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乳児期の子育て

赤ちゃんの呼吸が止まる原因は無呼吸発作?周期性呼吸との違いと治療法は?

赤ちゃん 無呼吸発作 無呼吸症候群

「寝ている赤ちゃんが呼吸が数秒間だけど止まることがある。」、「寝息を聞こうとしたら、息をしていなくて驚いた。」といった経験はありませんか?

寝ている赤ちゃんが息をしていないと、親としては「このまま起きてこないのではないか。」、「脳に悪影響が及ぶのではないか。」といった不安や心配に襲われ、それこそ夜も眠れなくなった人も少なくないでしょう。

実は、赤ちゃんの呼吸が止まる原因には周期性呼吸と無呼吸発作の2つあり、それぞれ呼吸が止まるメカニズムが異なります。

では、周期性呼吸と無呼吸発作では、どうして赤ちゃんの呼吸が止まるのでしょうか。

また、呼吸が止まることによって、赤ちゃんの成長や発達にどのような影響があり、解消するにはどうすれば良いのでしょうか。

この記事では、赤ちゃんの呼吸(周期性呼吸)と無呼吸発作について紹介します。

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乳児期の赤ちゃんの呼吸(周期性呼吸)

まずは、赤ちゃんの呼吸について見ておきましょう。

赤ちゃんの呼吸の回数

通常、人の呼吸の回数は、成長するにつれて少しずつ少なくなっていきます。

人の成長の各段階における大まかな呼吸数は、以下のとおりです。

  • 新生児期の赤ちゃんの呼吸数:40~50回/分
  • 乳児期の赤ちゃんの呼吸数:30~40回/分
  • 幼児期の子どもの呼吸数:20~30回/分
  • 児童期以降の子ども~成人:18~20回/分

新生児期の赤ちゃんは、代謝が高く、たくさんの酸素を体内に取り入れる必要がありますが、鼻や口が小さい上に胸筋や肺も未熟で、1度の呼吸で取り入れられる空気の量が限られています。

そのため、呼吸数を増やすことで必要な酸素量を確保しています。

個人差はありますが、新生児期の赤ちゃんは、児童期以降の子どもと比べると約2.5倍もたくさん呼吸をして、一生懸命に酸素を体内に取り入れているのです。

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周期性呼吸

周期性呼吸とは、浅く呼吸をしている状態、深く呼吸をしている状態、呼吸を止めている状態を周期的に繰り返すことです。

大人は、意識しなくても自然に呼吸のリズムを作っており、意識して浅い呼吸や深い呼吸をすることもできますが、生まれたばかりの赤ちゃんは、呼吸のリズムを調節するためのシステム(呼吸中枢)が未発達なので、うまく呼吸のリズムを作ることができません。

呼吸中枢が発達するのは生後3ヶ月前後なので、赤ちゃんはそれまで①浅い呼吸、②深い呼吸、③浅い呼吸、④呼吸を止めるという周期性呼吸を続けることになります。

呼吸を止めている時間は1回につき5~10秒間くらいですが、体内に酸素が不足する一方で二酸化炭素が溜まってくると、呼吸中枢が呼吸を再開させるようになっており、いつまでも呼吸が止まったままになることはありません。

生後3ヶ月前後には、呼吸中枢が発達して呼吸のリズムが整うようになり、無呼吸の時間は自然になくなります。

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赤ちゃんの無呼吸発作とは

赤ちゃんの無呼吸発作とは、①寝ている赤ちゃんの呼吸が20秒間を超えて止まる、もしくは、②呼吸が止まる時間に関わらずチアノーゼ(酸素不足で唇や爪先が紫色になる)や徐脈(脈拍が異常にゆっくりになる)を伴う状態です。

睡眠時無呼吸症候群との決定的な違いは、乳児期前期(出生から生後6ヶ月未満の)赤ちゃんが無呼吸発作を起こすと、脳や身体に深刻なダメージを与え、その後の成長発達に様々な悪影響を及ぼし、最悪の場合は乳幼児突然死症候群(SIDS)で命を落とすリスクがあることです。

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、事故や窒息などによらず、何の前触れもなく寝ている間に突然命を落とす病気です。

乳幼児突然死症候群(SIDS)については、関連記事で詳しく紹介しています。

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無呼吸発作と周期性呼吸の違い

無呼吸発作と周期性呼吸は、「赤ちゃんの呼吸が止まる」という症状が同じなので、よく混同されます。

また、周期性呼吸が見られる新生児期から生後3ヶ月頃までは、赤ちゃんの呼吸が止まっているのが周期性呼吸によるものか無呼吸発作によるものかを区別することも難しいものです。

