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乳児期の子育て

手足口病とは?症状、原因、治療と見分け方は?赤ちゃんも感染する?

手足口病 症状 原因 治療

赤ちゃんや子どもがかかりやすい病気はたくさんありますが、手足口病もその一つです。

手足口病は、名前のとおり、手、足、口を中心に発疹が出る感染症です。

乳児期の赤ちゃんの頃から感染することがあり、一度治っても何度もかかる上、確率は低いものの合併症を引き起こすリスクもあるため、油断できない病気です。

この記事では、手足口病の症状、原因、治療法、他の病気との見分け方について紹介します。

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手足口病とは

手足口病とは、口の中や表面、手足などに水疱性の発疹が出る、ウィルス性の感染症の一種です。

原因となるウィルスが複数あり、治療しても他の種類のウィルスに感染してしまうリスクがあります。

手足口病にかかりやすい年齢

感染症発生動向調査の結果では、手足口病感染者数の約80~90%が生後0歳から5歳までの乳幼児となっています。

しかし、新生児や生後5歳以降の子どもが感染することもあり、ごくまれですが、大人が感染することもあります。

生後0歳から5歳の乳幼児が感染しやすいのは、ウィルスに対する抵抗力が弱く、手洗いやうがいなどでウィルス感染を予防する衛生管理の能力や意識も低いことに加え、保育園や幼稚園など集団生活の場で他の子どもと接触する機会が多いためです。

一方で、新生児は、お母さんから抗体をもらっている上、健康状態について親が慎重に管理しているため感染しにくいものですが、お母さんが手足口病に感染していると出産時に感染してしまうことがあります。

手足口病に感染しやすい時期

手足口病は、春から夏にかけて流行しやすい病気で、プール熱(咽頭結膜熱)、ヘルパンギーナとまとめて「子どもの3大夏風邪」と呼ばれています。

5月頃から発症者が増え始めて7月頃にピークを迎えますが、冬場でも発症することがあります。

手足口病の原因

手足口病の原因は、ウィルス感染です。

手足口病の原因となるウィルスは、エンテロウィルスとコクサッキーウイルスで、それぞれ複数の種類があります。

エンテロウィルスとコクサッキーウィルスは、アルコール消毒剤や熱への抵抗力が高いノンエンベロープウィルスで、通常の消毒では効果が薄いとされています。

ノンエンベロープウィルスには、エンテロウィルスやコクサッキーウィルスの他、ノロウィルス、ロタウィルス、ポリオウィルスなどがあります。

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手足口病の感染経路

手足口病の主な感染経路は、接触感染と飛沫感染の2つですが、糞口感染によって感染することもあります。

手足口病の感染経路1:接触感染

接触感染とは、ウィルスのついた物に直接的または間接的に触れて感染することです。

例えば、保育園や幼稚園など集団生活を送る場において、ウィルスに感染した子どもが舐めたおもちゃや鼻水がついたタオルなどを他の子どもが触れることで感染します。

また、子ども同士の距離が近く、よだれや鼻水のついた手で触れ合うことも多いため、集団感染のリスクが高くなります。

手足口病の感染経路2:飛沫感染

飛沫感染とは、咳やくしゃみなどで飛び散るつばなどに含まれるウィルスが口や鼻などの粘膜に触れて感染することです。

保育園や幼稚園では、子ども同士の距離が近く、咳やくしゃみが出る時に手で口をふさぐ習慣がない子どもも多いため、一人が手足口病に感染すると一気に広まることがあります。

手足口病の感染経路3:糞口感染

糞口感染とは、便の中に含まれるウィルスが手などに付着し、それが口の中に入って感染することです。

手足口病の原因となるウィルスは、症状が治まった後も2~4週間は便から排泄されるため、オムツ交換などで手にウィルスが付着し、そこから感染することがあります。

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手足口病の症状

手足口病の症状について見ていきます。

手足口病の潜伏期間

手足口病には、原因となるエンテロウィルスやコクサッキーウィルスに感染した後、3~6日程度の潜伏期間があり、その間は症状が現れることはありません。

ただし、ウィルス感染した状態なので、他の子どもにウィルスが感染します。

手足口病の症状

手足口病の主な症状は、以下のとおりです。

  • 口の中の粘膜に、白くポツポツした水疱性の発疹ができる
  • 手の平、足の甲、足の裏、手足の指の間などに、白くポツポツした水疱性の発疹ができる(痛みやかゆみを伴わないことが多い)
  • 発熱
  • 手足の爪がはがれる

