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乳児期の子育て

アレルギーマーチとは?予防と対処は?アトピー、喘息、消化管異常が連鎖?

アレルギーマーチ 予防 対処

子どもがアトピー性皮膚炎を発症し、治ったと思ったら気管支喘息発作が始まったという経験はありませんか?

「うちの子のことだ。」と思ったら、お子さんはアレルギーマーチになっている可能性があります。

アレルギーマーチは、成長に伴って異なるアレルギー症状が連鎖的に現れてくることで、乳幼児期のうちにアレルギー症状が出た子どもが起こしやすい現象です。

このページでは、アレルギーマーチの概要、アレルギーの仕組み、症状と原因、予防と対処について紹介します。

アレルギーマーチとは

アレルギーマーチとは、乳児期から幼児期、学童期と成長するにつれて、次々に異なるアレルギー症状が現れる現象です。

アレルギー症状が、まるで行進しているかのように連鎖的に現れることから、アレルギーマーチと名づけられています。

英語では「Allergie march」と表記されますが、名付け親は日本の小児科医です。

アレルギーの仕組み

まず、アレルギーの仕組みを見ておきましょう。

アレルギーとは、身体の中に侵入した異物(抗原、アレルゲン)を排除、防御するための仕組みの過剰反応です。

生き物の身体には、異物が体内に侵入した場合に、それに対する物質(抗体)を作って排除する仕組みがあります。

この仕組みが、何らかの原因で異常をきたし、抗体が異常に増えて異物に過剰な反応を示すことがあります。

これがアレルギーです。

例えば、抗原に対する抗体の反応が腸壁で起こると食物アレルギー、気管支で起こると喘息発作になります。

抗原(アレルゲン)の分類と種類

抗原は、体内に取り込まれる経路によって分類されており、各分類の中にたくさんの種類があります。

  • 食物抗原(食べる):卵、乳製品、小麦、大豆、オレンジ、キウイフルーツ、りんご、バナナなど
  • 吸引抗原(吸い込む):ハウスダスト、花粉、かびなど
  • 薬物抗原(服用する):解熱剤、抗生物質など
  • 接触抗原(皮膚や粘膜に触れる):衣類、寝具、洗剤など

乳幼児期のアレルギーを引き起こす原因となりやすいのが、食物抗原と吸引抗原です。

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乳児期によく起こるアレルギー症状とアレルギー疾患

次に、乳児期によく起こるアレルギー症状とアレルギー疾患について紹介します。

乳児期によく起こるアレルギー症状

  • 呼吸器症状:せき、ぜいめい、呼吸困難など
  • 皮膚症状:唇の腫れ、発赤、湿疹(乳児湿疹)、じんましんなど
  • 消化管症状:嘔吐、下痢、腹痛など

乳児期によく起こるアレルギー疾患

  • 喘息
  • アトピー性皮膚炎
  • 食物アレルギー
  • 乳児消化管アレルギー

乳幼児期によく見られるのは、食物アレルギーによるアトピー性皮膚炎、湿疹、嘔吐、下痢です。

しかし、乳児期のうちは、身体の発達が未熟で抵抗力も低いため、アレルギー疾患以外の病気でもアレルギー症状に似た症状が出ることもあります。

また、身体への影響を考慮して限られた検査しかできないため、アレルギーによる症状であると判断するのが難しいことも少なくありません。

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アレルギーマーチの症状

アレルギーマーチは、アレルギーになりやすい遺伝因子やアトピー素因を持つ子どもに起こりやすく、成長するにつれて様々なアレルギー症状が連鎖的に出てきます。

乳児期の赤ちゃんのうちは、食物抗原(乳製品や卵白など)によってアトピー性皮膚炎、湿疹、嘔吐、下痢、腹痛、ぜいめいといった症状が出ることが多いものです。

その後、吸入性抗原(ハウスダストや花粉など)によって呼吸困難、気管支喘息発作といった呼吸器症状が出るようになります。

アレルギーマーチの具体例

アレルギーマーチになった子どもの例です。

全ての子どもが同じ経過をたどるわけではありませんが、一つの例として紹介します。

  • 出生~生後6ヶ月前後:皮膚症状(アトピー性皮膚炎、湿疹など)や消化器症状(嘔吐、下痢、腹痛など)が出る
  • 生後6ヶ月~生後1歳前後:ぜいめいを繰り返すようになる(反復性ぜいめい)
  • 生後1歳~生後2歳:呼吸困難の症状が出たり、気管支喘息発作を起こしたりする

