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乳児期の子育て

新生児黄疸の原因と数値は?症状はいつまで?治療法は?

新生児黄疸

新生児黄疸とは

新生児黄疸とは、新生児期の赤ちゃんに見られる黄疸(血液中のビリルビンの過剰により、皮膚や体液などが黄色く染まったようになる状態)のことです。

生後2~4日ころから赤ちゃんの肌が黄色みを帯びてきますが、これが新生児黄疸です。

新生児黄疸は、ほとんどの新生児に見られ、生後1週間から10日前後で自然になくなっていきますが、中には、病的黄疸と呼ばれる治療が必要な黄疸もあります。

新生児黄疸の症状

新生児黄疸は、頭のてっぺんからつま先に向けて、肌が黄色くなっていきます。

白目が黄色みを帯びることもあり、お父さんお母さんとしては心配になるでしょう。

しかし、日本人の赤ちゃんの場合、生後2~4日までの間に、約90%の赤ちゃんに新生児黄疸の症状が出て、1週間から10日前後になると自然となくなっていきます。

産婦人科を退院する際に、医師が新生児黄疸の状態を確認し、異常が見られる場合には、入院期間の延長や通院を指示されることがあります。

病的黄疸という治療を必要とする黄疸もあるので、たかが黄疸と思わずに、医師の指示に従うようにしてください。

新生児黄疸の原因

新生児黄疸の原因は、ビリルビン(体内で酸素を運ぶ役割をこなす赤血球のヘモグロビンが分解されてできる物質)が、血液中に過剰にあることです。

胎児は、母体からもらう少ない酸素を有効活用するために、赤血球がたくさん必要なので、血液中に大量の赤血球があります。

しかし、生まれて自力で呼吸を始め、酸素をたくさん使えるようになると、胎児のころほど赤血球が必要なくなるため、余分な赤血球は分解されてビリルビンが発生します。

大人の場合、ビリルビンは肝臓で処理されますが、生後間もない赤ちゃんは肝臓の機能が未熟なので、血液中にビリルビンが過剰に残ってしまいます。

この血液中に残ったビリルビンの影響で、肌などが黄色みを帯び、新生児黄疸の症状が出てきます。

新生児黄疸の異常の判断とビリルビンの数値

新生児黄疸の異常は、ビリルビンの数値を見て判断します。

まず、血液中のビリルビン濃度を測定し、新生児の黄疸が病的なものかどうかを診断します。

  • 生理的な黄疸(問題のない黄疸):ビリルビンの数値が13mg/dl前後になり、その後、少しずつ5mg/dl(新生児の正常値)まで下がる
  • 病的な黄疸:ビリルビンの数値が15mg/dl以上で病的黄疸を疑う。ただし、低出生体重児(出生時の体重が2,500g未満)の場合は、12mg/dl以上で病的な黄疸と疑う。

ビリルビン数値が高い場合、血液を採取して詳細な検査を行い、病的黄疸かどうか判断されます。

病的黄疸

母乳性黄疸

ミルクを飲んでいる赤ちゃんより、母乳を飲んでいる赤ちゃんの方が、新生児黄疸の症状が出やすく、症状が出ている期間も長くなる傾向があります。

母乳には、肝臓の酵素の働きを弱めるホルモンが含まれているため、母乳を飲むと、ビリルビンの処理が遅れてしまうためです。

母乳を飲んでいることによる黄疸を母乳性黄疸といい、2週間以上黄疸の症状が続くことがあります。

母乳からミルクに変えると黄疸の症状はなくなっていきますが、ミルクのアレルギーが出る可能性があるため、まずは医師と相談してください。

身体の発育や発達の異常、核黄疸など病的黄疸を示す症状がないため、ビリルビンの値が異常に高く、治療が必要とまでいえない場合は、定期的に値を測定しながら経過観察することが多くなっています。

