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乳児期の子育て

赤ちゃんの発達障害の特徴と兆候、診断時期は?知的障害との違いは?

赤ちゃん 発達障害 自閉症スペクトラム障害

発達障害は、医療や教育の現場では以前から注目されていましたが、最近はニュースなどでも取り上げられる機会も増えて社会的な認知度が向上しました。

その結果、発達障害と診断された大人や子どもの多くに、赤ちゃんの頃から発達障害の特徴や兆候が見られていたことや、発達障害は早期発見と早期療育が大切であることが知られるようになりました。

しかし、発達障害の具体的な特徴や兆候まではあまり浸透していないため、赤ちゃんの気になる行動をとらえて「うちの子は発達障害かもしれない。」と漠然とした不安を募らせるお父さんお母さんは少なくありません。

赤ちゃんのうちに見られる発達障害の特徴や兆候には、どのようなものがあるのでしょうか。

この記事では、発達障害とはどんな障害か、乳児期の赤ちゃんに見られる発達障害の特徴と徴候、発達障害と知的障害の違い、発達障害かもしれないと思ったときの対応について紹介します。

発達障害とは

赤ちゃんの発達障害の特徴と兆候は

発達障害とは、行動やコミュニケーション、社会適応の問題を主とする、生まれつきの脳機能障害です。

発達障害は、いくつかのタイプに分けられています。

一般的によく知られているのは、自閉症スペクトラム(自閉症、アスペルガー障害)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)などですが、他にも発達障害と分類される障害はいくつもあります。

いずれの発達障害も、①生まれつきの障害であることと、②脳の一部の機能に障害があることは共通しています。

しかし、その症状となると個人差がとても大きく、同時にいくつもの発達障害があることも珍しくありません。

そのため、同じ診断がついていても、特徴や生活上の課題は一人ひとり異なります。

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発達障害は気づかれにくい

発達障害は、見た目や言動から障害があるかどうかを判断するのが難しい障害です。

例えば、落ち着きがない子供がいたとして、落ち着きのなさが発達障害によるものなのか、しつけ不足によるものなのか、医師でも少し診察したくらいでは区別できません。

そのため、たとえ発達障害を原因とする行動(症状)であったとしても、「性格が悪い」、「落ち着きがない」、「親の育て方が悪い。」というように、子供の性格・個性や親の育て方の問題だと捉えられがちです。

子ども自身も、「周りの子どもと自分はどこか違う。」といった違和感を抱きつつ、「自分が発達障害かもしれない。」と思うことはあまりありません。

発達障害の子どもを持つ親の中には、「幼少時から子どもが発達障害かもしれないと思っていたが、自分の子どもに障害があることを認めたくなかったし、周囲の偏見も怖くて言い出せなかった。」と話す人が多いことから、子どもの発達障害を疑いながら放置してしまう家庭もあると考えられます。

こうした結果、発達障害を抱えながら、病院や専門機関を受診する機会がなく、特性に応じた適切な指導や教育を受けないまま成長する子どもがたくさんいます。

最近は、大人になってから初めて発達障害と診断される、いわゆる「大人の発達障害」の問題が注目されるようになっています。

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乳児期の赤ちゃんに見られる発達障害の特徴と徴候

乳児期の赤ちゃんに見られる発達障害の兆候と特徴

乳児期の赤ちゃんに見られる発達障害の特徴と兆候(発達障害と診断された子どもが、乳児期の頃によく示していた態度や言動)は、以下のとおりです。

注意してほしいのは、以下の特徴と兆候が見られたからといって、必ず発達障害だと決まったわけではないということです。

親の関わり方、養育環境、遺伝的要因などが原因となっている可能性もありますし、発達がゆっくりなだけなのかもしれないので、参考程度に考えてください。

  • 人見知りしない
  • 一人を嫌がらない
  • 後追いをしない
  • 抱っこを嫌がる
  • 名前を呼んでも振り向かない
  • あやしても反応しない
  • 目が合わない
  • 真似をしない
  • 指差ししない

赤ちゃんの発達障害の特徴と兆候1:人見知りしない

赤ちゃんの人見知りとは、見慣れない人や知らない人に会った時に、好奇心と不安・怖さを同時に抱いて葛藤状態に陥り、泣き出したり、お父さんお母さんを探し求めたりする行動です。

人見知りは、赤ちゃんが身近な人とそうでない人を区別できるようになった証で、生後6ヶ月から生後7ヶ月頃に始まるのが一般的です。

発達障害のある赤ちゃんは、いつまでも人見知りを始めないことがあります。

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赤ちゃんの発達障害の特徴と兆候2:一人を嫌がらない、後追いをしない

赤ちゃんは、一人になるのが大嫌いで、お父さんお母さんの姿が少しでも見えなくなると不安で泣き出します。

しかし、発達障害がある赤ちゃんは、一人になっても表情一つ変えずにじっとしている傾向があります。

また、ズリバイやハイハイで移動できるようになっても、お父さんお母さんの後追いをしないことが多いものです。

赤ちゃんの発達障害の特徴と兆候3:抱っこを嫌がる

赤ちゃんは、身近な人との身体接触を求めます。

特に、眠たくなった、暗闇が怖い、何となく気分が悪いなど不快さを感じた場合には身近な人に抱っこを要求します。

発達障害がある赤ちゃんは、感覚が過敏な傾向があり、お父さんお母さんに抱っこされるのを嫌がることがあります。

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赤ちゃんの発達障害の特徴と兆候4:名前を呼んでも振り向かない、あやしても反応しない、目が合わない

