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乳児期の子育て

不育症の原因と病院の検査は?異常なしでも危険?習慣流産や不妊症と違う?

不育症 原因 検査 異常なし

妊娠しても、必ず赤ちゃんを授かるというわけではなく、一定の確率で流産、早産、死産になることがあります。

不育症は、こうした妊娠上のトラブルを広く含んでおり、原因も治療も多岐にわたっています。

このページでは、不育症の概要、原因、反復流産・習慣流産・不妊症との違い、病院での検査・治療法について紹介します。

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不育症とは

不育症とは、何度も妊娠はするものの、流産、早産、死産、新生児死亡を繰り返して健常な赤ちゃんを授かることができない状態です。

不育症というと「流産を繰り返す」というイメージを持っている人が多いものですが、流産だけでなく、妊娠22週以降の早産、死産、生後1週間以内の新生児死亡も含まれています。

不育症、反復流産、習慣流産の違い

不育症と似た症状に反復流産と習慣流産があります。

  • 習慣流産:流産を2回繰り返すこと
  • 反復流産:流産を3回以上繰り返すこと

つまり、習慣流産と反復流産の違いは流産した回数です。

不育症は、流産だけでなく早産や死産も含んでおり、習慣流産や反復流産よりも広い範囲を含む概念です。

しかし、日常生活においては、不育症、習慣流産、反復流産を区別せず、「妊娠はするけれど赤ちゃんに恵まれない状態」という意味で使っていることが少なくありません。

流産の回数と確率

統計上、流産の確率は回数が増えるごとに減っていきます。

  • 1回流産する確率:全妊娠中10%~20%
  • 2回連続して流産する(反復流産)確率:全妊娠中2~5%
  • 3回連続して流産する(習慣流産)確率:全妊娠中0.3~1%

統計的に見ると、2回連続して流産しても「偶然」である可能性は否定できませんが、3回連続した場合は、流産を繰り返す原因が潜んでいると考えます(統計的にまれと言える)。

ただし、日常場面においては、2回連続して流産すると、検査を始める病院が多くなっています。

不育症と不妊症の違い

不妊症とは、妊娠を望んで夫婦の営みを行っているにもかかわらず妊娠できない状態です。

不育症が「妊娠は成立するものの、流産、早産、死産を繰り返す状態なのに対して、不妊症は「妊娠が成立しない」という違いがあります。

不育症の場合、個人差や治療を受けるまでの流産回数などの影響は受けますが、適切な治療を受けることで約80%が出産できているという統計があります。

不育症の原因

不育症の原因は、子宮の形、染色体の異常、抗体の異常などたくさんあり、それらが複数絡み合っていると考えられています。

不育症の主な原因は、次のとおりです。

  • 子宮形態異常
  • 内分泌代謝異常
  • 父母いずれかの染色体異常
  • 血液凝固因子異常
  • 感染症

その他、抗PE抗体検査で陽性だった妊婦の約35%に不育症が認められたという結果が公表されていますが、不育症の原因となっているかどうかは未確定です。

子宮形態異常

子宮の形が妊娠・出産に適していない状態です。

子宮筋腫、子宮腔癒着症、子宮頚管無力症といった病気や、先天的な子宮奇形などが原因で子宮が変形しており、受精卵の着床がうまくいかずに流産や死産を繰り返します。

内分泌代謝異常

ホルモンバランスが崩れることにより、赤ちゃんが胎内で正常に発育できなくなります。

主な原因としては、甲状腺異常、糖尿病、黄体機能不全などがあります。

父母いずれかの染色体異常

病気や加齢が原因で精子や卵子の染色体に異常が生じ、赤ちゃんが胎内で十分に発育できなくなります。

血液凝固因子異常

主な血液凝固因子異常は、次のとおりです。

  • 抗リン脂質抗体症候群
  • 第Ⅻ因子欠乏症(凝固因子異常)
  • プロテインS欠乏症(凝固因子異常)

ここでは、抗リン脂質抗体症候群について紹介します。

抗リン脂質抗体症候群とは、自己抗体ができて血液が固まりやすくなり、血管が塞がって血流が止まる症状を繰り返す病気です。

お母さんが抗リン脂質抗体症候群になり、胎盤の血管に血栓ができて赤ちゃんに血液が供給されなくなり、流産や死産を招くと考えられています。

感染症

クラミジアなどが子宮内に感染することで、赤ちゃんの正常な発育を阻害することがあります。

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病院での不育症の検査方法

不育症の主な検査方法は、血液検査と子宮形態検査です。

血液検査

血液検査を行い、染色体、内分泌代謝、血液凝固因子、抗リン脂質抗体などの異常の有無を確認します。

子宮形態検査

子宮形態検査とは、子宮に異常がないかどうか調べる検査です。

具体的には、子宮卵管造影検査で子宮の形の異常の有無を、エコー検査(超音波検査)で子宮内膜などの異常の有無を、子宮鏡検査によって支給内腔の異常の有無を調べます。

また、子宮形態検査で子宮の奇形や形態異常が疑われる場合には、MRI検査などでより詳しく調べることもあります。

不育症の治療

不育症の治療は、入念な検査で原因を特定し、それぞれの原因に応じた治療を行います。

子宮形態異常

子宮の病気や子宮奇形に対応した手術を受けることが基本です。

ただし、子宮奇形については必ずしも恒常的に流産などを引き起こすわけではなく、治療を受けずに経過観察を続けることで、約80%の妊婦が出産できているという統計があります。

内分泌代謝異常

糖尿病や甲状腺異常などは、病気に応じた治療によって症状を安定させた上で、妊娠を目指すことになります。

内分泌代謝系の異常の場合、妊娠中も服薬や食事制限などの治療を継続することが多く、医師とのこまめな話し合いがとても大切になります。

父母いずれかの染色体異常

現在の医学では、染色体異常を根本的に治療する方法は確立されていません。

どの遺伝子に異常があるか、また、その遺伝子に異常があった場合の出産や遺伝の確率を詳しく把握した上で、子供をもうけるかどうかを夫婦で決めることになります。

血液凝固因子異常

薬物療法による治療を行います。

感染症

感染ウィルスなどを特定した上で治療し、治療が完了してから妊娠を目指すことになります。

病院の検査で異常がない場合

実は、不育症は、病院で十分な検査をしても、約65%についてははっきりとした原因が分かりません。

不育症の検査結果が「異状なし」だった場合、流産や死産が偶然である可能性と、原因が特定できなかった可能性の両方があると言えます。

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まとめ

不育症は、赤ちゃんを待ち望むお父さんお母さんにとってはとてもつらい状態です。

しかし、不育症=妊娠・出産できないわけではありませんし、不育症に関する研究やノウハウが蓄積され、治療できるものも増えてきています。

また、不育症と診断されても出産に至る場合もあるので、夫婦で支えあいながらあきらめずにいることが何より大切です。

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