STマークの意味とは?STマークなしのおもちゃは危険?CEマークとの違いは?

STマーク

おもちゃのパッケージに「ST」と書かれているのを見たことありませんか。

おもちゃの安全性は、商品として販売されている赤ちゃんのおもちゃを選ぶ上で大切な要素です。

STマークは、子どもや赤ちゃんには安全なおもちゃで遊んでもらいたいと思っている場合に確認しておきたいマークです。

では、STマークとはどのような意味を持つマークなのでしょうか。

また、子どもや赤ちゃんのおもちゃには、STマークではなくCEマークが付された商品がありますが、何が違うのでしょうか。

この記事では、STマークの意味とは、ST基準適合検査の内容、STマーク付おもちゃが原因で事故が起こった場合、STマークがないおもちゃの安全性、CEマーク(海外の安全基準)とSTマークの関係について紹介します。

STマークとは

STマーク

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ST(Safety Toy)マークとは、STマーク制度に基づいて、一般社団法人「日本玩具協会」が定めた「おもちゃの安全基準=ST基準」の適合検査に合格したおもちゃに付けられる認証マークです。

昭和46年、複数のおもちゃメーカーが、日本で販売されるおもちゃの安全性を高めるためにSTマーク制度をスタートさせ、STマークが使用されるようになりました。

STとは、「Safety Toy」の頭文字を並べたもので、STマークは「安全なおもちゃのマーク」という意味です。

通常、おもちゃのパッケージの下の方に「玩具安全基準合格 ST (一社)日本玩具協会」と表示されています。

STマーク制度

STマーク制度は、ST基準(玩具安全基準)の作成とSTマークの管理、②ST基準適合検査の実施、③STマーク契約者への損害賠償補償制度の3本柱で構成されています。

メーカーなどが製造した商品(おもちゃ)についてSTマーク制度の利用を希望する場合、以下の流れをたどる必要があります。

  1. メーカーと日本玩具協会でSTマークの使用許可契約を結ぶ
  2. STマークを付けたいおもちゃをST基準適合検査にかける
  3. 検査に合格すると、おもちゃにSTマークが表示できるようになる

STマーク制度は、おもちゃ業界が自主的に設けた基準に過ぎません。

しかし、STマークの使用許諾契約を結んでいるメーカーは日本全国で500社以上あり、主なおもちゃメーカーは全て契約しています。

また、日本で販売されているおもちゃのうち、約80%にSTマークが付いています。

こうした実績から、公的な基準ではないものの、赤ちゃんのおもちゃを購入する際の安全性の目安になると考えても差し支えはないでしょう。

どんな検査をしているの?(ST基準適合検査の内容)

STマーク 赤ちゃん おもちゃ

ST基準には、機械的安全性、可燃安全性、科学的安全性の3つの基準があります。

機械的安全性

機械的安全性とは、おもちゃの形や強度についての検査基準です。

例えば、おもちゃの先端が尖っていないか、赤ちゃんがおもちゃを喉に詰まらせる恐れがないか、落下した時に危ない壊れ方をしないかなどを検査します。

可燃安全性

可燃安全性とは、おもちゃの燃えやすさについての検査基準です。

例えば、お人形やぬいぐるみ、ヒーローのコスチュームやお姫様のドレス、おもちゃの家など燃えやすい素材が使われていないかを検査します。

実際におもちゃに火をつけて、一定時間内に燃えた面積や燃え方などを調べます。

科学的安全性

科学的安全性とは、赤ちゃんに有害な物質が材料に含まれているかについての検査基準です。

最近のおもちゃは、木や布などの天然素材を使用することは少なく、化学繊維など人工的な素材で作られた商品が大半を占めています。

そのため、科学的な安全性についても厳しい基準を設けて検査する必要があるのです。

科学的安全性の検査は、厚生労働省が定めた食品衛生法やヨーロッパの玩具安全基準(EN71)を取り入れた基準が採用されています。

例えば、塩ビ製のおもちゃに使用されるフタル酸が厚生労働省の指定した規制対象に該当するかどうか、おもちゃの表面の塗料の安全性などを検査しています。

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STマークが付いたおもちゃで事故が起こった場合(損害賠償報奨制度)