手足口病では、まず、口の中の粘膜に、痛みやかゆみを伴う白くポツポツした水疱性の発疹ができます。

口内炎と間違えやすいですが、その後、同様の発疹が手の平、足の甲、足の裏、手足の指の間などにもでき始め、2mm程度の水泡性発疹になります。

口の中以外にできた発疹には痛みやかゆみがないことが多いですが、個人差があります。

水疱性発疹ができるのとほぼ同時に発熱することもありますが、38度以下のことがほとんどです。

水疱性発疹は、発症から1週間前後で自然消失し、その1~2ヶ月後に手足の爪がはがれることがありますが、すぐ新しい爪が生えてきます。

手足口病が引き起こす合併症

手足口病が引き起こす可能性のある主な合併症は、以下のとおりです。

  • 髄膜炎
  • 脳炎
  • 心筋炎
  • 小脳失調症
  • 脱水症状

手足口病を発症した後、38度以上の発熱が2日以上続く、ずっと泣き止まない、普段より元気がない、嘔吐が続くなどの症状がある場合、ウィルス性の髄膜炎や脳炎を合併している可能性があります。

エンテロウィルスは、手足口病の原因となるだけでなく、無菌性髄膜炎の原因にもなるウィルスであり、特に注意が必要です。

手足口病の症状が出た後は乳幼児の様子を慎重に観察し、異常があればすぐ小児科を受診させてあげましょう。

また、口の中の水泡性発疹がつぶれた後、口内炎ができて食べ物や飲み物を口に入れたがらなくなった結果、脱水症状を起こすリスクもあります。

他の夏風邪との見分け方

手足口病以外の「子どもの3大夏風邪」(ヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜熱))との見分け方を見ておきましょう。

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナとは、夏に発症しやすいウィルス性の感染症です。

コクサッキーウィルスなどへの接触感染や飛沫感染が原因である、口の中の咽頭粘膜にできる小水疱ができる、髄膜炎や心筋炎などを引き起こすことがあるなどが手足口病と似ています。

しかし、ヘルパンギーナの場合、突然38度を超える高熱が出て、その後、咽頭粘膜に痛みを伴う小水疱ができます(手足口病は発熱しても38度以下で、発熱しないこともある)。

また、感染者の分布が生後1歳から4歳頃(手足口病は生後0歳から5歳頃)、潜伏期間が2~4日間(手足口病は3~6日)といった違いもあります。

プール熱(咽頭結膜熱)

プール熱とは、夏に発症しやすい急性ウィルス性感染症です。

正式名称は咽頭結膜熱ですが、プールなどで感染することがあるため一般的には「プール熱」と呼ばれています。

プール熱は、アデノウィルスに感染することで発症する病気で、5~7日の潜伏期間を経た後、突然の発熱、喉の奥の痛み、頭痛、身体のだるさ、嘔吐、下痢に加え、大量の目やに、目の痛み、結膜炎などの症状が現れます。

通常、目の症状は、まず片方の目にのみに現れ、続いてもう片方の目にも現れます。

接触感染や飛沫感染が原因で感染することや、生後5歳以下の乳幼児が発症しやすいことが手足口病と似ています。

しかし、アデノウィルスの感染力はとても強く、プールや温泉などで感染することがあり、また、小学生が感染することも珍しくありません。

手足口病の治療

手足口病は、治療薬やワクチンがないため根本的な治療はできません。

口の中の水泡性発疹には口内炎の薬や鎮痛薬、手足の水泡性発疹には炎症を抑える抗ヒスタミン剤が処方されるので、それらを飲んで症状を和らげ、自然に回復するのを待つことになります。

脱水症状への対応

乳児期の赤ちゃんの場合、水泡性発疹がつぶれて口内炎になり、口の中に強い痛みを感じると、母乳やミルク、離乳食などを食べたり飲んだりしなくなり、脱水症状を起こしてしまうリスクが高いものです。

オレンジジュースなどの柑橘系、塩味や辛味の強いもの、熱いものは避け、噛まずに済むのどごしの良い常温の飲み物や食べ物(麦茶、イオン飲料、牛乳、冷めたスープ、プリン、ゼリー、豆腐など)を食べさせてあげましょう。

保育園や幼稚園に登園させる時期

厚生労働省は、手足口病発症後の登園について、「熱が下がって丸1日以上経過し、子どもが普段どおりに食事ができる状態であること」という目安を示しています。

ただし、元気がない、ぐずり続ける、発疹や熱はなくなったけれど他の症状が残っているなどの場合には、乳幼児の様子を見ながら慎重に判断してください。

なお、手足口病の原因となるエンテロウィルスやコクサッキーウィルスが体内から完全になくなるには1ヶ月前後かかりますが、その間ずっと保育園や幼稚園をお休みさせる必要はありません。

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まとめ

手足口病は、乳幼児の多くが一度は発症する病気です。

発疹や発熱など心配になる症状が出ますが、早期に発見して適切な治療を受け、家庭内で安静に過ごさせてあげることで治るので、日頃から赤ちゃんや子どもの様子を慎重に観察し、異常があればすぐ小児科などを受診する習慣をつけておくことが大切です。

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