menu
閉じる
  1. 新生児生理的体重減少とは?原因と計算法は?異常があるときの症状は?
  2. ロタウィルスの予防接種の接種期間(時期)と料金は?赤ちゃんへの副反応は…
  3. 赤ちゃん・幼児の頃からチェックしたい発達障害の種類と特徴
  4. 赤ちゃんのしもやけの原因は?手足やほっぺの症状と対処は?何科を受診する…
  5. 赤ちゃんが頭や首を振るのはなぜ?激しい、上下、病気が原因の首振りとは?…
  6. カンガルーケアとは?メリットとデメリット、自閉症の原因になる?
  7. 赤ちゃんの医療費控除とは?対象と計算式は?申請は確定申告で?
  8. 赤ちゃんの鼻水の原因と対応は?黄色や透明だと病院受診?
  9. 赤ちゃんの夜泣きはいつから(何ヶ月)いつまで?原因・理由と対処法は?
  10. 赤ちゃんの後追いはいつから?酷いのはいつまで?後追いしないと自閉症?
閉じる

乳児期の子育て

新生児薬物離脱症候群とは?原因と症状、早期発見と治療の方法、予後は?

新生児薬物離脱症候群 原因 症状 治療

新生児薬物離脱症候群を知っていますか?

「新生児に薬物離脱症状が出るの?」と首をかしげる人もいるかもしれません。

薬物離脱症状とは、向精神薬、睡眠薬、アルコール、麻薬など常用していた薬や嗜好品の使用を中止・減量することで生じる、頭痛、嘔吐、発汗、不眠、不安などの症状のことです。

新生児薬物離脱症候群は、生まれたばかりの赤ちゃん(新生児)にこうした薬物離脱症状が襲い掛かる病気です。

どうして、新生児に薬物離脱症状が起こるのでしょうか。

このページでは、新生児薬物離脱症候群とは、その原因と症状、早期発見と早期治療の方法について紹介します。

新生児薬物離脱症候群とは

新生児薬物離脱症候群とは、「お産の前に投与された薬や常用している嗜好品が、胎盤を通過して生まれてきた赤ちゃんに一時的な効果を及ぼし、その物質が赤ちゃんの体から排泄される過程で、赤ちゃんの脳、消化管や自律神経の症状が一時的に現れること」です。

(重篤副作用疾患別対応マニュアル「新生児薬物離脱症候群」平成22年3月厚生労働省より抜粋)

英語名は、Neonatal withdrawal syndrome or Neonatal abstinence syndromeです。

妊娠中のお母さんが、抗てんかん薬や向精神薬、アルコール、麻薬などを常用している場合、胎盤を通しておなかの中の赤ちゃんにも薬や嗜好品の影響が及んでいますが、出生することでお母さんの体から切り離されて薬や嗜好品が途絶えます。

その結果、一時的に断薬状態になり、薬物離脱症状が起こるのです。

新生児薬物離脱症候群の赤ちゃんは、大人でも苦しく辛い様々な症状を、生まれてすぐの時期から体験することになるのです。

新生児薬物離脱症候群の主な症状

新生児薬物離脱症候群の主な症状は、次のとおりです。

新生児薬物離脱症候群の症状:脳の症状

  • 筋肉がなくなってグッタリする
  • 不安興奮状態で手足をブルブルふるう
  • 息を止める
  • けいれん

新生児薬物離脱症候群の症状:消化管の症状

  • 嘔吐
  • 下痢

新生児薬物離脱症候群の症状:自律神経の症状

  • 異常な発汗
  • 発熱

ただし、これらの症状は、新生児薬物離脱症候群以外でも見られるため、医師でもすぐ見分けるのは難しいものです。

スポンサーリンク

新生児薬物離脱症候群の早期発見と早期治療の方法

新生児薬物離脱症候群に気づかないまま放置してしまうと、症状がより重くなって家庭で育てることが困難になってしまいます。

新生児薬物離脱症候群の早期発見の第一歩は、お産をする病院等の担当医師に、お母さんの常用薬や嗜好品をもれなく伝えておくことです。

そうすると、医師は、まず、お母さんの常用薬や嗜好品が、新生児薬物離脱症候群を引き起こしやすいものかどうかを確認します。

その上で、新生児薬物離脱症候群を起こす可能性がある(お母さんの常用薬や嗜好品が新生児薬物離脱症候群を引き起こしやすいものであった)赤ちゃんについては、必要に応じて赤ちゃんが生まれた直後から、一定の時間ごとに赤ちゃんの様子を確認し、症状の有無や程度をチェックリストで採点します。

そして、チェックリストのスコアが一定の点数を超えると、症状に応じて薬物治療等を行います。

国際的には、FinneganやLipsitzのチェックリストの知名度や使用頻度が高くなっていますが、国内では、これらのチェックリストを簡略化した磯部のチェックリストも知られています。

各チェックリストについては、啼泣、振戦、亢進など医療関係者以外には聞き慣れない用語が多いことや、家庭でチェックリストでスコアを付けることはまずないことから割愛しています。

詳しく知りたい方は、以下の厚生労働省のページを確認してください。

http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1j17.pdf#search=%27%E6%96%B0%E7%94%9F%E5%85%90%E8%96%AC%E7%89%A9%E9%9B%A2%E8%84%B1%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4%E3%81%A8%E3%81%AF%27

新生児薬物離脱症候群を起こしやすい薬や嗜好品

  • てんかんの治療薬(抗てんかん薬)
  • 催眠薬
  • 抗不安薬
  • 向精神病薬
  • SSRI(抗うつ薬:選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
  • 鎮痛薬
  • 喘息の治療薬(気管支拡張薬)
  • アルコール
  • カフェイン
  • 危険ドラッグ
  • 麻薬(ヘロインなど)

日本は、世界各国に比べて麻薬常用者の頻度が低いため、麻薬を原因とする発症は多くありません。

一方で、抗てんかん薬や精神神経用薬を常用しているお母さんから生まれた赤ちゃんが新生児薬物離脱症候群を起こすことが多くなっています。

スポンサーリンク

まとめ

新生児薬物離脱症候群は、生まれたばかりの赤ちゃんに想像を絶する苦痛と恐怖を与えます。

早期発見・早期治療によって日常生活が送れるようになったとしても、本来は親をはじめとする周囲から愛情をたくさん注がれて幸福感を感じる時期に体験した苦痛と恐怖は、症状が改善しても心の中に焼き付いてしまうものです。

そのため、まずは、妊娠中のお母さんが新生児薬物離脱症候群を起こしやすい薬や嗜好品の使用を中止することが大切です。

それがどうしても難しい場合は、せめて、常用している薬や嗜好品がある場合はお産をする病院等の医師に正しく伝え、早期発見、早期治療に努めましょう。

ページ上部へ戻る