ギャラン反射とは?やり方は?いつから、いつまで?消失しないと異常?

赤ちゃん ギャラン反射

ギャラン反射を知っていますか?

人の赤ちゃんは、他の哺乳類に比べると非常に未熟な状態で生まれ、日常生活の全てを保護者に世話してもらわないと生きていけません。

例えば、生まれたての頃は自力で手足を動かすこともままなりませんし、目もほとんど見えていません。

しかし、原始反射という反射が生まれつき備わっており、この原始反射が機能することで母乳を飲んだり、外界の刺激に対応したりしています。

ギャラン反射は、赤ちゃんが生まれ持った原始反射の一つです。

少し前に、ギャラン反射によって起こる反応がカワイイとネット上で話題になっていたので、知っている人もいるのではないでしょうか。

この記事では、原始反射、ギャラン反射の概要(やり方)、出現時期と消失時期(いつから、いつまで)、ギャラン反射の異常について紹介します。

原始反射とは

まず、原始反射について確認しておきましょう。

原始反射とは、赤ちゃんが胎外の環境に適応して生きていくために必要な機能です。

反射とは、感覚器から得たある刺激に対してある反応を示すことで、脊髄と脳幹が中枢の役割を果たしています。

原始反射は、健常な赤ちゃんの場合、お母さんの胎内にいる頃に出現して、生まれたての頃から機能し、中脳や大脳皮質など高次の脳が成熟するにつれて消失していきます。

引用:赤ちゃんの原始反射とは?種類と消失時期一覧は?新生児期にも見られる?|乳児期の子育て

原始反射は、健常な赤ちゃんには生まれつき備わっている反射で、生命維持と運動機能の発達に欠かせないものです。

しかし、病気や障害が原因で出現しなかったり反応が弱かったりすることがあり、また、出現した原始反射がいつまでも消失しないこともあります。

そのため、原始反射の有無や程度、反応のでかたなどは赤ちゃんの病気や障害、運動機能の発達を確認する指標となっており、乳幼児健診でも確認項目に含まれています。

乳児期の赤ちゃんに見られる主な原始反射は、以下のとおりです。

  • 交叉伸展反射
  • 屈筋逃避反射
  • 手掌把握反射
  • 足底把握反射
  • バビンスキー反射
  • ギャラン反射
  • 陽性支持反射
  • 台乗せ反射
  • 自立歩行反射
  • 哺乳反射(探索反射、捕捉反射、吸啜反射、嚥下反射)
  • 押し出し反射
  • 引き起こし反射
  • モロー反射
  • 緊張性迷路反射
  • 非対称性緊張性頸反射
  • 対称性緊張性頸反射

いずれの原始反射も赤ちゃんが生まれた時点で獲得されており、乳児期の間に自然に消失していきます(赤ちゃんが自分の意思で身体を動かせるようになる)。

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ギャラン反射とは(ギャラン反射のやり方)

ギャラン反射とは、①赤ちゃんをうつぶせに寝かせた状態で、②肩甲骨から腰骨辺りまでを背骨に沿って上から下にこすることで、③こすった方へ身体をグニャッと曲げる原始反射です。

英語では「garant reflex」と表記し、ギャラント反射、ガラント反射、側彎反射、背反射などと訳されることもあります。

ギャラン反射は、身体に対する刺激から逃げる行動の名残、もしくは、子宮内での生活や出生時に必要な反射だと考えられています。

ギャラン反射が繰り返し出現することで、身体のバランス感覚に重要な前庭組織を刺激・発達させるという指摘がありますが、出生後の生活に役立つ原始反射ではないという意見もあります。

赤ちゃんの運動機能などを確認するために、1ヶ月健診と3ヶ月健診(地域によっては4ヶ月健診)ではギャラン反射の有無を確認されます。

ギャラン反射のやり方

ギャラン反射のやり方は、以下のとおりです。

  1. 赤ちゃんをうつぶせに寝かせる
  2. 赤ちゃんの肩甲骨から腰骨辺りまでを背骨に沿って上から下にこする
  3. 赤ちゃんがこすった方へ身体をグニャッと曲げる

うつ伏せに寝かせる場所は、普段使用している布団の上、膝の上、硬めのマットやカーペットの上などです。

身体を強くこすり過ぎると、赤ちゃんが驚いて泣いてしまうので、力加減には注意が必要です。

お尻フリフリ動画が話題に

ギャラン反射は、小児医療や看護の世界では基本的な知識の一つですが、一般的にはあまり知られていませんでした。

しかし近年、ギャラン反射の動画がyoutubeなどに投稿されてSNSで拡散された結果、赤ちゃんがお尻をフリフリするのがカワイイということで一気に話題になり、ギャラン反射の知名度も上がりました。

家庭でギャラン反射を起こすのは難しい?

