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乳児期の子育て

赤ちゃんのお尻に穴や溝!先天性皮膚洞・毛巣洞と二分脊椎症の原因と治療は?

赤ちゃん 新生児 先天性皮膚洞 二分脊椎症

新生児のおしりの割れ目に、肛門以外の凹みや穴はありませんか?

凹みや穴がある場合は、先天性皮膚洞(毛巣洞)や二分脊椎症といった病気の可能性があります。

同じように見える凹みや穴でも、原因によって様子見で良いものと治療が必要なものがあるので、注意が必要です。

このページでは、お尻に凹みや穴ができる病気である先天性皮膚洞(毛巣洞)と二分脊椎症の原因、症状、治療法について紹介します。

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先天性皮膚洞(毛巣洞)

先天性皮膚洞とは、生まれつきおしりの割れ目(腰椎部)に凹みや穴がある病気です。

おしりの凹みや穴から毛が生えることが多いことから、「毛巣洞」と呼ばれることもあります。

穴の深さは個人差が大きいものですが、仙骨部の正中線上(肛門の上の方)にできやすいのが特徴です。

先天性皮膚洞(毛巣洞)の原因

先天性皮膚洞(毛巣洞)の原因は、胎生期(受精した時点から出産するまでの時期)における、受精卵から臓器が形成されていく過程の異常と考えられていますが、原因は特定されていません。

先天性皮膚洞(毛巣洞)の症状

おしりの割れ目の上の方(肛門より上)にできる凹みや穴が主症状です。

おしりに比べると少ないですが、わきにできることもあります。

皮膚洞の周辺の赤いあざや腫れ、脂肪腫(ブヨンブヨンのコブやしこり)、血管腫、毛が生える、色素沈着などが見られ、中には脊髄の異常を伴うこともあります。

また、細菌が穴に侵入して炎症を起こし、痛みや腫れ、穴から膿が出ることがあります。

凹みや穴の底が見えている場合は、赤ちゃんの成長発達に悪影響はなく、月齢を経るにつれて目立たなくなるので、治療の必要はありません。

一方で、穴の底が見えない場合は、まれではあるものの、穴が脊髄神経まで達していることがあり、放置すると細菌が侵入して髄膜炎を発症するリスクがあります。

先天性皮膚洞(毛巣洞)の治療

凹みの場合は中や周辺を清潔に保つことで足ります。

穴が開いていて、炎症や皮膚の異常がある場合は、抗炎症薬や抗生物質の使用や、皮膚を切り開いて膿を出す手術により治療します。

根治させるには、穴から伸びる管や中の毛を取り除く手術が必要になります。

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二分脊椎症

二分脊椎症とは、先天性の脊椎の異常により、主として下半身の神経障害を引き起こす病気です。

通常、受精後の胎生期初期から、脳や脊髄といった中枢神経の元になる神経管という組織が形成されます。

ところが、神経管の形成過程における何らかの障害によって脊椎の一部がうまく閉じず、脊髄がむき出しのまま外に飛び出してしまうことがあり、その結果、脊髄が損傷したり周辺に癒着したりし、脳の命令が身体全体に正しく伝達されなくなります。

これが二分脊椎症です。

潜在性二分脊椎症と顕在性(開放性)二分脊椎症

二分脊椎症は、脊椎の状態によって潜在性二分脊椎と開放性二分脊椎に分類されます。

  • 潜在性二分脊椎:脊髄の一部の形成異常や欠損があるにも関わらず、脊髄が皮膚に覆われて外に飛び出していない
  • 顕在性(開放性)二分脊椎:脊髄などが背中に飛び出している

二分脊椎症の原因

二分脊椎症は、遺伝的な要因と胎生期の環境が絡み合った結果だと考えられています。

最近は、お母さんの妊娠中の体調や過ごし方に原因を求める研究結果が相次いで発表されています。

例えば、妊娠初期の葉酸不足によって細胞の増殖が遅れ、神経管の形成が阻害されてしまうことが二分脊椎症の一因となっていることを指摘する研究結果があります。

また、妊娠中のお母さんの発作、肥満、糖尿病、被ばくなどが二分脊椎症に関連しているという研究結果も発表されています。

二分脊椎症の症状

二分脊椎症は、潜在性二分脊髄と顕在性二分脊髄によって症状が異なります。

潜在性二分脊椎

ほとんどの赤ちゃんは、乳児期のうちは無症状で、幼児期以降に一人歩きの遅れ、幼児期になってもおしっこがうまくできない、脊髄が変形する、下半身の脱力といった症状が出て気づくことが多いものです。

ただし、おしりの割れ目の上の方に皮膚洞ができたり、異常のある脊椎部分の皮膚に血管腫や異常発毛が見られたりすることがあります。

皮膚洞がある場合は、先天性皮膚洞と区別できないので、小児科を受診して確認しておきましょう。

脂肪腫や神経腸嚢胞などを合併することがあります。

顕在性(開放性)二分脊椎

生まれた時点で、脊椎に収まらなかった脊髄が身体の表面に飛び出しており、コブのようになっています。

患部には皮膚がなく、脊髄は膜で覆われていることもありますが、むき出しで飛び出していることもあります。

脊髄の損傷個所によって、感覚麻痺、下半身の運動麻痺、排泄など障害される機能は異なり、複数の機能が障害されることも珍しくありません。

水頭症を合併すると、知的障害(精神発達遅滞)や言語障害などを伴います。

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二分脊椎症の治療

顕在性(開放性)二分脊椎の場合は、飛び出た脊髄の保護と無菌処理を行い、脊髄を脊椎の中に戻す手術を行います。

水頭症を合併している場合は、シャントという管を脳室からおなかまでつなぐ「シャント手術」も行われます。

手術後は、症状に応じて歩行訓練や筋力増強といったリハビリを継続して行い、支障なく日常生活が送れるようになることを目指します。

潜在性二分脊椎の場合は、経過観察が基本で、出てきた症状に応じて、脂肪腫の切除手術や脊髄神経の異常の治療を行います。

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まとめ

赤ちゃんのおしりに穴や溝ができる原因である先天性皮膚洞(毛巣洞)と二分脊椎症について紹介しました。

いずれの病気も、放置すると重い症状が出ることがあるので、小児科を受診させることをおすすめします。

特に、先天性皮膚洞で穴が深い場合や、二分脊椎症の疑いがある場合は、できるだけ早く受診させましょう。

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