赤ちゃんは、生後6ヵ月~生後7か月頃から、お父さんお母さんなど身近な人の声を聞き分けられるようになり、身近な人から呼びかけられると声がした方を振り向きます。

また、身近な人が抱っこしてあやしたり、ほほえんだりすると、嬉しそうに手足をバタバタさせたり、笑顔を返したりします。

こうした行動は、他人の関わりに反応するというコミュニケーションの基礎が芽生えている証です。

発達障害のある赤ちゃんは、生後6ヵ月~生後7ヵ月を過ぎても、名前を呼んでも振り向かない、あやしても反応がない、目が合わないことがあります。

赤ちゃんの発達障害の特徴と兆候5:真似をしない

赤ちゃんは、生後9か月頃から、お父さんお母さんの真似をするようになります。

真似をするという行動は、言葉、日常的な生活習慣、礼儀作法など、日常生活に必要なスキルを身につけるために不可欠ことです。

また、赤ちゃんが周囲の人に興味を持ち、興味を持った対象の真似をしてみたいと思っていることの証でもあります。

発達障害がある場合、生後1歳を過ぎても一向に真似をする様子がなく、真似によって習得する日常生活上の動きや態度が身につきにくい傾向があります。

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赤ちゃんの発達障害の特徴と兆候6:指さししない

赤ちゃんは、生後10か月~生後1歳くらいから、自分の欲しい物や興味のある物を指さすようになります。

指さしは、言葉を十分に使うことができない乳児期の赤ちゃんにとって、自分の要求や興味のある物を周囲の人に知らせるための重要なコミュニケーション方法です。

指さしを始めるということは、赤ちゃんが、自分の気持ちや興味を周囲の人に気づいてほしいと思っていることの証です。

母子手帳の生後1歳の欄に「興味のあるものを指さししますか?」という質問があるとおり、指差しは、赤ちゃんの成長発達を見る上で大切な指標になります。

発達障害がある場合、1歳を過ぎても指差しを始めない傾向があります。

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発達障害と知的障害の違い

赤ちゃん 発達障害 知的障害

発達障害と混同、誤解されやすい障害に、「知的障害」があります。

知的障害とは、知的能力全般が年齢相応の発達より遅れている状態で、発達障害とは別ものです。

しかし、どちらも「障害」がつく名前であること、知的制約によって行動、コミュニケーション、社会適応などに問題が見られること、発達障害と知的障害の両方を抱える人がいることなどから、混同や誤解をされやすくなっています。

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赤ちゃんに発達障害の兆候や特徴が見られたら

乳児期の赤ちゃんに発達障害の兆候や特徴が見られたら

医師から発達障害と診断されるのは、3歳を過ぎてからが一般的です。

それまでは、発達障害の特徴や兆候と思われる症状が見られても、それが発達障害によるものなのか、遺伝や環境、発達の速度によるものなのか、医師にも判断が難しいことが多いものです。

そのため、乳児期の赤ちゃんに病院や専門機関を受診させても、発達障害と診断されることははほとんどありません。

ただし、発達障害が疑われる場合には、障害特性に応じた療育を受け始めることができる場合があるので、「赤ちゃんが発達障害かもしれない。」と感じたら、早めに相談することが大切です。

発達障害の相談機関

発達障害を相談できる主な機関は、次のとおりです。

  • かかりつけの小児科
  • 保健センター
  • 子育て支援センター
  • 児童相談所
  • 発達障害者支援センター

かかりつけの小児科の医師が発達障害に詳しいとは限りませんが、赤ちゃんの問題はまずかかりつけ医に相談するのが基本です。

かかりつけ医に相談した上で、必要に応じて相談機関へ足を運ぶようにしましょう。

児童相談所や発達障害者支援センターでは、電話相談も受け付けており、いきなり窓口へ行くのをためらう場合は電話で相談することもできます。

なお、民間企業でも発達障害に関する相談を受け付けているところがありますが、対応はピンキリですし、誤ったアドバイスをされるケースもあるため、まずは公的機関に相談してください。

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まとめ

発達障害は、診断基準や概念が流動的でややこしい上に、外見上は障害の有無が分かりにくいため、何かと誤解を受けやすい障害です。

発達障害のある赤ちゃんや子どもはもちろん、彼らを育てているお父さんお母さんも、周囲の好奇や偏見の目にさらされることが少なくありません。

発達障害者支援法は施行されましたが、発達障害の認知度に比べると、法律による支援や配慮が社会に浸透したとはとても言えない状態です。

個人にできることは少ないかもしれませんが、発達障害のある赤ちゃん、子供、大人や、彼らに関わる全ての人が、今以上に少しでも生きやすい社会になることを願ってやみません。

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