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乳児期の子育て

赤ちゃんの難聴の原因と特徴(症状)、治療法は?難聴は検査で分かる?

耳

「後ろや横から声をかけても振り向かない。」、「大きな物音がしても反応しない。」、「いつまでも言葉が出てこない。」、「うまく発音できない。」といった症状が赤ちゃんに見られる場合、難聴の可能性があります。

赤ちゃんの難聴の原因はたくさんありますが、そのままにしておくと聴力が伸びないだけでなく、発語をはじめ、その後の成長に大きな影響を及ぼすことになります。

このページでは、赤ちゃんの難聴の原因と特徴(症状)、治療法、難聴のサイン、検査方法について紹介します。

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難聴とは

難聴とは、何らかの原因により、音を聞いたり区別したりする能力が低下した状態のことです。

生まれつきの障害の中では特によく見られるもので、日本では1000人に1~2人(0.001~2%)の確率で、難聴のある赤ちゃんが生まれています。

難聴の仕組み

人の耳には、外耳や中耳など体外の声や音を体内に伝える器官(伝音器)と、内耳や聴神経など体内に伝わった振動を電気信号に変えて脳へ伝達する器官(感音器)があります。

音は、耳介から外耳道を通って鼓膜に達し、鼓膜を振動させます(伝音器を通って体内に伝わる)。

振動は、耳小骨(中耳の骨)から内耳(蝸牛)へ伝わり、内耳の有毛細胞にキャッチされて、聴神経に伝達するための電気信号に変換されます。

そして、電気信号が神経を伝って脳へと送られていきます。

こうした一連の過程において、伝音器と感音器のいずれか、もしくは両方が機能障害を起こしている状態が、難聴です。

難聴の原因

難聴の原因は、遺伝によるものと、出産前後の病気やトラブルによるもの、どれだけ検査しても原因が特定できないものに分類されており、割合はそれぞれ約1/3です。

遺伝が原因となる難聴

難聴の原因となる遺伝子は1つではなく、研究者によって差はありますが、おおむね400個程度の遺伝子の突然変異が関わっていると考えられています。

遺伝的な原因による難聴は、症候性の難聴と、症候性ではない難聴に分類されます。

  • 症候性の難聴:難聴以外の症状がある
  • 症候性ではない難聴:症状は難聴のみ

出産前後の病気などが原因となる難聴

妊娠中のお母さんが細菌やウィルスに感染し、それが赤ちゃんに感染することで難聴症状を引き起こすことがあります。

赤ちゃんの難聴を引き起こす主な病気は、次のとおりです。

  • 風疹
  • 梅毒
  • トキソプラズマ
  • サイトメガロウイルス
  • ヘルペス

また、出産時期や出産後のトラブルなども難聴の原因となることがあります。

  • 早産(妊娠37週未満の出産)
  • 分娩時の頭や耳の損傷
  • 感染症(はしか、水ぼうそう、髄膜炎など)
  • 服薬(特定の抗生物質など)
  • 中耳炎(放置して感染を繰り返した場合に高リスク)

難聴の種類(種類ごとの原因、特徴(症状)、治療)

難聴は、機能障害が起こった器官によって3種類に分けられています。

  • 伝音声難聴
  • 感音性難聴
  • 混合性難聴

伝音性難聴の原因、特徴(症状)、治療

伝音性難聴とは、音が外耳や中耳を伝わる過程で何かに遮られることによって起こる難聴です。

伝音性難聴の主な原因は、次のとおりです。

  • 外耳道が塞がっている
  • 鼓膜が損傷している
  • 中耳に水(浸出液)が溜まっている(滲出性中耳炎など)
  • 中耳感染(急性中耳炎など)

伝音性難聴の特徴は、小さな音は聞こえにくいものの、音を大きくすると聞こえるようになることです。

伝音性難聴は、病気や物理的な障害による一時的な難聴であることが多く、通常は、中耳の中の水を抜いたり、薬を飲んだりすることで症状が改善します。

ただし、中には手術が必要となる場合もあるので、早めに耳鼻科を受診させてあげましょう。

感音性難聴の原因、特徴(症状)、治療

感音性難聴とは、内耳の有毛細胞が振動を感知できなかったり、電気信号がうまく伝えることができなかったりして起こる難聴です。

感音性難聴の原因は、次のとおりです。

  • 遺伝
  • 妊娠中のお母さんが難聴を引き起こす最近やウィルス(風疹、梅毒、サイトメガロウイルス、トキソプラズマ、ヘルペス)に感染し、それが赤ちゃんにも感染する
  • 脳(聴覚に関する部位)の障害

感音性難聴は、治療の方法が確立されておらず、症状が改善しないまま一生続くことが多いものです。

難聴の症状が軽度の場合は経過観察し、日常生活に支障を及ぼす場合は、補聴器や人工内耳を使用することになります。

ただし、補聴器を使用すれば音が聞こえるようになるものの、言葉の発達や発音の問題をはじめ難聴の影響を完全になくすことはできません。

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混合性難聴の原因、特徴(症状)、治療

混合性難聴とは、感音性難聴の赤ちゃんが、伝音性難聴を発症した状態です。

特に多いのは滲出性中耳炎(中耳に浸出液が溜まった状態)ですが、リスクが高いのは急性中耳炎という急に発症する中耳炎です。

急性中耳炎を放置すると難聴が悪化することがあるので、早急に耳鼻科を受診して治療を受ける必要があります。

親が赤ちゃんの難聴に気づくためのサイン

赤ちゃんは、「耳が聞こえない」、「耳が聞こえにくい」と言葉で周囲に伝えることができませんし、生まれた時から難聴の場合、正常な状態が分からないので違和感を抱かないこともあります。

