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乳児期の子育て

ムンプス難聴とは?おたふく風邪に合併する確率、症状と治療は?手術で完治?

おたふく風邪は、ムンプスウィルスに感染することで起こる病気で、毎年、日本だけでも200万人以上が発症しています。

おたふくかぜ自体は、発症から一週間前後で回復に向かう比較的予後が良好な病気ですが、様々な病気を合併するリスクを秘めています。

ムンプス難聴もおたふく風邪の合併症の一つで、突然、高度の難治性難聴になる病気です。

乳幼児期に発症すると、赤ちゃん(子供)が、耳が聞こえないもしくは聞こえにくいと周囲に伝えられないまま見過ごされ、聴力を失うこともあります。

このページでは、ムンプス難聴の原因、発症する確率、症状、治療法について紹介します。

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ムンプス難聴とは

ムンプス難聴とは、おたふく風邪の原因ウィルス(ムンプスウィルス)が耳の中(内耳の有毛細胞)に感染して発症する難聴です。

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の合併症として発症する病気で、合併症の中で一番発症率が高くなっています。

耳の仕組み、難聴の種類、ムンプス難聴のメカニズム

人の耳は、伝音器(外耳や中耳など、体外の音(振動)を体内に伝える器官)と、感音器(内耳や聴神経など、体内に伝わった振動を電気信号に変換して脳に伝える器官)に分かれています。

体外の音は伝音器を通して体内に伝わり、内耳の有毛細胞によって電気信号に変換されて、聴神経に伝達されます。

難聴とは、伝音器もしくは感音器が機能障害を起こすことで生じる症状で、機能障害を起こした器官によって3種類に分類されています。

  • 伝音声難聴:伝音器の機能障害を原因とする難聴。治療できるものが多い。
  • 感音性難聴:感音器の機能障害を原因とする難聴。難治性のものが多い。
  • 混合性難聴:伝音器と感音器の両方の機能障害を原因とする難聴

ムンプス難聴は、ムンプスウィルスが有毛細胞(感音器)を損傷することで生じる感音性難聴の一種で、有毛細胞で音を電気信号に変換して聴神経に伝える機能がうまく働かないことで耳が聞こえにくくなります。

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おたふく風邪とは

おたふく風邪とは、ムンプスウィルスの感染が原因で起こる、片方もしくは両方の耳下腺の腫れを主な症状とする急性ウィルス感染症です。

正式名称は、流行性耳下腺炎(りゅうこうせいじかせんえん)です。

耳下腺の腫れ以外に、発熱、飲み込む時の痛み(嚥下痛)、圧迫された時の痛み(圧痛)を伴うことが多いものです。

発症の確率が高いのは生後2歳から生後15歳までです。

一方で、ムンプスウィルスに感染した人の約30%が無症状だと言われています。

特に、乳児期の赤ちゃんは、ムンプスウィルスに感染しても無症状か、顔の輪郭が丸くなったりえらが張ったりする程度の症状しか出ないことが多いものです。

ムンプス難聴を発症する確率と、発症しやすい年齢

統計上、おたふく風邪に発症した人のうち、0.2~1.1%の確率でムンプス難聴を発症します。

日本における一年間の発症者数は700人から1000人と言われています。

ムンプス難聴を発症する確率が高いのは生後3歳~生後7歳前後ですが、乳児期から2歳頃までの感染・発症も少なくありません。

乳幼児期の赤ちゃんや子どもは、難聴の症状をうまく周囲に伝えられないため、発症しても見過ごされがちで、完全に耳が聞こえなくなってから気づくことも少なくありません。

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ムンプス難聴の原因

ムンプスウィルスが耳の中(内耳の有毛細胞)に感染することが原因です。

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ムンプス難聴の症状

おたふく風邪で耳下腺や顎下腺が腫れた後の4~18日以内に、急に高度の難聴を発症します。

有毛細胞が障害される程度が強いほど症状が重く、一度発症すると聴力が元に戻ることはほぼありません。

通常、片方の耳にのみ発症(一側性)しますが、約15%の確率で左右両方の耳に発症するという統計もあります。

難聴に耳鳴りやめまいを伴うことがあり、特に年齢が高くなるほどめまいを起こしやすくなる傾向があります。

なお、耳下腺の腫れの強さと難聴の程度は無関係で、腫れが弱いもしくはない場合でも、強い難聴症状が出ることは少なくありません。

ムンプス難聴の確認方法

乳幼児期の赤ちゃんや子どもは、難聴の症状をうまく表現できません。

そのため、乳幼児がおたふく風邪にかかった場合は、親が聴力を確認してあげる必要があります。

ムンプス難聴は、耳下腺が腫れた後の4~18日以内に発症するので、耳下腺が腫れた後から3週間程度は、聴力確認を行うことをおすすめします。

家庭でできる聴力検査=指擦り法

指擦り法は、家庭でできる乳幼児の聴力検査の一つです。

一般的なやり方は、次のとおりです。

  1. 床に座り、赤ちゃんを膝に抱っこする(親と赤ちゃんが同じ方向を向いて座る)
  2. 赤ちゃんの耳から5cmくらいのところで、親指と人差し指を5、6回こする(指が見えないよう、また、指や手が赤ちゃんに触れないように気をつける)
  3. 赤ちゃんが指をこする音に反応して振り返るかどうかを確認する
  4. 1.~3.を左右の耳で2,3回ずつ行う

言葉によるコミュニケーションが可能な子供の場合は、事前に「音が聞こえた方の手をあげて。」とお願いしますが、赤ちゃんの場合は分からないので、振り返るかどうかで確認することになります。

指擦り法を行う場合は、テレビや音楽を消し、赤ちゃんの気を引くような声や音が極力聞こえない環境を整えましょう。

ムンプス難聴の治療法

ムンプスウィルスを完治させる治療法は見つかっていません。

ステロイド投与による治療を行う病院が多いものですが、聴力の回復にはほぼ効果がありません。

そのため、ムンプス難聴を発症した場合は、正常に聞こえる側の耳のケアが大切になります。

ムンプス難聴の予防

発症する聴力の回復が難しい病気なので、予防が何より大切になります。

一番の予防法は、おたふく風邪の予防接種を受けさせることです。

おたふく風邪の予防接種は、生後1歳の誕生日を過ぎると受けられるようになり、生後2歳~生後5歳の間の接種が勧められています。

予防接種により、おたふく風邪の発症を高い確率で予防することができます。

定期接種(自己負担なし)ではなく任意接種(自己負担あり)なので、1回5000円程度の接種代がかかりますが、地域によっては助成金が出るところもあるので、事前に確認しておきましょう。

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まとめ

ムンプス難聴は、あまり聞きなれない病気ですが、一度発症すると難聴の症状が一生残ることもある深刻な病気です。

赤ちゃんにおたふく風邪の予防接種を受けさせて、確実に予防することが何より大切です。

ムンプス難聴の認知度の低さ、おたふく風邪の合併症のリスクについてあまり知られていないこと、おたふく風邪の予防接種が任意接種で自己負担であることなどから、予防接種をためらう親も少なくありませんが、赤ちゃんの将来のことを考えて、接種させてあげることをおすすめします。

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