ネット上でギャラン反射が話題になった後、我が子のギャラン反射を確認しようとする親が急増しています。

しかし、手順通り赤ちゃんに刺激を与えても反射が起こらないという声が相次いでいます。

「ギャラン反射が起こらないが、何か異常があるのではないか。」などと相談にやって来る親もいます。

しかし、ギャラン反射をはじめとする原始反射の反応の程度は個人差が大きく、反応が小さくて気づかないこともありますし、刺激の与え方が不適切でうまく反応が起こっていない可能性もあります。

そのため、家庭でギャラン反射が起こらなかったとしても過度に心配する必要はありません。

どうしても心配な場合は、かかりつけの小児科を受診して相談してみると良いでしょう。

関連記事

1ヶ月健診の内容と赤ちゃんの体重は?費用、持ち物は?保険証は必要?

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ギャラン反射はいつから、いつまで(消失時期)

原始反射が現れる時期を出現時期、消えていく時期を消失時期といいます。

ギャラン反射は生まれる前から獲得されており、他の原始反射と似た時期に消失していきます。

ギャラン反射はいつから(出現時期)

ギャラン反射は、胎児の頃(在胎32週)に出現します。

胎内でもギャラン反射による反応を繰り返しており、出生後も新生児のうちから反射が起こります。

ギャラン反射はいつまで(消失時期)

病気や障害などがない赤ちゃんの場合、生後4ヶ月~6ヶ月頃には自然に消失します。

中枢神経系が発達することにより、反射が抑制されていくためです。

ギャラン反射以外の原始反射と同じで、標準的な時期に消失していくのが健康な証であり、いつまでも消失せずに残る場合は何らかの異常を疑います。

ギャラン反射の異常(出現しない、弱い、消失しない)

ギャラン反射が出現しない、もしくは弱い場合は、脊髄の異常が疑われます。

また、生後6ヶ月を過ぎてもギャラン反射が消失しない場合は、脊柱伸展能の異常や、脳性麻痺が疑われます。

脊柱伸展能の異常がある場合、首すわりや腰すわりが遅れ、年齢を重ねるにつれて脊柱側弯症(脊柱が横に曲がった状態)になることもあります。

ギャラン反射の異常が見られる場合

ギャラン反射は1ヶ月健診の確認事項の一つなので、出現しないまたは弱いなどの異常については健診で発見されます。

また、3ヶ月健診(地域によっては4ヶ月健診)でもギャラン反射が確認されます。

家庭においてギャラン反射の異常を見つけた場合は、まずかかりつけの小児科を受診させ、必要に応じて専門の病院を紹介してもらうことになります。

しかし、ギャラン反射の異常は脳性麻痺などに起因することが多く、発見されたとしても治療が困難なことが多いのが現状です。

関連記事

脳性麻痺の原因と症状は?赤ちゃん特有の特徴と治療法は?

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まとめ

ギャラン反射は、生まれたての頃から備わっている原始反射の一つです。

一時期、反射が出現した時の赤ちゃんの動きがかわいいとネット上で話題になり、たくさんの動画がSNSやyoutubeに投稿されたので、興味がある方は確認してみてください。

お尻をフリフリする動きが注目されているようですが、ギャラン反射は、不快な刺激から逃がれるために身体をグニャッと曲げる者だと考えられています。

したがって、かわいい動き見たさに必要以上に反射を起こさせるのは控えてください。

他の原始反射と同じで、標準的な消失時期(ギャラン反射の場合は生後6ヶ月頃)を過ぎても残る場合は、脳や脊柱の異常が疑われるので、気づいた時点で小児科を受診させましょう。

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