そのため、親が赤ちゃんの難聴に気づくことができず、言葉や学習面に遅れがみられてから初めて気づくことが少なくありません。

ここでは、赤ちゃんの難聴に気づくための主なサインを紹介します。

サインがあると100%難聴というわけではありませんが、念のため耳鼻科を受診させてあげましょう。

  • 大きな音に反応しない(レジ袋をぐしゃぐしゃする音、ティッシュ箱を床に落とす音、両手を打ち合わせる音など)
  • 呼びかけても反応がない(生後3ヶ月頃~)
  • 音のした方を向けない(生後6ヶ月頃~)
  • 聞こえた音を真似しようとしない(生後8ヶ月頃~)
  • 喃語を話さない(生後1歳頃~)
  • 単語を話さない(生後2歳頃~)
  • 単語や2語文を話さない(生後3歳頃~)

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難聴の検査

難聴の検査には、スクリーニング検査、他覚的検査、行動反応等による検査があります。

難聴のスクリーニング検査

スクリーニング検査とは、難聴を早期に発見して適切な治療や対応を行うために、新生児期に行う検査のことです。

主な難聴のスクリーニング検査は、AABRとOAEです。

  • AABR:コンピューターに接続された電極を新生児の頭の上に置いた状態で、イヤフォンで特定の音を聞かせ、音に反応した時に生じる脳波を測定する検査
  • OAE:コンピューターに接続されたマイクロフォンを耳の中に入れて音を聞かせ、内耳の反応を記録する検査

言葉能力をはじめコミュニケーションに関わる能力は、生後3歳までの時期に一気に発達します。

そのため、この時期に難聴症状があると、能力の発達が遅れ、その後の社会生活にも大きな影響を及ぼしてしまいます。

スクリーニング検査は、難聴を早期に発見して治療を行い、また、難聴の程度に応じた関わりを検討するための重要な検査なので、新生児(生後0ヶ月)のうちに受検することが勧められています。

難聴の他覚的検査

難聴の他覚的検査とは、赤ちゃんの「聞こえる、聞こえない」という応答を必要とせず、検査者がコンピューターなどの検査器具を用いて難聴の有無や程度を求める検査です。

新生児スクリーニング検査も他覚的検査の1つです。

生後6ヶ月未満の赤ちゃんに行われる他覚的検査には、ABR、ASSR、OAEがあります。

  • ABR:コンピューターに接続された電極を頭の上に置いた状態で、睡眠中の赤ちゃんにヘッドフォンを装着して音を聞かせ、音に反応して起こる脳幹の脳波を測定する検査
  • ASSR:ABRよりも中低音の聴力を精密に測定できる検査(検査方法はABRとほぼ同じ)
  • OAE:スクリーニング検査で行う検査と同じ

難聴の行動反応等による検査

難聴の行動反応等による検査とは、音に対する赤ちゃんの反応を見る検査です。

行動反応等による検査には、聴性反射検査、BOA、COR、遊戯聴力検査、純音聴力検査があります。

ここでは、乳児期の赤ちゃんに実施する聴性反射検査、BOA、CORについて紹介します。

  • 聴性反射検査(新生児期~生後5ヶ月):大きな音を聞かせた時の赤ちゃんの反射(行動)の有無や程度から、聴覚を推測する検査(難聴がなくても、脳神経系の異常があると反射がないことがある)
  • BOA(生後3ヶ月~生後6ヶ月):スピーカーから流れる複数の音を音圧を変えて聞かせ、どの音圧でどんな反応があるかを調べる検査(音のする方を見る、目を動かす、驚くなど)
  • COR(生後6ヶ月~生後3歳):スピーカーから音を流すのと同時に明かりのつくおもちゃを出して、色々な音に反応する条件付けを行った上で、音だけで音源の方を向くかどうかを調べる検査

家庭で試せる聴力検査=指擦り法

指擦り法は、家庭で簡単に試せる聴力検査です。

基本的な手順は、次のとおりです。

  1. 赤ちゃんを膝の上に乗せて座る(赤ちゃんと同じ方を向く)
  2. 赤ちゃんの耳から約5cmのところで、親指と人差し指をこする(赤ちゃんに指が見えないように、また、指や手が赤ちゃんに触れないように気をつけて、5,6回こする)
  3. 赤ちゃんが、指をこすった方を見るかどうかを確認する
  4. 1.~3.を左右の耳で2,3セット行う

通常、指擦り法は、言葉によるコミュニケーションができるようになった幼児に対して、事前に「音が聞こえた方の手をあげてね。」とお願いした上で行うものです。

しかし、乳児期の赤ちゃんの場合はそうした教示ができないので、変則的に「音のする方を見るかどうか。」で確認することになります。

指擦り法は、赤ちゃんの注意がそれるような声や音が聞こえない環境で行ってください。

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まとめ

日々、家事、育児、仕事で忙しくしているお父さんお母さんにとって、赤ちゃんの難聴にはなかなか気づきにくいものです。

そのため、例えば、週に1度は「赤ちゃんの難聴に気づくためのサイン」の有無を確認したり、指擦り法を試してみたりするというように、チェックするタイミングを決めておくと効果的です。

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