赤ちゃんを窓越しの明るい場所に寝かせたり、外気浴をさせたりすることで、黄疸が早くなくなる傾向があります。

新生児溶血性黄疸

新生児溶血性黄疸とは、赤ちゃんの赤血球が急激に破壊されてしまい、生後24時間以内に黄疸が発生(早期黄疸)したり、貧血などの症状が出たりする病気のことです。

新生児溶血性黄疸の原因は、お母さんと胎児の血液型不適合、母体の病気、赤ちゃんの赤血球の先天的な異常、感染などがありますが、最も多いのは血液型不適合によるものです。

血液型不適合の妊娠には、お母さんがO型で赤ちゃんがA型もしくはB型の場合(ABO式血液型不適合)、お母さんがRh陰性で赤ちゃんがRh陽性の場合(Rh式血液型不適合)などがあります。

血液型不適合が起こると、お母さんの身体は胎児の赤血球に対する抗体を作ります。

この抗体が胎盤を通って胎児の中に入り、胎児の赤血球を破壊して、血液中に処理できないビリルビンを発生させることで、新生児溶血性黄疸になります。

生まれた時点で黄疸が出ている、黄疸の症状が急にひどくなるといった場合には、新生児溶血性黄疸の可能性がありますが、ビリルビン値を測定しないと確かな判断はできないので、すぐに医師に相談してください。

新生児溶血性黄疸は、放置すると、貧血、核黄疸、脳性麻痺など重い病気に発展してしまう危険性があるため、可能性があると感じたら、早急に医師に相談して治療を受けるようにします。

核黄疸

血液中のビリルビン値が異常に高くなることで、脳内にビリルビンが沈着してしまい、脳細胞が侵される病気です。

新生児溶血性黄疸をはじめとする病的黄疸の影響でビリルビン値が異常に高くなり、ビリルビンが脳に沈着することで起こります。

出生体重が軽い赤ちゃんや、お母さんのおなかにいた期間(在胎週数)が短い赤ちゃんは、核黄疸のリスクが高いと言われています。

また、呼吸障害、栄養障害、感染などが加わると、さらに核黄疸になる危険性が高くなる傾向があります。

核黄疸の症状は、Ⅰ期、Ⅱ期、Ⅲ期、慢性期に分けられます。

  • Ⅰ期(生後2~3日):筋緊張の低下、嗜眠(寝ているような意識障害)、哺乳力の低下
  • Ⅱ期(生後3日~1週間):筋緊張の進行、全身が弓のように後ろに反り返る(後弓反張)、発熱、甲高い鳴き声、けいれん
  • Ⅲ期(生後1週間以降):筋緊張の進行は緩くなる、もしくはなくなる。死亡する場合もある。
  • 慢性期(生後1年~1年半):脳性麻痺、知的障害、アテトーゼ(意志に関係なく起こる運動)、難聴などの後遺症が残る

新生児黄疸の治療

新生児溶血性黄疸や核黄疸など病的黄疸は、家庭で対応することはできないので、赤ちゃんの異変を見つけたらすぐに小児科を受診させることが大切です。

光線療法

病的黄疸の治療には、まず、光線を当ててビリルビンを処理する光線療法を行うのが一般的です。

光線療法は、赤ちゃんを裸にして目隠しを付け、全身に特殊な光線を浴びせる方法で行われます。

光線がビリルビンの構造を変化させて、胆汁や尿などで体外へ排泄できるようにします。

交換輸血

光線療法でビリルビン値が低下しない場合、交換輸血という治療が行われます。

交換輸血とは、血液中の抗体や、交代と結合した赤血球を交換することで、病的黄疸を治療する方法です。

黄疸の原因を根本から取り除く方法ですが、新生児期の赤ちゃんの身体への負担は相当なものがあり、治療を実施するかどうかは慎重に判断されます。

ガンマグロブリン大量点滴療法

ガンマグロブリンとは、血液中に含まれるタンパク質のことで、細菌やウイルスの多くを中和する抗体としての働きがあります。

ガンマグロブリンは、副作用が少ない上、病的黄疸に対して交換輸血と同程度の効果を発揮することが分かっており、交換輸血に代わる治療法として注目されています。

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