アレルギーマーチの原因

アレルギーマーチの原因(アレルギーの原因)は、①子ども自身によるものと、②環境によるものがあり、それらが複雑に絡み合ってアレルギー症状を引き起こします。

子ども自身の要因

  • 遺伝因子
  • 臓器や免疫機能の発達
  • アレルギーの影響を受けやすさ

臓器や免疫機能は成長するにつれて機能が向上し、それに伴って影響される抗原も変わっていくことになります。

環境の要因

  • 抗原(アレルゲン)との接触
  • ウィルス感染
  • タバコの煙
  • 天気、温度、湿度など

アレルギー症状が出るには、原因となる抗原が乳幼児の体内に侵入する必要があります。

乳幼児は、成長するに伴って、食べられる物が多くなって行動範囲も広がるため、多種多様な抗原と接触する機会も増えていきます。

アレルギーマーチが起こるのも、こうしたことが影響しています。

アレルギーマーチの予防

まず、親がアレルギー疾患にかかったことがある場合、遺伝によってアレルギー疾患を発症するリスクが高いと言えます。

小児科に相談した上で、親がアレルギー症状を起こした食物抗原を子どもに与えず、母乳育児の場合はお母さんも摂取を控えるといった対応を検討します。

また、室内を清潔に保ってハウスダスト対策を徹底し、手洗いやうがいを励行してウィルス感染を回避することも予防になります。

ただし、アレルギー疾患を発症する要因は日々の暮らしの中に無数に存在しており、原因全てを取り除くことは現実的ではありません。

いくら環境要因を取り除いても、遺伝因子や素因など子ども自身が持つ要因によって発症することもあります。

そのため、環境要因を除去することは大切ですが、アレルギー症状を早期発見し、早期治療につなげることがより大切と言えます。

アレルギー症状に気づくポイント

乳幼児期に多い食物アレルギーとアトピー性皮膚炎に気づくポイントは、次のとおりです。

食物アレルギー

食後にアレルギー症状(皮膚症状、消化器症状、呼吸器症状)が出た場合は、どんな食べ物をどれだけ食べたかを確認します。

また、食べ終わってから症状が出るまでの時間や、症状が続いた時間、症状や子どもの様子を細かく確認し、ノートに書きとめておきます。

そして、同じ症状が2度3度と続くようなら、小児科を受診させてあげましょう。

アトピー性皮膚炎

赤ちゃんの場合、おでこ、ほお、目や口の近く、耳など頭に湿疹が出ることが多く、症状が重くなると、首、肘、ひざなど身体全体に広がっていきます。

幼児期以降は、顔の湿疹が減る一方で、首、肘、ひざの湿疹が中心になります。

特に、耳切れ(耳たぶの付け根が赤くただれる)ができた場合は、アトピー性皮膚炎の可能性があります。

その他、全身の肌が乾燥がちになったり、乳幼児が継続的に体をかきむしったりするようになったら、アトピー性皮膚炎を疑い、小児科を受診させましょう。

アレルギーマーチの対処

現在の医療では、アレルギー体質を変える技術はありません。

しかし、アレルギー疾患を発症しても、症状をコントロールすることで、治る可能性やアレルギーマーチを予防する可能性が高くなります。

大切なのは、アレルギー疾患の症状に気づいたら、すぐ小児科に相談して適切な治療を行ってもらうことです。

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まとめ

アレルギー症状は、子どもの健康や日常生活に大きな影響を与えかねないので、できる限り予防し、発症しても症状をコントロールしておきたいものです。

そのためには、日頃から子どもの様子を注意深く観察し、アレルギー症状に気づいたら、すぐ小児科に相談して適切な治療を受けることが何より大切です。

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