を制御する能力の障害である注意欠陥多動性障害(ADHD)の両方の症状が見られる場合、社会適応にとってより大きな課題となる社会性の障害を優先し、アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)と診断されることが多くなっています。

ただし、両方の症状が見られるものの、はっきりと優先順位が付けられない場合は、アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)と注意欠陥多動性障害(ADHD)の両方の診断がつくこともあります。

まとめ

発達障害を理解するには、発達の領域について理解し、発達のどの領域がどのように障害されているのかを把握しておくことが大切です。

各領域について専門的な研究まで押さえておく必要はありませんが、この記事で紹介したごく基本的な内容くらいは理解しておくと、医師と話したり、発達障害について相談したりする時に役立ちます。

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