STマーク 意味

どれだけ安全性に配慮しておもちゃを作っても、どれだけ厳密な検査を受けても、製造過程で人の手が入る以上は事故が起こる確率を0%にすることはできません。

そのため、STマークの使用許諾契約を結んだメーカーなどには、製造したおもちゃが原因で事故が起こった場合に備え、日本玩具協会が設けた賠償責任補償共済制度への加入が義務付けられています。

STマークが付いたおもちゃが原因で事故が起こった場合の流れは、以下のとおりです。

  1. メーカーなどが被害者に対して損害賠償金を支払ったり、裁判の費用を負担したりする
  2. 共済に対してかかった費用を申告する
  3. 共済からメーカーなどに対して共済金が支払われる

損害賠償補償共済制度があることで、事故の被害者は十分な補償を受けることができ、メーカーなどは、安心して被害者対応を行うことができるのです。

STマークが付いていないおもちゃは安全ではない?

STマーク 製品

現時点では、STマーク制度を使用するかどうかはメーカーの判断に任されています。

つまり、利用しない(STマーク使用許諾契約を結ばない)でも製造したおもちゃを商品として販売することができるのです。

おもちゃを製造販売するメーカーなどは、それぞれ独自の安全基準を設定しているため、「STマークがないおもちゃは安全ではない。」と一概に言うことはできません。

しかし、おもちゃの安全性が各メーカーだけに委ねられており、安全性に関してどのような検査がなされてどのような結果であったかが分かりません。

一方で、おもちゃにSTマークが付いている場合、安全性に関する厳しい基準をクリアしたということですし、そのおもちゃを製造販売しているメーカーが安全性を重視していることも分かります。

そのため、STマークの付いたおもちゃの方が、より安全性に関して安心して購入することができるとは言えるでしょう。

注意したいのは、ネットオークションや個人のネット上のおもちゃ販売サイトでおもちゃを購入する場合です。

STマークはおろか、海外のおもちゃの安全基準も満たしていない、もしくは安全基準を設けていない国で作られたおもちゃがたくさん出回っています。

そうしたおもちゃが安全ではないとは言い切れませんが、赤ちゃんに渡す前に念入りに安全性をチェックしておかないと、取り返しのつかない事故が起こる可能性があります。

STマークと海外の安全基準(CEマーク)

STマーク 意味

海外にも、おもちゃの安全性に関する制度が設けられています。

国や地域によって、安全基準に関する制度や検査項目が微妙に異なりますが、大枠ではSTマーク制度と同じです。

そのため、購入するおもちゃの製造国と、その国のおもちゃの安全基準制度を確認しておけば、海外のおもちゃだからといって過剰に不安を抱く必要はありません。

CEマークとは

CEマークとは、ある商品がEU(ヨーロッパ連合)加盟国全ての基準を満たす場合に付されるマークです。

CEマークの目的は、EU加盟国間で、各国ごとに異なる安全認証手続きによって時間と手間をかけることなく商品を流通させることです。

また、企業には国を問わず公平な競争をさせ、消費者には国を問わず同じ水準の安全などが得られるようにすることが目的とされています。

EU加盟国で製造販売されているおもちゃを輸入した場合、CEマークが付いているか否かが安全性を判断する基準の一つとなります。

まとめ

STマークは、「おもちゃの安全基準=ST基準」の適合検査に合格したおもちゃに付けられる認証マークで、おもちゃの安全性を判断する基準の一つとして利用することができます。

STマークがない商品が危険とは言えませんが、赤ちゃんに渡す前にSTマークが付いた商品よりも念入りに安全チェックをした方が良いでしょう。

また、海外製品を輸入する場合、CEマークなど製造販売地域の安全基準について確認し、できるだけ各地域の基準を満たす商品を購入するようにしてください。