無呼吸発作と周期性呼吸の一番の違いは、赤ちゃんの脳や身体にダメージを与えるかどうかです。

無呼吸発作は、乳児期前期に起こると脳や身体にダメージを与え、乳幼児突然死症候群につながるリスクもありますが、周期性呼吸にはそうしたリスクはありません。

無呼吸発作と睡眠時無呼吸症候群の違い

睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に何度も呼吸が止まる病気です。

具体的には、①10秒間を超える無呼吸状態が1時間に5回以上ある、もしくは、②10秒間を超える無呼吸状態が1回の睡眠中(7時間)に30回以上ある場合のことです。

命の危険はほぼありませんが、赤ちゃんの成長発達や生活リズムなどに悪影響を及ぼすリスクがあります。

無呼吸発作と睡眠時無呼吸症候群の違いは、無呼吸の時間の長さと、命の危険(乳幼児突然死症候群のリスク)があるかどうかです。

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赤ちゃんの睡眠時無呼吸症候群とは?呼吸が止まる原因、症状、治療は?

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赤ちゃんの無呼吸発作の原因

赤ちゃんの無呼吸発作が起こる原因は、以下の3つに大別することができます。

  • 中枢神経系の異常(中枢性)
  • 上気道の異常(閉塞性)
  • その他

赤ちゃんの無呼吸発作の原因1:中神経系の異常(中枢性)

中枢性の無呼吸発作とは、呼吸中枢の未発達が原因で起こる無呼吸発作です。

赤ちゃんは、妊娠34週頃には呼吸中枢が発達し、ある程度は呼吸のリズムを整えることができるようになります。

しかし、早産(妊娠22週0日から36週6日の間に出産)の赤ちゃんは、呼吸中枢が胎外生活で求められる程度まで発達していないことがあり、無呼吸発作を起こすリスクが高くなります。

特に、妊娠28週未満で生まれた場合、高い確率で中枢性の無呼吸発作が起こります。

赤ちゃんの無呼吸発作の原因2:上気道の異常(閉塞性)

閉塞性の無呼吸発作とは、病気や障害などで上気道が狭くなることにより、物理的に呼吸がしづらくなって起こる無呼吸発作です。

閉塞性の無呼吸発作は、呼吸器系の病気や嚥下障害(口に入れた物をうまく飲み込めない)など、様々な病気や障害によって起こります。

赤ちゃんの無呼吸発作の原因3:その他

その他、低血糖、高アンモニア血症、低カルシウム血症などの病気でも無呼吸発作が起こることがあります。

赤ちゃんの無呼吸発作の見分け方

無呼吸発作の見分け方は、以下のとおりです。

  • 呼吸が止まっている時間を確認する
  • チアノーゼや徐脈を確認する

呼吸が止まっている時間を確認する

赤ちゃんの呼吸が止まっている場合、無呼吸発作なのか周期性呼吸なのかを見分けるために、無呼吸の時間を確認します。

無呼吸の時間が20秒間を超えるなら無呼吸発作の可能性が高いと言えます。

チアノーゼや徐脈を確認する

無呼吸発作の場合、無呼吸によって赤ちゃんの身体にチアノーゼや徐脈の症状が出ます。

赤ちゃんの呼吸が止まっていることを確認した上で、赤ちゃんの顔色、唇やつま先の色、脈拍を確認しましょう。

赤ちゃんの無呼吸発作への対処

赤ちゃんの無呼吸発作は、家庭で対処することはできません。

赤ちゃんの無呼吸発作に気づいたら、すぐに赤ちゃんの背中や手足を叩いたりこすったりして刺激し、呼吸中枢が覚せいするよう働きかけつつ、すぐ小児科を受診して、原因に応じた治療を受ける必要があります。

中枢性の無呼吸発作については、赤ちゃんに低濃度の酸素や呼吸中枢を刺激する薬を与えて経過観察することが多くなっています。

病気によって無呼吸発作が起こっている場合は、原因となる病気の治療を行います。

病気の種類や症状の重さによっては、入院治療となることもあります。

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まとめ

乳児期の赤ちゃんの無呼吸発作は、赤ちゃんのその後の成長発達に深刻な影響を与えるリスクがあり、早期発見と早期治療が何より大切です。

赤ちゃんが寝ている間に症状が現れるため気づきにくいものですが、最低限、普段から赤ちゃんの様子を慎重に観察し、「いつもと違う」と思ったら早めに小児科を受診する癖をつけておくようにしましょう。

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