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乳児期の子育て

髄膜炎とは?新生児・赤ちゃん、子供の原因と症状、治療は?予防できる?

赤ちゃん 髄膜炎 原因 症状

髄膜炎は、新生児や乳児期の赤ちゃんにとって気をつけたい病気の一つです。

症状が風邪と似ているため気づきにくい上に重症化しやすく、治療が遅れると死亡するリスクもある危険な病気です。

新生児や乳児期の赤ちゃんも発症しますが、「髄膜炎は幼児期以降の子供の病気で、赤ちゃんはかかりにくい。」という誤った理解をしている人が少なからずおり、対応が遅れる一因となっています。

このページでは、髄膜炎の原因、症状、治療と、予防について紹介します。

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髄膜炎とは

髄膜炎とは、脳や脊髄の表面を覆う「髄膜」という膜が、ウィルスや細菌などに感染することにより炎症を起こした状態のことです。

放置すると、感染による炎症が脳にまで広がり、脳炎(脳が炎症を起こした状態)を引き起こすリスクがあります。

しかし、症状が風邪に似ているため気づきにくく、重症化しやすい傾向があります。

髄膜炎にかかりやすい月齢・年齢

統計上、髄膜炎の発症率が高いのは、生後6ヶ月~生後2、3歳頃の赤ちゃんと子供(幼児)です。

また、ごくまれにですが、新生児が髄膜炎を発症することがあります。

なお、「髄膜炎は幼児期以降の子供の病気」というのは勘違いで、赤ちゃんの髄膜炎がとても気づかれにくいことから生まれたと言われています。

赤ちゃん・子供の髄膜炎の原因と症状

髄膜炎の原因は、各種ウイルス、最近、真菌などたくさんあります。

ここでは、赤ちゃんや子どもに多くみられる、主に細菌性髄膜炎(化膿性髄膜炎)と、ウィルス性髄膜炎(無菌性髄膜炎)について紹介します。

細菌性髄膜炎(化膿性髄膜炎)

細菌性髄膜炎(化膿性髄膜炎)とは、細菌が髄膜に感染することによって発症する髄膜炎です。

新生児は、B群溶連菌や大腸菌の感染で発症しやすいものですが、生後1ヶ月以降は、肺炎球菌やインフルエンザ菌の感染による発症がほとんどです。

発症者の約50%が乳児期の赤ちゃんです。

重症化しやすい上に早期診断が難しく、適切な治療を行ったとしても、発症した赤ちゃんや子どもの約5%、新生児では約30%が命を落とす危険な病気です。

生後6歳頃までは発症する可能性があり、月齢や年齢が低いほど重症化しやすい傾向があります。

脳炎を発症するリスクがある

細菌性髄膜炎は、治療が遅れると脳炎を引き起こすことがあります。

脳炎になると、知的障害(精神発達遅滞)や身体のマヒといった深刻な後遺症が残る場合があり、赤ちゃんや子どもの将来に大きな影響が出てしまいます。

ウィルス性髄膜炎(無菌性髄膜炎)

ウィルス性髄膜炎(無菌性髄膜炎)とは、ウィルスが髄膜に感染することによって発症する髄膜炎です。

原因となるウィルスは多数ありますが、中でもエンテロウイルスが約80%、ムンプスウイルスが約10%と高くなっています。

まれですが、ポリオワクチンの副作用で発症したり、おたふくかぜと合併したりすることもあります。

赤ちゃんや子どもの髄膜炎の多くはウィルス性髄膜炎で、適切な治療を受けることで重症化を防ぐことができるのが特徴です。

赤ちゃんや子どもの髄膜炎の症状

  • 40℃前後の高熱
  • 頭痛
  • 大泉門(おでこの上のくぼみ)が膨らむ(生後2歳前後まで)
  • 首筋がこわばって曲げにくくなる
  • だるさ(倦怠感)
  • 食欲の低下
  • 泣き止まない
  • 嘔吐・下痢
  • けいれん
  • 意識状態の低下(反応がない、グッタリしている、錯覚、幻覚など)

細菌性髄膜炎は、発症から1日以内に急に症状が出て、放置するとけいれんが起きたり意識状態が低下したりしますし、様々な合併症が生じることもあります。

ウィルス性髄膜炎は、発症から約1日で症状が最も悪くなり、5日~1週間程度で回復していきます。

重症化しやすいのは細菌性髄膜炎ですが、ウィルス性髄膜炎も放置すると深刻な症状を引き起こすため、いずれの場合も早期発見・早期治療が何より大切です。

髄膜炎と風邪の見分けるのは難しい

髄膜炎と風邪を見分けるのは医師でも難しく、一般家庭ではまず区別がつきません。

意識状態の悪化、けいれん、首筋の硬直などが髄膜炎と風邪を見分けるポイントだと書かれている書籍やサイトもありますが、主な症状である発熱、頭痛、嘔吐・下痢が目立っているため、気づけないことがほとんどです。

そのため、40℃近い発熱があったら、まず小児科を受診させてみるのが確実です。

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赤ちゃんや子どもの髄膜炎の検査、診断、治療法

血液検査と髄液検査の結果を見て診断されます。

髄液検査では、髄液の状態やたんぱく、細胞の種類、糖値、ウィルスや細菌の有無をチェックして、原因を探ります。

細菌性髄膜炎の場合は、重症化を防ぐために、原因の細菌に対応した抗生物質を数週間にわたって投与します。

一方で、ウィルス性髄膜炎の場合は、原因のウィルスに効果のある薬が開発されておらず、発熱や嘔吐・下痢といった症状を抑えながら、経過観察するのが基本です。

検査の結果、ウィルス性か細菌性か特定できない場合は、重症化のリスクを避けるために抗生物質が投与されることがあります。

赤ちゃんや子どもの髄膜炎の予防

細菌性髄膜炎については、小児肺炎球菌ワクチンとヒブワクチンの予防接種を受けることが予防になります。

いずれも生後2ヶ月から摂取することができますし、同時接種が可能です。

任意接種(費用が自己負担)ですが、費用対効果を考えると、受けさせてあげることをおすすめします。

ウィルス性髄膜炎については、原因となるウィルスが多数あり、予防接種で予防することはできません。

うがいと手洗いをこまめに行い、規則正しい生活リズムとバランスの良い食事をとるなど、健康的な日常生活を送ることで対応するしかありません。

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まとめ

赤ちゃんや子どもの髄膜炎について紹介しました。

髄膜炎を発症すると、発熱や頭痛などつらい症状に悩まされることになりますし、細菌性髄膜炎の場合、知的障害(精神発達遅滞)などの後遺症が残ったり、命を落としたりするリスクが高いものです。

どの病気にも共通することですが、赤ちゃんの様子をこまめに観察し、異常がある場合は「これくらいなら大丈夫だろう。」と考えずに、まずは小児科を受診する習慣をつけておきましょう。

「受診したことで他の子から病気をもらう。」と考える人もいるかもしれませんが、受診せずに症状が悪化するリスクの方がはるかに高いので、赤ちゃんや子どもの健康を考えるなら、ぜひ受診させてあげてください。

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